風紋
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| 2002年10月08日(火) |
紅茶 / 学会や仕事 / 思い出 |
大学で書いている。紅茶を飲みながら。レピシエのピュアダージリン・カンチェンジュンガのティーバッグ。いれ方がこれでいいのかどうかどうもよくわからない。でも美味しい。欲を言うとお菓子が欲しい。
お仕事と論文の締め切りと今週末の学会で落ち着かない気分だというか、何をどのように進めたらいいのかわからなくて茫然としている。学会は果たして無事に行って帰ることができるのかよくわからない。行きの飛行機は取れたのだが帰りの飛行機は取れなくて、新幹線の切符を取っておいた方がいいのかなといろいろな人に相談したりしていた(で、結局まだ取っていない)。
とりあえず明日は実質的に仕事の初回。人前に立って教えるのなど、教育実習のとき以来だ(明日は多くても25名程度らしいが)。基本的に人前に立って喋るのが苦手なので、どうしたものかと思っている。その前にまだ準備が十分にできていない。自分でも内容をよく把握していない。でも全力で頑張りたいと思う。
学部の入り口に質問紙回収箱が並び始める季節になってきた。一度目の論文を書いたときのことを思い出して、なんともいえない気持ちになる。苦いような甘いような気持ちに。あの時は、とにかく周囲のことが気になって、流されてばかりで、自分が見えないまま進んでしまった(で、失敗した)。今から振り返ると後悔ばかりだし、あまり思い出したくないような気もするけれど、でも今の自分にとっては大切な時であったと思う。なんだかあまりうまく書けないのだけれど、あの時の自分があってこその今の自分だというか。
あの時以来会っていない友達もたくさんいる。論文がうまくいかないねと愚痴を言い合ったり、分析を教え合ったり、一緒に大学に遅くまで残ったりした。今はもうここにいない人、いてもほとんど会うことのなくなった人、もう会うことのできないところに行ってしまった人。どの人も自分にとってかけがえのない大切な人だったと、この季節になって質問紙回収箱を見るたびに感傷的に思い出す。
あの頃から、自分は、どう変わったのだろうか。
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