2003年07月23日(水)

社長の倅に昼飯をご馳走になった。
本当は地区会だったのだが、取締役のトラブルで、おいらは急遽参加しないことに。

まあ、ご馳走するからには、それなりの意味がある。
今回は、もう一つの営業所の売上の落ち込みについてだった。
前、おいらが社長に話しをして、管理者会議を持とうとしたものの、あるガス馬車御者の心筋梗塞で、順延になってしまった話。
その後、その営業所の所長も何も言ってこなくなり、そのままにしていた。
(つか、何も言ってこないというより、社長に聞いたら、子会社は子会社同士で話し合ってやってくれ、といわれたらしい)
その件もひっくるめての話だった。

端的に言うと、その売上の落ちている営業所のガス馬車御者に、運転代行もやらせて、仕事をさせよう、ということだ。
まちがいじゃないとおもう。
けれど、いきなりそれをスタートさせるのは危険だ。

社長の倅の「いまやんなきゃいつやるんだ」というせりふ。
痛いほどよくわかる。売上が落ちてるのは今なんだから、今やるべきだ。
けれど、下調べがまず必要なんじゃないか?
ガス馬車が動いていない間、他の運転代行が動いているのか。動いているならどれくらい?動いているならどのあたりを?
その調査をするのがまず先じゃないか?
市場調査、という奴。
聞き込み調査にいってもいい。
そういう労力なら惜しまない。
けど、あてずっぽうだと困る。
ガス馬車があいている。夜はあまり仕事がない。ならば代行。
それはストレートすぎる。
代行以外に、新しいサービスを考える可能性すらある。

そして、何より気になったのが、仕事の方針。
確かに、仕事を進めるには、ばしばしいかねばならない。
けれど、相手は機械ではない。急激な変革を行って、ついてこれない、もしくは納得のいかない人間を切る覚悟で、というのはどうにも納得がいかない。
しかし、仕事ってのは、微妙な人間関係で成り立っている。
周囲を省みず、ただがむしゃらに自分の思う理想像を目指していては、周囲の反感を買うだけだ。
おいらは、旧態依然を好んでいるわけではない。改革も必要だ。
そして、社長の倅がバリバリのやり手なのはわかる。
画期的なことをやろうとしているのもわかる。

けれど、それを役なしに命じるのは無理というもの。
人間は、どんなに奇麗事を言ったって、損得勘定でしか動かない。もちろん、ここでの損得ってのは、金だけじゃなくて。
ある人に好かれたい。ある人に認められたい。ある人を蹴落としてやりたい。ある人をぶっころしてやりたい。
そういう感情があるからこそ、動くもの。
そういう感情がなきゃ、植物になっちゃうでしょ(単語から深読みしないでね)。
雇い主(の倅)なら、確かに、雇ってもらっているから、高々30の若造の話も聞くだろう。また、役があれば、聞くだろう。役の命令は、すなわち会社の命令。聞かなきゃ処分の対象になるから。
けど、役もない、雇い主でもない、となれば、誰が話を聞くだろうか。
おいら1人でできる範囲ならやりますとも。
給与計算のエクセルソフトを作成したり、営業報告書かいてみたり。
けど、今回のは違うでしょ。
音頭をとるなら、それなりの体制を整えないと。
手順を決めないと。

おいらは、その時間がないというなら、そのプロジェクトはやらんほうがいいと思ってる。
そんないい加減じゃ、撤退もいい加減。
勝機かもしれない、だけじゃ、会社は動けない。動かしちゃまずい。動かすなら、裏づけを取らないと。

今回ばかりは、次期社長の、雇い主根性がもろに出てしまった感じ。
たとえひらだとしても、ごり押しが効くのは社長の倅だから、というのを彼が忘れてしまっているような気がしてならない。


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彩葉 [MAIL]

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