こぺろの日記
こぺろ



 木の芽時

皮膚を伝わる太陽の熱が
心地よく染み渡って
暖かな温もりを感じながら
アスファルトを踏みしめる

わけもなく笑いながら
軽く鼻を鳴らす

日差しがまぶしくて
少しだけいぶかしい顔をしながら
扉を開けて

そっと後ろ手で
扉を閉じながら

隙間から押し寄せてくる
春の匂いを
たんまり吸い込む


嗚呼、呼吸






2003年04月18日(金)
初日 最新 目次 MAIL