しゃぼん暮らし
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「ひろたさんは、いつもビーサンなの?」 と隣席の御婦人ににこやかに問われる
(ビーサン、ビーサン、ビーサン、)
(ビーチサンダル、のことなのか?)
(あっ ビーチサンダルはいてんだっ わたし)
体育館 PTA総会がはじまらんとする時刻 これから出番、壇上で唄うのであった
なにしろ耳をキンキンいわせながら レイを園のサッカークラブの早朝練習にひっぱってって そのまま音楽室へ発声練習にむかったものだから 足に頭がまわらんかったです
「えっ、えっ、と」 くちごもるわたし
合唱団は最前列に座らねばならず えらい役員さんや先生方の眼前で あおいビーサンはひかりを放っていたのであった
こ、これは銀河を産むビーサンです とか これから 夏は来ぬ、とか唄っちゃうんで ムードづくりです とか 言い訳を考えていたがまとまらず
出番
後の席から誰やらの上履きがまわってきた アルトのパ−トリ−ダ−のフタツカさんが 「これはいて!」
みしらぬひとの あたたかい靴をはいて唄う
無伴奏の曲は 耳鳴りがいいかんじでまざっていて面白かった なんだろね、夏かいな
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