気ままな日記
DiaryINDEXpastwill


2003年06月27日(金) 今週は、どうよ

今週は監査だった。
職場によってはこの時期にあるらしい。
とはいえ異動してきたばかりで、なんだかよくわからないまま、事務所のある2階と監査会場の5階を、お茶や書類を持って行ったり来たり。
管理課は、予算の執行や所全体の事業に関わる仕事が多いので、みっちり3日間、じっくりチェックされた。

個人的には、異動してきて約1ヶ月たつわけだ。
わたしの担当は、職員の出張旅費や、所内で行われる検診や相談、講演会に来ていただいた講師や先生への報酬や謝礼の支払い、郵便電話タクシー代もろもろの支払い手続きが主である。
支払いは滞りなく行われなくてはいけないという頭があるので、最初はとにかくあせりにあせった。毎日のようにどこかから請求書がくるのでほんとうにまあどうしようかと思った。
一応、卓上カレンダーを複数用意して、支払い日に丸印をつけておくのだが、あまりにもいろんな事業や費用の支払いが次々と発生するので、この丸印は一体なんの支払いだったかしらと首をかしげることもたまにある。
この湯呑み誰の??とうろたえることはもちろんなくなったし、いちいちマニュアルを見ながらやっていた電算入力も、見ないでできるようになったのでちょっと余裕が出てきた・・かな?
隣席の同僚に何か質問をすると、「この前も言ったけど」とか、「前の書類や例規集、マニュアルを見ていただけるとわかるのですが」という言葉がかえってきて、そのたびになんだか、わたしの物覚えの悪さや依存心を指摘されているようでかなりグサーッと来ていたが(今もそうなんだけど、実は)、なるほどわたしは、理屈はともかく早く処理することばっかり考えていて、すぐ他人に聞こうとしていたところがある。
庶務の仕事は、どこかにそのやり方の根拠となることが必ず明文化されていることもわかってきた。(ただそれを探すのが一苦労なのだ)。
病院の医事課で、レジとそのあとの集計をみっちりやっておいたおかげで、ここでのレジも、やりかたこそ違え、基本的なことについては、あそこでの経験がちょっとは生きているのを感じることがある。
まあそんな風に1ヶ月が過ぎようとしている。
7月8月は夏休みがとれることだし(もう休むこと考えてる)、ちょっと力抜いて
やれるといいなあ。


2003年06月23日(月) ひととき

昨日久しぶりに友達に会った。
彼女は最近、某学習塾の講師として就職したばかりである。
話題はお互いの新しい職場での話が主となる。
彼女の方はしばしば、「教え方」の研修があり、同僚たちから、5段階で教え方を評価されるらしい。
「20代の頃はスッと頭にはいったことが最近なかなかはいってこないわ〜。まちがいの修正の仕方ばかり覚えたわ」とわたしが言えば、
「最近の中学生はほんとにワケわかんないわよね〜。人をなめてかかって、ちっとも言うことききやしない。研修どおりになんて教えられないわよ」と彼女。
そうか。マニュアルを覚えるしんどさもあれば、マニュアルどおりにいかない大変さっていうのもあるんだね。
そうお互いにうなずきながら、しばしのお茶会を楽しんだのだった。

その帰り道、ひとりの外国の男性が自分で書いたであろう油絵を道端で売っているのを見かけた。
こういう光景ってよく見かけるけど、誰かが買っているのをいまだかつて見たことがない。
売れなくて虚しくないんだろうか、とずっと思っていたけど、彼らは自分の作品をこうして道行く人にちらとでも見てもらえることに満足しているんではないだろうかと今日ふと思った。
売れようと売れまいと、自分の表現したものを人が見てくれる。絵なら文章のように読む時間もいらない。それだけで十分うれしいのかも・・・。
なんかそれってホームページにもいえることかもしれないと、そう思ったのだった。


