Deckard's Movie Diary
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2005年12月30日(金)  キングコング 男たちの大和/YAMATO

前スターウォーズ3部作がLD(LDかよ!)で揃った時に、何を思ったか、この7時間を越える長尺を自分で編集して2時間半くらいの長さにしてやろうじゃないか!と、意気込んでTRYしたコトがありました。ええ、そうですとも!身の程知らずのおっちょこちょいでしたわ!まぁ、やってやれないコトは無かったんでしょうけど、膨大な時間と労力がかかりそうなので恐れをなしてしまいました。つまり、元の三分の一まで短くするなら、ちょこまかカットしてたって埒があきませんから「このシークエンスは全部要らないや!」と、ザックリとカットしなければならないんですが、何せ、相手は映画界に輝く金字塔です。当然の如く簡単にカット出来るシーンなんてありゃしません。で、この辺りかなぁ・・・と探している内に、段々と映画に引き込まれて観始めちゃうんです(苦笑)。良い映画ってのは、そういうモノなんでしょうね。で、ピーター・ジャクソンの前作の『ロード・オブ・ザ・リング』のシリーズもそういう印象でしたが、新作の『キングコング』もまた、そうなんです(苦笑)。つまり、映画としては十分魅力的ですし、見応えのある作品に仕上がっていますが、唯一の欠点は長過ぎるってコトだけです。でも、何処をカットしていいのか分かりません!だから、長くても仕方無い!それはもう諦めて、我慢して観ましょう!十分堪能出来ますし、損はありません!それにしても!ピーター・ジャクソンは凄い監督になりつつありますね。今後も目が離せませんねぇ!


あの佐藤純彌監督の『男たちの大和/YAMATO』ですが、ロングラン大ヒットで、キネマ旬報8位ですか・・・なんだかなぁ。まぁ、大ヒットは、それはそれでいい事なんでしょうけど、映画自体の完成度は疑わざるをえません。まず、テーマがぼけてるし、展開が唐突だし、それぞれのストーリーが全て中途半端だし、最大の戦艦だった大和の空間も感じられませんし、挙句に年少兵達は誰が誰だか分かりません。全体的にバラバラな印象が残る映画です。ただ、どういうワケか、この映画には昔懐かしい映画人の匂いがプンプンします。出演している役者は反町隆史や中村獅童だったりするのですが、スクリーンから漂って来る空気感は、紛れも無く“映画”が“映画屋”だけで作られていた頃の泥臭いモノです。今どきの映画に比べて体温が高く、そして、その熱は小生にとって決して居心地の悪いモノではありませんでした。おそらく、監督の佐藤純彌の演出がそういう懐かしい熱を作り出したのだと思われます。あの長島一茂でさえも、今までで最高の存在感を見せたりするのには驚きました。じんわりと感じられる緊張感ある演出は、長年を映画監督として手腕をふるってきた賜物でしょう。映画の出来は決して褒められたモノではないですが、この熱を感じられただけでも自分にとっては嬉しい作品でした。やっぱり、作る人が作ると、映画としての存在感が違いますねぇ。


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