2003年08月10日(日) 葬式

おじの葬式。
永遠の別れ……という割には、あまりにあっさりしていた。
おいらは触れなかったけど、親族はみなおじの頬をなぜる。

二十年前、父方の祖父がなくなったときに、親父が祖父の頬をおいらになぜさせながら、言った。
「人間は、死ぬと冷たくなるんだ」。
自分の親父が亡くなれば悲しいはず。
その場において、親父は一体おいらに何を学ばせようとしたのか。
人間が死ぬ=冷たくなる。
決して、その事実だけを伝えたかったのではないと思う。何を伝えたかったのかは、わからない。でも、何か大切なことを学ばせようとしたのではないかと思った。
その一方で、うちの親父のことだ、単純にその事実だけだったかもしれない。
でも、親父が意図するしないにかかわらず、おいらに多大なる影響を与えたのは事実だ。

花がいっぱい手向けられた。
写真も、お気に入りの服も一緒にお棺に入れられた。
それが、三十分後には骨だけになっていた。
誰もが思った。

あんなに少ししかないの?

何人もの男がやっと担いだお棺。
決して、お棺だけの重みではないはず。
そこには、年老いてなおがっちりしていたおじの巨体(といっても背は高くなかったが)があったはず。
それが、一抱えないような骨壷にきれいに収まってしまった。

群馬のある地方では、墓の中に埋葬する際、骨を砕いて土に返りやすくするそうだ。
そんなことができるのか、と思ったが、実際におじの骨を見ていると、骨髄やその他組織が蒸発してしまったこの骨ならば、大きな力もかけずに粉末になってしまうだろう、と思った。

骨壷のふたを閉めてしまったが、骨を集めた際の銀の器には、まだ粉末が残っている。
それっておじさんの粉末じゃないのか?
一緒に入れてやっておくれよ……。

最後に精進落としを食べるが、おじの前にもおいらたちと同じ献立が並ぶ。
最後の最後で、この世に未練を残すようなことするな(^^;

お酒は好きだったけど、タバコは入れてあげなかったな。
もって行き忘れたかな。もし、必要なら今度届けるからさ。

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いろいろあって、十時半ごろ帰宅。
なかなかハードだったが、不思議と疲れなかったのは、送ってくれてたのかな。

しかし、初七日を葬儀終了直後に行うとは、びっくりだ。
最近、いろんな意味で簡素化されたのね。

本来、中陰は、極楽浄土にたどり着くための旅行中。
その激励のための供養だそう。
49日で極楽浄土に着くためには、結構な速度で歩かなきゃいかんでしょう。
それなのに、初七日をいきなり葬式直後に行うということは、初七日の時点で到達してなきゃいかん場所ってのがあるだろうに、そこまで猛ダッシュだ。
大変だよね(−−;


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彩葉 [MAIL]

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