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| ≫2008年04月01日(火)≫ |
てっきり木曜日かと思ってたよ、今日。火曜日かー!エイプリルフールにだまされたな。 そして、嘘のような到底信じられない本当の話。今日は凄い。自分でもちょっと信じられないくらいだ。昨晩、何故か全く寝付けなくて、結局一睡もしないまま朝を迎えてしまって、折角だから早い内に家を出て、久しぶりに大英博物館に行きました。ルネサンス彫刻はないけど、古代ギリシア、ローマの彫刻を存分にスケッチしようと思って。天気も良かったし、かなりご機嫌に、1時間半くらいギリシア・ローマの時代を堪能して、帰りに少しドローイングの部屋だけ覗こうと思って、移動したのね。 そこでは丁度今ポロックの特集がされてて、当たり一面ポロックの素描。なんだがっかりと思って振り向いたところに、巨大な、ミケランジェロの石の壁に描かれた人物の絵があって、しばし自分を見失うくらい、穴があきそうなくらい見つめてた。ひとしきりその絵を堪能したところで、その部屋には、ナオと、学芸員のおじさんだけだったので、ちょっと気軽な気持ちで、他にミケの素描はないんですか?って聞いてみた。本当に、ひやかすくらいの気持ちだったんだよ。 そして案内されたのが、まるで19世紀くらいの図書館のような静かで人も全然いない部屋で、未だに状況を全く掴めてないナオに、スタッフのおばさまが、一冊の本を持ってきて、ここから見たい絵を選んで、番号を紙に書いて知らせてね、と。それが、大英博物館所有のミケランジェロの素描の図録だったわけです。混乱しながらも、とりあえずページをめくるめくる…は?これもこれもこれも、全部ここにあるんですか?いやまさかまさか。無意味な自問自答だよ。エイプリルフールの罠かと本気で疑ったよ。本だけでも充分満足したんだけど、絶対にありえないくらいに思って、恐る恐る3枚選んでみました。数分後、グローブと一緒に渡されたのが、A2くらいの丁寧に保管されてるミケランジェロの素描3枚(本物)でした。もちろん、額にもガラスにも入ってない、そのままの素描そのもの。 24年間生きてきて、この時ほど神聖な気持ちを感じたことはない。最初にまづ手にしたのが、システィーナの壁画、最後の審判にいる、キリストのデッサンで、目にした瞬間、本当、一瞬で、全く、完全に、一ミリも動けなくなった。心だけが小さく震えてるのが全身でわかるのに、他の機能がまるっきり停止したみたいな。細胞が、一つ一つ全て浄化されるような。何の疑いもなく、自然に神の存在を受け入れた。この感覚は、言葉では正確に説明は出来ない。自分のコントロールが全く自分で出来なかった。世界に、ナオと、神様、つまりミケランジェロしか存在してない。大げさじゃなく、ああ奇跡だ、と思ったよ。 3枚なんて、欲張りすぎた。全く、他の2枚には手が伸びなかった。そんな器持ってない。時間の許す限り、多分40分くらいだったけど部屋がクローズになるぎりぎりまで、無心にキリストを眺めていたよ。常々、彫刻でも絵でも何でも、ミケランジェロの作品に実際触ってみたい欲求があって、実際肌で感じてみたいとずっと願っていたんだけど、なんてそれは浅はかな考えだったんだ、とわかった。これらの素描は、本物より二回りくらい大きい厚手のボードに綺麗に貼られているだけなので、物理的には、触ることなど容易いのだろうけど、ナオは絶対に絶対に絶対に無理だった。触りたい、なんて思うことすら罪に感じた。だって、そこに居るのは神様そのものだったよ。何と言ったら良いのかな、絵が、というよりは、絵だけれども、その存在自体が、発光していた。本当に。神々しいという言葉を初めて理解した。宗教を、初めて理解した。 後のことは、もう無いも同然。これからは、きっと自然と家でも、いくつかあるナオのミケランジェロコレクションに祈ったりとか、頻繁に、人が教会へ行くのと同じ感覚で、大英博物館に行って絵を時間の限り見てるとか、するんだろうな。確信として。 イギリスって本当に凄い。至宝の数々を、惜しみなく、しかもフリーで一般に公開する、その懐の大きさ、人を育む環境に、頭が上がらないよ。本当に本当に、ありがとうございます!!! |
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