風紋

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2004年05月21日(金) 夜風 / 食器洗いの音 / ここから / 種明かし / おまけ(BGM)

さわさわと吹き込んでくる夜風が、とても気持ちよい。


夕食後、食器を洗っていた。ふと、かすかに、ちりちりという可愛らしい音が聴こえたので、何かな?テレビの音?携帯?と思ってよくよく周囲を見回していると、こぼれ落ちる水と、下に置いてある食器と食器とがちょうどよいバランスに位置していて、水によって、食器と食器とが可愛らしい音を立てているのだった。

あぁ、いいなぁ、幸せだなぁ、と思う一瞬。

水の季節が近づきつつある。

食器洗い乾燥機を買えば食器洗いの手間は省けるというのが、今の世の中の通念なんだろうなとは思いつつ。


「私って、私なんて、なーんにもできないんだ」と、一瞬思う。今まで、何にもできてこなかったし、今も何にもできていないし、これからも何にもできないだろう…と。

冷静に考えればそんなことはないはずなのだが、「どうせ何にもできないんだよ、私は」と思い、とてつもない寂寥感と無力感のようなものにとらわれる。

で、「私なんて、なーんにもできないんだ」ということをここに書きたい気分になっているということは、どこかで「そんなことないよ」との言葉を求めているのかもしれないと思うと、さらに沈む。ずぶずぶ。

誰に何と言われようと、私自身が「私には何にもできない」と思ってしまっているので、どうにもこうにも…。

ただ、私の人生は私だけのものであるし、私は他の誰でもない私だぞ、とは思う。私と同じに人生を辿ってきた人は他にいないし、同じものを見ても、同じ出来事にあっても、そこで何をどう思うかどう感じるかは、人それぞれで、私とそっくりそのまま同じように受けとめている人はいない。

…ということだけは、言える。だから、何もできないと思っても、実際に成果がゼロであったとしても、ここから私は私を生きていく。


種明かし。

今日の日記は3つの話題からなっているが、書こうと思った順序は実際に書いた順序とは違う。最初書こうと思ったのは、「私は何にもできない話」で、次が「夜風の話」、その次が「水音の話」だったのだ。実際に書く段階で、この順序じゃまずいだろうと思って、順序を入れかえてみた。


おまけ。

BGM:「呪文と踊り」(J.B.チャンス作曲)(Invocation and Dance / John Barnes Chance)

割と「ひと聴き惚れ」した曲。実際に演奏もしたことがあったが、確かすごく拍が数えにくいところがあったようななかったような。

明日、できれば、楽器屋さんに楽器をメンテナンスに出しに行く予定。予定は未定。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)