蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2006年04月01日(土) 頭の問題

午後はバレエの体験レッスンへ。自宅から歩いて5分くらいのところに大人のためのバレエ教室がある。わりと新しくできた教室のようで、ごく最近まで知らなかった。ここは強制的に出させられる発表会はなく、子どものクラスの面倒を見させられることもなく、クラス選択も自由。大人って本当に自由でいい。この類のことは子どもの頃には与えられなかった自由さだ。もちろん気楽な趣味だからこそだとは思うけれど。

クラスは5段階のあるうちの、下から2番目に参加。いくら経験者でも11年のブランクでは初心者同然と思い、最初は無理のない範囲で。

正面と左側の壁は全面が鏡で、床はすべりにくくて弾力性のあるリノリウム。小学校の頃に通っていたお稽古場によく似ている。窓の外には隣の中学校の校庭の桜が見える。一人また一人と集まる生徒は私と同じくらいかもう少し上の年齢の人たち。明るく和んだ雰囲気の奥の方に、すーっと流れる緊張感がなつかしい。

レッスンは床のストレッチを30分くらいしたあとに、バーレッスンを1時間くらい、最後にバーを片付けてセンターレッスンを20分くらい。全部で2時間みっちり動く。

まず、頭がついていかない。先生がやって見せてくれる振りを覚えられないのだ。かつてはなんでもなかったことなのに、何をどうやって覚えていたのか不思議なくらい今は頭がからっぽだ。体が動かないのは覚悟していたけれど、頭については何も考えていなかっただけに少し悲しい。それでもレッスンの終わりの方には何となく勘を取り戻せたようにも思えて、とりあえず今日のところはそれでいいことにする。

体験レッスンなので終わってから先生に感想を聞かれる。11年ブランクがあることを伝えると、11年、それはすごい・・・と驚かれ、おかげで筋力がなくてふにゃふにゃでした、と言うと、だいじょうぶ、もっと上のクラスでもいいくらい、と励まされる。

おもしろいのでしばらく続けてみようと思う。せっかく再開したのだから、自分の体が(頭も)どれくらい変われるのか試してみることにする。


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