■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2005年07月26日(火) 「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」

※ものすごくネタバレしてます。未見の方は気を付けて。





いや、これは面白かったです!まさしく伝説は完結した!
私スターウォーズってあんまり詳しくないのでこれまで(というかこの先?)のエピソードもかなり曖昧だったりするんですが、でも今作は単体でも十分楽しめる作品になってると思います。とにかくテンポがいい。冒頭でいきなり始まるアナキン&オビ=ワンの議長救出大作戦、その派手な戦闘シーンで一気にググッと引き込まれ、あとはもう、そのまま勢いに乗せられて気付くといつの間にか終わってる。そんな感じ。

ストーリーとしては、言うまでもないことですが、アナキンがダークサイドに堕ちてダース・ベイダーが誕生する過程が描かれます。ヘイデン君好演!前作EP2の時には正直言って単なる色気づいた若造にしか見えなかったんですが(失礼)、今回は迫真の演技ですごく存在感ありました。そんでユアンが良かったー!個人的にはラストの師弟対決シーンが萌えっていうかツボっていうか私こういうの好きです。だってね、「弟だと…思ってたのに…ッ!」とか言いながらボロボロ泣いてるわけですよ、斬ってる方が。師匠の方が。一方で斬られて瀕死の弟子は、義手一本で地面にはいつくばったまま息も乱さずものすごい形相で彼を睨みつけている。憎しみを顕わにした凶悪な眼差しで。
ダース・ベイダーの誕生は運命だったと言ってしまえばそれまでですが、結局この時とどめを刺さなかった甘さというのかなあ、師弟といえどもオビ=ワンもアナキンも二人まだ若かったんだという、そのあたり深読みできるところにドラマが感じられていいなあと思うのです。

キャラでは今回R2-D2が超かわいかった〜!特に前半、最初の戦闘で大活躍なんだよ! うおおー欲しいよR2-D2!一家に一台R2-D2!
あと相変わらずヨーダがすごい。ヨーダのライトセーバーさばきがすごい。動きにキレがあるよ。さすがマスター…!

まあベタ褒めなのもアレなので気になった点も挙げておくと、肝心のアナキンがダークサイドに堕ちる瞬間が割とあっさりしすぎかなあと思いました。パドメ絡みの要因だというのはよくわかって納得できたんだけども、それにしたってちょっとコロリと簡単に堕ちすぎじゃあないかい、アナキンよ。
それと字幕で一ヶ所、「味あわせる」っていう表記があったのが気になったんですが。「味わわせる」が正解じゃないかな。

まあそんなわけで、とりあえず近いうちにもう一回観に行きたい。観る予定。これアイマックスで上映してくれないかな〜。大きい画面で観てみたいです。



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スターウォーズ エピソード3/シスの復讐
【STAR WARS: EPISODE 3 - REVENGE OF THE SITH】

2005年 アメリカ / 日本公開 2005年
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、
イアン・マクディアミッド、サミュエル・L・ジャクソン
(劇場鑑賞)


2005年07月25日(月) 「宇宙戦争」

※ネタバレしてます。




なんかこれ…、原作読んだことなかった所為か予想してたのとずいぶん違ったなあ…。「宇宙戦争」っていうから戦争するんだと思ってたら全然戦わないのね!逃げてるだけじゃん!しかも宇宙人が結局何をどうしたかったのかよくわかりません先生!ていうか100万年も前から兵器仕込んで機会をうかがっていたのにあんなオチ…ちょっと可哀相だよ宇宙人…!

SFというよりパニック映画だと思います。地球が突然異星人の攻撃を受けて、人々はわけもわからずただ逃げ惑うというそれだけの話。序盤でダコタちゃんがトゲが刺さったと訴えるシーン、そのままにしておけば自然に抜ける云々…が見え透いた伏線になってるわけですが、ストーリーそのものはなんだか拍子抜けな印象だったなあ。宣伝でさかんに強調されてた親子愛の方も消化不良な感じだし。なんでトム達だけいつも助かるの?妻の家だけどうして無事なの?つーか息子はあの状況からどうやって生還したんだよ!しかもトムより先に!等々、ツッコミ所も満載。
だけどまあ、まるっきりつまらないかと言うと意外とそうでもなく、一つ一つのシーンは手堅い演出で二時間退屈はしなかったです。混乱して逃げ惑う群衆の様子とか地下の隠れ家で伸縮する「目」と対峙した時のハラハラ感とか、さすがスピルバーグだなあと思いました。あとあのでっかい、トライポッドっていうんですか、あの動きが良かったです。なんかアレ大阪で倒した人がいるらしいですよ(笑)。すごいですね。

