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風紋 もくじ / この前 / この後
眠いな、と思いながら起き、出かけた朝。 朝は多少弱っていたが、昼に少し元気になったので、あちこちぱたぱたと用事を済ませた。 しなくてはいけないこと、したいこと、たくさんあるけれど、あまり気負いすぎずに、ふわりとこなせるようになりたい。要領よく片づけようというのではなくて、丁寧に取り組みたいのだけれど…何と言うか、“何かをしよう。しなくてはならない”と思う時に感じるハードルを、私はとても高く感じているように思うのだ。そんなに怖がらなくても、すいっと飛び越えられるかもしれないし、飛び越えられなくてもいいじゃない。意外と、転んだところから意外なものが得られるかもしれないし。 とは言うものの、やっぱり“何かをしよう。しなくてはならない”と思う時にとてもとても緊張してしまうのだ。 夕方から夜にかけて帰る。いや、「夕方」と言っていいのか「夜」と言っていいのか、わからないのだ。 この季節は遅くまで随分明るくて、午後7時くらいでも周りを見通すことができるほど十分明るい。でも街や人の醸し出す雰囲気は、あくまで「午後7時」のものだ。でも明るさは全然「午後7時」のものではなくて、そのギャップがとても不思議な雰囲気を感じさせる。あぁ、私はこの季節のこの時間帯の空気が好きだったんだと思い出す。 西の空をふと見てみる。不思議で、でも心を和ませるような形を描いている雲。いろいろな色の混じり合った空。昨年、一昨年、その前…と、いろいろなことを感じ、考えながら、この季節の空を見たなぁと思い出す。もちろん、そっくりそのまま同じ空ではないけれど。 私、ちょっとは成長したのかな、と思いかけて、やっぱり考えるのやめよ、と思った。 私の友人には「ハーゲンダッツのアイスクリームがすごく好きだ!」という友人がいる。ふと思い出して、そういえば私の好きなものや好きなことって、何だったかなと思った。好きなことを好きだと自信を持って思い、それを発信していければいいなと思う。「好きなものがない」のではなくて「今は見失っている」あるいは「既に気がついていて意識していない」のかもしれない。 空と海と植物は好き。生きているのが好き、とは、ぼーっと思うこと。 一大決心をしてみる。いい方向に転ぶか悪い方向に転ぶかわからない。こわい。でも、実際にやってみないと、わからないから、動いてみる。すいっと。
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