朗読教室の課題で『走る少年』と云う作品を読み始めた。
毎朝、早起きして必死に走っている筈なのに何故かいつも遅刻して先生に殴られてしまう主人公の少年。 彼の不器用な生き方があまりにも自分にソックリなので、まるで鏡に映った己の虚像を読みなぞっている様な気持ちになる。
そのお陰か、 「ななかさん(仮名)上手くなったね」と先生に褒めて頂ける事が多くなった。
生来の不器用さ、要領の悪さの所為で辛い目に遭っていても、胸に溜まった哀しみが、大好きな『表現』と云う形象に昇華出来る私は、きっと幸せなのだと想う。
『朗読』をやっていて本当に良かった。
|