カタカタ打つと
夢広がる
さっきまで
どうでもよかった日常が
案外楽しく振り返ることが
できたりするわけで
なんだか
自分が壊れていく
それも
快楽の一つになって
私は
妄想狂となっていく
ねぇ
誰か想い出頂戴よ?
2003年04月27日(日) |
シャーペンとリコーダ |
シャーペンの
カリカリとリズムが
教室の中を
軽快に踊る
机に向かう
みんなが
少し寂しげに見えた
風に揺れる
カーテンの外から
リコーダの音が
聞こえた
私も
昔は拙い音を
響かせてた
私を愛してくださいな
夢を売ってくださいな
想い出を買ってくださいな
遮る日差しを
小瓶に入れて
海に流してしまいましょ
髪を切って
川に流して
魚にしましょ
扉に鍵など
あらしゃんせ
私の痣が
疼きます
老いて置かれて
過去を思ふ
春時雨
愛してくださいと
叫ぶ
紫陽花を
買ってくれしゃんせ
涙は
キライ
弱く見せるから
大キライ
暑さの中に
クラついて
真っ白になった
周りが
重たくて
自分が灰色になった
蒸せ返す暑さの中で
呼吸をする私
蒸せ返す涙の中で
木霊する貴方の言葉
『私に名前をください。』
そういって
俺の手を握り締めた少女は
どこにも属さなく
薄汚れていた
侮蔑の目を
投げかけても
少女は
手を離すことはない
『なら名をやろう。 【名のない少女】それがお前の名だ。』
そのままを
与えた
少女は
喜んで走っていった
名のない少女
お前は
いつまでその名を
掲げ続けるんだ?
蝉の抜け殻は
まだ見ることは
できないけれど
私の抜け殻は
今其処にある
蝉は
殻から抜けて
成長して
1週間ほどで
精一杯
泣き続けるけど
私は
殻から抜けて
そこから何もない
ただ立ちすくむ
殻は
また私になろうと
新しくなるけど
私は
振り向いて
それが新しくなるのを
見つめるだけ
それは
少しづつ
私になっていく
石が降る日
私は
外へ出た
降りしきる石が
私を
傷つける
皮膚が傷つき
顔を紅い雫が零れ
服が裂かれて
色が滲む
石が降る日
私は
外へ出た
降ってくる石から
誰か護ってくれないか
期待をする
傷ついた悲しい目を
誰にでも向けた
憐れんで護ってくる人を
捕まえる為に
石が降る日
私は
家に居た
石の硬い音が
続く日
私は
貴方を待ち続けた
貴方は
石の降る中に
来るはずもないのに
あぁー・・・
触れるな
触れられると
その部分が侵される
信じる芽を
刈り取って
踏みにじった
人たちに
触れるだけで吐き気がする
信じろという
偽善ぶった仮面が話す
ソンナ風ニシタノハ
一体誰デスカ?
アタシ?
アナタ?
人間不信は
アタシ自身さえも
嫌になる
2003年04月10日(木) |
lovesickness |
アナタを見ると
壊れて
固まって
崩れ去ってしまうのです
こんなアタシじゃなかった
だって
敬語なんて さらさら使わなかったし
動作だって 可愛くしようともしなかった
いつも想う
アナタの笑顔
その隣に
アタシの笑顔
アタシって妄想狂?
いつも間に
こんな風になったの?
桜に語る
アナタの話
葉桜になったら
もう語ることは
なくなるの?
2003年04月03日(木) |
嘘吐きな彼女と正直な彼氏 |
嘘吐きな女の子が いました
その子には彼氏が いました
その彼氏は 正直です
お互い付き合ってます
彼女は言います 「アナタを愛している」と
彼氏は言います 「ありがとう 俺も」と
愛してやいない彼氏に 「愛してる」という 彼女の微笑みは 硝子に固められてます
彼氏は 彼女が嘘を吐いていることを 知ってます
けれど そんなことを 気にもとめません
彼女は 自分が嘘を吐いてると 彼氏が気付いてないと思っています
彼女は 嘘を吐き続けます
お互い 唯傍にいるだけでいいのです
譬え 上辺だけの愛だったとしても
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