| 2002年08月31日(土) |
恋卵(やっぱり下品なので苦手な方はご遠慮下さい) |
「何なのだ?あれは……」 クラピカはデパートの売場の片隅に設置された特設コーナーに瞳を留める。
傍らで野菜を物色していたレオリオは、クラピカの言葉を聴き止め、 彼の視線の先を追い掛けた。
『これ1本で、ステーキ10枚分のスタミナ!!』と云う宣伝文句の入った垂れ幕の下に 白銀のユニフォームを着た若い女性が立ち、 道行く人々に笑顔を振り撒きながら手に持った茶色い小ビンを薦めている。
「どうやら栄養ドリンクの宣伝みてぇだな? すんげェ効きそうだな、1本でステーキ10枚分だってよ♪」 やたら感心した様にレオリオは呟く。
「試しに買ってく?」 レオリオがそう尋ねると、 「いや、遠慮しておく」 そう言いながら、クラピカは首を横に振った。
「あの宣伝文句が……ちょっとな」
クラピカは心無しか、げんなりした様な口調で呟きながら苦笑する。
「ああ『ステーキ10枚分』……てヤツ?」
「ゴンやキルアや、お前ならともかく、 私はステーキを10枚も喰べる事を想像するだけで胸焼けがしてしまう」
「……悪かったな」 レオリオは途端に機嫌を損ねたらしくブスッと顔を顰めた。
「ま、良く有るけどな、 効果を判り易く宣伝する為に、 ステーキ10枚分とか鰻10匹分とか、レモン10個分とかミツ○ン酢10本分とか…… でもよ、実際にステーキ10枚も喰ったらゴンやキルアはともかく俺だって胸焼けしちまうよ」
ハハハ……とレオリオは微笑いながら、更に言う。
「だから皆、ああ云うモンで手軽に摂取し様とすんだよな。 お前ェだって、仕事で徹夜続いてる時、良く栄養ドリンク飲んでるじゃねぇか?」 レオリオに指摘されて、クラピカは”ああ”と肯く。
「でも本当は、薬品よりもちゃんと食品から摂取した方が良いんだけどな」
……と、レオリオは卵が並べられた棚から1パックを取り上げた。
それは普段二人が購入する白い卵よりもずっとずっと高額で栄養価もかなり高い 茶色い殻の卵の10個入りパックだった。 暫く眺めた後、レオリオはそのパックを何の躊躇いも無く買物カゴに入れた。
クラピカはレオリオの行為を不思議に思い、首を傾げながら、
「珍しいな、そんな高い卵は”勿体無ェ”と言っていつも買わないではないか」
それ処か、同じ様な商品ならば1円でも安い店舗までわざわざ足を運び、 可能で有ればギリギリまで値切り倒してGETする筈の『金の亡者』…… いえ『主夫の見本』で有る筈のレオリオが……
「今夜は特別だからな♪しっかりスタミナ付けとかねェと……」 レオリオは意味有り気に唇の端をニヤリと歪める。
「ステーキ10枚も喰ったら動けなくなっちまうけど、生卵10個位は楽勝で飲めるからな♪」 「生だと?生のままで卵を飲むと言うのか?しかも10個も…」
信じ難いレオリオの言葉に驚愕し、クラピカは瞳を大きく見開く。
「ああ、生で飲むには、やっぱ良い卵じゃ無ェと胸焼けしちまうからな…… お前も飲む?」
「い、いや……遠慮しておく」 クラピカは慌てて首を横に振る。
「ま、最終的にはお前にもちゃんと『スタミナ』還元してやるけどな♪」
まるで悪戯っ子の様にやたら嬉しそうなレオリオの言葉の意味が クラピカには全く理解出来ない。
ただ、先刻から冷たい汗が背骨をツゥ……と伝い落ちて行くばかりで……
それはクラピカの仕事明けの日に、 それに合わせて休暇を取ったレオリオと共に、
1週間振りに二人で摂る夕食の材料の買出しに出掛けた先のデパートでの出来事であった。
| 2002年08月30日(金) |
『マナー』ってなんだろう? |
通勤途中で瞳の前のサラリーマンが、 タバコの空箱を何の躊躇いも無く駅のベンチの上に捨てて行くのを見た。
“最近の若い人達は『マナー』が無いから、平気でそこいら辺にゴミを捨てて行く”と よくニュース等で言われているが、それは若い人に限らないと思う。
だがそれは『マナー』の所為だけでは無い様な気もする。
『地下鉄サリン事件』以来、 テロ防止の為と称して地下鉄の駅や繁華街など 人が集まる場所に設置されるゴミ箱の数が以前よりも減少した様な気がする。
ゴミを処理する人の事を考えれば 自分の出したゴミは持ち返るのが当然の礼儀なのだろうが、 飲み終わったペット・ボトルの空瓶や菓子パンの空袋をいつまでもいつまでもいつまでも……持ち歩かねばならないのは、かなり煩わしい。
「もう〜そこらに捨ててっちゃおうかなぁ!!」と何度も考えてしまうし、 それを実行する人の気持ちも良く判る。
偉そうな事を言っているが、私がゴミをそこいら辺や道端に捨てられなくなったのは、
数年前、
私が電車の床にジュースの缶を置き去りにして降車し様とした時、 「おい!お前!」 突然、男性の怒声に呼び止められて振り返ると、 「自分が飲んだ缶は、ちゃんと自分で持って帰れ!!」と、 空缶を私の腕にグィッ!と押し付けて行った男性の、 吊り上がった瞳がとても怖かったと云う出来事に由来する。
それ以来、 飲み終わったペット・ボトルの空瓶や菓子パンの空袋は、ゴミ箱が見付かるまで いつまでもいつまでもいつまでも……持ち歩く様になった。
結局、自宅まで持ち帰る事も少なくない。
それは当然の『マナー』なのだろうが……
“『マナー』が無いから”と嘆く前に、もう少し公共のゴミ箱を増やしてくれないかなぁと思う 不精者のワタクシ(−−)
でも“此処に捨てて下さい!”と訴えれば、 少しは”そこいら辺”に節操無く捨てる行為は減少するのでは無いか?と思うのだが… (甘い?)
やはりゴミ箱をもう少し増設して欲しいと切望する。
(特に地下鉄のホーム(;;)……やっぱりダメ?)
最近めっきり腰痛持ちになってしまっているワタクシ(−−)
動作の度に痛む腰を押さえて「イタタタタ……」としきりに唸っている様は、 我ながらかなり情けない。
ダンスをやっている知り合いには腰痛が持病になっている人達が、やはり多い。 半ば職業病みたいな物だから仕方無いのだ。
(自分は今まで割と平気な方だったが最近は結構辛い。やはり歳の所為だろうか(;;))
その一人、E美ちゃんも一週間に一度は『整体』に通っているそうだ。
「『整体』の先生に“本気で治したいなら踊るな!”って言われちゃったよ」
それを聴いたダンスのY田先生は、
「『整体』の先生は、やっぱりそう言うしかないよね。だってその通りだもん」と言う。
そうなのだ。
ダンスによって腰を痛めている訳だから、原因を取り除けば治るのは当然だ。
E美ちゃんは既に持病になってしまっているが、 自分は多分それ程痛めてはいない様な気がする。
いわゆる筋肉痛だと思うので、本当は2〜3日休めば跡形も無く治るのだろう。
でも、 「踊るな」と言われて、 「はい、判りました」と、そう簡単には納得出来する事はなかなか出来ない。
ダンスの練習を休めば身体はすぐに鈍ってしまう。 一度鈍った感を取り戻すのは、休んだ時間の何倍も掛かってしまうのだ。
(↑そう頭で理解している割に、しょっちゅう「休みたい〜」と騒いでいる自分は やっぱり愚者である(−−))
しかもE美ちゃんは9月末に公演を控えているので、ますます休む訳には行かない。
かく言う自分もE美ちゃんとは違うが公演を控えている。
公演と云うのはお金を取って他人に観に来て頂く物なので、 チョイ役で有ろうがヘタクソで有ろうが舞台に上がる人間にはそれなりの責任が発生する。
だから、前の日に4時間ぶっ通し(!)で振り付けをされて、 身体中の筋肉がズキズキと痛くても痛くても痛くても…… 翌日の稽古を休む訳には行かないのだ(涙)
(↑そう頭で理解している割に、しょっちゅう「休みたい〜」と騒いでいる自分は やっぱり愚者で……以下略)
「痛いよぅ」と泣きながら『バン○リン』を塗る自分を見ながら、
「アタシなんか子供の頃から『整体』の先生と大喧嘩してたもん♪」と、
年間数本のダンス公演をこなして来た百戦錬磨のY田先生はカラカラと微笑う。
あの域に達するには、果たして何年掛かるのだろうか?
