蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2013年09月11日(水) ほとんど人生相談

まだ読んでいない本について、いったい何を書こうというのか。でも、目次にさっと目を通しただけで、これから先、本を「読む」ことが今までよりもさらに深みを増して楽しいものになりそうな予感がして、いてもたってもいられなくなった。

本屋さんに売ってなかったから、仕方なく熱帯雨林でぽちっとした。PHP新書『[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド』根本昌夫著を購入。

本が好きな人はたいていは書くことにも少なからず興味を持っているはずで、私も小学生の時にはすでにお話を書くことへのぼんやりとした憧れがあった。気づいたときにはその気持ちが自分の内にあったのだ。何か書きたいと思って、夕食後にテレビを見るときなど、常に自分の前に紙と鉛筆を置いていた。あれは何のつもりだったのか、その紙に何かが書かれることはほとんどなかったけれど。

知人から根本さんの名前を聞いて興味を持っていたけれど、カルチャーセンターに行くほどでもないし、今回こうして新書になったので、これは読まねばなるまい、と俄然気合が入る。そして、目次に並ぶ各節の見出しを読むにつけ、この先自分が書くかどうかはともかくとして、この本を読んだら最後、これまでとは違った本の「読み方」ができるに違いないと確信した。さらに、「どんな人生も無駄ではない」の言葉にいたっては読書という活動を離れ、ほとんど人生相談やカウンセリングの域に入っている。

全部読んだらまた感想を書くことにする。今夜はとりあえず、読む前に感じた興奮をここに記しておくに留めたい。


2013年09月10日(火) 転職と結婚

このところ、知り合いから相次いで転職や結婚の話が流れてくる。そんな話を聞いてしまうと私はいてもたってもいられない。いや、もちろん転職の方(結婚についてはとりあえず不満はありません、今のところ)。

勤続二十何年でフリーに転向とか、お給料は減ってしまうけれど自分のやりたいことに真摯に向き合った結果とか、話を聞けば聞くほど刺激される。つい、私も転職したい!と思ってしまう。今回転職した人(偶然にも女性ばかり)に共通するのは、これまでずっと、それこそ何年も転職を望んできたし、その間に何度かは実際に転職のチャンスがあったかもしれないけれど、どれも実現には至らず、でも今回はたまたま何かのタイミングでそれが叶った、ということだ。なんなのだろうか、これは。過去にできなくて今できた、その違いはどこから来るのか。

そして私の聞いた限りでは、みんな穏便に転職することに成功している。今まで勤めてきたところを蹴って辞めたわけではないのだ。この先も同じ業界で働くのならなおのこと、これまで仕事で知り合った人たちと無関係でやっていくのは難しい。できることならつかず離れずいい関係でいたい。

どうしたもんかなあ。やりたいこととか、まだ(この歳になっても)追いかけてもいいんでしたっけ?と急に弱気になってみたり。秋の虫をBGMに、ワインを2杯飲んだ頭でそんなことを考えるともなく考える。


2013年09月08日(日) 最も遠い予定

午前5時過ぎ、2020年のオリンピック開催地が東京に決まる。全然期待していなかったし、むしろ少しうっとうしいくらいに感じていたのだけれど、テレビに映る喜ぶ人たちの様子を見ていると、招致活動に今までさんざんお金と時間をかけてきたのだから、これはこれで報われてよかったのだなと思った。そしていよいよ、オリンピック関連に予算が取られて、末端の下っ端の私のお給料なんてこれから先ますます削られていくに違いないということに思い当たり、うだうだしていないで本腰入れて自分の身のふり方を考えて、考えるだけじゃなくて行動に移さなければならなくなったのだ、と日曜日の朝の寝ぼけた頭で、やっとそこまで気がついた。

オリンピックに対してへらず口ばかり利いているようだけれど、一流選手の活躍を間近で見られる「かもしれない」ことについては少し興奮する。東京の街を疾走する自転車をこの目で見たい。あと7年は生きよう、と冗談まじりに夫に言われ、まあ順当に行けばね、と醒めた返事をする。正直に言えば、7年も先のことなんてわからないのだ。私にとっては父の病気と死、そしてその1年後の東日本大震災があまりにも強烈で、もうそれらの出来事からだいぶ時間がたって、それなりにいろいろ考えてきたはずなのに、やっぱりほとんど消化できていない。

希望的観測に基づいて予定を立てることができないのも、最近はそのせいなのではないかと思っている。7年後の東京オリンピックは私の許容範囲をはるかに超えた最も遠い予定だ。こんなに先の予定は、他にはもう立てられるはずもない。


2013年09月07日(土) ひとりごと番外編〜カメラと歩けば〜

北三陸観光協会じゃないけど、ジオラマモードで撮ってみた、いつぞやの渋谷スクランブル。おもちゃっぽーい。特に、タクシーとか。

・・・つづきはこちら


2013年09月05日(木) 消えた八月

あまりの暑さに記憶がとんだ、というのは嘘だけれど、まあそれにしても、おそろしくくたびれる夏で、何をしたのやらさっぱり。

休みの日は一日中エアコンをつけて、日がまわってきたらカーテンも閉めて、部屋にこもってばかりいた。活動しようにも全く体力が追いつかない。罪滅ぼし的な気持ちで家中の片付けをしては、粗大ごみを区の回収に出した。日差しの強さにやられてばかりではしゃくだから、じゃんじゃん洗濯機をまわしてはベランダに干した。

だからたぶん、この夏は何もしなかったしどこにも行ってない。唯一、夫の実家で1年ぶりにふさふさの緑の田んぼとアマガエルを見て、ため息が出たのを覚えている。その色は目に涼しかった。


蜜白玉 |MAILHomePage