■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2008年12月31日(水) 2008年映画総括雑感

お久しぶりでっす!
最近はゲームばっかりやっててすっかりこっちの更新をさぼっておりましたが、映画はそれなりに観ていたのでせめて年末くらい今年一年を振り返ってみようかと。

2008年はまず、アメコミ映画が面白かったと思います。やっぱり「ダークナイト」のインパクトが強烈だった。故ヒース・レジャーの演技は文句なしに素晴らしく、でも彼だけじゃなくベール王子もアーロン・エッカートもマギーさんもみんなすごく良かった。目的も理由もなく悪そのものを快楽とするジョーカーの存在には色々考えさせられるものがあったし、ジョーカーと対照的な“理由のある”悪役トゥー・フェイスとの対比も見事。バットマンはもともとダークな要素を備えてるけど、それにしてもアメコミ原作でここまでやるか?というくらいずっしり重いシリアスぶりで(笑)、タイトルからあえて「バットマン」の表記を外したというエピソードにノーラン監督の本気を見た。逆に言うとアメコミらしい爽快感はあまりないので、文句をつけるとしたらその点かなと思います。あとは完璧。
そんなダークナイトと対照的に、実にアメコミらしい!という意味で良かったのが「アイアンマン」。これはもう、ほんとに良かった!ロバート・ダウニー・Jrが!!!!!アメコミのヒーローやるって聞いたときはそれ大丈夫???と本気で心配しましたが、だってロバート・ダウニー・Jr.って、私昔から好きだけどハリウッドエンターテイメントの表舞台(しかもアメコミ!)で明るく健全に活躍するタイプじゃないじゃないですか(笑)。でも見てみたら良かった。すごくよかった。びっくりした。なんつーかこう、男の人の可愛らしさが上手に醸し出されてて、なおかつしっかりヒーローしてる。新たな一面を見たよ…!それにこの人は、年をとってからの方がかっこよくなった気がします。若い頃の容貌より今現在の方が断然好き。
この二本に比べるといまいち地味でしたが「インクレディブル・ハルク」も良かったです。何が良かったってノートン君が…!めちゃめちゃ可愛かった!!!!!エドワード・ノートンって私、持ち前の演技力をガンガン発揮してる作品よりも、可愛さ振りまいてる作品の方が好きなんです(笑)。だから「アメリカンヒストリーX」や「真実の行方」よりも「僕たちのアナ・バナナ」や「世界中がアイ・ラブ・ユー」が好き。そして「インクレディブル・ハルク」も私にとっては後者に属する作品でした(笑)。

それから今年は邦画を結構観た気がします(当社比)。私は基本的に日本映画が苦手であまり興味がないんだけど、今年は宣伝につられたなー。松ケン君の活躍がめざましかったですね。デスノのLになりきったかと思えば数ヶ月後にはクラウザーさん。とりあえず現時点でコミック原作キャラクターを演じさせたら右に出る者なし!の俳優さんだと思います(笑)。あとはなんだろう、邦画はやっぱり、期待して観に行っても裏切られることが多いというか(笑)、こうしてたくさん観た年でも苦手感は消えないのですが、比較的良かったものとして憶えてるのは「アフタースクール」や「西の魔女が死んだ」あたりかな?西の魔女は梨木香歩の原作が大好きなのですが、原作に忠実に丁寧に作られてたと思います。サチ・パーカーがイメージ通りの「魔女」だった。

洋画に話を戻して…、大作系じゃないけど印象に残ってる作品をいくつか挙げます。「イースタン・プロミス」、これはヴィゴ様のセクシーっぷりにくらくらしました。まじで大人の魅力だった。さすがクローネンバーグ! 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン」もちょっと変わった作品で面白かった。コメディなのにグロい。でもなんか可笑しい。英国版タランティーノみたいな?「ハートブルー」への思い入れもすごかったです(笑)。あと結構面白いのにどうしてもっと話題にならないのかな〜と思ったのが「スピード・レーサー」。マッハGoGoGo!の実写版です。撮ったのはウォシャウスキー兄弟。とにかく映像が独特で、好き嫌いは分かれるかもしれないけど私はすごくいいと思った。そして映像の特異さと裏腹にストーリーは完全家族向け、健全、爽快、わかりやすい!こういう単純さってむしろ貴重じゃない?ファミリーで観るのにオススメの一本です。
単純といえば「デス・レース」も、ただ単にレースで殺し合うというだけの映画のわりになかなか楽しめました。設定も展開もありえないことだらけでめちゃくちゃなんだけど(笑)、レースのシーンが迫力あって何も考えず楽しめる。このB級っぽさがいい。私は好きだ(笑)。それとジェイソン・ステイサムの肉体美がすごかったです。妻が「私はあなたのカラダに惚れたのよ」と言うシーンがあったのですが、「ああなるほど!」と思わず納得してしまいました(笑)。
「かけひきは、恋のはじまり」も良かったなー。ラブコメなんだけどあの時代の世相がしっかり反映されていて、ジョージ・クルーニーのセンスに脱帽。独特のレトロ感が何とも言えずいい感じだし、彼自身美味しい役どころだったし、色々上手いと思いました(笑)。「グッドナイト&グッドラック」も印象深い作品だったので、私は彼の監督作品が好きなのかもしれません。

そうそうそれから、今年はジュードの新作がふたつもあった!!!「マイ・ブルーベリー・ナイツ」と「スルース」。どちらも全く違ったタイプの作品で楽しめました。ブルーベリーの方は、恋愛ドラマじゃなくあくまでノラ・ジョーンズの成長物語になってたところが好感度大。ポスターでも使われていたカウンター越しのキスシーンがロマンチックだった。上下逆向きのキスシーンというと「スパイダーマン」が思い浮かぶけど、こっちも雰囲気あって私は好き。実はかなり無理な体勢なので撮影は大変だった…とどこかで読みましたが(笑)。
「スルース」は舞台を観てるみたいでした。出演者は二人だけ、35年前の前作でジュードの役を演じたマイケル・ケインと文字通りの一騎打ち。ジュードは美しかったです。「ブルーベリー」の時の、きゃージュードかっこいー!(≧▽≦)っていう空気じゃなくて、溜息が出るような、美しい男特有の色気。やっぱり美しい人だと思いました。監督はケネス・ブラナーです。

そういえばキアヌの「地球が静止する日」も観ましたよ(笑)(←なぜ笑う)。いやもう…何と言っていいか(笑)…映像は素晴らしかったですね!でもまあ、映画としては嫌いじゃないです、私は。キアヌはこれ実はものすごいハマリ役だったんじゃないでしょうか?(笑)

ということで、数えてみたら今年劇場で観た新作は53本でした。なんだか年々減ってきてますが、まあそこらへんは気にせず自分のペースでいこうと思います。2009年も楽しい映画に出会えますように。ここ見て下さってる皆様には今年もお世話になりました。良いお年を〜!





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