気ままな日記
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午前中病院に行った。 予約時刻は11時半。午前中の部の最後のほうなので、まず押してくること間違いなし。定刻どおりには始まらないだろうことは覚悟の上。 長く待つ分、丁寧に診てくれるかというと、そうではなく、単にたくさんの人数の予約を入れ過ぎなだけだと思う。 同じ先生の同じ時間を予約している患者さんが4人もいるんですもの、これじゃあ、いっぺんに診察室にはいらない限り、定刻に診てもらえるわけがない。 結局病院をでたのは2時間遅れの2時近く・・・。1日がかりである。
3時半過ぎには家庭訪問で、今度は子供の担任の先生が来ることになっていた。 日程を今日に融通していただいたのでそのお礼をまず言わなくては、とそのセリフを復唱し、お湯は沸いているかチェック、スリッパ出したかチェック、身だしなみチェック、そして待つ。 が、5分過ぎ、10分過ぎ、30分過ぎてもおいでにならない。 当初の緊張感もそうなると長くは続かず、自分でも段々だれてくるのがわかる。 車の音がすると(最近の先生は自家用車でおいでになる)、あ、来た来た、と玄関に走り、隣の家の車の音だったとわかるや、なぜかホッとし、(このあたり微妙・・ホントは来てほしくないって思っているんだ)、全く落ち着かない気分でソワソワイライラ、トイレにもいけない気分で待った。 結局先生は1時間遅れでやってきた。 極端に無口な子供と、そういう彼に質問をあびせかけ、なんとか口を割らせようとする先生、間に挟まってどうしたものか、口をはさむべきかと内心どぎまぎしているわたしの3者面談は、なんとなく気まずい沈黙の末、15分ほどで終わったのだった。
狭くて長っぽそい事務室に、職員4人、アルバイトさんひとり、医事業務を委託している会社の社員10人以上がぎっしりひしめきあって仕事をしている。 そのうち男性は課長と班長さんの2人だけ。 この光景に1年たった今でも、どうしても馴染むことができないでいる。 女性集団がかもしだす独特の雰囲気。 微妙に聞こえよがしの陰口。うわさ話。感謝の言葉や、相手が自分の思い通りに動くことを期待したおっせかい。同調しあうことで生まれる妙な仲間意識・・・。 たった今、声高らかにけなしていた相手が部屋に入ってきたとたん、さっきまでの悪口はウソのように、「あら〜その服すてきですね。春の色ですね」とくる。わたしには関係のないことなんだけど聞いているとなんだかとってもムカムカしてくるんである。 委託の女性社員さんたちはいっつもいっつも、群れて食事をしている。 これもまた大きなお世話なのだけど、彼女たち、うっとうしくないんだろうか、たまにはひとりでランチしたくないんだろうか、と見ているだけで息がつまりそうである。 表面的にでもうまくやっていこうとする処世術、気遣いっていえば聞こえがいいのだけれど、暗黙のルール、しきたりが厳然と横たわっていて、そこから逸脱しようとする者をはじき出そうとしているようにも思える。
今まで男性の多い職場にばかりいたせいかもしれないが、やっぱりここの空気悪いわあ、外できれいな空気を吸いたい、といつも思うのである。
職場の病院の待合室に、子供向けビデオが置いてある。 今年になってDVDまで設置された。 先日、「天空の城ラピュタ」を上映していたのだが、あまりにも音量が大きく電話が聞き取れないほどだったので、課長が、 「おい!音量がでっか過ぎるじゃないか!!ちょっとは気をきかして仕事しろ!」と怒鳴った。 ビデオを操作するのはアルバイトさんの仕事なのだが、昼休み中で席にいなかったので、当然それは末席のわたしの仕事である。つまり、日頃のわたしの気の利かなさに対する、課長の積もりつもった不満が爆発したのである。 わたしはわたしで、日頃から 「なんで、至れり尽せり、子供の患者に媚びなくてはいけないんだろう。この忙しいのにビデオの面倒までみてられないわよ!」と思っていたので、自分の気の利かなさは棚に上げ、なんだかとっても不愉快になった。 そこで、音量を下げに行く振りをして、ブチッとビデオの停止ボタンを押してやった。 静かになった待合室―。そこへたまたま通りかかった総務局長が、ビデオが停止して、子供たちが騒いでいるのに気づき、医事課にかけこんできた。 「ビデオ、止まっちゃってるぞ。調子悪いのかなあ」 課長は総務局長にビデオの心配までさせては立場がないので、あたふたとビデオの具合を見に行った。 あとで、ビデオデッキやソフトの置いてあるところを見てみると、「天空の城ラピュタ」のケースに「故障中」の張り紙が貼ってあった。 どうやら途中で停止する不良品のレッテルをはられてしまったらしい。 単にわたしが腹いせに停止ボタンを押しただけだというのに・・・・。
今日から新学期がはじまり、息子が家庭訪問のお知らせのプリントを持ち帰ってきた。 この家庭訪問の歴史はかなり長い。わたしが小学校に入学した30年ほど前にはすでに、この習慣は存在した。 母親と担任が何を話しているか気になって、床に耳つけて盗み聞きなんぞしたものだ。 ほんの数分の訪問で果たしてどこまで家庭環境がわかるだろうか。 何の予告もなく抜き打ちで訪問したら、それなりに家庭の様子がわかるだろうが(まあそれはかなり迷惑だが)、あらかじめ予定された訪問の場合、迎える方もそれなりにきちんととりつくろっているので、差しさわりのないことしかわからないような気がするのだが……。 でもこの習慣、なくならないところを見ると、それなりに成果があるのかしら。先生はこの日をどんな気分で迎えるのだろうか。 本音を言うと、この10分ほどのために、職場を早退し、ばたばた掃除し、お愛想に茶菓子を用意(お構いは結構ということになっているのだが)する手間はかなり億劫なものなのである。 ・・・てことを言うと「ま〜教育に関心がありませんのね」と眉をひそめる方もいるかもしれないが。
昨日、いきなりすべてのホームページが開かなくなった。 「ページを表示できません」というメッセージ。 それほど珍しくないメッセージではあるが、今まではしばらくたってからもう一度接続してみれば、たいていうまくいっていた。 ところが今回は時間をおいても、なにひとつ開かない。 今まであたりまえに見られていたことが、やたらありがたいことだったように思えてくる。 今日は久々に出勤したので、仕事がたっぷりたまっているというのに、朝から東芝のお助けダイアルに電話。病院内は携帯電話がご法度なので、庭に出てやりとり。 目の前にパソコンがないので、指示をする方もされるほうも、なんとももどかしかった。
パソコンがスムーズに機能していてくれるうちはいい。 ところが何かちょっとでもトラブルが起こると、もう機械オンチのわたしはお手上げである。 壊れてしまえば、デイスプレイの向こうにひろがる世界や人間関係も、終わってしまうというはかなさ……。 今回はInternet Explorerの設定をちょっと変えればそれで復旧したが、またいつなんどきこんなことが起きるかも知れないと思うと、余裕があれば予備にもう1台あったほうが安心なのだろうと思った。
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