奇跡を信じて〜あれから〜
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 外泊

来週から抗がん剤の投与がはじまり副作用の心配がある為
当分外泊できなくなるかもしれない
Hの希望で一時帰宅する

2002年01月12日(土)



 漢方と鍼

漢方医師より処方箋を受け取り薬を頂きにいく
昨日は鍼治療をしてもらい心地良く眠れたようだ
抗がん剤の副作用防止の為に漢方を飲む事になった
Hは「どんなに辛くて苦しい治療でも頑張るから」と頼もしい
こうして私は病人のHから元気を与えられ
また癒されていた


2002年01月13日(日)



 抗がん剤と放射線

今日から抗がん剤の点滴と放射線の治療がはじまった
Hは「髪の毛抜けるのかな?」などと気にしている

医師の言葉を少しづつ思い出す
「お若いですから進行が早すぎて」・・・
Hは30代
抗がん剤に耐えることができると私は思いたい

2002年01月16日(水)



 抗がん剤の副作用

抗がん剤の副作用のせいかHは食欲がない
病院食を見るのも嫌だと言う

2002年01月18日(金)



 外泊

自宅に戻れば少しは食欲が出るかもしれないと思い
外泊許可書を申請する
今は歩く時期ではない事から
ストレッチャーに乗せ正面玄関まで看護婦さんに送ってもらう

私はクリスマスイブに自分の車を手放した為
Hの車に乗ってます
Hが大好きな車
それを私は預かっている
いつか又、運転できる日が来ると良いね

2泊3日の外泊と言えども荷物は多かった

2002年01月19日(土)



 試験

今日は試験だった
毎日、落ち着く事もできず仕事とHの看病の往復で
ほとんど試験勉強はできなかった
正確に言えばしたくなかったのだ
昨日から一夜漬けの様に取り合えずは勉強してみた
試験から戻るとHは
「できた?」と聞く
「思ったよりはね」と答える
偶然にもHの飲んでいる漢方薬が
口頭試問に出題されたのだった
1週間以内に書留にて合否通知が届く

2002年01月20日(日)



 

朝から沢山の雨が降っていた
病院へ電話を入れストレッチャーを下まで持ってきてもらう
また今日からHは病院へ戻っていった
「もう病院食は食べたくない」と言う
それもそのはず
Hはコンビニのお弁当でさえ食べる事を嫌う人だから

2002年01月21日(月)
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