Home Page
「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年07月17日(木) 心の晴れ間を

悲しい事件が続いて、日記も心も重くなってしまって。

何か少しでも気持ちを変えて
何か少しだけでも心に晴れ間を呼ぼう。

ほんのわずかだけでもいいから
楽しいと思えること探そう。



2003年07月16日(水) 心の闇

長崎の幼児殺害事件は、神戸の連続児童殺傷事件を思い起こさせるような、12歳の中学生の犯罪でした。
なんだかこの事件が起きたときから、未成年の子の犯罪のような気がして
成り行きをずっと見つめてきました。
何も変わった様子を見せずに、逮捕された当日も授業を受けようとしていたと
聞くから、なんだかとてもやりきれなくなってしまいます。

14歳〜19歳までの未成年は、人口の7%しかいないのだそうです。
そして検挙された犯罪の40%は、この未成年者が起こした事件だそうです。
増加の一途をたどる未成年者の犯罪、わたしにも高校生の娘がいるから
何故、何がこの世代の子たちを暴力に駆り立てているんだろう… と
考えてしまいます。

だけど―――

犯罪を犯した子がゲームが好きだったと聞けば、ゲームが悪い
マンガが好きだったと聞けば、マンガがいけない
世間はすぐに、こう批判するでしょ?
ホントにそうなのかな。

この情報化社会の中に生きている以上、悪影響を及ぼす情報も
いっぱい入ってきますね。
それらをシャットアウトして子育てをするのは不可能ですよね。
だから大切なことは、子供が興味を示しているものを一緒に見て、
「これはこうじゃないかな。どう思う?」って話し合ったりしながら
何が良いことなのか、何が悪いのか、それを一緒に判断していくこと
そう思うのです。

人は誰でも、いろんな顔を持って生きているし
子供にだってそれがあると思います。
友達と一緒にいるときの顔と、親の前での顔は違いますよね。
それをはっきり感じたのは、昨日のTV番組でした。
12歳の子供たちとその親に、別室に分かれてさまざまなテーマについて
意見を聞いてみたのだそうです。
子供たちはちゃんと、法律に触れることはイケナイと知っていたけれど
性交渉については、窃盗や殺人よりも悪いこととは思えないと話してました。
同じ質問を親にしてみると、性交渉の方が最も悪いことの
一番最初にあがっていました。

また人を殺してしまうことがあるかも知れないということに対しては
参加していた子供のほとんどが、Yesと答えていました。

これって「恐ろしいことだ」と思います?

わたしは、かなり屈折した子供時代を過ごしていて
身体が丈夫じゃないことを事あるごとに「弱いからアンタは悪い」と
クラスの全員の前で言い続けた担任の先生や、
友人に嫌がらせをして楽しむクラスメートや、
言葉の暴力を平気でぶつける部活の先輩とかを
「コロシテヤリタイ」って思いましたもの。

こういうモノを「心の闇」というのなら、それは誰の心の中にも
潜んでいるものじゃないかな。
それをちゃんと自分で認識して、表に返してやっているかが
問題になるんじゃないかな。

だからわたしも「そこで」ぐっ!とこらえて、キレそうになるのを我慢して
いつか乗り越えてやるんだって、歯を食いしばって耐えてきました。

そういう「留め金」がわたしにはあったけれど、犯罪を犯した
12歳の少年にはそれが無かったのですね。

「留め金」は何でも良くて、それが少年にもあったら、
こんな事件は起きなかったのかも知れないのに。
わたしの「留め金」は、母であったり、友人であったり
生きるチカラを教えてくれたアニメであったりしました―――。

また思春期の不安定な年齢だけに、そういう鬱々としたものを
留め金がないために、間違った方へ向けてしまったのかも知れませんね。

少年に対して同情するつもりでこういうことを書いてるわけじゃないけれど、
被害者となってしまった子の親御さんも、小さな手を
離さないでいてほしかったと思うのです。
その手を振り払って走っていってしまっても、追いかけて傍にいてやる
それくらいのことはしてほしいと思うんです。

だって夜9時を回っていても、ゲームコーナーでたった一人で
ゲームに熱中している小さな子を結構見かけるんですよね。
子供を遊ばせといて、親は他の階で買い物していたり
ファミレスでお茶してたり―――。
なんだかわたしの方が、とても心配になってしまうのです。

心はとても とても深いものです。
何層にも分かれて、人格を作りあげているのですよね。
闇の部分だって、きっとあります。
「親」のあり方を問われているような、この事件だけれど
自分の子供を「ただの子供」としてみるのではなく、
人として正面からむきあってみることが一番大切なんじゃないかな と
感じました。



2003年07月15日(火) 哀れな事件

まだ期末考査の終わらない10日に、女子高生が電車に身を投げ
自殺しました。
その日はまだそのコの身元はわからないままでした。
チェックのスカートをはいていたとニュースで言っていたそうで
娘の通う高校の生徒かな… まさかね… と娘と二人、気になってならなかったのです。
その事故は、高校のある駅のひとつ手前で起きていたから。

