| バカ日記★浴衣 |
日曜、ダーリンとお祭りに行って来たのです。 お祭りって言うか、浴衣が着たかっただけで、お祭りは正直どうでもよかったんですけどもね。 五月あたりに、フラッと入った着物屋さんで 「浴衣・下駄・帯・巾着・四点セット 三千円」 というのを見つけて、 「おおお!やっすい!しかもこの柄なかなかいいじゃん!ねぇーん買って買ってーY」 と、ダーリンにおねだりして買ってもらっていたのです。 まぁ、浴衣は元々もっと値段のするものが安売りしてたから、なかなか良い柄がちらほらあったのですが、帯やら下駄やらはあまりに安物チックだったので、ダーリンが見かねて結局ちょっと良い方を買ってくれて(組み合わせ自由だったので)、トータル7000円くらいになってしまったのですが(それでも安いけど)。 着物屋さんの策略にまんまとハマっている私達。はは。 それまで一人で浴衣を着れなかった私ですが、今、私は誰もいない地で一人。 私が着なきゃ誰が着せてくれるんじゃい、という根性で着付けもなんとかマスター。浴衣って着てみたら案外簡単。 祭りよ、いつでも来い!って言う状態だったのですが、なかなか着る機会がなく、引き出しに入れっぱなしだったわけです。 花火大会やらお祭りなんて行ってる暇ないくらい、ダーリンはここ最近忙しかったので。 でも、土日、ほんとならまた出張で帰りが遅くなるはずだったのが、土曜だけで帰ってこれたのです。 ということで、日曜のお祭りに行く事に。 やっと浴衣が着れる!と、いそいそと浴衣を・・・ 「あれ、浴衣って右前だっけ?左前だっけ?」 未だに覚えられない私。 以前、温泉に行った時の写真を公開したら、 「あのう、浴衣の前が逆ですよ。」 と教えていただいて恥ずかしかったのですが、今回は間違えないぞう! 前はダーリンに騙されて逆着ちゃったけど、今回はダーリンも覚えてるだろう。 よおし、いざ出発! 少し遠いけど歩いて出かけ、途中、野良猫と戯れたりしながらラブラブムードでお祭り到着。 こんな小さな町のお祭りの割に、出店が道の両脇に出ていて、しかもその間に神輿が出ていたり、ふんどしにはっぴ姿の勇ましいお兄さんがいたり、舞を踊っていたりともー大変で、人も物凄い。 人ごみ大嫌いなダーリンが途端に不機嫌になりましたが、そんな事は気にせず、その人ごみの中をぶらぶら。 しばらくブラブラしていると、私はある重大な事に気づいたのです。
浴衣、また逆着てるじゃん・・・。
気づいた瞬間、私は合わせ目を見せないようにはっしと前で手を乙女のように組み、 「ちょっとー!!ようちゃんが右前だって言うから右前で着たのに、また間違ってたじゃんか!左前だよ!!」 と、ダーリンに言ったのでした。 ああ、何度も同じ過ちを繰り返す、これぞバカップル。 そしてダーリンも 「えー。そうだっけ?うーん、男は左前で懐に入った小刀を右手ですぐに出せるようになってるから、女の子は右前かと・・・。」 と、前と同じ言い訳をしたのでした。 「とりあえず着替えるよ!」 と、近くのトイレまで行き、トイレの中で物凄い勢いで浴衣を脱いで、イチから着なおしたのでした。 出る前に着た時は、フリーサイズの浴衣が少し大きくて、紐三本も使って結構手こずったのに、トイレでは紐2本で無茶苦茶早く着れて、しかも最初より綺麗に着れたのでした。 やっぱ合わせ目を間違っていたせいで手こずったのだろうか・・・。 額に汗しながらトイレを出て、ダーリンが大丈夫?と聞くので、
と、言うと、ダーリンは 「ウソ教えてごめんね。」 と、怯えながら謝ったのでした。 「うんいいよ。私が覚えてなかったのも悪いんだし・・・どうせトイレで浴衣脱ぐんだったら、次は浴衣で青姦の時が良いねー・・・(遠い目)」 なんて言いながら、折角着なおしたけれど、なんだかどっと疲れてしまい、カキ氷だけ買って帰ることにしたのでした。 いつもの帰り道より、ちょっと遠回りしながら帰った道すがら、ダーリンは、 「今日さ、いろんな浴衣みたけど、それ、安かった割にかわいいね。似合ってるよ。」 と、お世辞を言ってくれたのです。 「本当に?」 「うん。俺はこんなかわいい子をエスコートできて嬉しい。自分の娘のように誇りに思うよー。」 「……あのさぁ、娘じゃなくて、彼女として誇りに思ってよ。欲情するほうの感情の方が私は嬉しいよ。」 どうもこの人の誉め方は今ひとつずれている。 ま、ダーリンの中で「未来の娘=命より大切なもの」という認識があるからなのだろうけども…その娘だって、ダーリンが欲情してくれないと出来ないものだって事をわかってんのかね?
解ってないダーリンは、結局、浴衣をダシに欲情する事もなく、帰ってから 「浴衣が汚れるから早く脱ぎなさい。」 と言ってすぐ着替えさせたのでした。 ちぇ。
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2004年07月26日(月)
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