風紋

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2003年04月09日(水) 新年度 / 元気 / ない / 笑み / メロディー / ありがとう

元気がない、調子が悪い、やる気ない、準備できてない、不安でいっぱい…と言っても、それでも新年度が徐々にではあるが始まっている。些細なきっかけで、すごくすごく頑張ろうと思ったり、逆にもう全然駄目だよと落ち込んだり、何かと浮き沈みが激しい。テンションが上がりすぎる時と下がりすぎる時の差が大きすぎる。そのくせ、どこか緊張感は抜けているような感じ。

今年度は、自分自身の1週間の予定が、この2〜3年過ごしてきたのと少しだけ違ったものになる。この説明じゃわかりにくいな。「何曜日は何時に家を出る必要があって、何がある」というのが、これまでと少し違うものになるのだ。今週から本格的に新年度が始まって、ようやく水曜日まで動いてきたけれど、どうもリズムがつかめないような気がする。ある程度のリズムができるまで、少し苦しいかもしれないなと思う。早くリズムを作りたい。今は、何かといっぱいいっぱい。これからますますいっぱいいっぱいになるであろうことを思って、悲観的になったりする。

今週は意味もなく大学に長居している。夜遅くなればなるほど、だんだん帰る気が失せてよくない。遅い時間になってから帰ると、何故か、身体が頼りない感じになるので、もっと早く帰ったほうがいいのかもしれない。

あぁ、少し眠いな。あくびがぱこぱこ出ている。


元気はないけれど、身体は申し訳ないくらい健康(ただ、頭痛が酷いときはある)。

元気があるってどんな状態だったっけと思ったりもする。

元気がなくても生きていけるのだけれど。

今は、元気がなくても、桜がきれいだからまぁいいかと思ったりしている。


で、今日も少し遅くなったので、帰りもぼけっとしながら自転車をこいでいた。

私は、帰りしなは、引っ越してくる前の家の跡地が見えるような道を選んで帰ってくる。そういう道を帰ってきていても、今から自分が帰るべき家はそこからもう少し先にある新しい家のある場所だと、いつもはわかっている。しかし今日は、疲れていたからなのか、ほんの一瞬、今から自分が帰るべきところは前の家のあった場所であると思い、この場所に家があるかのように感じて、あぁもうすぐ自転車を止めて家に入って休めるなぁと思ってしまった。そうでないということにはすぐに気が付いたけれど、不思議な感じだったし、そうかこの場所ではないんだと思うと、寂しくもあった。

昔、可愛い絵葉書を見つけて、一瞬、これであの子にお便りを書こうとごく自然に思ったのだけれど、その直後に、どんなに頑張ってももうあの子のもとに手紙を届けることは出来ないということに気がついて、愕然としたことがある。その時の感じに似ていた。

それはもう無いのに、無いということを忘れていて、それが在ることを前提として、あれをしようこれをしようと思う。しかし、ある瞬間に「無い」ということに気が付く。そういう時に、「無い」という寂しさを最も強く感じるような気が、私はする。


意地を張って笑っていてやろうとするよりも、自然に、ふうわりとこぼれるような優しい笑みをいつもたたえていることができれば、と思う。


今日は、頭の中でずっと『遺書』(Cocco)のメロディーが流れていた。タイトルは、一瞬ぎょっとするようなものだけれど、メロディーは優しい感じがします。


いつも読んで下さっている方も、間違って此処にたどり着いた方も(という方がいらっしゃるかどうかわかりませんが)、此処に来てくださってありがとうございます。

読んでくださって、ありがとう。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)