(根性無いから一生無理かも(;;))
郷田ほづみさんの発するセクシー・ビームでななかさん(仮名)はメロメロ着メロ♪
(のっけから頭悪い書き出しでスミマセン(涙))
おなじみボマーな貴婦人Hさんとワタクシ二人で郷田さん(^^)の話題で 最近ちょっと盛り上がっている。
「“お酢は身体に良い”のCMのお父さん役、良いよね〜vv」
「『ウソップ・ランド』では割烹着姿で視聴者のおハガキ読んでた時も可愛かったよね〜」 「そう云えば平光さんと『合体』してたよね」等と、 懐かしく盛り上がれるのはウチの職場ではHさん(^^)と私の二人だけだ。
郷田ほづみさん、平光琢哉さん、赤星昇一郎さんの三人で構成されている『怪物ランド』の 深夜番組『ウソップランド』はもう20年近く前の番組なのだが 今程、深夜番組を見ている人が少なかったにも関わらず、放映当時は、かなり人気が有り、私もHさんも大好きだった。
今でもビデオかDVDが発売されないかとヒソカに期待している。
「今『やまとなでしこ』の再放送に郷田さんが出てるんだよ」とHさんが教えてくれた。
“それはまだ観ていない”と私が言うと、
「今度ビデオ貸してあげるよv」と言ってくれたHさん(^^)は、やっぱり良い人だ(^^)
「でも、『やまとなでしこ』には、郷田さん、あんまり出てないんだよね」
残念そうに呟くHさん(^^)の手に、 私は『ミュージカル版・HUNTER×HUNTER』のビデオを しっかり!と手渡したのだった。
「それには郷田さん(^^)が、たくさん出てるよv観てね!!」と……
(但し『郷田さんのおヌード鑑賞会』はDVD発売まで待たねばならないのだった(^^;))
ど〜しても『捨てられない物』と云うのは、 誰にでも必ず最低一つは有るのでは無いか?と思う。
自分も基本的に物が捨てられない性質だ。 その上、整理下手と来ているから始末に負えない。
『捨てられない物』の最たる物はやはり本だ。
小説や漫画、写真集の類を始め、同人誌etc……数限り無く部屋を占拠している。
基本的には温和なウチの母も、部屋の模様替えの度に「本を捨てなさい!」と怒鳴る。
何とか頑張って守り抜いているが、本を買う度に、 「また本を増やしたの?!」と怒る。 だが、私が買って来た内の数冊は母も読むので、最近は以前よりうるさく言わなくなった。 (ちなみにその数冊には『名探偵コナン』『犬夜叉』『陰陽師』などが含まれる)
『捨てられない物』で、本ほどでは無いが結構かさばるのが舞台公演のチラシだ。 10年位前から舞台を観る様になったのだが、 (ピーク時は月4本位観ていたが、現在は平均月1本〜3本位) 舞台を1本観に行くと、他の公演の宣伝チラシを何十枚も貰う。 そのチラシが捨てられないのだ(涙)
観た舞台も、観られなかった舞台も無関係に デザインや写真の美しい物はつい取っておいてしまう。
ほとんどはファイルにまとめていたのだが、 つい整理を怠った時期に、未整理のチラシが溜まってしまい山積みになってしまった。
先日思い立って整理しようと試みたのだが、 整理用に購入して来たファイルが満タンになってしまい、残りは保留中だ。
満タンになったファイルも重いしかさ張るし、邪魔になるし、 (全部捨てたら、さぞかしスッキリするだろうな)と云う衝動にも狩られるが、 現在の処、実行する勇気は無い。
整理している時、 以前観た舞台のチラシに『竹内順子』様のお名前など見付けてしまったりすると、 もう絶対に捨てられない(苦笑)
あと『捨てられない物』は、WJの『H×H』の切抜きだ。 既に大部分はコミックスに収録されているのだから、そろそろ捨てれば良いと思うのだが、 クラピカやレオリオが掲載されていると思うとやはり捨てられない(><)
コミックス未収録の分もこの前まとめて読んだら面白くて読み耽ってしまった(^^)
そう云えば『H×H』15巻は10月4日発売だそうだ。
だが発売後もあの『クラピカ君、1年振りに再登場!』の回の切抜きは、 まだまだ捨てたく無いなァと思うワタクシなのだった。
今日は朝からウキウキしていた(^^)
何故かと云うと、 私がずっとずっとず〜っと憧れ続けていたアオヤマカイリさん(^^)に 直接お会い出来るからなのだvv
もう嬉しくって嬉しくって♪朝礼のラジオ体操もいつもより気合を入れてやってしまった。
「ななかさん(仮名)今日はテンション高いですね」と 同僚のH野さんにも指摘されてしまった自分は、 きっとノン・ドラッグで空を飛べそうな勢いで有ったに違いない(←バカ)
ちょっとでも気を緩めると顔がニヤけてしまいそうだったので、 必死に堪えながら業務をこなしていたら…… いきなり残業になってしまった(号泣)
アオヤマさん(^^)との待ち合わせは18時なのに…… 何とか17時半に仕事を終わらせて会社を飛び出すと、外は雨だった(更に号泣)
傘を差しながら、待ち合わせ場所に向かい、何とか10分前に辿り付く。
(此処で良いんだよな?) 自分で待ち合わせ場所を指定しておきながら、再三確認する(←バカ)
待ち合わせの時間が迫るに従い、高鳴る心音。
どうしよう?
サイトでは温和なイメージ(らしい?)ななかさん(仮名)なのに、 実は結構性格悪いんだよ〜ん(^^;)と云うのがバレたら引かれてしまうかも……
などと考えていたら、不意にマナー・モードにしていた携帯電話がブルブルと震え始めた。
着信ボタンを押して耳に当てると、 「アオヤマです」 「あ、どうも○○(本名)です、あ、違う!ななか(仮名)ですぅ〜」 HNで名乗る事に慣れておらずいきなり本名で答えてしまい、 待ち合わせ場所が判らず迷っていたアオヤマさん(^^)を更に混乱させてしまった。
東京駅での待ち合わせは、 やっぱり『銀の鈴』にすれば良かったと後悔するも、時既に遅し(涙)
ゴメンナサイ、アオヤマさん(;;)
その後、無事にお会い出来たアオヤマさん(^^)は、 「イメージと違うって、良く言われるんですよ」とご自分でもおっしゃっていたが、 描かれるイラストから連想されるシャープな印象では無く、 予想外にとても可愛らしい方(^^)だった。
18時に待ち合わせ、 アオヤマさん(^^)の乗る新幹線の発車時刻は19時45分なので、 お話出来る時間は少ないと云うのに、 レストランに入って食事が来た途端、 寡黙になり食べる事に専念し始めてしまう二人なのだった(涙)
それでも何とか異文化コミュニケーションを取ろうと試みるワタクシ達。
「東京の男の人は声が高いですね」とアオヤマさん(^^)は語る。 「何だか滑舌もはっきりしていて、妙にシャキシャキ喋るんですよね」だそうだ。 あと、東京の人はやたらセカセカテキパキしていると言う。
普段、意識していないので気付かなかったが、言われてみれば確かにそうだなと思う。
他にもいろいろ楽しいお話をさせて頂いて…… 時間はあっ!と云う間に過ぎて19時30分。
幾ら新幹線の改札がすぐ近くでも、もう店を出ないと間に合わない。
「ウチ来る?」と冗談で言ってみるが、 「明日は用が有るので、大阪に帰らないと……」との返事。 そりゃそうだ(^^;)
短い時間だったが、とても楽しく過ごさせて頂けて、凄く嬉しかった。 本当にありがとう、アオヤマさん(^^)
しかし…… 今回お会いして改めて認識したのだが、
ずっとずっとず〜っと憧れていたアオヤマさん(^^)は、 ワタクシよりずっとずっと年下なのだった。
そりゃ、そうだよなァ……(^^;)
| 2002年08月22日(木) |
センリツ教頭先生の『青汁』日記(代筆ななか) |
「あら、クラピカ先生!」 朝のHRを終えて、1時間目の授業を行う教室へ向かう途中らしいクラピカ先生に、 アタシは声を掛けた。
「どう?『青汁』はちゃんと毎日続けて飲んでる?」 「ええ、まぁ何とか……」 曖昧な微笑を浮かべながら彼は肯く。
そう答える彼の肌は、心無しか以前よりもツルツルになって来た様だ。 (元々、彼の肌は血色は悪くても、かなりスベスベで羨ましかったけど……)
『青汁』で、きちんと栄養を摂るとこんなにツルツルになるのね、良い事だわ。
「アタシも見習って、毎日ちゃんと飲まなくっちゃね」
そう云うと、クラピカ先生は不思議そうに首を傾げて、アタシの顔を見つめた。
真正面からじっと見つめられ、アタシは照れ臭くなってフフフ……と微笑いながら、
「実は、アタシたま〜に『青汁』飲むのサボっちゃうのよ」と白状した。
「え?そうなんですか?」と彼は意外そうに瞳を見開く。
『青汁』を薦めた当人としては、いささか恥ずかしく感じながらアタシは肯いた。
「だって、ほら……やっぱり飲み難いでしょ? 味は苦いし、舌触りはドロッとしてるし、臭いも独特でクセが有るし……」
「ええ、そうですね……かなり飲み難くて毎日大変です」と、 苦笑を浮かべるクラピカ先生の背後から、
「でも随分上手くなったぜ、先生v」 そう言いながら、突然現れた背の高い生徒が声を掛けた。
「あら、レオリオ」 ギクッ!とクラピカ先生の両肩が痙攣し、顔面がサーッと蒼白になる。
「ま〜だ飲む時、噎せちまったりするけど、もう歯は立てなくなったし……」
“バキッ!!!”と、 持っていた出席簿を思いッ切りレオリオの脳天目掛けて振り下ろすと、 クラピカ先生はプイッと踵を返して廊下をスタスタと歩いて向こうへ行ってしまった。
「ったく!痛てぇな!いきなり何すんだよ、先生!!」
殴られた頭を押さえながら、レオリオはクラピカ先生の後を追い掛けて行った。
相変わらず、仲が良いのね、あの二人……
それにしても、クラピカ先生ったら、 どうして『青汁』を飲む時、わざわざ歯を立てたりしてたのかしら?
