イレコミ音楽
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2002年04月24日(水) 『氣分』憂歌団

『氣分』憂歌団 1984年

 異常に懐かしいアルバムです。なんといっても1984年の思い出は、大学の仲間を引き連れて、渋谷のライブハウスへ憂歌団を見に行ったことです。とにかく楽しいライブだったので、はじめて彼等の音楽を聞いた友人達もご機嫌、みんなが笑顔だったことが思い出されます。「ライブイン」小規模でいいライブハウスだったな〜。

 この頃の憂歌団は洗練され貫禄充分。このアルバムはジャズやブルース、レゲエ、ブギ、そして南国や休暇ムードも漂う魅力満天なものでした。当時しっかりアルバムを所持していたのに、友人に貸したままその存在すらすっかり忘れてまして、先日たまたまCDでゲットしてみたら、ああ〜これコレ!!と当時よく聞いてて、所持していたことも思い出したのした。(笑)

 もう一度じっくり歌詞カードなどながめながら、曲を味わっていると・・・「ナイフ」の歌詞を書かれているのが、イラストレーターの黒田征太郎さんで、えー!と驚きました。昔、TVで黒田さんが強烈なパワーで絵を描かれててかなり印象に残っていたのですが、歌詞も絵の如く〜シンプルで強烈かもしれません。「ナイフ」は、出だしが「Hoochie Coochie Man」風のカッコいいブルースなんですよね。

 「ザ・エン歌」ブルースは日本でいうところの演歌、エレジーに値するのだろうか?この曲は「イコマ」程演歌じゃないにしろ(笑)好きなんですわ。なんでか?というと、まじにセンチな哀愁の恋歌なのに、木村さんのテレ?ボケ?と思われる“昔のことは〜ももたろう♪それともやっぱりキンタロウ〜♪”なんて歌っちゃっているあたりがたまらーんのです。それにプラスして、ギターでも“エリーゼのために”で、ちゃらけちゃってる勘太郎さんもたまりましぇ〜ん(笑)

 「Honey Honey Baby」のノリの良さはピカイチ!これは聞いたら忘れられない曲なんです、その他の曲もそれぞれよくってね♪ 再生紙にタイプ風の黒い文字だけのジャケットも懐かしさをそそります。

 今宵も更けてゆくけど、夜に似合うのは・・・やっぱ憂歌団のブルースかな。


2002年04月12日(金) 「ノック・オン・ウッド」エディー・フロイド

「Knock On Wood」Eddie Floyd 1966
「ノック・オン・ウッド」エディー・フロイド

 これこれ、この曲聞いてると・・・くぅ〜、たまらん♪ 重ためのリズムではじまるんですよ〜ん。サム・クック、サム&ディブ、オーティス・レディング、ジェームス・カー、ウィルソン・ピケット、など、思い出させる60年代ソウル・ミュージック♪なんですね。サザンソウル・ディープソウルの香りがムンムン漂ってきます。

 「つけ放したこのオッサンの歌い方が好きなんや〜」
この一言につきる(笑)うっふっふ。

 リアルタイムで聞いてないけど、通い詰めた店のジュークボックスで惚れ込んで、よく好んではリクエストしていました。なんたって「ノック・オン・ウッド」の言葉通り、曲のサビ部分に“タ・タ・タ・タ”とドラム音が入っているのですが、その部分は皆で木製テーブルを叩くんですヨ。“コンコンコンコン”とね(笑)何も知らず、打ち込む感じで木を叩き、のりのり〜気分になってたことが思い出されます。

 ところが昨日、テレビで映画字幕翻訳家の戸田奈津子さんが、「Knock On Wood」という言葉の意味を話してまして・・・、アメリカのおまじないであることを知って、ビックリマッタ!災難に遭わないよう、あるいは不安を取りさるよう、神の加護を求めて、木をたたかなきゃ!「Knock On Wood!」となるそうです。