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ところで話は変わりますが上映前にキングコングのプロモーションで出てきたPJ監督にちょっと本気でびっくりなんですが……、だ…誰ですかあの人! 同姓同名の別人かと思いました。ある意味あの体格がトレードマークみたいなところがあったと思うので(良い意味で)あれだけ痩せちゃうとほとんど違う人だよなあ。
それはともかくキングコングちょっと面白そうですね。話だけ聞いた時は何を今更キングコング?という感じだったのですが、映像をチラッと見たら俄然興味が出てきました。




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宇宙戦争 【WAR OF THE WORLDS】

2005年 アメリカ / 日本公開 2005年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、
ティム・ロビンス、ミランダ・オットー
(劇場鑑賞)




2005年07月24日(日) 「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」

初日に行って参りましたよ。しかも声優さんの舞台挨拶付き。あんなに大混雑の丸ピカは久々だったよ…。

※内容に触れてるので知りたくない人は読まないように!


完全にアニメ放送の続編として制作された映画なので、アニメを見てないと話についていけません。コミックだけ読んでる人も厳しいかもしれない。アニメ最終回で離ればなれになってしまった兄弟が、再び会うために世界を隔てる門を開く話。

やっぱりこのアニメ暗い話だよなあ…。ちょっと人が死にすぎると思います。人じゃないものも含めて。兄は弟の無事を確認したい、弟は兄に会いたい、その一心で「門」を開こうとするわけですが、そのためにたくさんの人が犠牲になってゆく。さらにその能力が利用されて、無益な戦いまで引き起こす。このへん、科学技術が兵器に応用されてしまった歴史をほのめかしてるというか(ちなみにエドが飛ばされてしまったのは現実世界の1923年ミュンヘンということになってます。トゥーレ教会やヒトラーや、今回フリッツ・ラングまで登場する)、個人レベルの思惑が様々な因果で別方向に動いてしまう時代の流れみたいなものを表現しているのかもしれない。が、あまり深く感じ入ることはできなかったなあ。結局このラストだと最終的に幸せなの兄弟二人だけだし。後味は複雑。

それから私はいちおう大佐ファンなんですが、前半の惨めっぷりと後半の活躍ぶりのギャップがなんとも素敵でした。別人のようだったよマスタング…(笑)。萌えはあんまりなかったな。ヒューズのお墓に一人で行く図はちょっと良かったけど。エドとアルが好きな人は萌えシーンいっぱいあると思うよー。アル可愛かったし!

アニメの主要シーンを振り返るオープニングはなかなかかっこよかったです。それと兵士がぞろぞろ出てくるシーンはちょっとスターウォーズっぽかった。トルーパーかと思いました。
あとどうでもいいけどパンフ高すぎだから!(笑) 1200円て!いや、買ったけどさ!しかも廉価版と二種類出てやがる…!商売上手め…!(さすがにそっちは我慢しました)

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そして映画館を出てデパートでバーゲン見てたらあの地震が! ちなみに→みぃさんが日記で書いて下さってる「銀座でバーゲン行ってた人」はこの私です(笑)。みぃさんメールありがとう!こんなわけで映画の後にバーゲン見てたのよー。
その時私はマリオンの地下にいたんですが、立ってられなくて思わず近くの柱に縋ってしまうくらい強い揺れでした。びっくりした。んで、その後は地下鉄もJRも一気に止まってしまって帰れないんですよ。駅はとにかく大混雑で駅員さんも対応しきれてないし、現在どういう状況なのかもよくわからない。電話で家族と連絡を取ろうにも、私はPHSなので大丈夫でしたが、一緒にいた妹の携帯はかなり繋がりにくくなってました。なんか不安だよなあ。もっと大きい地震が来たとき、東京は大丈夫なんだろうか?
仕方がないのでそのままバーゲン巡りを続けたりお茶を飲んだりして時間を潰し、やっと電車に乗れた時にはすっかり夜。みぃさんも仰ってましたが、ほんと、都心は交通機関が遮断されるとアウトですね。身に沁みて感じた一日でした。