何故『ダンス』のレッスンに行く前になると、 必ず自分の中で天使と悪魔が壮絶な闘いを繰り拡げるのだろうか?(−−)
悪魔「う〜ん、ダルイよなぁ、サボっちゃおうかなぁ……」
天使「駄目だよ、ちゃんと行かないと!ただでさえ下手クソなんだから練習しないと!」
悪魔「でも『駄文』の続きも書きたいし、 溜まってるメールの返事も書かなくちゃならないし……」
天使「サボった為に鈍った身体は、なかなか元に戻らないぞ!!」
こんな具合に、昼の仕事中から退社時間までず〜っと激しく闘い続けているのだ。 (↑仕事しろ↑)
悪魔「でも、そろそろサイトの『更新』したいよ〜!!!最近『日記』も遅れがちだし……」
天使「……そうよね、サイトもいい加減『更新』しないと……」
悪魔「そうだ!サボっちゃえ、サボっちゃえ♪」
てな具合に、 今日は悪魔側が優勢だった。
「サボっちゃえ、サボっちゃえ♪」と云う悪魔の囁きに心地良く身を委ねながら、 仕事を終えて、自分の席から立ち上がった時、
「ななかチャン(仮名)これから練習?」と通り掛ったHさんに声を掛けられた。
「う、うん…… そうなんだけど、今日はちょっとサボっちゃおうかな〜?とか思ってたりして……」
曖昧にそう言い掛けた途端、
「駄目だよ!!」と、ピシャリ!とHさんは言い放った。
「好きで『ダンス』やってんでしょ?ちゃんと行かなきゃ駄目だよ!」
普段温和なHさんの、何時に無く鋭い口調にたじろいていると、
「そうですよ!ななかさん(仮名)!サボったりしたら絶対駄目です!」と、 天使軍に加勢したのは、隣席のS藤さんだ。
S藤さんは、今年の4月から仕事の後、夜間大学に通っている。 自分の『ダンス』は単なる趣味だから休もうと思えば休めるが、 彼女の場合はそう簡単には行かない。
「あ!そう云えば、ななかさん(仮名)来月発表会が有るんですよね?」
S藤さんが、悪魔の腹……じゃ無く、自分の痛い処をズバリと突いた。
「そうだよ、来月末に発表会が有るって言ってたよね?ななかチャン(仮名)」
「じゃ、サボる処か、今は人一倍練習しなきゃいけない時期じゃ無いですか!!」
天使たちの容赦無い言葉は、 “引かな〜いぞ♪引かないぞ♪断じて、引かないっつ−の!!”と云う 『H×H』ミュージカルでのゴン達の歌を想起させた……
「サボらないで、ちゃんと練習行きなよ!!」
二人の天使から攻撃され敗退した悪魔……じゃ無かった、 レッスン場に向かう事にした自分は、 夏バテ気味の身体をズルズル引き摺って、タイムカードを押した。
エレベーターの処で、後輩のA部さんに声を掛けられた。
「ななかさん(仮名)これから『ダンス』ですか?」
「う、うん」
半ば引き攣った微笑を浮かべながら答えると、A部さんはにっこり可愛らしく微笑って、
「頑張って下さいね、いってらっしゃい♪」
……天使たちが多くて、本気でありがたいです、ワタクシ(^^;)
| 2002年08月20日(火) |
ゾルディックの悪夢(『H×H』ミュージカルの感想・ネタバレ有) |
やはり特筆すべきは、ゴン役の竹内順子さん(^^)
スゴイ!!!やっぱりスゴイ!!!
去年のミュージカルでも感じたのだが、 あの良く通る声が生の肉声だなんて本当に素晴らしい♪
甲斐田ゆきさん(^^)の歌声も初演より遥かに良くなっていて、 深みの有る美声にうっとり聴き惚れてしまった。
ゴン・キルア・クラピカ・レオリオ・ヒソカは、それぞれの役がすっかり安定していて 5人の呼吸の合わせ方もピッタリ♪で、観ていて、とても嬉しくなってしまった(^^)
ゾルディック家の中の一番のお気に入りはミルキ役の北野康広さん(^^) 見た目もピッタリだったし、演技が自然で雰囲気が凄く良かった。
“身体はデブ♪お菓子をガブ♪駆け引きウブ♪あの娘は僕のイブ♪”と云う 歌も可愛かったしvv (うろ覚えでスミマセン(;;))
「痩せても枯れてもゾルディックさ!!」と実は腕が立つ処も格好良かった。 (その後「痩せてないじゃん」とヒソカにツッ込まれるシーンもGood)
他のキャストの方々も、 個性的で存在感のある暗殺一家『ゾルディック』の面々を見事にご好演下さって下さった。 ファン冥利に尽きるとは正にこの事!と観ながら狂喜してしまった(^^)
原作通りの一幕も面白かったが、 ニ幕はオリジナルだった所為も有り、予想のつかない展開にハラハラさせられてしまった。
カナリアがゴンを庇ってキルアに刺されるシーンは、本当に死んでしまったかと思ってしまい、 「この後、もしカナリアが原作に再登場したら、どう辻褄を合わせるんだろう?」と 本気で心配してしまった(←バカ)
またこのシーンを観ながら、 カルトは妹なのにカナリアよりもキルアから遠い処に居るんだなと、ふと寂しく感じてしまった。
血の繋がりだけでは、他人同士の友情を越えられない事も有る。
それは母で有るキキョウにも言える事で・…… キルアと別れる寸前に踊ったラスト・ダンスが旅立つ息子への未練を感じさせた。 (このシーンはとても好きv)
そして、 この舞台で郷田さんは脱いでもスゴイんだ!格好良いんだvvと云う事が判明した。 (割れた腹筋にうっとり見惚れてしまいました、ヒヤヒヤvv)
羽織袴姿も似合っていたし(^^)
(クラピカのタキシードはグレーのジャケットを脱いだ後の赤のベストが好き)
また、全体的にレオリオとクラピカが、 まるで夫婦の様にイチャイチャ・パラダイス♪していたのも嬉しかった。 (二人のシーンはリンゴを互いの服で拭き合ってる処が特に可愛かった♪)
(ところで、 何故レオリオが「(温泉で)裸で語り合おう」と云うのをクラピカは あんなに頑なに拒んだのだろう?(^^;)
以前、一緒に入浴した際、一体『何』が有ったのだろうか? きっとあ〜んな事やこ〜んな事をされちゃったのねv(←結局ソレかい)
早く『バンジー・ガム』の様な必殺技(?)を編み出して、 クラピカを意のままに踊らせられる様に頑張って修行するのだよ、レオリオ♪)
ストーリーとは無関係だが、 個人的にドキッとさせられたのは、 「友達や仲間」の事を朗々と歌い上げたクラピカの瞳の前にヒソカが立ちはだかるシーン。 何だか、この後(『ヨークシン・シティ編』)の展開を暗示してるみたいで……
ヒソカに操られて意のままに踊らされるクラピカと云うのも、何だか怖くてドキドキした。
あと 「私は持てる力の全てでお前と闘う!」と云うクラピカの台詞を聴いて、 今後の対クロロ戦の事等を考えさせられてしまって、つい胸が痛くなってしまった。
(自分勝手な『妄想』ばかりで本当にすみません(涙))
『H×H』のミュージカルは、やはりとても楽しかった♪
出来れば来年是非第3弾をやって頂きたいなァとヒソカに願うワタクシ(^^)
付記
「レオリオ君!万が一のアニメ化に備え、コミックに沢山出演しておくように。 ただし、 そのストーリーがミュージカル化されても良い様に、楽で、おいしい出方をしておく事」
パンフレットに掲載されていた郷田さん(^^)のコメント♪に大賛成!!です。
JR中央線は何故あんなに人身事故が多いんだろう?
中央線のスピードや利便さをアピールする為に、わざと事故を起こしているんじゃ無いのか?
もしかしたら幾つかは『ヤラセ』なんじゃ無いだろうか?と 不謹慎ながらも考えてしまう位、多い。
何故こんな被害妄想じみた事を考えるのかと問うならば、 私が時間に追われていたり、急いで目的地に向かっている時に限って事故が起こるからだ。
ちなみに今日は、 18時半からバレエのレッスンが有ったのだが、その前にどうしても『吉祥寺』に行きたくて、早々に会社を出て中央線快速に飛び乗ったのが17時20分。
『吉祥寺』まで快速で29分。
用事を20分で済ませたとしても、 バレエの稽古場は東西線の『落合』から徒歩5分なので、 何とかギリギリ駆け込める筈だった……のに!!