 この曲もそういう意味なのかな〜? 詳しくはわからないけど・・・この曲は名曲!とにかく身体を揺らしたくなるリズムなんですね。お、お、聞いてると木を叩きたくなってきますよ〜。(^−^)


2002年04月08日(月) 『ありのままじゅんじ』有山淳司

『ありのままじゅんじ』有山淳司 1977年
(現在は、有山淳司から“有山じゅんじ”さんになっています。)

 これほどまでに愛しいミュージシャンがいるのだろうか?・・・むーん、多分いないかもしれないくらい、かなり好みの方です。なんせ小学生の頃から聞いてますので、私にとってこのアルバムは、生きる上での元気の源であり、愛してやまないの一枚なのでした。

 いつ聞いてもグっと来る『ありのままじゅんじ』はこの曲からはじまる。

 「今日も気楽に」は軽快なギターが奏でるインストルメンタルの世界♪アコースチックギターの音色が小気味よく、元気で陽気な気持ちにさせてくれます。この曲が一発目というのが“ミソ”なんだわ。

 「Baby もうすぐ帰るよ」は、お気楽のんびりモードが漂うボーカル曲♪“あせることなんてないよ〜♪”って歌われて、聞いてて気が楽になり、いつのまにかくつろいでしまうんですね。

 音楽を楽しく〜音楽を楽しむ♪というのは、有山さんのこのアルバムから教えてもらった気がしてます。悲観的なものはなくて、お気楽、前向き、どんな物事も有山マジックにかかると明るく変換されてしまう〜。彼は周りにいる人を幸せにするマジックを持っている気がしてます。

 「僕ムシャクシャクシャ」はイライラして不機嫌〜という曲なのに!陽気で明るい!?とってもリズミカルに広がってゆくのを感じます。小学生にとってはリコーダーの音は特にたまらなかった〜、なんたって親近感の湧く音ゆえ、真似してよくサビのところを吹きましたヨ(笑)

 「ほら あんなに月までブルームーン」はスローでほろりときちゃう曲♪
これ、グっと来るギターの音色と小粋なピアノで大人なムード。

 「Baby お前がすきだよ」は哀愁のラブソング♪単純にいい、若いよね〜
ちょっと悩んでるっぽい歌詞がたまらなくって好きです。

 「今夜はカキ色の月」シックなムード、ギターが荒削りで心底好きだな〜。

 有山さんの恋の歌は、非常に私好みなのであります。「ディディ ワァ ディディ」で出てくる一節に、“木の葉丼で心うきうき〜♪”というのがあって、前々から気になってた“木の葉丼”ってどんな丼?(謎)関東では見かけない丼なのです。やはり関西だけのモノなのかな、機会があったら食したいものです。今年の関西の旅では、是非とも木の葉丼〜だわ。話が脱線気味(笑)

 このアルバムは、どこをとってもピカイチです!やはり有山さんの感性は
私の好み。思春期に聞いて育ったから尚のことかもしれませんが、時が過ぎても常に新鮮な『ありのままじゅんじ』を聞くと・・・、有山マジックで元気になれる〜♪(^O^)でぃでぃわ〜でぃでぃ〜心をウキウキ〜♪


2002年04月04日(木) 『さあ、もういっぺん』豊田勇造

『さあ、もういっぺん』豊田勇造 1976年

 “豊田勇造”この人の名前を聞くだけで、ものすごく力強いイメージが湧いてきます。男性的で、ストレート、パワーと夢まっしぐら〜の姿勢は非常に好みでした。この『さあ、もういっぺん』のアルバムは、特に忘れられない一枚で、これには彼のフォークシンガー魂が満杯に詰ってるように思います。どの曲を聞いても感化されたものばかり・・・、曲はもちろん歌詞もよ〜く思い出すのでした。

