風紋

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2004年06月22日(火) まぬけな朝 / すいっと / 不思議な夕方 / 一大決心

眠いな、と思いながら起き、出かけた朝。

いつものように、定期券を入れて自動改札を通ろうとすると警告音が鳴って止められた。え?なぜ?と、きょとんとして、よくよく定期券を眺めると、有効期限が数日前に既に切れていた。

…なんだか、私の中では「あっという間に6月になった」→「あっという間に6月の中旬になった」→「あっという間に6月も下旬を迎えた」という感じで、日付の感覚が全く失われているので、ほんとに全然気がつかなかった。ちなみに曜日の感覚はあるので(曜日で動いているようなものだ)、現在が何週目であるのかを、よく間違う。

全然気がつかなかった私自身を「ほんとに間抜けだ…」と思いつつ、朝から脱力しつつ、切符を買って改札を抜けた…ら、結果的に1本電車を遅らせてしまった…のだが、乗り継ぎの関係で、結果、行き先にはいつもと同じ時間に着いたというなんだか不思議な現象。

…定期券の有効期限はいつも気にかけているのだけれどなぁ。あぁ、ほんとに、なんだか、なんだかなぁ…と思った。


朝は多少弱っていたが、昼に少し元気になったので、あちこちぱたぱたと用事を済ませた。

しなくてはいけないこと、したいこと、たくさんあるけれど、あまり気負いすぎずに、ふわりとこなせるようになりたい。要領よく片づけようというのではなくて、丁寧に取り組みたいのだけれど…何と言うか、“何かをしよう。しなくてはならない”と思う時に感じるハードルを、私はとても高く感じているように思うのだ。そんなに怖がらなくても、すいっと飛び越えられるかもしれないし、飛び越えられなくてもいいじゃない。意外と、転んだところから意外なものが得られるかもしれないし。

とは言うものの、やっぱり“何かをしよう。しなくてはならない”と思う時にとてもとても緊張してしまうのだ。


夕方から夜にかけて帰る。いや、「夕方」と言っていいのか「夜」と言っていいのか、わからないのだ。

この季節は遅くまで随分明るくて、午後7時くらいでも周りを見通すことができるほど十分明るい。でも街や人の醸し出す雰囲気は、あくまで「午後7時」のものだ。でも明るさは全然「午後7時」のものではなくて、そのギャップがとても不思議な雰囲気を感じさせる。あぁ、私はこの季節のこの時間帯の空気が好きだったんだと思い出す。

西の空をふと見てみる。不思議で、でも心を和ませるような形を描いている雲。いろいろな色の混じり合った空。昨年、一昨年、その前…と、いろいろなことを感じ、考えながら、この季節の空を見たなぁと思い出す。もちろん、そっくりそのまま同じ空ではないけれど。

私、ちょっとは成長したのかな、と思いかけて、やっぱり考えるのやめよ、と思った。

私の友人には「ハーゲンダッツのアイスクリームがすごく好きだ!」という友人がいる。ふと思い出して、そういえば私の好きなものや好きなことって、何だったかなと思った。好きなことを好きだと自信を持って思い、それを発信していければいいなと思う。「好きなものがない」のではなくて「今は見失っている」あるいは「既に気がついていて意識していない」のかもしれない。

空と海と植物は好き。生きているのが好き、とは、ぼーっと思うこと。


一大決心をしてみる。いい方向に転ぶか悪い方向に転ぶかわからない。こわい。でも、実際にやってみないと、わからないから、動いてみる。すいっと。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)