Leonna's Anahori Journal
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2月も中旬に入って、けっこう春めいてきた。なのに、晴れて良い天気の日ほど気分が沈みがちになるのは一周忌が近いからだろう。母の亡くなった日も葬儀の日もよく晴れた、あたたかい日だった。
半年、一年と時間が経つにつれて悲しみは薄れていくものだと思っていたのに、春の陽気で“一年前のこと”を生々しく思い出すなんて思ってもみなかった。迂闊だった。
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きょう。
傘を持ってひとりで母のお墓参り。今年になってからまだお墓に参っていなかったので、降っても今日出かけようと決めていたのだ。
お掃除をしてフリージアとマーがッレとを花立てに挿す。いつものことだけれど、お墓に水をかけてお掃除をしていると、胸の中がスッキリとして元気が出てくる。お湯呑みに缶のミルクコーヒーを注いで供えたとき、「あらぁミルクコーヒー!ひさしぶりやぜぇ」という母の富山訛がどこからか聞こえてきた。
次の日曜日、お寺で一周忌をするけど、降っても晴れてももう静かな気持ちでいられるような気がする。
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