 その中でもこの3曲は忘れられないのです。

 「ワルツを踊ろう」は凄いラブソング。“もしもお前が桜貝なら〜、俺は星降る夜の海♪離れ島から監獄から〜歌おう愛の歌、お前と幸せに狂いた〜い♪”なんて歌われてまして・・・こんな愛情表現されたら、そら、ひとたまりもありません、グラグラきちゃいますね。

 「ブルーズをやろうぜ!」は、とにかくカッコイイ曲。歌の中で亡き友人へ“今晩化けてこぃ〜ブルーズをやろうぜ!”とか、“いつか俺が死んだら〜さんずの河原で、ブルーズをやろうぜ!”とか、“閻魔の前で〜ブルーズをやろうぜ!”とか歌われてて・・・(笑)そんな風に歌いきってしまえることに脱帽しちゃうのでした。この曲のギターは耳コピーして、よく弾いて練習しましたよ〜。

 「ある朝高野の交差点あたりを兎が飛んだ」は、とても印象的な曲♪。語りから始まるこの曲の歌詞がとても興味深くて、シュールさも漂う傑作なのでした。曲の最後で“さあ市電よ、俺を乗せていってくれ〜ミシシッピー川へ〜♪”と歌われてて、当時の勇造さんがミシシッピー川へ行きたかったことが伺えたりもしてます。関西弁が好きになったのは、この曲の語り部分の影響大なのですヨ。題名からも、どことなく感じられる不思議ワールド的曲でした。

 中・高生で聞いていた“豊田勇造”さんの『さあ、もういっぺん』はギターを持って歌うという自己表現を教えてくれた一枚でもありました。その後、彼は憧れのミシシッピーや、ジャマイカへ旅が実現して、その他、台湾、タイなどを旅して、感じたことを歌にしながら活動されています。現在もバリバリのフォークシンガーなのでした。(^−^)うれしいかぎりですよ〜。


2002年04月01日(月) 「けだるい2人(TWO SLEEPY PEOPLE)」憂歌団

「けだるい2人(TWO SLEEPY PEOPLE)」憂歌団 1981年
・・・アルバム『夢・憂歌』より

 憂歌団に関しては熱烈なファンなので・・・今回は第一段です!

 初期の憂歌団の曲ももちろん大好きなのですが、今夜はアルバム『夢・憂歌』から「けだるい二人」をセレクトします。スローで、アコースチックで、ジャジーで、甘くって・・もう言う事ないくらいグーな曲です。お酒や煙草が似合うようなムード、ちょっと色気の欲しい方にはいいお酒のつまみになる曲です。ロマンチックな恋の唄で、こんな風に男性に想われてみたいもの・・・なんて奥様の密かな願望!いやもう遅い(笑)

 この曲の魅力は、うなりたくなるような内田勘太郎さんの甘いギターです。その音色にうっとりして、思わず勘太郎ワールドに引込まれて行ってしまいます。

 さて、この曲ですが、Hoagy Carmichael(ホーギーカーマイケル)の曲に有山じゅんじさんが歌詞をつけられたものです。(Hoagy Carmichael は「Star Dust」や「Georgia on my mind」の作曲者です。)もしかしたら、有山さんのアイデアなのかも・・・と推測してます。

 昔、友人から、金沢で有山さんと勘太郎さんのライブのテープを譲り受け聞いた際、「けだるい二人」やジャジーなインストルメンタルの「If I had you」「スティーリン」などを演奏されていたことを聞いたことがありまして、おそらく、憂歌団の『夢・憂歌』には有山さんのテイストが加えられたのでは・・・と思われるのでした。このアルバムで憂歌団は雰囲気がガラリと変わり、トロピカルなムードになったんですよね。

 実をいいますと、この曲には相当な個人的思入れがありまして・・この曲を聞くだけで泣きが入ります。でも悟られたくないので顔では泣きませんけどね。というか、過去を忘れるため、涙が出なくなるまで強行に繰り返し聞き抜いたため、忘れたのつもりです。(笑)

 名曲にまさる恋なし〜。(恋より名曲の勝利なり)


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