風紋 もくじ / この前 / この後
ここ数日、日記を書かなかったのは、特に忙しいとか体調が悪いとかではなく、書けないような気がしたから。書かなかったというより書けなかった。すいすいっと言葉が紡げる時はいつの間にか相当の量の文を書いているのに。 で、「書けるかな書こうかな」って、何を書こうとしていたんだっけ。 公立図書館へ行った。いつも「今日は本を返しに行くだけ」と思って行くのだけれど、結局は返した分と同じ数の本を借りてきてしまう。今日は本を8冊とCDを3枚(というか、2枚で1セットのを1つと、あと別に1枚)借りた。昼過ぎに行ったので、駐車場が混んでいて難儀した(ちゃんと駐車できたのが奇跡だ)。 児童書のところで「優等生 −いつか本当に泣ける日まで」(松村美樹子作/一色みな子絵。1997年、ポプラ社)という本を見つけて借りる。ちょっと題名が恥ずかしいような気はしたけれど、読んでみて、この本はいいと思った。いろいろ考えさせられるところがあった…のは、私が主人公に感情移入しすぎたからかもしれない。主人公の「悠子」は、ほんの少しだけ昔の自分と似ている。そして、今の自分の中のどこかに「昔の自分」も居る。 一番、心に響いた文章(地の文でなくセリフなのだが) 「でもね、心が痛いときは、がむしゃらにがんばろうとしても、だめよ。泣きたかったら泣けばいいし、だれかに話したかったら、話してみるといいわ」(p.173) 泣きたい時に泣くのが、意外に難しい時がある。それでも、泣きたい時には素直に泣ければいいなと思う。 誰かに話すのが、意外に難しい時もある。それでも、話したい時は素直に話せればいいなと思う。 だから、少しだけ泣かせてください、もう少しの間だけ私と話をしてください、と思う。 一色みな子さんの絵も素敵でした。 特に忙しいというわけでもないけれど(と言うとほんの少し嘘だが)、意味もなく焦っている日々。何をやっていても、“今はもっと他のことをやるべきなのではないか”と思って落ち着かない。だからパフォーマンスもあがらない。なぜそんなに焦るのだろう、私。…そんなに焦るなら、今、日記を書いている場合なのか…。 “ごめんなさい”より“ありがとう”の多い生活をしたい。…とは思うのだけれど。 いつもごめんなさい。
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