蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2007年08月24日(金) 初秋刀魚

暑い、蒸し暑い、なんだってこうじとじとべたべたするんだ。少し涼しいと言われる日でさえ、ムワッと不快なのは新宿副都心のあらゆる室外機が全部うちへ向いているからか。

スーパーの魚売り場にはまるまると太ったサンマが並びはじめる。でもまだ200円とか300円とか、高いなあ、まだもうちょっと待つか、と横目で見ていたら、今日は1尾150円。150円ならいいかな、でも金曜日だし相方の帰りが遅いかも?と思いつつ、まあいいか、そろそろさんま食べたいし、と購入。口ばしが黄色く、肉付きのいいものを氷り水の中から選ぶ。脂がのってほくほくとおいしい。でも相方はやっぱり帰りが遅く、焼き立てを出してあげられず。

夜は秋の虫がにぎやかになってきた。涼しい秋までもう少しのガマン。


2007年08月13日(月) 夏はやっぱりビールです

むくみがひどい。顔ぱんぱん、脚ぱんぱん。太さ1.5倍。夏はいつもそうだ。はじめからわかっているのになってしまう。暑くてのどが渇いてたくさん水分を取るせいでもあり、ビールだの三ツ矢サイダーだの、夏の気分に任せて飲んでいたせいでもある。冷房もよくない。ひとまず冷蔵庫で冷やした飲み物はやめよう。

いつの季節にも増して炭酸系ばかり飲んでいたら、また逆流性食道炎になりかけた。2週間くらい前から、おかしいな、のどが痛くて胸が詰まる。のどの奥に何かある感じ、風邪かな?と思い、用心してあたためてみても一向によくなる気配はない。もしや・・・と調べてみれば、逆流性食道炎は炭酸の飲み過ぎでもなるそうだ。ああ、ビールも好きなように飲めないのか、私は。「金麦」がおいしいのがいけない。あれはもはやビールではなく、ビール風飲料なのかもしれないが、飲みやすいので気に入っている。この夏はビールは「金麦」ばかり飲んでいる。香ばしさと軽さがいい。

日曜日の夜、閉館間際に走って予約本を借りに行く。4冊借りる。山本文緒『再婚生活』も来た。山本文緒が戻ってきた。数年前、病気になって作家活動を休むと聞いて、ああ、もうこのまま二度と書かなくなっちゃうのかもしれないな、と残念に思ったのを覚えている。でも戻ってきてくれてうれしい。『再婚生活』はエッセイだけど、そのうちまた、パワーのある長編を読みたい。


2007年08月10日(金) 夏に読む本

学生の時は当然のように夏休みがあり、働きはじめてからもわりと長めの夏休みがあった。それが今年は夏休みゼロだ。この春に仕事を変えたせいで、連続夏休み記録も29年目にして途絶えた。お盆休みも、有給休暇も、何にもない。さびしい。さびしいが仕方ない。夏休みなしで働いている人だってたくさんいるのだ。唯一いいことと言えば、朝の電車がすいていることくらい。世間は今日あたりから休みに入るのか、いつもならどどーっと乗ってくるはずの新宿駅でも、あまり人が乗ってこなかった。車内は風通しがよく、座ってゆっくり本が読める。

相方は明日からしばらく夏休みで、途中、愛する自転車(最近さらにグレードアップした)とともに帰省するようだ。相方と一緒に夏休みらしいことをして過ごす日はなく、なんだかなあ、悪いなあと思う。相方が帰省している間、私は東京に残りいつもと変わらず仕事へ行く。むー。何か少しでも楽しいことをしないと、腐ってしまいそうだ。せめて夏の課題図書でも読むか。トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』と江國香織『神様のボート』は夏にこそ、その良さがより濃く感じられる。

今週読んだ本は荻原魚雷著『古本暮らし』と小池昌代著『裁縫師』の2冊。夏バテか、電車に乗ると眠くなってしまいあまり読み進まない。寝ても寝ても眠い。暑い。焼けつくような日ざしはもうこりごりだ。秋がいい。秋が恋しい。早く秋にならないかな。秋になるといいことがある。


2007年08月06日(月) 可能性を感じる本棚

思い立って本の整理をする。この家に引っ越してきてから大がかりな整理はたぶん一度もしていない。二つある本棚から自分の本を全部抜き出す。以前、何かに憑かれたように本を買い続けたときがあり、増えすぎて置き場所に困ってからはなるべく買わないようにしてきた。それでも床には積み上げた本の柱が何本も立つ。