新宿駅で停車した途端、 「ただいま『東中野』にて人身事故が発生致しました」と云う車内アナウンスが流れた。
『吉祥寺』処か、 うかうかしていたらバレエのレッスンにも間に合わなくなってしまいそうだったので、 慌てて降車し、山手線で『高田馬場』へ行き、其処から『落合』へ向かった。
バレエのレッスンには間に合ったものの、 『吉祥寺』へ向かう為に、頑張って仕事を早く終わらせたり、 わざわざ遠回りして、 普段は乗らない中央線快速に乗ったりした事などは全て徒労に終わってしまい、
がっかりするやら、腹が立つやら……
そして (確か、以前にも以前にも以前にも、、こんな事が有ったな)と苦笑するしかなかった(^^;)
その時は「18時までに事務所に取りに行かないと、お給料を支払って貰えない」と云う バイト先に向かう途中だった為、 (18時までに行かれないと、支払日が別の日に繰り越されてしまうのだ) 結局、その日はお金が貰えず、夜の予定が全て潰れてしまった(涙)
そう云えば、以前、通勤に中央線を使っていた頃に、 3日間連続で人身事故が起こってしまい、 3日間連続で『遅延届』を提出したら、上司に白い瞳で見られた事も有った。
バレエのレッスン後、 帰宅時に事故が有ったと云う『東中野』を通ったが、痕跡は特に見当たらなかった。
もしかしたら、 やっぱり『ヤラセ』だったんじゃ無いだろうか?と不謹慎ながらも考えた後、
あまりにも事故が多い為、事後処理も手際良く済ませられる様になってしまったんだろうか?
……と、考えた自分に吐き気がした。
「……もう、こんな事は止そう」
人気の無い理科実験室で、着乱れた衣服を整えながら、 クラピカは傍らのレオリオに向かってポツリと呟いた。
“あん?”と、タバコを吹かしていたレオリオは不可解そうに眉を顰める。
「私は教師で、お前は生徒だ。 なのに、授業を放棄してこんな背徳的な行為に埋没してばかりいるのは やはり恥ずべき事だと私は考え……」
「何言ってんだよ、今更」
忌々しそうに“チッ”と舌打ちしながら、携帯灰皿でタバコを揉み消すと、 クラピカの細い金髪に節立った指を差し入れ、彼の小さな頭部をグイッと抱き寄せる。
「誰かに……何か言われたのかよ?先生」
耳元で吐息と共に囁かれた言葉に、 細い肩を震わせると、躊躇いがちにクラピカはコクと肯いた。
「実は……ななかさん(仮名)の数少ない貴重な友人の一人、 T村さんから、 先日こんなメールが来たそうなのだ……
“こないだ久々にネットに上がって『学校へ行こう』シリーズを読んだよvv
アタシがしばらく読まない間に クラピカ先生がとってもインランで、イ・ケ・ナ・イ・先生になってて吃驚しちゃった(後略)”」
それを聴くと、さすがにレオリオも気まずそうに視線を逸らして、 ポリポリ……と右頬を人差し指で掻く。
「やはり……マズイだろう? この私がインラン教師とか、イケナイ先生だとか呼ばれてしまうのは……」
「……イケナイのかよ?先生」
「ああ、だから、もうこんな事は……」
そう言い掛けた次の瞬間、
レオリオはクラピカのシャツの襟首を掴むと“バッ!”と強引に胸元を拡げた。
「レオ……ッ!」
「“イケない”なんて言われちゃ、オレの男がすたっちまうなぁ……」
ニヤリと唇の端を上げて不敵に微笑うと、レオリオはクラピカの胸に顔を埋めた。
「バカ!違う!そう云う意味では……アッ!!」
硬くなった右胸の乳首に軽く歯を立てられて、 クラピカは思わず声を上げながら背骨を仰け反らせてしまう。
「た〜っぷりイカせてやるからよ、覚悟しな……先生v」
| 2002年08月17日(土) |
クサイ話その2(ミュージカルちょいネタばれ) |
最近、香水を愛用する中高年の男性が増えているそうだ。
理由はズバリ!体臭(タバコ臭や老人臭など)を隠す為だそうで……
元々香水は、あまり入浴しない昔のヨーロッパ人が体臭を隠す為に発達した物なので、 体臭が薄く入浴もきちんとしている日本人、 しかも中高年の男性には香水など無縁の長物だと思っていたのだが、 時代は変化しているんだなぁとつくづく感じた。
「家族から“お父さんクサイよ!!”って言われるのは辛いです」と、 TVでインタビューに答えていた男性は私の上司達とほぼ同年齢だ。
目的はどう有れ、 “香水を選んでいるお父さん”と云うのは、なかなかダンディなイメージが有ると思う(^^)
自分は普段香水を付けない所為も有り、香水の名前はほとんど知らないので、 逆に恥ずかしく感じてしまう。
匂いのキツくない柑橘系のコロンでも購入してみようかな?と、ふと考えたりした(←安易)
話は変わるが、 『H×Hミュージカル』のラスト間際、
ゴンが、ゼブロさんを本物だと言い当てるシーンで、
「ゼブロさん、レオリオみたいな匂いがする」と云うゴンの台詞に対して、 「ああ!『オヤジ臭い』!!」と云うクラピカ&レオリオの台詞が有ったが、 上記したオジサマ達同様にゼブロさんも気を使って、 レオリオと同じブランドの香水を使用していた可能性も無きにしも有らず、かもしれない(^^)
「あれ?クラピカもレオリオみたいな匂いがする……クラピカも本当は『オヤジ臭い』のかな?」
……と云う台詞は、もちろん有りませんでした。ヒヤヒヤvvv
| 2002年08月16日(金) |
クサイ話(食事前の方はご遠慮下さい) |
……と云ってもななかさん(仮名)が書く駄文の話では無い(涙)
今夏から愛用している『ビ○レ』の『さらさらシート』が無くなったので薬局に買いに行ったら、他メーカーの製品しか無かった。
(まぁ、これでも良いか。どうせ効能は同じなんだし……)と、
手に取ってパッケージを良く見ると『脇の下用』と『足用』との二種類が有る。
両方の成分表を見比べてみたが、ほとんど相違点が見付からない。
(『脇の下用』の方が、若干使用されている成分の種類が多い様だが) 値段も枚数も全く一緒なのだ。
ちなみに自分の場合は、 主にダンスのレッスン後に身体中を拭く為、 出来れば脇の下も腕も足も全部使用出来る商品が好ましい。
どうせなら、より効き目が強い方を購入しようと考え、店員さんに尋ねてみたら、 『脇の下用』を薦められて、ちょっと意外だった。
何となく『足』の方がクサイイメージが強かったのだ。
「足は清潔にして、きちんと殺菌さえしていれば実はそれ程匂わない」のだそうだが、 脇の下は汗腺やホルモンの関係も有って簡単に匂いが取れなかったりするのだそうで、 本当は『脇の下』の方が匂いが強いのだそうだ。
そんな訳で『脇の下用』を購入した。
だが、先入観とは不思議なもので、 『脇の下用』のシートで足を拭いても何とも感じないが、 『足用』のシートで首や背中を拭くのは何となく抵抗を感じてしまう(−−)
店員さんの話を聴いた後でも……だ。
そう云えば内田春菊さんがエッセイで、
「要は厚めのウェット・ティッシュで有るにも関わらず、 パッケージにデカデカと『赤ちゃんのおしりふき』と書いてあると、 何となく不潔感を感じてしまう」と書いていらしたが、それと同じ事なのだろうと思う。
世間が夏休みなのに、何故か通勤しているワタクシ(−−)
利点は休日出勤扱いになるので、ちょっと時給が良い事と電車が空いている事位だ。
上司や社員さんも私服姿だったりして、職場の雰囲気にもイマイチ緊張感が無い。
まあ気楽な仕事もたまには良いや(^^)……などと油断していたら、 思わぬミスをしてしまって社員さんに迷惑を掛けてしまった。
反省、反省……
学生の頃の様にたっぷりした休みは取れなくなってしまったが、 夏と云う季節はどうも何処か『休み』みたいな空気を含んでいる様な気がする。
いつもより遠くへ出掛けてみたくなったり、ふらっと泳ぎに行ってみたくなったり……
普段観ない映画を観てみたくなったり……
子供の頃と云うと『夏』=『お休み』だったから、その頃の記憶が身体の中に残っていて、 やたらノスタルジーを掻き立てるのかもしれない。
そう云えば『盆踊り』ってしばらく踊ってないなぁ。 近所でやってないかな(^^)
(↑こんな事ばっかり考えているからミスしちゃうんだよっつーの↑)
ウチの会社の夏休みは8月10日から15日までだ。 だが、夏コミの為に残り少ない有給を使用し9日は休み……とは云え、 コミケでほぼ1日潰れてしまったし、その後も用事が有って、出掛ける事が多く、 ほとんどPCの前には座れなかった(;;)
ウチの会社の夏休みは8月10日から15日までだ。 だが、通信販売の業務は24時間稼動している為、交替で誰かしら必ず出勤している。 私も15日から出勤する……ので、今日は久し振りに自宅で1日のんびり出来る。 早速『更新』を……と考えたが、暑くてなかなか筆が進まない。
「プールでも行こうかなァ……でも混んでいるだろうしなァ」と呟くと、
「風呂桶に水張って浸かってれば?」とおなじみウチの母が静かに言い放った。
そんな… 採光が悪くて、日中はほとんど陽の光が入らないウチの風呂場で 浴槽にちゃぷちゃぷ浸かってるなんて……まるでボウフラみたいじゃないか!
