Leonna's Anahori Journal
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2003年09月26日(金) 訃報

 
サイードが死んだ。
 
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多くの新聞、通信社などが報じているなかであえてこの記事にリンクを。
米国内にあってパレスチナ人の立場を代弁し続けたサイード。この“米国内から”発言し続けたということに大きな意義があった。
 
 
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彼の遺したメッセージがあまりにも明確であるために、私には悲しむ余裕がない。実現すべきものはもう数十年にもわたって厳然とそこにあるのだ。

今年四月にサイードを知ってからまだ五ヶ月。なのにもっとずっと以前から追いかけ続けてきたような気がするのは、彼のメッセージがあまりにも普遍的、かつ濃厚なものだったからだろう。

それは、“亡くなったサイードさんのために達成されるべき”ものではない。パレスティナとイスラエル、双方のために達成されるべきものである。また人間全体のためにも達成されるべきものである。パレスティナ問題は“人類の恥”だと私は思っている。
 
 
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9月6日にNHK、ハイビジョンスペシャルで放送された「パレスチナ響きあう声」という番組。サイードに取材したこの番組を私は見損ねてしまったのだが、あるいはこれは4月に草津で観た番組の再放送だったのかもしれない。

明日は夜9時からNHKスペシャルで「ガザ・封鎖された町で」という番組が放送される。
あさって、28日には夜10時からBSプライムタイム(BS1)で「エルサレム・2つの家族」という番組がある。これはパレスティナとイスラエルのこれまでのいきさつをかなり丁寧に、時間をかけて検証したものであるらしい。

サイードのメッセージはとても普遍的なものであったから、その声は、きっとこういった番組の中からも聞こえてくるのではないかと思っている。
 
 


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