今回はかなり思い切って処分しようと思う。今まで絶対に手をつけなかった江國さんの作品もこの際厳選するつもりだ。江國香織と川上弘美で埋まる本棚もこの頃どうかと思う。もっと広がりがほしい。相方のエリアを侵食するのも悪いし、棚板の余裕にこれからの可能性を感じたい。

手順。
■まず、サイン本は作品の好き嫌いにかかわらず記念として手元に置く。○○様、とあれば売ろうにも売れない。
■それから、気に入って何度も読み返しているものはひとまずとっておく。季節ごとに読みたい本がはっきり決まっているのでこれは迷わずピックアップできる。
■詩集、写真集、絵本、児童書、辞書類などは置く。
■実用書は利用頻度の高いものに限って残す。
■そして、「一度読んだらそれで十分」「読んだけどいまいち」「積読でこれから読むかも?」に当てはまるものは手放す。ろくに読んでいない本を処分するのは損した気分にもなるが、今の今まで読まなかったのだからこれから読むかどうかすら怪しい。もし気が変って読みたくなったらそのときは図書館で借りるか古本で探すかすればいい。人生諦めが肝心。

ここまでで、処分する本が段ボール一箱からあふれるくらいになった(それでもまだ段ボール一箱)。中には何でこんなものを買ったんだろうと首をかしげたくなるようなものもある。これを売るかあげるかしなくてはならない。資源ゴミにするのは最後の手段だ。本を捨てるのは本当にしのびない。だったら買わなきゃいいのに、買ってしまうからつくづく本読みは罪深い。

ああ、あとまだ雑誌が残っている。


2007年08月04日(土) 本来の温度

数日前から本格的な夏。せみも盛大に鳴く。寝苦しい夜が続く。

休日なので朝からエアコンをつけずに過ごす。家中の窓を開け、扇風機を回す。それだけ。永遠に我慢するの?相方が少し心配そうに聞くので、夜まで、または我慢できなくなるまで、と答える。平日はどちらも職場で冷房漬けなので、休みの日くらい本来の温度で暮らしてみようと思う。

ときどきゆるく熱風が流れる中、布団を干し、掃除機をかけ、洗濯物を干す。当然、汗だくだ。その後、虫に刺されないように長袖を着てハイソックスをはき帽子をかぶる。完全防備でおもてに出たら、伸び放題の雑草とジャスミンをふたりでばしばし刈り取る。雑草は背丈くらいまで伸びていた。毎日雨戸の開け閉めに邪魔で仕方なかったけれど、これですっきりする。おもてに出たついでに、メダカの水替えをして、水面を覆うホテイ草もきれいに整える。ちびメダカたちはぐんぐん大きくなって、もう大人と同じくらいになったのもいる。シロメダカみたいなのも混じっている。単に日焼けしていない「もやしっこ」なだけか、それとも本当に高級なシロメダカか?

ひとまずここで小休憩、シャワーを浴びて服を全部着替える。(休みの日はこれができるからいい。仕事だとこうはいかない。)お昼ごはんはそうめんと、ゴーヤのかき揚げ。ふだん揚げ物をしない私も、このかき揚げだけは作る。ゴーヤと玉ねぎと枝豆のほんのり苦くて甘い、大人の味のかき揚げだ。大鍋でそうめんをゆでるためのお湯を沸かし、傍らで天ぷらを揚げる。台所は灼熱だ。

午後は2回目、3回目の洗濯と、午前中やり残した拭き掃除。それから図書館に行き、スーパーに夕飯の買い物へ行く。一息ついてテレビをつければ東京は気温36℃だという。この中、エアコンつけずに一日過ごし、おまけに庭仕事をし、天ぷらまで揚げたのか・・・、相方とふたり、笑いが止まらない。暑い暑いと口にはするものの、我慢大会みたいでどこかおかしくおもしろく、エアコンなしでも大丈夫だった。汗がたくさん出て、気持ちいいくらいだ。

今週読んだ本。吉田篤弘著『空ばかり見ている』、小池昌代著『井戸の底に落ちた星』、吉田篤弘著『という、はなし』の3冊。ほかに『ジーンズをはいた女神たち』(著者名忘れ)というのも読みかけたけれど、つまらなくて途中でやめた。吉田さんの本はいったんこの辺でお休みしようと思う。やや食傷気味だ。どんなにおもしろい作品世界も、こうも立て続けに読んでいては飽きてしまうというものだ。

ネットで調べものをしていたら、たまたま「文壇高円寺」というブログを発見。おもしろいなあとちょっと寄り道して読み進めると、なんと荻原魚雷さんのサイトだった。図書館で予約していた『古本暮らし』がちょうど来た。タイミングがいい。


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