「でなきゃリン(ウチの犬)とベランダで、盥に入って水浴びすれば良いじゃない」
それじゃ、ますますボウフラみたいだよ、母さん(涙)
「あ〜あ、会社に遊びに行こうかなァ……」と冗談交じりに言う。
Hさん(^^)や仲の良い同僚が出勤して居る筈だし、電話して見ようかな?と言うと、
「やめなさい!皆さん真剣に仕事してらっしゃるんだから、お邪魔になるでしょ?」
そう一喝されてしまい、 「それもそうだよね」とケラケラ微笑っていた時、携帯電話の呼び出し音が鳴った。
液晶画面に表示されていたのは会社の番号で、掛けて来たのは上司のHさんだった。
「あ、もしもし、ななかさん(仮名)……ヒマだったら会社で仕事しない?」
何でも今日出勤する筈の子が急に休んでしまい、人手が足りなくなってしまったのだそうだ。
特に予定も無かったので、出勤する事にし、ボウフラの夏休みはこうして終わった。
夏休みの想い出は『夏コミ』と『ミュージカル』と……『仕事』
ああ『更新』もしたかった(涙)
| 2002年08月13日(火) |
観劇への誘い(ミュージカルちょいネタばれ) |
おなじみ『ボマーな貴婦人』ことHさんは大変おシャレな女性だ。
流行に精通しているのは勿論、自分でいろいろなジャンルの情報を収集しているので、 いつも話題が豊富だ。
たとえばウチの会社が得意先に持参する菓子折りが、 「いつもいつも『コー○―・コーナー』だ、他には何処が良いか?」と上司に尋かれた時、 『ヨック・○ック』とか『○ップス』『不○家』などを挙げた私達の意見が、 「平凡でイマイチ」と即却下されてしまうのに、 Hさんは「『○○屋』の和菓子はどうですか?神田にしかお店無いし」と、 さらりと言って、採用されてしまう処が堪らなく格好良い。
そんなオシャレなHさんと話していた時の事。
「『ミュージカル』観に行ったんだ♪郷田さんが出てるヤツ♪」と、
私がぽろり…と口を滑らせた途端、
「えっ?郷田さん?何に出てるの?『フォッシー』?」
思いっ切り瞳の色を変えて、Hさんがこちらへ身を乗り出して来るでは無いか?
「違うよ、子供向けのいわゆる『ファミリー・ミュージカル』 でも演出は平光さんだったよvv」と言うと、
「マジ?マジ?マジ?何で誘ってくれないのよぉ? 平光さんの演出なら、絶対、絶対、観たかった〜!!」
そう言いながら地団太を踏み始めるでは無いか?
その地団太は、 「舞台で郷田さんの“おヌード”も観ちゃったよんvv」と云う私の言葉に比例して強まった。 (↑上半身のみ↑)
Hさんは、大変年季の入った『怪物ランド』FANなのだ(^^) 私ですら彼等の舞台は1度しか観た事が無いのに、 Hさんはほとんど全ての舞台を観ているし、 当時彼等がやっていた深夜番組『ウソップ・ランド』(これは私も大好きだったvv)の 生ライブにも何度も足を運んでいる。
もちろんHさんは『HUNTER×HUNTER』を知らないのだが、 もし来年『ミューカル第3弾』を上演するならば、 絶対に!絶対に!!一緒に観に行ってくれる事になってしまった(^^)
取り敢えず、近日中に初演のビデオをお貸しする事になっている。
オシャレなHさんの感想がとても楽しみだ。ヒヤヒヤvv
ところで郷田さん演じるレオリオとクラピカの関係は 『男同士だけどラブラブvv』と説明すれば良いのだろうが、
では、ヒソカと『僕のリンゴちゃんvv』ことゴンの関係は……?(^^;)
| 2002年08月12日(月) |
師匠の『俺の誕生日』日記3(代筆ななか) |
「……何してんだ?クラピカ」
包丁を手に卓袱台の前に戻って来ると、 クラピカのヤツはケーキの上に蝋燭を1本1本1本1本………(中略)立てている。
「21、22、23、24、と……」
可愛らしくデコレーションされたケーキの上部は、 数十本の蝋燭に依ってすっかり埋め尽くされつつあり、 まるで『ヤマアラシ』の如き様相を呈している。
「見れば判るだろう?ケーキに蝋燭を差しているのだ……確か42本だったな、 25、26、27、28……」
「お、おい!俺の歳の数だけ律儀に蝋燭立てるつもりなのかよ? そんなモン別に適当で良いじゃねぇか……」
するとヤツは顔を上げ、鋭い視線で俺をキッと睨み付ると、
「バカ者!こう云う大切な決まり事をきちんと守らなくてどうするのだ!!」
そう言い放つと、ヤツは再び黙々と蝋燭を立て始める。
「29、30、31、32………」
まるで賽の河原で石搭を積み続ける子供みてぇに、 鬼気迫るオーラを全身から立ち昇らせながら……
やがて、 ケーキのほぼ全面を埋め尽くして林立している42本の蝋燭に火が点された。
ゆらゆらと揺れる焔に、俺はつい居住まいを正して向き合い、きちんと正座してしまう。
「ちゃんと願い事をしながら、一気に吹き消すのだぞ?良いな?」 「へいへい……」
俺は大声で笑い出しそうになるのを必死に堪えながら、 42本の蝋燭に向かって思い切り“ぷぅ”と息を吹き掛けた。
「ハッピーバースディ♪トゥ・ユゥ……」
1本残らず火が消えた蝋燭の上に、ぎこちないボーイ・ソプラノの歌が流れて、 俺は愕然とする。
「………ハッピーバースディ♪ディア………キサマ!何が可笑しいッ!!」
ダメだ、もう限界だ。
俺は床に引っ繰り返り、腹を抱えて大声でゲラゲラ笑った。
そう云えば、3年前の今頃だったな……と俺はふと想い出す。
“今日は俺の誕生日なんだぜ、一杯位付き合えよ”
来る日も来る日も『修行』に勤しみ、 クソ真面目に『鎖』の絵を描き続けるヤツを無駄と知りつつ晩酌に誘ってみた。
“たまには気晴らしも必要だぜ♪”
……とか何とか言いながら。
だが、コイツは瞳を伏せると、小声で低く呟いた。
“この世に生まれて来る事はそんなに喜ばしい事なのか?”
……元々感じてはいたが、
その台詞を聴いた時、 つくづくイヤなガキだ……と、思った。
“この世に生まれて来る事はそんなに喜ばしい事なのか?
死んで行く事はそんなに怖い事なのか? ………たかが暗闇に帰るだけの事だろう?“
……んな事言って、スカして格好付けてやがったコイツに、 俺はもう2度と逢う事は無いだろうと思っていた。
だが……
42本の蝋燭を一本残らず引き抜き、 無残にもボツボツとあばただらけになっちまったケーキを味わいながら、 俺はくっくっくっ……と微笑い続けた。
「何が可笑しい?」 「ん?いや、別に……」 「一人で思い出し微笑いなんかして、全く気色悪いヤツだな」
呆れ返った様な…… 礼儀知らずで高飛車な物言いは相変わらずだが、 そう云うヤツの瞳は、以前とはうって変わった様に穏やかで優しい色を秘めている。
ヤツが纏っているオーラの色も、また同じ様に……
ああ、そうか…… 俺は納得する。
別れていた3年間の間に、コイツの“色”はすっかり変化しちまったんだな……と。
そして、それを為したのはおそらく……
“私の『同居人』が……”
何処か照れた様なヤツの口調を思い出しながら、俺は、またニヤリとほくそ笑む。
「じゃ、私はこれで失礼する」
ヤツはスッと立ち上がった。
「お、おい、もう帰っちまうのか? せっかく来たんだからよ、もう少しゆっくりしてけば良いじゃねぇか」
俺が引き止める声もろくに聴かず、ヤツは手際良く身支度を整えると、
「そうは行かない……『仕事』を残して来ているのだ」
『仕事』……と云う口調にも、何処か誇らし気な響きが感じて取れる。
その響きが裏付けている。
ヤツが、どうやら今は自分が本当にしたい『仕事』に就いているらしい事実を……
「『仕事』ねぇ……じゃ、仕方ねぇな」
俺は不精ヒゲをポリポリと掻き乍ら苦笑すると“よっ”と腰を上げて立ち上がった。
「気を付けて帰れよ」 「ああ」 扉の前で出立するクラピカを見送る。
すると、 「ああ、忘れる処だった」
そう云いながら、ヤツは懐から青いリボンの付いた箱を取り出し、俺に向かって差し出した。
あまりにも信じ難い光景に俺が茫然としていると、
「バースデイ・プレゼントだ。たまにはその汚らしい不精ヒゲを剃れ!!」
人差し指を鼻先に突き付けられ、ビシッ!と一喝されちまった。
これ以上微笑ったら本気でヤツに殺されちまいそうなので、俺は必死に笑いを噛み殺す。
「ああ、そうだ……クラピカ!」
「何だ?」
出て行き掛けた足を止めて踵を返し、訝しそうに首を傾げるヤツに向かって、
「お前の『同居人』にこう伝えてくれ・……“来年もまた宜しく”ってな♪」
ぴらぴらと右掌を振り乍ら俺は言った。
「なっ!」
“カッ!”と頬を紅潮させて、ヤツは瞳を大きく見開く。
「来年もわざわざこんな山奥まで『誕生日』の祝いに来いと云うのか?キサマ!!」
「当然だ。
“世話になった恩師の誕生日には、
手土産と美味い酒を持ってお祝いの挨拶に伺うのが礼儀”なんだろ?
