| バカ日記★ダリの女 |
今日もダーリンは出張。 私は家でエロ画像収集をしたりオタクくさい漫画を見たり、やりたい放題です。 もっとも、ダーリンが家にいるいないに関わらず、そういった事は毎日しているのですが。 私のPCの周りはポストカードやポスター、おもちゃでいっぱいです。 中でも最近増えてきているのが、エロポスター。 ネットでフラフラしていて 「これは素敵!」 と思った画像をプリントアウトしては壁にぺたりと貼ったりします。 エロとはいえ、AVヴィデオの画像のようなエロではなく、ちゃんとデザインされた可愛いエロ画像をプリントアウトするのですが、ダーリンはそれを見るたび、 「またこんなもん貼って!」 と怯えます。 ええ。 私の心は常に、エロを覚えたての中学生男子ですから。 ただ、最近、ダーリンの反応に異変が。 最初は怯えたり、呆れたりしていたダーリンが、最近では笑って頭をなでてくれるようになったのです。 「グッジョブ!」 とでも言うかのように。 ダーリンは結構そういうところがあって、基本的に古風な彼は、例えば私の服装やらエロに対する執着心やら言葉遣いやら、そういうものにも、最初は怯えたり、未知の物でも見るような目で驚いたり、変に真摯に受け止めようとしたりするのですが、だんだんそれに慣れてくると、逆に私が突飛な事をすればするほど喜ぶようになってくるのです。 言葉遣いなんかにいたっては、パクリのオンパレードになってくるわけです。 仲の良い恋人や夫婦は長く付き合えば付き合うほど、双子のように似てくるとよく言いますが、まさにそのとおり。 私達はあの双子姉妹タレント、マナカナちゃんも真っ青なくらい、同時に同じ言葉を発したりしては双子だ双子だとはしゃぐのです。 でも、あの真面目くさいダーリンが、エロポスターまで笑うようになるとは。 これは驚きです。 むしろつまらなくもあります。 私は半ば中学生男子が好きな子に意地悪をするような気持ちで貼ったりしていたのに。 で、私はあるお話を思いだしたのです。 楳図かずおのまんがで、「ダリの男」というお話があって、簡単に説明すると、ある、自分の事をとても醜いと思っている男が綺麗な女性に恋をし、あの手この手で何とか一緒に暮すことになるのです。 男は自分の醜さを、女性に醜いと思わせなくするため、奇妙な屋敷を建て、彼女の美意識を狂わせようとするのです。 奇妙に歪んだ廊下、不気味なオブジェ、あの手この手で工夫を凝らされた不気味な屋敷。 そこに彼女が来た時には、あまりの醜さに、彼女はめまいを起こすほどなのですが、次第に彼女はそれに慣れて行き、美意識が狂い、「醜いもの=美」という状態になり、最終的には肉体までその歪んだ美意識に犯され、歪んでゆく、というお話なのですが(簡単な説明じゃないな・・・)、私はこの男のように、それに慣れさせようとエロポスターを貼ったりしているわけではないのですが、ダーリンはまさにこの女性のような状態に洗脳されつつあるのでしょうか。 「ダリの男」では、最終的に、女は、男も引くほどの変貌っぷりを遂げるのですが、ダーリンもいつか、私が引くくらいのエロになるのでしょうか。 いやしかし。 散々私が四十八手を攻略しようだの青姦やってみたいだの言っても、ダーリンはまだそれに呆れる理性があるのです。 洗脳されてほしいような、されてほしくないような。
脳にインプットされる前に、ダーリンは私がそれをしたいのだと、嫌がおうにも気づくと思いますが。
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2003年05月30日(金)
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