a1380_001139.jpg
◇◇サイ・セイ◇◇
りえ



 束の間の、孤独。

月曜日が来た。

新一年生と新五年生は
元気にふたりで 学校へ行った。

10分ほどの 空白だけど
わたしは確かに 独りになった。

こうやって 少しずつ
わたしは自由になり 自分と向き合っていく。

「お母さん」であるわたしはとにかく、いやおうなしに必要とされ
一度それを捨てたわたしには
有り余る贅沢でありながら その束縛に時に苛立たしさを覚え
疲弊したりもしたけれど

つくづく勝手なもので
出口が見えてくれば 急に それが惜しくなったりする。

誰かに必要とされなくなるわたしは
自分とイヤでも向き合わなくてはならないだろう。

誰かを言い訳にできず
自分を追い詰めていくのだ。






↑エンピツ投票ボタン

My追加


2013年04月08日(月)
初日 最新 目次


My追加