それに……」
俺はニヤリと唇の端を上げて、
「……俺は、こう見えても、甘い物には目が無ェんだ」
(2日遅れになってしまいましたが(涙)8月8日の師匠様のお誕生日話を書いてみました。 師匠様、お誕生日おめでとうございますvv
そして、コッソリお慕いしている『師クラ』作家の皆様へ……とヒソカに考えたのですが、 やはりレオクラ前提になってしまいました。 もしご気分を害してしまった方がいらしたら本当にごめんなさい(号泣)
やたら甘いし(;;)
「生まれて来る事はそれ程喜ばしい事なのか……」の台詞は、 金曜ドラマ『愛なんていらねぇよ 夏』から引用させて頂きました)
| 2002年08月11日(日) |
師匠の『俺の誕生日』日記2(代筆ななか) |
…………お?
程無く俺はヤツの……クラピカの気配を感じた。
こっちに向かって来ている…………
『絶』に依る気配断ちも特にしていない。
さして息も乱さずに、こっちへ………
数分後、
“ダンダンダンダンッ!!!”と、けたたましく扉を叩く音がした。
「おい!おい!待て!今開けるからよ!」
俺は慌てて吸っていたタバコを揉み消すと、立ち上がって扉の方に向かった。
そんなにガンガン叩いたら、扉は無論の事、このオンボロ庵もろとも潰れちまうだろうが!!
“ガラッ”と扉を開くと、 俺の瞳の前にヤツ……クラピカが立っていた。
『念』を覚えた所為だろう。 背は少し伸びた様だが、年恰好や外見はあの頃と全く変わっていない様に見える。
だが、何処か受ける印象が違う……様な気がした。
纏っているオーラの色も、以前とはかなり違う。 まるで……
「よぉ、久し振りだな」
「ああ、邪魔するぞ」
家主で有る俺を尻目に、ズカズカと家の中に上がり込むと、
「相変わらず穢い部屋だな…… どうせ、私が出て行ってから掃除と云う行為を行っていないのだろうが、全く……」
ブツブツブツ……と呟いているヤツの言葉は当たらずとも遠からずなので、 俺はあえて何も言わない。
「何だ!この卓袱台の上は? まるでジャングルでは無いか!少しは片付たらどうなのだ!!」
蒼白い稲妻の様なピシャリ!とした物言いに振り返ると、 クラピカのヤツはビールの空缶やタバコの吸殻、 読み掛けの雑誌などで埋め尽くされた卓袱台の上から、さっさとゴミを片付けている。
「あ、良い良い、俺がやるから、お前ェは座ってろよ」
俺が、クラピカの手から古雑誌や潰れされた空缶などを奪い取ると、 ヤツは釈然としない表情をしながらも卓袱台の前にペタリと腰を下ろした。
たとえ態度が高飛車でクソ生意気だとは云え、一応暑い中を訪ねて来てくれた客人だ。 せめて冷たい井戸水くらいは出してやろう……などと考えていると、
「さっさとしろ!せっかくの“バースディ・ケーキ”が傷んでしまうではないか!!」
は? “バースディ・ケーキ”……だと?
耳を疑いながら振り返ると、
卓袱台のど真ん中にはヤツが持って来たらしい、 白いビニール袋に入った四角い箱が堂々と鎮座している。
しかもその四角い箱には、真っ赤なリボンが飾り付けられていた。
「で、一体、どう云う風の吹き回しなんだ?」
端の欠けた湯呑で、汲み立ての冷たい井戸水をヤツの前に差し出してやる。
「わざわざケーキなんか持って、こんなクソ暑い中、俺を訪ねて来るなんてよ」
「今日は、キサマの誕生日なのだろう?」
ヤツは冷たい井戸水を一口飲み下すと、さらりとした口調で言う。
「ま、そりゃ……そうなんだけどよ」
俺は所在無く、伸び放題に伸びた髪に指を差し入れて頭皮をボリボリ掻く。
思い起こせば3年前、 修行を終えて此処を出て行った後、コイツは全く音信不通だった。
なのに、何故今頃……
やがて、短い沈黙の後、 クラピカは言い難そうに唇を開き、渋々と云った口調で話し始めた。
「……私の同居人がマメな男で…… 8月8日が私の師匠の誕生日だと口を滑らせたら、
“世話になった恩師の誕生日には、 手土産を持ってお祝いの挨拶に伺うのが礼儀じゃねーか!”と言われて、 無理矢理送り出されてしまったのだ、それで……」
ほぉ…… 『同居人』……ねぇ?
髪同様、伸び放題になっている不精ヒゲを人差し指でポリポリと掻き乍ら、 俺はヤツの顔をしげしげと見つめる。
コイツが誰かと寝食を共にしている……と云う状況を 俺は一瞬想像出来ずにちょいと戸惑った。
コイツみてぇな性格のヤツと『同居』している“ソイツ”は、 さぞかし根性が有るんだろうと俺は推測し、また内心密かに同情する。
「何が可笑しい?」
底冷えのする低音で言われて、俺は知らぬ間に自分がニヤニヤしていた事に気付いた。
「いや、別に…… それより、早くその“バースディ・ケーキ”とやらを拝ませてくれよ」
赤いリボンを解かれ、白い箱の蓋の下から現れたのは、 白い生クリームにふわふわとデコレーションされた円いケーキだった。
ケーキの上にちょこんと乗った薄いチョコレート製のプレートには、 やはりチョコレートで『HAPPY BIRTHDAY』とレタリングされていて・……
俺は、何だか妙に可笑しくなって思わずプウッと吹き出しちまった。
「さっきから、一体何が可笑しいのだ?キサマ……」
ジロリと上目遣いに睨まれて、
「いや、別に……なかなか美味そうなケーキじゃねぇか」
俺はそう答えつつも、こみ上げて来る笑いを必死に抑えながら、 ケーキを切る包丁を取る為に立ち上がった。
| 2002年08月10日(土) |
師匠の『俺の誕生日』日記(代筆ななか・2日遅れでゴメンナサイ) |
「キサマ、幾つだ?」
と、携帯電話の通話口の向こうから、 聴き覚えのある小生意気そうなボーイ・ソプラノが高飛車に俺に尋ねる。
3年振りに聴くヤツの声は妙に甲高くて、相変わらずあまり男臭さを感じさせない。 “声変わり”と云う生理現象もヤツの身体を素通りしちまったのか?……と、 俺は一人勝手に推測する。
それとも、ヤツは未だにガキのまんまでいるのか?
「幾つかと尋いているのだ!答えろ!!」 「……二つかな?」
は?……と、通話口の向こう側で “俺の言葉の意味が判らない”と云ったニュアンスの息遣いが発せられるのが伝わる。
「何だ?コーヒーに入れる砂糖の数じゃねェのか?俺はてっきり……」
喉の奥からこみ上げる笑いを必死に抑えながら、 わざとすっとぼけた口調で答えてやると、
「バカ!!誰がコーヒーの話などしている?」 途端にムキになったかつての弟子……クラピカのヤツが列火の如く怒鳴る。
やっぱりヤツは未だにガキのまんまらしい。
「じゃあ何だ、靴のサイズか?」 ぐっ!とヤツが絶句する気配を感じる。
「……ただ“幾つだ?”って尋かれただけじゃ、 俺のスリーサイズが知りてぇェのか、ボーリングのアベレージが知りてェのか、 さっぱり判らんぞ」
受話器の向こうから、ヤツがギリギリと歯噛みする音が聴こえて来そうだ。 ガキをからかうのは本当に面白い(^^)
「すまなかった……私の説明不足だった様だ」
お? 珍しく殊勝な口調で言うじゃねェか。
コイツも世間の荒波に揉まれる内、 少しは年上に対する敬意とやらを身に付けたのだろうか?と一瞬考えたが、 油断は禁物だと、即座に己を戒める。
「私が知りたかったのはキサマの年齢なのだ……幾つだ?」 「俺の歳?41だが……あ!」 そこまで言って俺は、今日が8月8日で有る事を想い出す。
「……42になっちまったな、今日で……」
「判った」
そう答えた途端“ピッ!”と一方的に電話を切られた。
「何だ?一体……」
全く…… 相変わらず自分のペースをち−とも崩さないヤツらしい。
ところで、 俺の年齢なんか尋いて、一体どうする気なんだ?ヤツは……
「そう云えば……」
ゴロンと寝転がってシミだらけの汚ねぇ天井を見つめながら、一人呟く。
「今日、誕生日だったっけな……俺……」
隠遁生活とやらをおっ始めてから、 祝う事も祝われる事からもすっかり縁遠くなっていた事に改めて気付いた。
夏の『有明』に来ると、どうしても想い出す事が有る。
5年前の夏……私は2ヶ月程『有明』で仕事をした。 しかも『野外』だった(涙) 雨の日も風の日も……そして台風が直撃したあの日も……… 2ヶ月間、1日の休みも無く、ずっと『野外』で仕事をしていた。 (仮設テントも台風で吹き飛んでしまったし)
当時の『有明』はまだ今の様に人が集まる場所では無く、 『都市博』が中止になった跡地を、 何とか人気スポットにしようと各企業が力を入れていた時だったので、 周囲のファッション・ビルも人気がまばらでやたら閑散としていたのを想起する。
猛暑の中、終日『野外』で仕事をするには、いろいろコツが有る。
勿論個人差が有るのだが、 自分の場合は、長袖・長ズボンを着用して、両瞳を残して顔をタオルで覆い、 帽子を深めに被った。 「それじゃまるで○○派みたいだよ、ななかさん(仮名)」と 周囲から言われながらもそれで通した。
幾ら日焼け止めを塗っても、やはり限界が有るし、 インドなどへ旅行へ行かれた事の有る方はご存知だと思うが、 本当に暑い場所で長時間作業する場合は、 肌の露出を控えて衣服で陰を造った方が楽なのだ(個人差有)
お陰で当時もそれ程日焼けしたり、バテたりせずに現場を乗り越えられた。
その仕事元とはもう一緒に仕事をさせて貰えなくなってしまった(涙)ので、 『国際展示場』に行くのは必然的に夏と冬の2回位になってしまった。 『有明』に行く度に……特に夏はどうしても想い出さざるを得ない。
“ああ、此処で2ヶ月暮らしたんだな”……と。
夏コミの一般参加の列に並んでへたばりそうになりながら、 “自分も歳取って持久力が減ったんだなぁ”……と、 辛い事も楽しい事も有った5年前の2ヶ月間をしみじみ想起した。
(へたばりながらも頑張って並んで購入した本の事に付いては、また後日)
