■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2007年04月04日(水) 「ホリデイ」

ジュードが美しくて溜息が出ます…!ハンサムでかっこよくて甘くロマンチックな正統派ジュード・ロウが久々に堪能できる一作。ジュードファンには文句なしにオススメよ!絶対観なさい!おすぎです!

まあ見どころは別にジュードだけではなくて、お話自体も普通におすすめ。すごく後味の良い映画だと思うなー。LAに住むアマンダとロンドンに住むアイリスという二人の女性が、互いに家を交換し合ってそこで休暇をすごす。二人ともこれまでの恋人に見切りをつけた傷心の旅なんだけど、それぞれ相手の家で新しい出会いがあるわけです。
なのでストーリーはLAとロンドン二箇所で同時進行。私はどっちの話も好きです。どっちかというとLAに飛んだアイリスの方が、恋愛以外に老脚本家との出会いがあったりして奥行きのある話になってるかな。イーライ・ウォラック演じるこの脚本家とのエピソードがまたいいんだ!批評家協会の授賞式シーンでは思わずじんときてしまう。
しかしロンドンで過ごすアマンダの方も決して悪くありません。何しろこっちにはジュードが出てくる(そこか)。こちらは主に二人の恋の模様だけが描かれますが、実は彼にもちょっとした秘密があって、秘密が明らかになってからのジュードもまた素敵で!ジュードが…もう…本当に…っ!!!

これ人物設定も上手いと思うのね。キャメロン・ディアス演じるアマンダは予告編制作会社を経営してる女社長で豪邸に住んでるセレブ&やり手なんだけど、意外にも恋愛には臆病で自分に自信がなくて悲観的な性格だったりする。そして子供の頃の両親の離婚をきっかけに、哀しくても一切涙が出ない体質になってしまっている。
一方ケイト・ウィンスレッド演じるアイリスはよく泣きます。事あるごとにわんわん泣いてる(笑)。彼女は新聞社に勤めるOLで、振り向いてくれない恋人を延々思い続けたりして煮え切らない性格かと思いきや、けっこう行動力があって周囲を引っ張っていくタイプ。このギャップが面白い。それに何より二人ともすごく可愛い!特にキャメロン・ディアスの終盤は最高だったな〜。必死に(でも嬉しそうに)走ってる姿に客席から声援を送りたくなりましたよ。(そしてその後に出てくるジュードがまた…!美しい男が涙を流す姿ってほんとたまらない…っていうかジュードの話ばかりですいませんすいません)

そんなわけで私は非常に楽しめました。こんな話現実には絶対ありえないよ!という意見もあるかもしれませんが(そして確かにその通りなんですが)、でも、だからこそ映画じゃないですか!それが映画の良いところじゃないの!なんていうかこう、ひとときの夢を見せてもらった感じで、とにかくとても後味が良かったです。
しかし考えてみると、突発的に二週間の連続休暇を取って逃避旅行…というこのシチュエーション自体がまず夢物語なのかもしれませんな(笑)。普通に会社勤めの身だとなかなかできないもんね…。

あ、途中で大物俳優がカメオ出演してますよー
それからアマンダが作った予告編の中で出てくる若手二人も、もちろん本物です!




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ホリデイ
【THE HOLIDAY】

2006年 アメリカ / 日本公開 2007年
監督:ナンシー・メイヤーズ
出演:キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、
ケイト・ウィンスレッド、ジャック・ブラック
(劇場鑑賞)


