気ままな日記
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2005年09月30日(金) 秋晴れの余韻

 息子の通う高校で、体育祭があった。天気は快晴。
この年頃の男の子は、親に見に来てなんぞ欲しくなかろうと思ったので、こっそり見に行く。
 赤組、黄色組、緑組、そして黒組なんてあるのも実に今風。「漆黒」の文字を白く染め抜いた黒い旗は、いかにも闘志みなぎるといった感じである。黒いデスマスクをかぶってリレーで疾走しているのなどを見ると、目立ちたいのか、顔を隠したいのか一体どっちなんだという感じで、それがまた、微妙な年齢を象徴するようでもある。
 わたしの感覚としては、自分の高校時代の体育祭なんてつい最近だったような気がする(かなり図々しい感覚だけど)。しかし、その時の記憶があまりない。わずかに覚えているのは、「一致団結」といった雰囲気にのるのがとても苦手だったので、応援席にいても実に居心地が悪かったということと、足首がいやに太いので「ゾウ姉さん」と生徒からあだ名されていた事務の女性が、競技にひっぱりだされていたということぐらいだ。

 保育園での初めての運動会風景が頭の中で重なる。
あの時、保母さんに抱っこされたり手をひかれたりしてヨチヨチと入場行進していた子供たちが、今目の前に、あんなに図体もでかく、声も野太く、おまけに闘牛のように疾走しているのを見ると、しみじみとした気分に浸る。
 まさに「見せるお祭り」で、パフォーマンス性充分だったせいか、閉会式の頃には、賑やかな花火大会が終わった後のような、せつない寂しさを感じたのだった。


2005年09月21日(水) 余韻を味わう

昨日、「奥歯にものがはさまったような言い方」というフレーズを聞いたせいか、今朝方、妙な夢を見た。
そのセリフを発言した方が、ひとりひとりの口の奥に刺さった魚の骨を一本一本抜いて歩いている。
何本も何本も……。
そしてわたしは、その方の手が、自分の口につっこまれるのを申しわけなく思ったので、自分で抜き始めた。
何本も何本も、それはキリがないように次から次へと口の中にわいてくるようだった。歯茎に刺さっているというのに、痛くなく、むしろ心地よいほどに―。
というところで目が覚めた。
 その示唆するところは全くわからないが、「余韻」としては悪くない夢だった。


2005年09月15日(木) この目で確かめて

本格的な暑さも昨日まで。
なんとなく頭が冴えない。やれやれ、日記を更新した、と思っていたら、たちまち月日は流れ、気がつくと10日も更新していない。

今日は麻布十番を散索。今朝方、日テレのニュースでこの町のみどころを紹介していたので、そのことも頭にあったのかもしれない。
今日放送していたみどころは、「坂」。普通の坂道なのに、観光地の名所よろしく、坂の名前を書いた木の札が、ふもとに立っている。歩いてみるとなんてことはない住宅地で、それだったら、うちの近所も同じようなもの。
今回に限らず、ガイドブックなどにもっともらしく載っていたり、テレビで紹介されていたりすると、是非とも行って味わいたくなるのだが、あらかじめ期待が高まり過ぎるせいか、思ったほどどうってことがない味わいだったり景色だったりして、がっかりさせられて帰ることが多い。


2005年09月05日(月) 似た者親子

TVのニュースで、ひとりの男性が見知らぬ女にホームから突き落とされるという事件が報道されていた。
そのニュースを聞いていた父曰く、「オレは、いつも、電車がホームに近づいてきたら、無意識に自分のうしろに誰か怪しい者がいないか確認するんだ」
母は「そんなばかなこと〜」ととりあわない様子だったが、実はわたしも、さりげなく周りをチェックしている。歩きながらでも、列に並びながらも、なんとなくうしろを注意している。電車がホームにすべりこんできた瞬間に、うしろからド突かれても線路まで落ちないように、ホームの端っこを歩かないのはもちろんのことである。
これはわたしだけかと思っていたら、こんな身近に同じような人がいたのね。注意深い性格といえばまあそういうことなんだろうけど、人間を信じてないのか、わたしたち親子は?


2005年09月03日(土) 自意識過剰??

 コンビにやスーパーで買いたいものを見つけ、その商品を手に持ったまま、店内を歩き回るのが苦手である。とても落ち着かない。「あの人、手に持ったままの商品をちゃんとレジに持っていくかしら?」とお店の人に見張られているような気がするのだ。一遍に会計を済ませたいので、ほかに必要なものがないかどうか、探すためにちょっとうろうろするだけなのだが、どうもダメ。だから、わざわざ、手にした商品をはたからよく見えるよう振りかざすように持ち、今まさにレジに向かってま〜す、という気持ちをアピールしたり、脇目もふらずにひたすらレジまで突進したりしてしまう。
 特に優柔不断なところのあるわたし。買おうか買うまいか、とても迷って、何度もその商品の周りをうろちょろすることがあり、そうなると、「不審人物」として、さりげなく近づいてきた店員さんにマークされているような気さえしてくる。
 表面的には、落ち着きはらったような、すました顔してさっさと用事を済ませているのに、内心では、こんなふうに勝手に他人の目を意識し、「ひとり芝居」なんかしているのが、滑稽でもある。


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