気ままな日記
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休日、冬ごもりしてばかりでもなんだし……ということで、ひさしぶりに出かけた。 場所は表参道、青山あたり。ここいらへんって何年ぶりかしら?方向音痴なので、ガイドブックからひきちぎってきたこの界隈の地図をバッグの中にしのばせ。 ずいぶん前に来た時は、同潤会アパートがまだ健在だった。今その跡地は大掛かりな工事中。景観を考慮してのことか、工事囲いの鉄柵には、「ご迷惑おかけします」とヘルメット帽かぶってお辞儀したおじさんのイラストの代わりに、車の写真や、つたの植木鉢がいくつもしつらえてあって、殺風景にならないように工夫されている。
歩いている途中、いわゆるキャッチセールスらしき人々に声をかけられた。 ひとりは、「この近くの美容院のものなんですがあ」といきなり声をかけてきたお姉さん。(そういえばわたしの前髪随分伸びてきてるし) もうひとりは、道でも尋ねるみたいにおどおどと静かに擦り寄ってきた年配の女性。道に迷いかけてるわたしに道を尋ねられてもなあ、と思いつつ、思わず立ち止まって、はい、と返事をすると、「あなたの額になんとかやらの白い相が出て光っていらっしゃいますよ」ときた。 ほ〜、あまりにも怪し過ぎているので、そのまま振り切ってきたけど、仮に、ずっとつきあって話しを聞いたとしたら、どんな結末が待っていたのかしら?
表通りからはずれて奥まったところにも、個性的な造りとデザインのお店や一軒家がある。 住宅販売のパンフレットの写真を切り抜いたそのままの外観ばかりが立ち並ぶ新興住宅地とは違い、日々変化と発見のありそうな町。 観光地化してはいるけれど、こういう場所にこそ、「散歩」の醍醐味があるんだろうな、きっと。
2004年01月25日(日) |
高校のホームページ、こんなのがあったのね。 |
息子の話。ほんのこの前、小学校をウルウルと卒業したばかりだというのに、もう高校受験のことを考えなくてはいけない時期になった。 来年度から学区というものが廃止され、どこの地区の高校を受けてもいいこととなるらしい。自由にどこでもどうぞと言われるとかえって、迷うものである。 最近ではどの高校も独自のホームページをもっていて、学校紹介などしているのでありがたい。 最終的には本人が決めることだし、どこの高校も大差ないよね……と思いつつ、あっちこっちのホームページをのぞいてみた。
と発見。わたしが卒業した高校のホームページ。「お祭り高校」と言われていただけあって、遊び心満載。○校OBホームページなどと、卒業生のためのコミュニテイ広場まである。 同期の応援団だった人の書き込みや、国語のあの先生の話題など、一気に当時が蘇る。わたしもなんだかだまっては居られなくて、旧校舎から見えた富士山が見ごたえあったことやら、入学式に足踏みオルガンにあわせて歌を歌ったことやらをつらつら書き込み。 本名で書きこんでいる人もいるけど、このあたり微妙。 当時、わたしはとっても影がうす〜い存在だったので、本名書いても書かなくてもきっと誰も気付くまい。でもわたしの旧姓はとても珍しいので、もしかしたらという思いもする。わたしだよ〜というのを気付いて欲しい気持半分、気付かれたくない気持半分。 で、結局当時のあだ名で書いておいた。 校舎は全部建て替えられたことや、富士山だけじゃなくて海もかすかに見えたよね、というレスを頂いて、またひとつ楽しみなページが増えた。
今まで観た映画で、しみじみ心に残った映画には必ず名脇役が居たように思う。 ストーリーのちょっとはずれたところに居て、最後までことの顛末を見届ける役。「ローマの休日」でいえば、主人公の友達のカメラマン。 「ラストサムライ」だと、ちょっとおとぼけの通訳とか。 彼らは時として、主人公が死んでしまったあとも、なんとか生き残り、何が起こったのかを語ったりするのだ。 「座頭市」では、市と賭博場で知り合い、彼にほれ込み、かくまうガダルカナル・タカ。 3枚目でどうしようもない役柄なんだけど、憎めなくて、常識やその他大勢の中に取り込まれることなく、自分の感覚や見方を大切にして生きている。 ことによると主人公よりも印象に深く残っていたりする。 物語の味付けに欠かせない役。
わたしはあなたが好きです― そういうメッセージは、それだけでは説明できない屈折した想いがたくさん含まれていてなかなか相手に正しく伝わらない でも わたしはあなたが嫌いです― そういうメッセージは、何も言わなくてもみごとに相手に届く 全く裏切ることなく…… そしてまっすぐ自分にかえってくる
映画「ラストサムライ」を観る。 ありきたりの感想ではもったいないほど、見ごたえがあり、迫力に圧倒された。 映画が終わってもしばしぼーっとした感じ。 ほかのお客さんも、皆それぞれの余韻に浸っているのか、映画が終わって劇場を出るとき、しんと静かだった。
「人をかばって負傷するシーン」になぜかゾクゾクしてしまうわたしとしては、かなりはまり込んで観た。 トムクルーズの見張り役のおじいさん(正式な役職はなんていうのかしら、勝元の忠臣)の、無口ながら凛とした態度もとても素敵だった。
戦場のピアニストを観たときも思ったけれど、その時代時代の価値観って、例えどんなものであれ、それを信じるものにとっては美であり絶対であるのね。。。
10日ぶりの出勤。本当に朝起きるのがしんどかった。 さかのぼって昨夜は、布団にはいってから脈が変な風に打ち始め、それが気になって気分まで悪くなった。きっとからだごと出勤したがっていないのね、と思った。 出かけてみるとまずはお決まりの「あけましておめでとうございます」の挨拶の交換。 そのあとは所長からの仕事始めの挨拶。 事務所の親睦会から昼食にお寿司が出た。ここまではいいのだが、たくわんを配った配ってない、聞いた、聞いてないという実〜にくだらいないことで、隣の席の同僚と言い合いをしてしまった。ほんとうに新年早々何やってんのかしら。
鎌倉八幡宮へ初詣に行く。 ロープを下ろしての規制が2段構えになっているほどに今年も混んでいる。 混雑するのはわかってはいても、3が日のうちに行くのが習慣となっているので、なんとなく出向く。
おみくじ― 結果は末吉。まあまあだねっと言いながら読んでみると「主なくて荒にし宿の庭の面に……」あれ??なんだか見覚えのある文面。 なんと去年ここでひいた時と全く同じ番号をひいたので、結果も全く同じものであった。 去年のを保管してあるので帰宅してから照らし合わせてみたらやっぱり同じ。 そうかあ、大量に印刷したものを何年も使用しているのね。 願望は「遅くなるがきっと叶う」。やっぱり同じだが、違うのは願望の中身。 去年の願望は確かに叶ったけど今年のはちょっと手ごわいぞ。
休憩室の横には、おみくじの自動販売機が新しく設置されている。 たとえ大量印刷であっても、木の筒をシャカシャカシャイクさせるところに、せめてもの味わいというものがあるのではないかしら。
来年はどんなものが登場するだろう。
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