「最近、暑くて真夜中に瞳が覚めてしまうんです〜(涙)」と言ったら、 行き付けの薬局のお姉さんが、 『カネ○ウ』から発売されている『バ○・シャワー』と云う商品を薦めてくれた。 「お風呂から上がる前に身体に塗ってシャワーで流すと ヒンヤリ、サッパリしてとっても気持ち良いですよ♪」
半信半疑で購入し使用してみたのだが、 お姉さんの言う通り、メンソールの効果で、本当にヒンヤリ、サッパリした使用感だ。
真夜中に瞳が覚めた時も、 お風呂場で『バブ・シャワー』を塗って水浴びすると、 熱帯夜で火照った身体もヒンヤリして良く眠れる(^^)
日中は『ビ○レ』の『さらさらシート』が手放せない。
ダンスのレッスン後、汗でベタベタした身体を 『さらさらシート』ですみずみまで隈無く拭くのは堪らない快感だ。
最近はこう云う便利で良い商品が沢山開発されているなぁとしみじみ感じる。 (何かオバチャンみたい)
だが、以前はこう云う商品が無くても平気だったのに……とも想う。
若い頃の自分は暑ければ暑い程元気で、 「アタシは気温40度まで大丈夫!」などと自負していたのだが、
地球の温暖化に追いて行けてないのか、単に歳の所為なのか、 便利な商品に過保護にされる事に甘えてしまっていると想う。
便利だし、気持ち良いから使った方が良いと想うのだが、 それに依って人間本来が持っている耐久力とか持久力、耐性力などが 段々喪失されて行くのかもしれない……と考えると少し怖い。
(何て偉そうにほざいているが、 明日の夏コミで並ぶ時は『さらさらシート』や『制汗スプレー』 『日焼け止めクリーム』などで、お肌を目一杯過保護にしてやる所存だ)
だが…… 『さらさらシート』や『バブ・シャワー』等の商品よりも過保護なのは、 実はウチの母なのだ(お恥ずかしい(−−;))
私は背中の吹き出物が酷いのが悩みなのだが、 母が、 「これはあせもよ!ななか!(仮名)」と言いながら、 今年の夏から突然、お風呂上りの私の背中にシッカロールをパタパタと振り始めたのだ。
「止めてよ!!母さん!!自分でできるもん!!」と何回言っても無駄で、 最近は自分も諦めて、黙って粉をはたかせている。
「大分、治って来たわよ♪」と母は言っているが……
嗚呼、過保護にも程があるぜ、ママン(;;)
今朝の『めざましTV』で、 「女性が電話に出る時、声のトーンが高くなるのは “潜在的に若く聴こえさせたがっている心の表れ”である」と言っていたが、 果たしてそうなのだろうか?とちょっと首を捻った。
4年前位に、半年程『ヴォイス・トレーニング』をした事が有って、 その時の先生が、 「身体や腹筋に力が入ると声が高くなり易い。 緊張したりした時に、声が妙に甲高くなるのはその所為だ」と言っていたので、 どうしても自分は先生の説の方に納得してしまう。
逆に低い穏やかな声を出すには身体の力を抜くと良いらしい。
お腹から出た息が声帯を震動させて、その震えが身体に伝導し、 それに依って発生した空気の波が鼓膜に伝わって声として認識される。 (小学校の理科みたいな事書いててスミマセン(;;)
人間の身体も楽器と同じで、 小さい身体の人は高い声が出し易いし、大きい身体の人は低い声が出し易いのだそうだ。
オペラ歌手の人に大柄な身体付きの人が多いのは、 自分の身体により反響させ易くする為だそうだし……
あと面白いと思ったのが、 人の声が『頭蓋骨』の形で決まると云う事。
お腹から出た息が声帯を震動させて、その震えが『頭蓋骨』を反響して、 声の波のトーンが決まるのだそうだ。
(ミュージシャンの方がレコーディングをなさっている時に、 マイクが額の前に吊られているのが常々疑問だったのだが、それで納得した)
親子の声が似るのは『頭蓋骨』の形が似ているからなのだそうだ。
私も電話の声が母とそっくりだそうなので、親戚の人に間違えられる度に、 「やっぱり母さんと『頭蓋骨』が似てるんだなァ……顔も似てるし」としみじみ感じる。
物真似の人も顔が似ている人の方がやはり声も似せ易いのかな?とか考えてみたりする。
いろいろな諸事情からヴォイス・トレーニングは止めてしまったのだが(残念) 人間の身体はやはり不思議で面白いなぁ、と思う(^^)
上司のK島課長は、今『親知らず』がとても痛いそうだ。
痛くても、夏は抜く事が出来ないので、今は鎮痛剤で痛みを抑えているそうだが、 さっさと抜いてサッパリしたいだろうな……と他人事ながら思う。
『親知らず』は大変だ。
私も4本の内、3本抜いたが、3本とも抜く時「大変だった」記憶しか残っていない。
始めの1本が痛み始めたのは20代前半頃だった。
その痛みたるや想像を絶するモノで、夏場では無かったが諸事情ですぐ抜く事が出来ず、 やはり鎮痛剤で痛みを抑えていたのだが、 或る日どうしても我慢出来ずに『バ○ァリン』を6錠位ザラザラザラッと飲んでしまった (良い子の皆様は真似しないで下さいネ)
6錠も一気飲みしただけの効果は有った。
だが痛みが無くなると同時に、異常に気分が高揚した。 理由も無いのに嬉しくて楽しくて、 妙にウキウキ♪したナチュラル・ハイ♪な気分が腹の底からこみ上げて来たのだ。
「いらっしゃいませェ〜♪エヘラエヘラ〜(^^)」みたいな感じで、
苦手な接客業(当時のバイト)もニコニコ出来てしまい、 「今日のななかさん(仮名)の接客態度、良いね」と、 珍しく店長に誉められた記憶が有る。
…………あれを『ラリった』と云うのだろう(今想起しても恥ずかしい(−−))
2本目と3本目は去年抜いた。
さして痛くは無かったのだが、他の歯を大治療していた時に担当の先生から、 「この歯は残しても、すぐ虫歯になりそうなので、どうせなら抜いてしまいましょう」と 提案されたので、抜く事にした。
2本目はすぐ抜けた。 問題は3本目……
歯は抜けたものの、歯の根の一番先端の小さな欠片が顎の中に残ってしまったのだ。
取り除こうにも、 その欠片のすぐ傍を顎の神経が通っているので、 下手にいじると大変な事になるかもしれない……
結局、 担当の先生に『紹介状』を書いて頂き、わざわざ『大学病院』まで足を運ぶ羽目になった(涙)
『親知らず』は大変だ。 こうして思い出しただけでも抜く時「大変だった」記憶しか残っていない。
勿論それは自分だけの事では無い。
おなじみウチの母は生まれ付き血液の中の血小板が足りない所為で、 抜歯後の出血が止まらず貧血で倒れたそうだし、 私の上司のY井課長は、何と!!『親知らず』を抜く為だけに入院したそうだ。
『親知らず』は本当に大変だ。
秋になって涼しくなり、 K島課長が抜歯してサッパリ出来る日が1日も早く来る事を祈らずにはいられない(−−)
| 2002年08月05日(月) |
とうとうデジタル化されちゃったのねワタシタチ(;;) |
とうとう『住基ネット』が施行されてしまったので、物凄く腹を立てている。
街頭で反対運動等を行ったりした訳でも無い自分に文句を言う資格は無いのだろうが、 只でさえ数字が嫌いで、アクセスカウンタすらHPに設置出来ない自分に、 この上全国的に通用する数字が強制的に付与されてしまうのはイカン!! ……では無くて大変遺憾だ。
横浜市みたいに個人の自由で選択出来る様にしてくれれば良いのに……
前述通り、何の反対運動もしていない癖に文句ばかり垂れ流していて申し訳無いのだが、 同じ考えの人は絶対に多い筈だと思うのに、何故偉い人達はさっさと施行してしまうのか、 全く理解出来ない(−−)
こうなると保留中になっている 『あの法律』や『この法律』も国民の意思とは無関係に強制的に施行されてしまいそうだ。
話は数字に戻るが、
普段通信販売の仕事をしているので、名簿を数字で管理する事の簡便さは身に染みている。 (実際、そうしなければ限られた時間内で業務がこなせなくなってしまう) でも……『1桁違いで赤の他人』と云う事の恐怖も同様に身に染みているのだ(涙)
以前、金融業に派遣されていた時に、 生年月日と名前でその人のデータを管理していた為、 『誕生日が1桁違っただけで赤の他人』とか、 たまたま偶然一致した『誕生日が同じで同姓同名の赤の他人』と云うお客様に遭遇して、 何度かヒヤリとさせられた事を苦く想起する。
1企業内の名簿データだけならともかく『住基ネット』は全国単位だ。 数字を付与されたのは『人間』で、その数字を扱うのもやはり『人間』だ。
1桁打ち間違えてしまう事、そして打ち間違えられてしまう事など……不安の種は尽きない。
(ちなみにウチのHPに『アクセスカウンタ』が無いのは、管理人が数字嫌いなのと 『キリリク』をお受け出来る余裕と力量が無いからなのです。ゴメンナサイ(><) 『キリリク』をお受け出来る程、 要領や頭が良かったら、来て下さる皆様にもささやかながらお礼が出来るのに……(涙)と、 他人様のサイトを眺めては溜息を吐くワタクシ(;;))
| 2002年08月04日(日) |
レオリオの『青汁』日記(かなり下品なので苦手な方はご遠慮下さい) |
「う〜ん、苦い!!」
……と、台所からクラピカ先生の不機嫌そうな声が聞えた。
「何、飲んでんの?先生」
放課後、転がり込んだクラピカ先生のアパートの卓袱台の上に 宿題を拡げていたオレが顔を上げて尋ねると、
「『青汁』だ。センリツ教頭先生に薦められたのだが……」
そう言いながらクラピカ先生は、 台所から深緑色のドロリとした液体が半分ほど入ったコップを手に戻って来た。
見るからに苦くてマズそうな『青汁』の外見に オレは見ただけで胸がムカ付く様な不快感を覚える……と、同時に妙な好奇心に狩られた。
「でも、それ……身体には良いんだろ?……ちょっくら俺にも飲ませて♪」
そう言いながら、クラピカ先生からカップを受け取る。
先生が飲み残した『青汁』を一口飲んだ途端、
「ゲーッ!ペッ!ペッ!ペッ!!不味〜〜いッ!!」
何だ、これはよォ!!