2003年06月14日(土) 雑談と、ひとりでいられる能力

昨夜は職場で歓送迎会があった。
会場は職場近くの某ホテル。
くじ引きによる席決め。こういう決め方だとホッとする。というのも、自由席だと、自分のまわりに誰もすわらないのではないかと心の中で不安に思っているから。話ベタな人間は他人を退屈させるのではないかと思っている。
その点、くじ引きだと強制的に両隣の席が埋まるというわけだ。
最初のうちは隣になった人と、自己紹介も含めていろいろ話すのだが、そのうちアルコールもはいって、場が崩れ始め、それぞれ席を自由に移動し始める(大抵それは、上司や知り合いへお酒をつぎにまわったりする行動なんだけど)。
するといつのまにか気がつくとわたしのまわりには誰もいなくなっている。わたしもこういう時はみんなと同じように、ビール瓶持ってご機嫌うかがいにまわれば場をとりもつことはいくらだってできるんだけど、横着なもんでそれもしない。
ひたすら出てくる料理を食べている。時々、「どう?仕事慣れた?」っと言って隣にきてくださる人もいて、そのときだけ、サービス精神だしておしゃべりするのだが、でも自分からは席を動こうとしない。
そのくせ、ひとりぼっちで座ってる姿を他人にに見られたくないっていう見栄がはたらくので、なんだかとっても居心地が悪くなる。
で、結局、中締めの音頭とともに、さっさと帰る。あ〜、やっぱりこういう雰囲気苦手!って自分に言い訳しながら。

今日、「雑談」と「ひとりでいられる能力」についての話を聞いた。
雑談っていうのは、何か有益な情報を相手から得ようとしてするものではなく、ただ単に、「あなたと一緒に居ることを楽しむ」ということなんだそうだ。
つまり、おもしろおかしいことを言ってウケようとしなくたって、一緒にいられることを楽しめればいいんだということだ。
そうは言っても、話題が豊富な方がやっぱり相手も楽しいんではないかと、ついつい昨日のような席での場面を思い浮かべるたびに、自分と相手がそこにただいっしょに居られて楽しいという関係をつくるのは、かなりむずかしいと思った。
ひとりでいられる能力というのは、ひとりで居ても、寂しさに耐えることができて、心の中で会いたい他人に出会える自信を持っていられる人のことだそうだ。
つまり、ひとりでもへいちゃらさ!というフリしたり、他人と自分との境界を侵されそうだからとか、雑談で相手を退屈させる不安感からひとりを選んでる(わたしみたいな)人って、ひとりでいられる能力を獲得した人って言わないんじゃなかろうかと思ったのだった。

とまあ、こんなふうにまた理屈っぽく考えてしまったけど、今は同僚の名前覚えるのが先。
顔と名前が一致していないので、座席表片手に用件伝えに出向いている。
なので、その人が自分の座席に座っていてくれないと、もうわたしにとっては相手は不在となる。
この匿名集団に、ひとりひとり名前が付けられるようになって初めて、雑談とか何とか考えた方がいいみたい。


2003年06月10日(火) 女性専用車両

研修があったので、市営地下鉄に乗った。
始発から午前9時まで、4両目は女性専用車両になる。
せっかく女性専用なのだからとその車両に乗ってみた。当然女性ばかり。化粧、香水の匂いが普通の車両より少しきついような気がする。
なぜか、長身の男性がひとり混ざっている。女性専用だと気がつかないで乗ってしまったものの、電車が走り出してから気づいたらしく、次の駅でそそくさと降りていった。
で、またもや別の男性がひとり紛れ込んだ。彼は「やや〜、どうも失礼しました!どうも変だと思った〜」と大騒ぎしながらやはり次の駅で降りてしまった。下心のあるような人は多分こんなに堂々と女性専用車両なんかに乗りこんでこないだろうから、だ〜れも彼らを責めたりはしない。でも、彼らにしてみれば今日1日、なんだかとっても居心地の悪い気分で過ごしたことだろう。