2007年04月01日(日) 「蟲師」

運良くチケットが取れて舞台挨拶付き(!)で観てしまいました。
原作コミック読んだことなくて話もまったく知らなかったので理解できるかな〜と心配だったんですが、世界観は十分伝わってきましたです。これ「陰陽師」とか「百鬼夜行抄」系のマンガなのかな?霊というか物の怪というか人間に取り憑いたりして様々な現象を引き起こす「蟲」と、その蟲に取り憑かれた人々を癒す“蟲師”ギンコの物語。
はじめから終わりまでとにかく映像が綺麗で雰囲気は抜群でした。ほとんどのシーンが人里離れた山奥ロケで、空も、森も、こう、幽玄ていうのかなあ、風景だけ見たら「もののけ姫」実写版のようだったよ。あとVFXを駆使した映像も効いていて、発光体のように宙を舞う蟲の描写とかすごい幻想的。巻物に書かれた文字が一気に浮かび上がるさまも迫力あった。それと関係ないけど沼に棲むギンコ(本物)はなんだか将軍(@「華麗なる一族」)みたいだと思いました(笑)。
ただストーリーがちょっと…決してわかりにくいわけではないんだけどもう少し起伏があると良かったかなー、と。ひとつひとつのシーンは綺麗で印象的なのにどこか盛り上がりに欠ける感じで勿体ない気がしました。カタツムリ(阿吽)の話があって淡幽の異変があってそれと並行して最初から主人公ギンコの過去エピソードが挿入されてるので、こっちがギンコに興味をや思い入れを抱く以前に話が進んでいってしまうのよね…。そんでギンコ自身が蟲に冒されてからもなんかどうして快復したのかわからないまま旅を再開してるし、あっそういえば虹郎は後生大事に背負ってた瓶(カメ)をどこで捨てたんだろう…後半いつのまにか持ってなかった気がする(笑)。ラストもうーん…、いや、余韻のあるエンディングだと言われればその通りなのですが!(笑)
キャストはみんな素晴らしかったです。オダギリさんは見た目イメージぴったりだし大森さんはドラマ「ハゲタカ」とはまるで違う印象だったし(あたりまえだ)、あと特筆すべきは女優陣。蒼井優ちゃんも良かったけど江角マキ子さんの熱演ぶりがいろんな意味で凄かった。かなり泥を食べたんじゃないかと…(笑)。それから阿吽の話で庄屋夫人を演じたリリィさん&淡幽の世話役たまを演じた李麗仙さんがすごく良かったです。落ち着いた演技で画面がきりりと引き締まる感じでした。

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そして上映終了後に舞台挨拶。オダギリジョーさん&大森南朋さんがいらっしゃいましたよー。オダギリさんは黒に戻した長髪を軽く後ろでまとめてシルクの民族衣装っぽい上着にアーミーブーツみたいのはいててうわーオダギリジョー!って感じ(笑)。一方の大森さんは茶色い帽子にチノパンで優しげなカジュアルでした。しかしオダギリさんはなんかちょっとテンション低めだったけど…寝起きだったのかしら…(笑)。
かなり時間も押してた状態ながら司会の人はたくさんインタビューしてくれてとても楽しかったです。「お互いの魅力は?」という質問には
オダギリ「…(マイク持ったまますごい長い沈黙)…大森さんは…人を不快にさせないんですよ!」
大森「いやまあ、そんな、彼の魅力なんて僕が今更言うまでもないですよ」
などと二人とも微妙に答えになってないような答えだったりして(笑)、それで司会の人がさらに互いの魅力話に固執すると、大森さんが「ちょ、まだこの話続けるんですか?!恥ずかしいですよ面と向かって!」とか言って会場が爆笑する一幕もあり。
あとこの映画にまつわる苦労話で大阪からの帰りの新幹線で閉じこめられたこととか、それと大森さんが水たまりに頭から転ぶシーンを撮ったあとで「あの辺は野生の鹿の糞がたくさん落ちてる」と聞かされた話とか、ほんと短い時間の中でいろんな話が聞けて面白かったです!

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そしてこの後すっっっごい久しぶりにkaiさんとお会いしました(さっき自分のログを調べたらみぃさんと三人で会ったのは2003年でしたよ。5年までいかなかったけど、4年前!うわあ)。kaiさんは次の回をご覧になるとのことだったので「じゃあその間にちょっとでも会いましょうよ!」とお誘いしたんですが、舞台挨拶が長引いてすっかりお待たせしてしまい申し訳なかったです!kaiさんすごいきれいなロングヘアに変貌していてビックリでしたよ。以前お会いした時はベリーショートだったので!
レイフの話(kaiさんと会ったらまずはレイフの話をしないと…!)とか「ハッピーフィート」観たいよね!(待ち合わせ場所がハッピーフィートぬいぐるみ前だった・笑)とか、小栗旬くんの話(もう私ほんと最近小栗くんが好きで好きですいませんすいません)とか、色々お話できて楽しかったです。kaiさんありがとうございました!今度またぜひゆっくり会いましょう!


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蟲師

2007年 日本
監督:大友克洋
出演:オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋、蒼井優
(劇場鑑賞)




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