あまりの苦さと青臭い匂いに耐え切れず、 オレは“ダン!”とコップを卓袱台の上に叩き付けて、右手の甲で唇をグィッと拭う。
「うっわ〜ッ!!苦ェ……先生、こんなの毎日飲んでんのかよ?」
オレが呆れながら言うとクラピカ先生は肯き、
「ああ、私はあまり栄養状態が良く無いからな。 食事もコンビニ弁当かインスタント物が多いし……」
「だからって、こんな苦ェモン飲まなくたって……」
そうだ、こんな苦いモン飲む位なら、いっそ……
ふと、 オレは『ある事』を思い付くと、クラピカ先生の顔を見つめた。
「なぁ、先生……こんなに苦ェモンが飲めるんならよ、ちょいと違うモンも飲んでみたくねぇ?」
「何だ、それは?」
好奇心に溢れた口調で尋ねる先生に、
「栄養満点!!レオリオ・スペシャル!!……ってトコかな?」
「レオリオ……スペシャル?何だか凄いネーミングだが、栄養は有るのか?」
そう言いながらクラピカ先生はオレのすぐ傍らに腰を下ろした。
「『青汁』は大体レタス3個分位らしいが……」
「オレのは大体蛋白質が卵1個分てトコかな?
……先生、飲んでみる?」
「あ?ああ……」
クラピカ先生は半信半疑で肯く。
オレは特大のブラック・バスが針に引っ掛かった 『釣りキチ三平』みてぇな手応えを覚えながら、 クラピカ先生の右肩をグィッと抱き寄せると、そっと耳元で囁いた。
「歯は立てちゃダメだぜ……先生」
今ヒソカに『青汁』にハマっている。
……と云っても健康の為ばかりでは無い。
実はある『青汁』を捜し求めているのだ(つまり『青汁ハンター』と云う奴)
先日、母が取り寄せたサンプルの『青汁』がとても美味しかったのだ。
元々『野菜ジュース』など青臭い飲料が大好きだった所為も有るのだろうが、 その味に異常にハマってしまい、 母が「粉っぽくてイヤ」と言って飲まないのを良い事に、 一人でほとんど全部飲んでしまったのだ。
(『青汁』って美味しかったんだなぁ……(^^) ちょうど今、夏バテ気味で食欲も無いし、 飲んでおけば少しは体力が落ちるのを防げるかもしれない)
と考えて、自分が普段購入している『サプリメント』メーカーの『青汁』を購入してみたらば……
不味かった(号泣)
そのメーカー曰く、 「飲み易くしてある」為なのだろうが、味も素っ気も全然!無いのだ。
自分はサンプルで飲んだ、あの青臭い野菜臭い『青汁』が良かったのにぃ〜〜〜(><) と嘆いてみたが、飲み尽くして空になったサンプルの箱を捨ててしまった為、 あの美味しかった(ななか(仮名)さん的に)『『青汁』を扱っていたメーカーはもう判らない。
(あまり有名なメーカー名では無かった所為か母も覚えていなかった)
取り敢えず、 無料サンプルを貰える処から幾つか取り寄せてみたり、 安売りしていた他メーカーの『青汁』を買ってみたりしている。
あの美味しい(ななか(仮名)さん的に)『青汁』に再び出遭えるのが先か、
それとも、ワタクシがめっちゃ健康になるのが先か……(−−)
| 2002年08月01日(木) |
レオリオの『サトラレ』日記(代筆ななか) |
「これから里見先生はどうなっちまうんだろうな?」
TVドラマ『サトラレ』の第5話を観終わった後、オレは溜息混じりに呟きながら、 タバコを一本咥えて火を点けた。
「彼は良い人間だから、次第に周囲の人間達の理解を得られ、 立派な臨床医になるのでは無いかと推測される。 最後には星野先生とも無事に結ばれるのでは無いか?と私は考える」
オレの隣りで紅茶を飲みながら観ていたクラピカは、彼らしい率直な意見を述べる。
「あ、やっぱお前ェもそう思う?」 フゥ…と紫煙を吐き出しながら、オレが言うと クラピカはコクンと肯いて、空になったティー・カップを片手に立ち上がった。
「なぁ……」 オレが呼び掛けると、クラピカは手にしていたカップをテーブルの上のソーサーに置いて、 「何だ?」と振り返る。
「ドラマの中でも言ってたけどよ 『サトラレ』に愛されるのってスゲェ幸せだと思わねェ?」
先刻のドラマの内容を頭の中で反芻しながら、オレはしみじみ呟く。
「恋人がどれ程相手の事を愛しているか、とか、どれ程大切に想っているか……とか、 バッチリ全部伝わって来るんだぜ、それってスゲェ良いよな」
「ああ…浮気したり心変わりした事もすぐ伝わるから、相手は騙される心配が無く、 かつ合理的で有るとも言える」
冷静沈着なクラピカの回答に、一抹の寂しさを覚えて、オレは紫煙混じりの溜息をフゥと吐く。
「あ〜あ、オレも『サトラレ』だったら良かったのによォ……」
半ば吐き捨てる様にオレがぼやくと、
「何故、そんな事を思うのだ?」
……と、ティーポットからカップに紅茶を注ぎ淹れながらクラピカが尋ねる。
「何で、って……そりゃ、もしオレが『サトラレ』だったらよォ……」
「良いでは無いか?別に……」
“『サトラレ』などで無くても、お前はちゃんと……”
(え……?)
「……何だ?」
紅茶の入ったカップを手に戻って来たクラピカは、 ポカン……としているオレの顔を見て、訝し気に眉を顰めた。
「い、いや、別に何でも無ェよ」
慌てて言い繕うと、
「おかしな奴だな」
ぶっきらぼうにそう言いながらオレの隣りに座ると、 淹れて来た紅茶を素知らぬ顔をして啜る。
その端整な横顔から、一見何の感情も読み取れない様に見えるが……
“『サトラレ』などで無くても、お前はちゃんと……”
言葉に出さずに言ったクラピカの“声”が、聴こえたみたいな気がした。
以前は、こんな事は全く無かった。
お互いの気持ちが掴めなくて、不安な事ばかりが多かった。
だが……
「何だ?さっきから、人の顔をジロジロ見て、ニヤニヤして……」
ギロリ……と鋭い眼光を向けられて、一瞬ヒヤリとする。
「いや、何でもねェよ……」
オレは右掌をブンブンと振り乍ら、引き攣った微笑みを浮かべる。
「薄気味悪い奴だな……全く」
そう言いながら、クラピカはTV画面に視線を向ける。
“『サトラレ』などで無くても、お前はちゃんと……”
今なら、オレにも“ちゃんと”判る。
たとえコイツが『サトラレ』で無くても……
“ポーン”と云う10時の時報と共に始まったドラマを見ながら、
「お?そうだ、今日から常磐貴子チャンがヒロインなんだよな♪
イイよな……貴子チャンvvやっぱ女は鎖骨だよな?」
と、オレが呟くと、
「そうか?私は中谷美紀さんの方が知的魅力に溢れていたと思うが……」
………ちゃんと、判る筈だと思うんだが、どうだろう諸君?(^^;)
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