Leonna's Anahori Journal
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2003年03月29日(土) ミラン、執念の一勝

昨夜はウルグアイ戦のあと、続けて十時半からセリエA第26節、ミラン×ユヴェントスを観た。やっと、再放送をスカパーで。

試合開始前、ミランの選手たちの顔が、全員尋常でなくなっているのに驚いた。これに負けたらスクデットの可能性が消えてしまうのだから気合いが入って当たり前と思うかもしれないけれど、あの綺羅星のごとき選手達が全員気迫の塊みたいになってあらわれたのだから、キックオフ以前から、それはもうちょっとスゴイ雰囲気だったのだ。

で、フツーにやってもスゴイひとたちが、死ぬ気でやったらどうなるか?

ミランDFの高い位置でのパスカットに、特に前半、ユヴェントスは苦しめられた。後半はミランGKジーダの好セーヴが光った。ルイ・コスタのドリブル〜三拍子をきざみながら足を引きずるような彼独特のドリブル〜でさえ、いつもの倍のスピードで敵の中央を突破していった。

そして、まるで全速力で走る重戦車のようシェフチェンコ(彼が通ったあとには彼を止められなかった相手選手がバタバタと倒れていた)。
そのシェヴァが、前半4分に最初のゴールを決める。

しかしすぐそのあと、10分にネドヴェドのFKから1点を奪い返すユヴェントス(ネドヴェド、あの男は危険だ!)。しかし前半25分、再びピルロからのパスを受けたピッポ・インザギがエリア内でなんとかボールをコントロールして執念の勝ち越し点。結局これが決勝点となった。

特筆すべきは、シェヴァ、ピッポ、双方とも絵に描いたような美しいシュートではなく、ゴール前のボールにしつこく食らいつき、苦労しながらも何とか流し込んで得点をあげたということだろう。この優れたストライカー二人のゴールへの執念がミランを優勝争いの圏内に踏みとどまらせた。


はっきり言って、こういう試合を観るために私はサッカーを、セリエAを観続けているのだ。そう言いたくなるようなミランの戦いっぷりだった。ふぅ(さすがに疲れました)。
 


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