チェックのスカートが制服の高校なんて、東京では数え切れないくらいあります。
ニュースでも詳しい報道がないまま、日は過ぎてゆきました。

試験休みの中、二日間だけテストの返却日があって、娘は帰宅するなり
「あの事故、ウチの高校の生徒で、1年○組だったんだって。」と
話し出しました。
学年集会が開かれたのだそうです。
でも、そのコが何を考え、何に悩み、自殺してしまったのか
そのことは何も生徒には話されないままだったそう。
そのコの親も、お葬式にはK高校の生徒には来てほしくないと言ってるから
訪ねたりしないように と厳しく言われたらしいのです。

友人たちとうまくいってなかったのか
いじめがあったのか…。
それとも今回の期末テストはかなり難しかったそうだから
何も書けなかったからなのか…
赤点を取るのが死ぬことよりつらかったのか…

K高校は進学校で、毎日なんらかの小テストがあり
教科によっては学力別にクラス分けがされているものもあります。
赤点を中間・期末と両方とってしまって、さらに小テストができなくて
日頃の生活態度もよくないとなると、評価はかなり下がり
最低ランクになってしまうのです。
そうなると学力補充という特別授業を受けさせられて、
尚且つその授業で理解できたかを調べる試験を受けて
合格点を取らなければ、職員会議にまでかけられる―――

でもそこまでなるのは、稀だから努力をしていれば大丈夫と
先生は話していたけれど、それを真に受けてしまって悩んだのか…。
挫折に苦しんだのか。

ウチの娘だって、平々凡々なのに(親がそうだから仕方ないです)
偏差値62以上の高校に進んじゃったら、そこそこだった成績も
中の中くらいが精一杯に。
でもそれだって良いです。
頑張っているのだから。
優秀な子は学年の、ごく一部。
ウチの娘のような子の方がいっぱいいるのに、そのコは何を悲観したのでしょう。

保護者にも何も説明が無いから、まったくわからないけれど
あまりにも哀れでなりません。
入学式の日、晴れやかな顔で新入生みんなと一緒に入場行進したのに…。

先生も熱心な人が多く、とてもきめ細やかな指導をしている学校で
期待していたのだけれど―――。
学校側は事件を隠し、親は学校が悪いと責める。
一番心をいためているのは、自殺したコと同じクラスの子供たちなのに。

やりきれない思いで胸が塞がります―――。



2003年07月12日(土) 古傷

4年前の怪我のときもお世話になった整形外科へ行った。
ウチは誰も車を運転できないので、タクシーを呼んで。
不況でタクシーも乗客が少ないせいか、すぐに来てくれる。

この整形外科は、充実したリハビリをしてくれるので
いつも混んでいるんだけど、理学療法士さんがたくさんいるから
あまり長く待つことがない。

レントゲンを撮って診て貰ったら、古傷のアトが残っているから
どうしても普通の人よりも完治するのに時間がかかってしまうねって言われた。

ギプスで固定して、2週間絶対安静になってしまった。

年中無休の主婦業に、良い休暇を貰ったと思って休むしかない。
足が痛くて、少しも嬉しくないけれど。



2003年07月11日(金) 最悪の災難

chimomoの期末試験が今日で終わる。
時間を待ち合わせて、auショップへ出かけた。

前もってネットで調べて、CASIOの最新機種(A5401CA)に決めた。
メガピクセルのデジカメ付きで、容量も12メガというスゴイやつ。
彼女が撮る写真は、なかなか良いアングルなことが多くて、
わたしのHome Pageの写真の空間を、ときどき飾ってくれる。
メガピクセルだと、大きなサイズで撮れるので、通常のデジカメも顔負けの
画質だったりする。

わたしの使っていたauも、かなり年季が入ってしまった。
別売りの簡易デジカメを充電ケーブルを繋ぐ所に、セットして使うタイプだった。
これの難点は、留守録が外から聞けてしまうこと。
ちょっとヤバイ―――。
それでポイントも溜まっていたので、それを使ってわたしの携帯も
機種変した。

着せ替えのできるSONY製のA5402S。
イルミネーションがすごく綺麗なの。
ボディは白。
くるくる回るモーションアイがお気に入り。
ちょっとごつくて少し重いけれど、しっかりしていて安心感があるかな。
着せ替え用パネルも買っちゃった。
ラインストーンで作られたクロスが素敵。
イルミネーションで浮き上がるんだよ。

