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こんな わるい夢みたいな現実で あたしは どんなリアクションを取って どんな役柄を選べばいいんだろう? |
たかだか2、3分の裏切りが 時間軸を狂わせた 時間軸の狂いが あたしの心の軸をも狂わせる 今まで手に入れたと思っていたものは 何一つあたしのものなんかじゃなかった カンタンに そう 2、3分で 傍を離れていくもので そんなもんで カンタンに しあわせな気分になってた カンタンなあたし |
あたしのやくめは もうおわったんだね さよなら またあたらしいやくめが むこうからやってくるまで すこしねむるよ |
ねぇ あたしたちは どうしてここにいるのでしょうね? それを考えるのに 充分すぎる時間をもらってきたはずですって? はい それは すこぶる都合のいい答えです どうしてここにいるのか ただそれを知りたいだけなの 知りたいことはそれだけ |
わたしをおおう怠惰の膜 ふりはらってもはらえないなら もういいよ いっしょにいこう ついておいでよ わたしはきっとあなたより もっと怠惰になるんだから あなたがいてもいなくても わたしの世界にかわりはないから 居たいだけ 気が済むまで ここにいていいよ |
きみに吹く風は いつも優しい きみは その優しい風を携えて 旅を続ける 一歩も立ち止まらずに たくさんのウソに 目を晦まされもせずに その手の中に真実だけを 集めていた 優しい風を携えて 旅をし続けているきみが いつかまたここを訪れた時 顔を上げて笑えるように わたしもわたしの真実を読もう 風に包まれながら |
いつも すこしだけうまくやったあと 追いかけてくる憂鬱から 逃げ切ったつもりでいた その場だけの楽しさでも いくつかが積み重なってくれれば それでいんじゃない?って思ってた でも この手はいつまでたっても 少しも温もらずに すこしだけうまくやろうとしてた分だけが きっちりと しっかりと帰ってきた それは ぼくが期待していたものとは まるで違うもので その隅々まで見つめては 少しでも未来に繋がるソケットを 探そうとしたけれど もうそんなことしても 無駄なんだってわかった 最初っからないものを 探してもムリなんだってことに なんで今まで気づけなかったんだろう ほんとうに清々しいくらいきっちりと 目の前に差し出された答えだった |
見える景色は もうずっと変わらないのだろう はじめから 同じ場所に留まり続けていた その景色に飽きてしまわぬよう 彩りを添えてきただけにすぎぬ 黒く塗りつぶしてしまえば ひとおもいにラクになれるだろうに |
ただ 真実が知りたいだけだった なぜここにいるのか という 単純かつ難解な問いを 少しばかり見つめてしまったがために 完全に足を取られてしまった なぜここにいるのか? という問いへの答えに すでに気づいてしまった なぜここにいるのか? という問いなくしては ここに存在すらできない そのことに気づいてしまった 真実はとても残酷だった 理由がなければいきられない 理由がなければ存在できない 今も昔も そういう存在であったのだということに 気づいてしまった 永遠に失われた理由を見つめながら 生きていくことはもうできない |
わたしが この循環から弾かれているのか または 自ら弾き出されようとしているのか 少しもわからぬまま 急速に衰えていく力 他人という もう一人のわたしに出会うたびに どこにも属せなかった過去と どこにも属せない未来のハザマの 今という谷間で息を呑む |
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