沢の螢

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年明けに
2003年01月01日(水)

年末の騒ぎは何処へやら、一夜明けると2003年、静かな新春である。
昨年は、後半、あまり愉快でないことがあって、つらい時期があった。
人の集まるところには、多少なりとも、行き違いや、誤解は付き物だが、そのときばかりは、ちょっとこたえた。
人の気持ちというのは、一様ではない。
私には、私の考え方、言い分があると同様に、相手にも、なにかしらの考えがあるはずだ。
正しいことだから何処でも通用するわけではないし、人は感情の動物だから、どれほど理屈を付けてみても、最終的には、好き嫌いが、決定要因であることが多いのである。
それを、けしからんと言ってみたところで、始まらない。
何も、拒否される理由がないのに、それをされたときは、相手が、自分をお嫌いだからだと思えば、すべて納得がいく。
そして、それ以上近づかなければいいのである。
そのことに気づいて、私は、どうやら、その問題から吹っ切れたのであった。

新しい年がめぐってきた。
人は誰でも平等に年を摂る。
でも、日々の流れの中身は、人によってすべて違う。
時間がどんな風に過ぎていき、日々の流れがどんな色に染まるのか、それはただ自分自身の存在のあり方に依るのである。
人生も、後半を過ぎた。
今日の日は二度と還らないと言うことを思いながら、これからの日を過ごしていきたい。



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