Leonna's Anahori Journal
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2009年12月10日(木) 今年最後と言い聞かせつつの購入本


またまた会社帰りに、八重洲古書館にて。
これが今年最後、と自分に言いきかせつつ、古書漁りした結果の購入本。
 
 
 「魔法の庭」 イタロ・カルヴィーノ(ちくま文庫)
 「城の中のイギリス人」 マンディアルグ(白水uブックス)
 「バーナム博物館」 スティーブン・ミルハウザー(白水uブックス)
 「緩やかさ」 ミラン・クンデラ(集英社)
 「永遠の故郷 夜」 吉田秀和(集英社)
 
 
とにかく今年は、uブックスを買っては読んだ年だった。しかし「城の中のイギリス人」は問題作中の問題作で、帰りの電車で買った本を確かめていときに「あっ、これ買っちゃったのか」と気がついた。訳者が澁澤龍彦であることもこのときに気がついた。
何故か澁澤龍彦に対して批判的になっている(この件については詳しくはふれない)今日この頃であったので「むむむ…」と唸る。
しかし、ほかの作家ならともかく、マンディアルグだもんな。もしかしたら強すぎる毒(常識の埒外の小説)で、却って正気に戻るってこともあるかもよ、と思い直す。

「永遠の故郷 夜」は以前、新本で買おうと思っていてそれきりになっていた本だ。
吉田秀和は大好きな、尊敬できるお爺さんだ。1913年生まれだそうだから、もうじき百歳になられるわけだけれども、精神的に近いところにいる方という気がしてしまう。あこがれが起こさせる錯覚なのだろうけれど、こういう勘違いが人生を力づけてくれることもまた確か。
こんな本にばったり出会えるなんて、今年は最後(の古書漁りのはずです)までついていたなぁ!





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