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2002年01月04日(金)

僕の背中には羽がある(ゼサヒ)


貴方は知らない。
いえ、知っているのかも知れませんが。

…私は貴方に惹かれています。誰よりも気高く剛い貴方に。 

まだ私達が彼の地にいたとき、貴方の噂を聴いたことがあります。
そのときはお互いの存在なんて知るはずもなく…。でも、一度だけ…彼の地で貴方を見かけました。
廊下ですれ違うと言うほんの数瞬の時間だったけれども。
噂の彼の者だと言う事はすぐに見当がつきました。私は貴方から目が離せなかった。 

誰よりも凛々しく、誇らしげな貴方。
この地に堕ちて貴方を一番に見つけた時、悲しみなんて感じなくなりました。 

…だって彼の地では身分のあまりにも違う私達が言葉を交わすなんて事、有り得ませんでしたから。 

翼は失ってしまったけれど。貴方が傍にいてくれる。 
共に帰ろうと言ってくれた時、私がどれほど嬉しかったか…貴方は知らない。



「…お前ね、それは未練たらしいぞ!?」 

読書をしていたらそんなことをため息混じりに言われた。 

「え?」 
「…しおり」 

ふと本にはさんであるしおりに視線を落とす。 

「羽根のしおり」 

呆れられた声で言われてしまった。

「そ、そうですかね?」 

苦笑しながら返答しつつ、内心冷や汗を流す。 
偽造のものではない。本物の…天使の羽根。
長い年月を感じさせるかのように少し薄汚れていて純白とは到底いえないが。 

「どうせ堕とされた原因の『好きな人』の羽根だろ?」 

…鋭い。でも… 

「半分アタリです」 

こまた苦笑で応える。 

「半分?」 

少し意表を突かれたらしい。驚いた彼を見ることが出来た。私はにっこりと微笑んで応える。 

「今は大嫌いですから」 

…あなたの羽根ですよ、ジェイド…。



□□後書き□□

短ッ!!(笑)これは愛の差!?いや、そんなに差があるわけじゃないと思うんだけど…(汗)ずっと前から書きたかったネタです。参謀夫婦。さっぱりしていていいですね、この二人。多分、愛とか恋とかべたべたした付き合いじゃないからなんだろうけど。双子はまだお互い幼いですからね。触れ合っていないと不安なのでしょう。でも、ジェイドさんはきっとヤるときゃヤる人なんです(カタカナやめろよ)誰よりも!!(笑)私の中では彼は超攻めなんで(爆) 今回はサフィ視点から書きましたけど、きっとこれからもジェイド視点で書くことはないでしょう(何)私には彼の考えてることが理解できませんカラ。憎まれてるのに何で生き返るかな?7人の大天使に疑問を持ったのは尊敬するけど。サフィ頑張れ。相手は手ごわいゾ(笑)



      

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