蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2014年01月13日(月) 正月休み雑録

この3連休が終ればようやく日常に着地するのか。休日が多すぎてこっちが「日常」になってしまいそうで、そうなるともう二度とあちら側に戻れないのではないかとそわそわする。

年末年始のほとんどを家の掃除と片付けに費やした。毎日大量の洗濯物をベランダに干し、普段手の行き届かないところの掃除に、あふれかえった本の整理と、どれもこれもやりだしたら止まらない。机しかなかった和室には棚をひとつ買って、ダンボール箱に入れっぱなしだった祖父(もしくは曾祖母)の持ち物であった古い本を並べた。

片付けはいったんはじめると、棚、引き出し、押入れと連鎖して、片付ける前より散らかることとなり、何日も収拾がつかない。徹底的にやるならこの連休がうってつけだった。母が東京へ引っ越してきて私の「実家」はなくなったから、帰省も夫の方へ1日だけで、年越しは結婚してから初めて東京の自宅で迎えた。

そのたった1日の帰省がどんぴしゃりで有楽町ガード下の火災の日にぶち当たり、新幹線に乗ろうとしていたからひどい目にあった。朝起きたら新幹線の線路脇でものすごい炎が上がっていて、ツイッターとテレビのニュースを交互に眺め、あきらめて新幹線の切符を払い戻し、私鉄で移動を試みた。何とかたどり着いたG駅周辺では渋滞に飲み込まれ、15分の道のりに1時間以上かかった。何が何でも日帰りの旅だから新幹線運転再開するも混雑と間引きで乗れず、またもや私鉄で延々と3時間以上かけて家路に着いた。くたびれた。でもくたびれたことには違いないけれど、なにやらいつもと違った行程は少し楽しかった。踏んだり蹴ったりの状況に、くつくつと笑えてくるのだ。

あとは初売り2回と風邪っぴきで1日半寝込んで正月休みは終わった。体調を崩さずに連休を乗り切ることは今年もできなかった。休みだと思うと油断して防衛機能のレベルが落ちるのだろうか。


2014年01月12日(日) ポニーテール

髪を切る。この話題、なんだかんだで結構好きなのかもしれない。髪を切るだの伸ばすだのはまず金井美恵子の小説を思い出すのだけれど、今日はそれはおいといて。

年末に行きそびれたので年明け3連休の初日に予約して行くと、美容院は閑散としていた。休日なのにすいてますね、というと、年末と年明け直後はすごかったんですよ、と15年来お世話になっている美容師さんがおしえてくれる。さっぱりして年を越したいとか新年を迎えたいというのは誰しも考えることなのだな。

昨夏にばっさりとショートカットにしてから、今は少しずつ伸ばしている。やっとボブに落ち着いてきた頃で、もう何年もこのあたりの長さを行ったり来たりしている。今年はもう少し伸ばしてポニーテールにしたい。暑くなってきたらまた短気を起こして切ってしまうかもしれないけれど。


2014年01月11日(土) 畑の脇道を歩いて

東京とは思えないほどぽっかりと開けた寒空の下、畑の脇道を歩いて思ったこと。

あったことが書きたいんじゃない。自分の目に映ったことのうちの、どれかひとつにずずずずっと寄って、そのとき言葉にはならなかったものにじっと目を凝らしたい。思いをはせたい。あれはいったいなんだったのか。

とらえどころのないぼんやりとした気持ちと、たぐり寄せられない言葉とのすき間を埋めたい。


2014年01月08日(水) 新しい付き合い方

もっと本を読みたいと切実に思う一方で、この集中力のなさはどうだろう。それも年々ひどくなっている気がする。本、特に小説を浴びるように読みたい、読みたいと思いつつも現実には数冊しか読んでいないので、その読んでなさ加減をごまかすように次々と本を買ってしまう。本棚にはいつ読まれるとも知れない本が一冊また一冊と並べられていく。

小説を読んでいてもその世界にのめりこめなくなった。がっかりである。いつからこんなことになってしまったのか、20代の頃のどっぷり感に比べたら、もうとんでもないくらいの他人事である。数行読んでは本を置き、数ページ読んでは本を閉じ、そんなぶつ切りの話を常に傍らに置いていられる気持ちの余裕がない。こちらから出向くのか、向こうから歩み寄ってくるのか、どちらであれ、こんなにも自分と小説との距離ができてしまったことがつまらなくて悲しい。今はただ、小説の背表紙をじっと眺めているだけだ。

高校生で宮尾登美子を読んだときのような衝撃、あるいは大学生で江國香織を読んだときのような愛着を感じることはもうないのだろうか。

あれから日常生活に作り話を組み入れることができなくなっている。まだまだ私は小説に引き寄せられたいのに、かろうじてしがみついている現実を見失ってしまいそうで、できないでいる。作品ひとつひとつのせいではたぶん、ない。なんとか小説との新しい付き合い方を身につけたい。


2014年01月05日(日) ヒヨドリ来訪

今年もヒヨドリが来た。昼間のほとんどの時間、一羽のヒヨドリが我が家のベランダのすぐ目の前の電線に止まっている。逃げてしまうかと思い、はじめは遠慮がちにカーテン越しに観察していたけれど、ヒヨドリはこちらの様子にはお構いなしで、窓を開けようが、ベランダで洗濯物を干そうが、逃げるそぶりも見せない。ヒヨドリはじっと遠くを見ていて、ときどき羽繕いをしたり、体をぶるっと震わせてフンを落としたりする。パッと飛んでいってしまうのは、遠くでヒヨドリの甲高い鳴き声が聴こえたときで、仲間に呼ばれるのか、はたまたパトロールに行くのか。

冬はヒヨドリに限らず、鳥の鳴き声がよく響く。


2014年01月03日(金) 今年の目標みたいなもの

毎年すぐに忘れるから、もう目標を考えるのをやめようかとも思ったけれど、何もないのもつまらないので一応メモ代わりに記しておく。

○週1ペースでひとりごとを書く。
1年は52週だから、これで52回は更新するだろうという寸法。

○3日続けてお酒を飲まない。
2日連続で飲んだら次の日はやめれ。平日帰宅後キッチンでビールを飲むのが常習化していることへの警笛。量は全然たいしたことないのだけれど、まあ。

○寝る前にストレッチをする。
健康のためには。

○言葉、特に話し言葉を大切にする。
人のせいにするわけでもないけれど、小さい頃から相手の話し方や言葉遣いに引きずられ易く、いつの間にかまねしたくもないのに相手とそっくりか、それよりひどい話し方をしていることに気づいておののく。そして調子に乗ってわざと乱暴な言葉遣いをすることもやめたい。丁寧だけど場を和ませる明るく楽しそうに話せることが理想。すらすらとそういう言葉が口をついて出てくるようになりたい。誰かお手本がほしい。


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