蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2015年01月17日(土) 風吹くままに

切った切った。あー、せいせいする。

神妙なんだか浮き足立っているのかよくわからないセンター試験の日、カラカラに乾いた暴風が吹き荒れる中を、前のめりになって髪を切りに行く。15センチくらい切った。この数ヶ月、次々と身に降りかかる災難とそれに伴うどうにもならない閉そく感をぶった切ってやった。髪を切っただけなのに、すごく気分がいい。

帰り際、床に落ちた髪の毛を指さして、ここに悪いものいっぱい落としていくのであとはよろしくお願いしまーす、と人生の半分はお世話になっている美容師さんに告げると、わかりました処分しておきますね!と笑って請け合ってくれた。

すっきりしたところで美容院近くの神社にお参り。妹の結婚式も、姪のお宮参りも、ここ。おみくじを引いたら大吉だった。おみくじは運勢よりも上に書いてある和歌?みたいなものをよく読めと、そういえばどこかで聞いた記憶がある。忘れないように一応書いておく。

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風吹けば
 風ふく
  まゝに
港よしと
百舟千舟
   うち
つどいつゝ

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強い風に背中を押されるようにして神社にたどりついたから、おみくじを開いた瞬間におお、と思ったことだよ。


2015年01月12日(月) さようなら、『蜜白玉の記憶』

ついさっき、思い立ってホームページ『蜜白玉の記憶』を閉じました。とてもとても長い間、ありがとうございました。ここを通じてたくさんの人や作品との出会いがありました。そのことが私の宝物です。

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 蜜白玉の記憶
 Since Aug. 26, 2001

 ・ごあいさつ
 ・蜜白玉のひとりごと
 ・蜜白玉の本棚
 ・蜜白玉ノート
 ・ことばあそび
 ・掲示板
 ・サイトマップ

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閉じた理由は単純に、更新しなくなったからです。「ことばあそび(詩)」は書かないし、「蜜白玉の本棚(読書記録)」も「蜜白玉ノート(講演記録)」も日記にまとめて書いてしまうし、何よりみなさんとの交流の場はとっくのとうに、他の場所へ移っていました。この10数年の変化はすさまじいものです。役目は終わったでしょう。

閉じるにあたって、ファイルも捨てました。というより、保存するなんてことはさっぱり頭になくて、いきなり登録解除ボタンをクリックしました。ほとんど衝動的とも言えますが、本当に必要なものは心に残っているだろうということで。毎日、過去ばかりが増えていきます。大事大事としがみついていると、それはときどきおばけみたいになります。果敢に前に進むために、持ち物は軽い方がいい。今はそう思っています。数時間後に、ああ!勿体ないことをした!と叫んだとしても。

それからそれから。「ひとりごと」はこれからも変わらず、それぞれの場所で書いていきます。よろしくお願いします。

●蜜白玉のひとりごと(テキストのみ)
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/68395/

●もうひとつの、蜜白玉のひとりごと(写真があったりなかったり)
http://mhitorigoto.hatenablog.jp/


2015年01月11日(日) 踏んだり蹴ったり

年末から踏んだり蹴ったり。予想していなかった体の不調続きを笑い話にして流そうにも、こうも次から次へとやってくると、へこんでしまう。逃げ切れなかった。重苦しい気持ちで、窓から差し込む冬の白い日を浴びる。

自分のことなんだから仕方ない。痛みも不調も不安も自分の内側にあるもの。形のない、外側からは見えないものだ。それを部分的に言葉に置き換えたところで、伝わらないのは当然かもしれない。駄々をこねたり文句を言ったりしているようでしかない。

過去を手放すというのは難しいことだ。過去の「私」を手放すということは。あのときあの選択をした自分をなんとかして肯定したい。そのこだわりからなかなか自由になれない。何をそんなにいつまでも。自分でもよくわからない。

歯が痛いから、ネガティブ路線に拍車がかかる。歯というより、歯の根っこ、あるいは歯茎とその周辺の顔面に、薄く重く、我慢できないほどではないにしろ、確かに横たわっている痛みが邪魔をする。

休めってことだな。降りろってことかも。周りとの関係を断ち切らずに、立ち止まる方法が知りたい。ふと年末に見たドラマ『途中下車』を思い出す。何気なく見始めたら目が離せなくなり、その間、何度もお風呂が追い焚きされてしまった。あのドラマの中に、何を見たかったのか。

-------------------キ---リ---ト---リ---セ---ン--------------------

NHK特集ドラマ『途中下車』
http://www.nhk.or.jp/drama/tochuu/


2015年01月01日(木) 雪舞う元日

あけましておめでとうございます。今年も蜜白玉の記憶をのんびりよろしくお願いします。

元日の東京は朝こそ晴れていたものの、昼前にはどんより曇り空の下、ふわふわと雪が舞った。空気がキンキンに冷えた寒い寒いお正月だ。年明け早々、近所のコンビニへ、探しても見つからないポチ袋を買いに行く。帰ってくるなり、机の引き出しから買い置きが出てくる。求めよ、さらば与えられん。ちょっと違うか。

大晦日は妹宅で御馳走をいただく。妹、義弟、姪、母、夫、私の6人が集まって、我が家としては近年稀にみるにぎやかな年越しとなる。その間、紅白歌合戦を追いかけるもほとんど知らない歌ばかりで、全員参加と言われたところでこの選曲(あるいは人選)ではなあ、とげんなりする。中島みゆきの「麦の歌」だけはちゃんと歌えた。ついでに最近ハマっているエリーの物まね。付け加えれば、エリーが東京証券取引所の大納会で行ったスピーチの物まねもできる。誰も求めていないとしても。

さて、2014年は実家を売ったり、姪が生まれたり、大きな出来事があった。それらに押されるようにして、流れが変わった。

2015年はどうだろう。ひとつ大きな課題があるにはある。短気を起こして白黒はっきりさせたくなる気持ちを抑えて、灰色もあるんだ、灰色でもいいんだ、というより世の中の大半はさまざまな濃度の灰色なんだ、ということを忘れずにいたい。

思うところを今年の目標として以下に。

○開脚180度を取り戻す。
 毎年言い続けているけれど、寝る前のストレッチが大切。気持ちの柔軟性は体の柔軟性から。

○年50冊読んで記録する。
 手に入れただけで満足して読んでいない本がたくさん。昨年は特にひどかったので、反省。

○ギターと仲良くなる。
 まずは生活の中に音を組み込むこと。夫からお題もいただいたし、練習をがんばる。

○四国か九州に行く。
 考えてみれば、まだ上陸したことがない。

○とりあえず機嫌よく。
 おまえいつも笑ってるから変、と中学生のとき男子から言われたけれど、ムスッとしてるよりはやっぱり笑顔のほうがいいじゃないか。


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