仲のよいガス馬車御者から電話があった。
「近所の、よく仕事の出る会社の敷地内に、別のガス馬車会社の車が待機所を設けているという。 うちはどうしてそういうことをしないんだ? 営業の怠慢じゃないのか?」
その人も仕事のあたりが悪いせいか、感情的になっていた。 ま、人間だから仕方ない。それはね。 ただ、そのほかの会社の敷地内にガス馬車を待たしておくことの有益さ。 それについて考えてみる。
営業所のあるところ以外でガス馬車を待たせるところ。 まあ、駅とか、病院とかだよね。 しかし、逆に企業内待ちをしている会社はほとんどない。というかないんじゃないかな。 それはなぜか。 常時ガス馬車が必要なわけじゃないからだ。 ホテルとかならわかるけど。
つまり、常時仕事があるわけではない、もしくは短時間で仕事が出るとは限らない場所で、待機をしているとなると、常に気を張っているわけには行かなくなる。 寝たり、あくびしたり、新聞読みながらラジオを聴いてたり。 その状態であれば、明らかにイメージは悪いよね。 ガス馬車御者ではあるけど、道端にたむろするホームレスと同じになっちゃう。 それに、さっきまで寝てた人が、迎えに来たとして、いいイメージがあるかどうか。 「おまえ、さっきまで寝てただろ!」 そういう突込みをされても仕方ない。
となると、そういう息抜きをする場所をお客さんの目の前でしてよいかという問題になる。 答えは否、だと思うなあ。
今、その会社の敷地内に入れているガス馬車会社は、失敗すると思うな。おいらの考えでは。 さて、どう転ぶか。
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