気ままな日記
DiaryINDEXpastwill


2005年07月25日(月) 「オレオレ」はもう古いんだけど……

 自宅に電話があった。出たのは母親。受話器の向こうからは、はきはきとした声で「オレ、オレ」。聞き慣れぬ男の声に、すぐさま、ついに我が家にもオレオレ詐欺の手が伸びたと判断した母は、「オレオレ詐欺なんかにはひっかかりませんよ!」と叫んで電話をガチャンときった。
その後すぐまた架かってきたので、今度は、父が「よーし、わしが出てやる」と勇んで受話器をとると、「○○ △△男」だけど、と憮然としてフルネームを名乗る孫の声が……。「なんだ、おまえか」
 こちらからかけた携帯電話には出ず、家に居る時はほとんど口を開かず、たまの返事もボソボソボソとつぶやくばかりのわが息子。あんなにはっきりとした声で、しかも彼自らが電話を架けてくるなどと、誰も想像だにしていなかったのだった。

 「オレオレ」と名乗る詐欺は、もはや古いバージョン。最近は登場自分が複数出てくる演劇型が主流とか。
 詐欺師と間違えられた彼は、今後なんと名乗って電話をかけてくるだろう。


2005年07月15日(金) 求む・極細胃カメラ

 先日血液検査をしたら、貧血が見つかったので、念のため胃カメラを飲むことになった。X線検査(あのマックシェイク状バリウムを飲み干すあれ)では見落としが多く2度手間なので、最近は最初から胃カメラ検査を行う方法が主流との説明を受けた。
 私が胃カメラを飲むのは今回で3度目。人体の生体反応に反しているとしか思えない拷問のようなあの検査のつらさが脳裏に蘇り、思わずいや〜な顔をしたら、医師曰く、「まあ、あんなもん慣れですよ」とこともなげ。
「んじゃ、あなた、慣れるほど飲んだんかい!」とつっこみをいれたくなったが、これを機会に大きな病気が発見されるかもしれないので、渋々飲むことになったのである。
 さて当日―。先端から怪しげな光を放ち、口から入れるものとはとても思えないような、いかにも「器具です」といった姿の黒い管が、舌にはばまれようが、ノドに抵抗されようが、ぐいぐいと体の奥にこじ入れられていく。
 他のベッドでも同じ検査が行われているのだが、みんな失神したかのようにシーンと静か。なぜかわたしのベッドだけが、「もう少しですからね!」「ああ、そこで唾を飲み込まないで!」という介助の方や内視鏡医の声、それと、わたしのゲホゲホゲホゲホ咳き込む声で大賑わい。
 もう少し年をとって嚥下反応が鈍れば、この検査も多少は楽に感じられるようになるだろうか。


2005年07月11日(月) クールフィズ

 今年は比較的梅雨らしい天候であるにかかわらず、今日みたいに1日暑さにさらされただけで、あっけなく夏バテ……。
道すがら、氷の浮かんだグラスに注がれたアイスコーヒーや、泡があふれんばかりのビールジョッキが描かれたのぼり端を見かけると、手招きされているようである。
 6月21日から9月23日まで、職場内はノーネクタイ、ノー上着期間。
女性はあまり関係ないが、男性の胸元は涼しげ。
一応28度まで気温が上昇したら、冷房をいれてくれるらしいが、一体これ、どこで測定しているのやら、今日のように蒸し暑〜い日でも、いれてくれなかったり、送風のみだったりする。温度だけでなく、「湿度」も考慮してほしいものである。


2005年07月03日(日) 魔法使いサリー

 このアニメにちなんだアドレスを使っている同世代の友人がいる。なつかしのサリー。
再放送を含めて何度見たことやら。最終回のストーリーは、サリーが通う学校が火事になり、それを魔法で消したために、友達に魔法使いだったことがばれてしまうというものだった。最終回はかなりインパクトがあったらしくいまだに覚えている。

30年ほど前に、山口百恵と三浦友和主演で人気を博したTVドラマ、「赤い疑惑」のリメイク版がつい最近、別の俳優陣で放映されたそうである。
 当時わたしは12歳。この「赤いシリーズ」に相当のめりこんでいた。ドラマにまつわる雑誌を買ったり、ストーリーの続きを勝手に想像して書いたりして、赤いシリーズとともに生きていた。腕に赤い斑点を見つけると、「もしかして白血病かもしれない」と真剣に思い悩み、百恵扮する幸子をいじめる役柄の原知佐子さんを憎み、幸子の命日、つまり番組の最終回の日(4月16日)まで、鮮明に覚えているのだった。
 当時のイメージがあまりにも強いのと、ストーリー展開のまどろっこしさに、とても耐えられない気がしたので、今回のリメイク版は見ることができなかった。

 主人公か、その周辺の人が「不治の病」に侵されているという設定は、今も昔も人気の筋立てのようである。

 ところで、「鶴の恩返し」にしても「魔法使いサリー」にしても、そしてあの「ウルトラマン」でさえ、どういうわけか正体がばれると、人前から去って故郷にかえってしまうという話は昔から多い。
「そのままのわたし」「ありのままのわたし」では他人から受け入れられないというような、どこか自己否定的な考えが、子供の時から物語を通して刷り込まれているというのは考え過ぎだろうか??

 


2005年07月01日(金) 一息

しばらくの間、パソコンから遠ざかっていた。
急な猛暑と湿気と、緊張感と、えもいわれぬ不安感で少々憂鬱な日が多かった。

昨日は会計検査。予算の執行そのものに間違いはないと思ってはいたとはいえ、やはり一種の「取調べ」を受けているような気分。「あれ?」とか「う〜ん」という検査員の言葉、うなり声ひとつになぜか動悸が高まる。

今の職場は今年度いっぱいで閉鎖される。そのため、備品などの引継ぎや処分の関係で事務所内は慌しい。わたしたちも全員が来年の3月で異動となる。
たかが9ヶ月、されど9ヶ月。
あと3ヶ月ほどしたら、どんな職場で何の仕事をしたいか、調査書を記入する時期がくる。わたしの今の仕事は会計だが、いっつも頭の中が仕事の手順、支払日でいっぱいになってしまって相当ストレスを感じる。大過なく過ぎてはいるが自分に向いているんだかいないんだかわからない。よって、再び希望するかどうかは不明。
なんだか働くってほんとに体力勝負、気力勝負。ず〜っと先のことを気にかけたり、言われたことをいつまでも引きずったりして、大事な時間を無駄にしたくない。
 芯の強さを身に付けないと、ホント、身がもたない〜と、つっくづく思う今日この頃なのでした。


TOMATO |HomePage

My追加