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2001年03月31日(土) データ集 2000年度

オフィシャルイヤーブックに掲載されていた、クラブユース選手権全国大会・Jユース杯決勝トーナメントの記録をまとめたもの。具体的には、以下の7試合。
 クラブ選手権:仙台(2−0)、福岡(3−1)、横浜(2−3)
 Jユース杯: 福岡(5−0)、鹿島(5−0)、横浜(4−3)、G大阪(0−1)

( )内は90分間あたりの数字。クラブユースは80分間なので、1試合あたりではない。得点率は、得点/シュート。出場は、出場時間のこと(単位は分)。


  名前    出場  シュート数  得点数   得点率
01:鶴田達也   80
02:渡邊優希  600   1 (0.15)
03:河合真二  106
04:天野数士   70
05:高木純平  599   8 (1.20)  3 (0.45)  37.5%
06:森山勇希  580   6 (0.93)  1 (0.16)  16.7%
07:塩澤達也  239   4 (1.51)  1 (0.38)  25.0%
08:鈴木隼人  395  17 (3.87)  1 (0.23)   5.9%
09:日高拓磨  420  11 (2.36)  2 (0.43)  18.2%
10:深澤良輔  495   7 (1.27)

11:長沼 圭  531  12 (2.03)  5 (0.85)  41.7%
12:大瀧義史   1
13:村松 潤  593   6 (0.91)  2 (0.30)  33.3%
14:杉山浩太  360   2 (0.50)  1 (0.25)  50.0%
15:杉山拓也   15
16:勝又英人   --
17:仁科克英  453   5 (0.99)  2 (0.40)  40.0%
18:高山純一  521   5 (0.86)  2 (0.35)  40.0%
19:阿部文一朗  16   2(11.25)
21:浅山郷史  520
23:枝村匠馬   6

合計・平均   600  86(12.90)  20 (3.00)  23.3%

通算:5勝2敗、得点20/失点8、シュート数86/被シュート数76
   シュート得点率23.3%/被シュート失点率10.5%

失点8のうち、6点が横浜との2試合の対戦である。対する横浜も、クラブユース選手権全国大会・Jユース杯通算で、15試合9失点だが、そのうち6失点が清水戦2試合で奪われたものである。これらが、両者の激闘を物語ると言えるかもしれない。


▼出場時間
出場時間のトップ11をポジション別に並べると、こんな感じ。

−−−−−仁科−−長沼−−−−−

−森山−−鈴木−−深澤−−日高−

−村松−−高山−−渡邊−−高木−

−−−−−−−浅山−−−−−−−

渡邊(600)、高木(599)、村松(593)、森山(580)、長沼(531)、高山(521)、
浅山(520)、深澤(495)、仁科(453)、日高(420)、鈴木(395)

以下、浩太(360)、塩澤(239)、河合(106)、鶴田(80)、天野(70)と続く。

フル出場は、1年生CBの渡邊優希。大胆なフラットラインコントロールの統率者として、欠かせない存在であった。国体に選抜された高木・村松・深澤・隼人・塩澤に怪我が相次ぎ、昨年起用が少なかった森山・長沼・日高・浅山ら2年生や、渡邊・高山・仁科ら1年生が積極的に起用された。1年生杉山浩太も怪我で出遅れたものの、Jユース杯決勝トーナメントはフル出場。
クラブユース選手権では塩澤が長沼と組み、Jユース杯決勝トーナメントでは長沼の1トップになったため、実際には仁科はアウトサイドでの起用が多かった。


▼90分間あたりシュート数 ※( )内は通算本数
 1位:鈴木隼人 3.87本(17本)
 3位:日高拓磨 2.36本(11本)
 2位:長沼 圭 2.03本(12本)
 4位:塩澤達也 2.04本( 4本)
 5位:深澤良輔 1.27本( 7本)
以下、高木(1.20)、仁科(0.99)、森山(0.93)、村松(0.91)、高山(0.86)と続く。
参考になるが、中学生の阿部が16分間で2本のシュートを放ち、90分当たり11.25本換算。

隼人の積極性が、際立っている。ほとんどがボランチの低い位置からのミドルであり、ゴール前に密集する相手DFを引き出すことを目的としたもの。膠着状態でリズムを変える効果もあり、戦術眼の確かさを感じさせた。
Jユース杯では監督交代により、4−3−2−1に変更されており、これによって高木・森山の両SBが上がれずにシュート数が激減、一方ボランチになった村松は、積極的にゴール前まで顔を出すようになった。10位の高山も1試合1本弱のシュートを放っており、CBでセットプレーにも参加しなかった渡邊を除けば、あらゆるポジションの選手が次々と攻撃に参加し、シュートを狙っていたのが、大きな特徴として挙げられる。


▼90分間あたり得点数 ※( )内は通算得点、[ ] 内はシュートあたり得点率
 1位:長沼 圭 0.85点(5点)[41.7%]
 2位:高木純平 0.45点(3点)[37.5%]
 3位:日高拓磨 0.43点(2点)[18.2%]
 4位:仁科克英 0.40点(2点)[40.0%]
 5位:塩澤達也 0.38点(1点)[25.0%]
以下、高山 (0.35)、村松 (0.30)、浩太 (0.25)、隼人 (0.23)、森山 (0.16) と続く。

ゼムノビッチ監督のオートマティズムでは、ボランチからの大きな展開で巧みに左右に配球を散らした上で、アウトサイドをアイトサイドMFとSBがFWと絡みながら崩すこと。その後、センタリングを中央の長身CFか、逆サイドに飛び込むアウトサイドMFに合わせる形が、徹底されていた。そして、具体的にフィニッシャーとなったのが、得点の上位を占めた、左の仁科、中央長沼、右の日高である。長沼と組んだもう一人のFWである塩澤は、その運動量を生かしボランチ−アウトサイド−前線を有機的に結びつけるべく、動き回ることを期待されていた。

日高と仁科の違いは、得点意識の差と考えて良い。日高はダイナミックな飛び込みで、あらゆるセンタリングをシュートに結びつけ、また走力を生かした単独突破からのシュートも持っていた。また、長沼は豪快かつ的確な空中戦で前線に君臨したが、独力での得点の形に乏しく、それが相対的なシュート数の少なさ=シュート得点率の高さとして表れている。
また、オートマティズムが機能しない(攻撃の形が作れない)拮抗した状態において、実力を発揮したのが、高木や塩澤の個人技、そして隼人のセットプレーである。特に高木は、Jユース杯こそ組織に縛られて低パフォーマンスに終わったものの、ゼムノビッチ監督の下では、アウトサイドで起点になる役目を務めつつ、自らの武器であるドライヴミドルに磨きを掛けていた。中長距離のシュートが多くを占めながら、37.5%というシュート成功率は、純粋に驚き。
左足の隼人を中心に、右足は深澤、長い距離では高木・村松・森山らが務めたセットプレーも成功率が高く、長沼・高山らが貴重な得点を稼いでいる。

予選を含めたJユース杯では、大差のついた試合も多く、通算48得点13失点。得点者は、長沼11、日高7、高木5、塩澤5、仁科5、村松3、高山3、隼人2、浩太2、深澤、河合、阿部、枝村、OG。よりオートマティズムが機能し、簡単に得点を奪えていると言えるか。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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