もう12月
早かったのか
遅かったのか
よくわからない
だけど
もう12月
クリスマスは 目の前
正月は 鼻の先
街は
どんどん明るくなっていく
取り残されてはいないけど
乗り切ってるわけでもない
自分が
あんまり変わってなくて
ほっとするような
しないような
来年も
変わらない自分で
生きていけたらいいな
声がするよ
誰の声?
泣いてるの?
こんなに好きなのに
って
どうして気づいてくれないの?
って
どうして泣くの?
間違えないで?
好きなのを
間違えないで
泣けるほど
怒れるほど
好きだってことを
一生懸命 愛しているってことを
声がするよ
誰の声?
優しいささやき
大好きだよ
って
あなたを好きでよかった
って
大丈夫
彼は ちゃんと聞いてるから
どんなに小さなささやきも
あなたの声を
ちゃんと聞いてるよ
深い深い記憶
泡たちが舞い踊り
魚たちは堂々と泳ぎ回る
吸い込まれていくのは
君への心
沈んでいくのは
心を無くした躯
沈みながら見る星は
真珠のように白く
踊り歌う波は
ガラスを散りばめたように光る
唯々 沈む感覚に
酔いしれて
汚く感じた世界が
綺麗に見えてくる
あぁ どうかこのまま
美しいあなたで
いてください
クリスマスツリーの
天辺の星が
流れ星になったら
と期待した女の子は
クリスマスが大嫌いな男の子と
恋に落ちた
二人のクリスマスは
温度差があって
女の子は
サンタに祈って
男の子は
ただ綺麗な星空を眺めていた
だけど
やっぱりクリスマスだから
星が輝く
かもしれない?
手から零れ落ちた 細かい粒子を どうやって掻き集めよう?
手を動かしたのは 自分
拾い集めれるほど 固まっていなかったもの
涙を流して 掻き集めても 何処かへ飛ばされてしまう
後悔している掌には もう何も残らない
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