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劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者

2005年 日本
監督:水島精二
原作:荒川弘
声の出演:朴路美、釘宮理恵、大川透、豊口めぐみ、
かとうかずこ、小栗旬、沢井美優
(劇場鑑賞)



2005年07月12日(火) 「電車男」

書籍化をきっかけに、映画にドラマにマンガ(しかも数種類)に舞台にとものすごい勢いで多角的メディア展開を見せている「電車男」。こういう話題性主体の作品は鮮度が命なので、新鮮なうちに便乗しておこうと飛びついた各業界の姿勢はまったくもって正しいと思います。私は「電車男」って、ストーリーそのものは特段目新しいものではないと思うのね。女性に縁のなかった青年が仲間の協力を得て美女との恋を成就させるという。秋葉系オタクとかネットとか掲示板とかキーアイテムが現代になってるだけで、ラブストーリーとしては古典的というか、比較的王道路線なんじゃないかと。
それでは「電車男」の特異性とは何か、それは言うまでもなくこの物語の成立過程です。インターネットの掲示板から生まれたという背景、さらに、この話には“作者がいない”ということ。同じようにネットの掲示板から生まれたというだけなら確か「猟奇的な彼女」もそうだったと聞いていますが、でもあれにはその話を書き込んだ作者がいたわけです。ところが「電車男」には作者がいない。電車男の書き込み+それに対する不特定多数のレスで築かれた物語なので、電車男自身も作者ではありません(ついでに言っておくと、電車男が実在するか・この話が事実かどうかということも関係ない)。つまりは作者不在、インターネットと2ちゃんねるというメディアによって自然発生した物語であると言うしかなく、そこが「電車男」の本質、極めて特徴的な側面だと思われます。…だからこれ著作権がどうなってるのかすごい気になるんですけど。ネットでざっと調べただけなので詳しくはわかりませんがやっぱり新○社のやったもん勝ち一人勝ちなんですか(笑)。


って映画と関係ないことばかり語ってますが。
だから映画はどうだったんだよという感じですが。


いや、悪くはなかったです。むしろ予想してたよりずっと良かった。けど、何度も言うようにストーリーそのものは割とオーソドックスな純愛モノなので、特筆すべき点もなかったなあというのが正直な印象。というかリアリティという点ではちょっとどうなんでしょう、私は本を読んでないのでどこまで忠実に映画化されたのかわからないんだけども、電車で助けられたくらいでエルメスのカップを贈るだろうか?会って間もない男性をあんなに簡単に自宅に招待するだろうか?その辺含めてなんだか最初から全てエルメスさんの計算ずくだとしか思えな…いや、計算ずくっていうのは言葉が悪いか。美人を妬んでるんですスミマセン(笑)。要するに、最初からエルメスさんの方が電車男にぞっこんだったと。そういうドラマに見えました。初デートの時から「次も誘って!」光線をビンビンに発していたし。月を写メールで撮って送るのだって角砂糖を綺麗に並べるのだって、エルメスさんはグッときたかもしれないけど人によっては逆にひいちゃう場合もあると思うよー。

中谷美紀はおっとりしたお嬢様のイメージにぴったりでとても良かったと思います。電車男役の山田孝之も悪くないです。独特の早口でマトリックスにおける押井守の影響について語るところなんかいかにもそれっぽくてグッジョブ! あとラスト。走り回って転んでやっとエルメスに会えてえぐえぐ泣きじゃくってる姿がなんか妙に可愛かったんですけど…!いや、どうにも男の人が泣いたりボロボロになったりしてる姿を見るのが好きですね私は(鬼畜)。

それと、エンドロールの後にちょっとしたオマケがあるので最後まで席を立たない方がいいですよ! ドラマの方は見ていませんがチビノリダー主演でスタートしたようで…って、みぃさんも仰ってましたがひょっとしてチビノリダーという言い方はもう若い人には通じないのでしょうか?(笑)



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電車男

2005年 日本
監督:村上正典
出演:山田孝之、中谷美紀
(劇場鑑賞)


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