2003年06月07日(土) 手探り

異動して1週間が過ぎ去った。
お茶くみや給湯室のお当番があることや、隣の課の女性が始業時間をとっくに過ぎているのに、そっくりかえって新聞を読んでいるとか、12時半頃になると、地下の食堂で食事を済ませた上司が、爪楊枝でお口をシーハーさせながら階段をのぼってくるとか、お昼休みの終わり頃になると、ハミガキ集団で洗面所が満員御礼になるとか、ヒマをもてあました副所長がブラブラ所内を散歩していたりとか、そういうもろもろのことを含めて、いわゆる「古典的な区役所」のような雰囲気の職場である。(実際は区役所ではないんだけど)
わたしはというと、管理課勤務が初めてということもあって、全くの白紙状態。
しかも隣の人は新しく引き継いだ自分の仕事で手一杯な様子。
昨年から同じ課の女性がひとり、休職中らしいので、(今度は産休じゃないけど、え?また?と正直そう思ってしまった)、その分しわよせもきている。
「悪いけどマニュアルに書いてあるから自分で読みながら覚えてね」と、太〜い会計システムのマニュアルを渡された。
なので、あっちの書類、こっちの書類、マニュアルをひっくり返し、パソコンをああでもないこうでもないといじくりまわし、電話であれこれ問い合わせ、1日かけて、やっとほんの少し仕事がすすむというありさま。
「あれ?これはどうするんだっけ?」
「あら、これはどこにしまってあったけ?」
「この湯呑みは誰の?」
「ヒャー、客が来た!」
「郵便物の仕分けしなくっちゃ。」
「何がわからないかがわからない〜」・・・と、この落ち着いた雰囲気の職場の中で、わたしひとりが静かにあせっている。
さっさとやらないと、そのうちとんでもなく仕事がたまってしまうのではないかと思うと、気が気ではないのだ。
まあ、まだ始まったばかり。3日前より2日前、昨日よりあさってと、本当に遅々とではあるができるようになった仕事が増えていることを良しとしよう。
そのうちきっと、点と点に思えた作業が、頭の中で系統化されて線となる日がくるだろうから。


2003年06月02日(月) 辞令交付

午後から、新所属にて辞令交付があった。
交付は1時からであったが、最寄り駅の周辺にお店がたくさんあるので、散策しようとかなり早く家を出た。
お昼休みに新しい職場に到着。あ〜、ここはちゃんとお昼休みの雰囲気が流れている。
ここ1週間、旧所属を脱出した安堵感にばかり気をとられていたが、ここへきて、新しい環境と人間関係に入ることへの不安感と緊張感がいっきに押し寄せてきた。
辞令交付のあと、職員紹介。顔見知りのいないことへの安堵感と心細さ。
周りの同僚をを見渡しながら、無意識のうちに、おっかなそうな女の人か、優しそうな女の人か、頭の中で分類しようとしている自分がいる。(外見だけで人を判断してはいけないけど、第一印象って意外に当たったりするものなんだわ、これが。)
今回わたしが担当することになったのは庶務。これまで勤務してきて、庶務関係の仕事は初めてである。その分覚えることはたっくさんありそうだが、1度覚えてしまえば、どこの職場の庶務にも通用するものだ。
申請手数料や検診料を払いに人が来るので、窓口業務があるものの、全体として、とても静かである。威嚇したりごねたり、どなったり、騒いだりする客や職員はいなそうである。(ちなみに、今日半日居て、所属課にかかってきた電話は1本だけだった)
落ち着いて仕事ができそうではある。
きっとできる、なんとかやれる、と今は自分を信じて、確実に、仕事にそして周りの人々に慣れていこう・・・。
ささいなことだけど、ここを居場所にするための一歩として、MY湯呑みを持ってこよう。


TOMATO |HomePage

My追加