ゆーきのずぼら日記
もくじ戻る


2003年11月28日(金) あなたは、誰かを助けられる人なんだ。

OPでもTOD2に入っていたプロモでも流れるマキちゃんの台詞。
最初はブラッドに向けての台詞かと思ってましたが、確かイゴールに対する台詞だったような…(うろ覚え)

V&B、出産パレードの後は衰退・死亡パレードです。
今まで殆ど戦死者がなかったのに、80年目に突入してからはばんばん死人が…
そして同時期に複数の人の衰退期が起きるし…もうどうしましょ。
そこの幻術師と聖騎士、結婚してんじゃないの!あなたたち衰退期なんだから子供できないでしょっ(笑)

小さいマキちゃんと出会いました。
彼女は故郷に自分の居場所がなくなって、生きていくために自ら闇ギルドに入ることを選んだんですね…幼い頃から強い子だったんですね。
早く仲間になって欲しいです。

そしてついに狂犬ライナ…じゃなくて、イゴール登場。チワワ〜♪(違)
いきなり団長の孤独を見抜いてる辺り、あんがい良い人かも。というかいい人です。
マキちゃんとイゴさんといると団長がすごく安らいでる感じがしてこっちもほっとします。
レッドの声が低くてびっくり。師匠くらいのトーンで良いのに…

また一般キャラでガッタカムさんを発見。魔騎士かぁ…
それ以上にボアルさんまでいるのがびっくりですよ。



「墓場」(V&B25のお題よりNO.24)



―――フリー・アルヴァロス ここに眠る
          アクラル正暦1037年 225日―――

師の墓は、ティゴルのはずれにある村の共同墓地の中にあった。
退団を許されてから慌てて駆けつけたレオには手向けの花を用意することができなかった。
しかし実際来て見てみると、そこには色とりどりの春の花がそなえられていてレオは安堵する。
フリーは村を救い守り抜いた英雄だから、今でも村の者達が彼の墓参りを続けているのだろう。
墓石に刻まれた彼の没年は、今からもう10年以上も昔だ。
師が病にかかって間もなく命を落としたことがわかり、レオは整った形の眉を顰める。
その間レオは、騎士団で世界にもたらされた災厄と戦い続けていた。
年老いて戦うことができなくなった後も、戦力に不安の残る若い衆を育てるため騎士団に残っていた。
一度願い出た時に拒否されてからそれ以降、レオが自ら退団を申し出ることはなかった。
老いて体にがたがきて使い物にならなくなっても、長い年月を戦い抜いたレオの知識と経験を、ブラッドは必要としてくれた。
もしかしたらこのまま騎士団の中、ブラッドたちに看取られながら自分は死ぬのかもしれない。
そんなことを考えるようになった矢先のことだった。
今まで一度も見たことのないフリーの夢を、レオは頻繁に見るようになった。
夢の中の師は、俺の記憶に残っていた姿よりも随分年を取っていた。
それでも、自分よりは若い。そのことに嫌でも気付いてしまった。
師はレオに何かを言うわけでもなく、彼がそばにいてくれたあの頃と同じように笑っていた。
レオは胸が締め付けられるようだった。
そして思う。自分は一体、何をしているのだろうと……
レオは次の祝福の日に、ブラッドへ退団を申し出た。
もはや、彼を引き止める者は誰もいなかった。

こうしてレオは、生まれ故郷のスクーレに戻るよりも前に、ここティゴルへとやってきた。
スクーレにはレオを待つ者はいないが、ティゴルにはフリーがいるから…例え、彼が土の中で眠っているのだとしても。
数十年振りに会ったフリーは、彼の名が刻まれた灰色の石に変わっていた。
触れてみても、冷たくざらざらした感触しか得ることが出来ない。
遠い昔、シルの塔とその番人に怯えていたレオを勇気付けるように握ってくれた大きな手のあたたかさは、少しも感じられなかった。
「病で死ぬなんて、ダサいやつだな…」
ぽつりと、いつもと変わらぬ悪態をつく。
苦笑いを浮かべる師の顔が、たやすく脳裏に浮かんだ。
レオは瞼を伏せ、熱くなる目頭をおさえる。
「僕は、別れの挨拶なんてした覚えはないぞ…」
返事はない。冷たくなった師は何も答えない。
今はただ、そこに在るだけ……
レオはフリーの墓の前に腰を下ろし、ハープを構える。
少年の頃からずっと愛用しているその楽器は、師に教えられたように入念に手入れを続けていた為に、今でも現役だ。
レオは昔と違って節くれ立ち皺が目立つようになった手で、乱暴に弦を弾(はじ)き始め
る。
彼の心そのものを映し出す、嵐のような激しい旋律が大気を震わせた。
ハープの音色に合わせて、レオは歌うことをしなかった。涙が溢れてきて、上手く声が出せなかったから。
それでも手を休めることはせず、荒々しく弦をかき鳴らす。
美しくもどこか悲しい、激情のメロディだった。

演奏が終わり、レオは頬をいっぱいに濡らす涙をこするように袖で拭う。
現れた端正な顔には、穏やかな笑みが浮かんでいた。
「僕は大丈夫さ。すぐに、そっちに行くから…」
別れの言葉は必要ない。
そうだろう?フリー……
レオは再び、ハープを奏で始める。
先ほどの激しさが嘘のように、柔らかく優しい旋律。
その調べに合わせて、レオは歌い出す。
その声は初めてフリーの前で歌った少年のものよりも、低く落ち着いていた。
それでも変わらぬ、いや以前よりも一層美しいその歌声は、青空を超えてどこまでも響いていくようだった。


それから約半年後。
レオ・ガッタカム永眠の報が、騎士団へ届くこととなる。

-END-



レオは自主退団イベントの後1年後に死んでしまうのですよね…
師匠が死んだ年はわからないですが、レオが退団できるようになってすぐに駆けつけたら生きているうちに会えるくらいにしておきました。
日付はレオと師匠が出会ったのと同じ日で(笑)
スクーレでのあのイベントでは手を握ったらしいです(ドリー夢)


ゆーき |HomePage