携帯を引き取って帰る前に、夕立にあった。
どしゃ降りだったので、しばらくauショップで雨宿りして
小降りになってから急いでバス停へ―――

乗るバスが来ていたけれど、そのときイヤな予感がした。
タイルが敷き詰められた歩道で、気をつけないとすべる… って思っていたとき
サンダルのカカトが滑って―――

左足首を捻挫してしまった。

普通の人なら、普通の捻挫で済むんだけれど…
わたしは高校生のとき、同じ足首の靭帯を切る大怪我をしてしまって
3ヶ月歩けなかったことがある。

それが4年前にも、同じ足を捻挫して…
満足に歩けるまで半年かかった。

今回で3回目の怪我。
無意識のうちに足をかばっていて、身体のバランスも悪くなっていたんだろうね。

あ゛〜〜ぁ゛…
日々の行いが悪いこともあるのかも知れない。



2003年07月10日(木) たかが携帯電話 されど…

最近Jフォンのメールが、夜になると送れなくなる。
わたしのは6月に機種変したSH-53で、これはボーダフォンだそうで
メールの送受信ができないことはあまりないのだけど
chimomoのは、昨年発売になった京セラK-51で、ダブルスピーカーの
なかなか音質の良い機種だった。
回線も昨年引いたばかりなのだけど、17時を過ぎるとなかなかサーバーに
繋がりにくくなる。
おまけに電波バリバリに立っていても、電話も通じない。
友達からのメールが何日たっても届かなくて、ぷりぷり怒るchimomoに
電話で「届かないよ?」って聞くのも変だしねぇ… と言ったら
(;一_一) こういう顔して呆れられた。

部活や塾で帰りが遅くなるchimomoが心配で、携帯電話を持たせたのだけど
こんなに電話まで通じないんじゃ、意味が無い。

それで二人でよく話し合って、わたしが使っているauの回線を引くことにした。
以前使っていたdocomoは、250字しか送れない上に料金が高いので
解約してしまった。
わたしはdocomoを4年使っていたんだけど…
料金面でも、メールの文字数にしても、あまり利点を感じなかったから。

それに比べて、auはメールの遅延もあまり起きないし、
パケット割もdocomoに比べて安いし、3箇所の基地局から電波を集めてくるので、
あまり圏外になることもないし。
学生なら料金は半額になるし、無料通話料も分け合えるし、
離れて住んでいる父親にも持たせてあげられるし。

それじゃ、11日に契約しにいこうか〜 っていうことに決めた。

携帯電話が無いと、不便な生活になってしまった。
たかが携帯電話 されど…   っていう感じだ。



2003年07月08日(火) 心配ごとがまたひとつ。

子供って、何歳になっても心配なことはついてまわりますね。

幼い頃は、ただ元気であれば… それだけを考えていたけれど
成長するに従って勉強面や友達関係のことなど、心配のタネが増えてきます。

我が家の姫ぎみが話をしていたのだけど、入学してから仲良くなった
友達のうちの一人が、最近すごく変わってしまったそうなのです。
授業中も先生に個人的な世間話を平気で話しかけて中断させたり、
友達に対して鬱陶しいというような意味合いのことを言ったり。

姫の通う高校は、実力でクラスわけされている教科があって
その問題の彼女はワンランク落ちてしまったそうなのです。
(落ちたっていったって、一番下のクラスじゃないんだけど(^_^;))
それとか自分に注目して貰いたいという、そんな欲求もとても強く
あったりするみたいで、友達も離れていくようになって。

ウチの姫ぎみは人当たりが柔らかいということもあって、
周囲に友達が自然に寄ってくるようですが、或るとても仲の良い子と
一緒にいることを、その彼女は面白くないと思っているようで
姫も彼女のことを心配はしているけれど、どうにも動けないと話していました。
彼女は姫を自分ひとりじめにしたいらしいのです。

一緒にカラオケいったり、飼っているニワトリが朝産んだ卵をゆでて
わたしにまでお土産に持ってきてくれる子で、独占したいとか、
他にもワガママし放題な子には見えなかったのだけど。

姫はそれと同じことが中学のときもあったので、
まぁ ぼちぼちやるよ とは言っているけれど、やっぱりわたしは心配です。

ただ、試験も11日には終わるので、そうしたら試験休みに入り
そのまま夏休みになってしまいます。
だから新学期にはまた、関係も変わるかも知れないな… などと思ったりもしています。

人間関係というものは、高校だって、大人社会だってうまくやるには
本当に大変なものですね。



2003年07月02日(水) 弱音

今日はちょっとへっこみモード。
昨日 半年ぶりくらいに映画を観てきて、素晴らしい感動に浸っていたのに
そういう穏やかな心地よい気持ちって長続きしないですね。

姫ぎみと喧嘩してしまって。
友人は「はっはっは♪ ま〜た喧嘩したの?仲が良いからだよ」って
笑うけど、結構ツライのですよね、親子喧嘩。

夫婦喧嘩は犬も喰わないっていうから、親子喧嘩も似たようなものだろうけれど。
でもこんなときって、すっごく虚しくなります。

ぱぱさんは、飲み会だっていって平気で御前様になるし
ひどい時は朝7時半になることも。
姫ぎみは親離れを始めていて、ままよりお友達の方が大事。
(まぁ そうならないとイケナイのだけど(^_^;))

みんな好き勝手なことして、好き勝手に自分を主張しているのに、
主婦だけ いろんな「自分」のことを犠牲にして
ひたすら我慢することを求められるなんて―――  ね。
「わたし」っていったい何なんだろうな… って考えてしまったり。

ひと月に1度でいいから、贅沢なんか言わないから
時には映画を観にいったり、大切な友人とお茶を飲んだり―――
そうやって少しずつ「自分」を取り戻す時間を持つようにしないと…

つぶれちゃうかなぁ。

そんなこと ぽっつり考えたりしたのでした。



2003年07月01日(火) 影横たわるモルドールの国に

やっと観てこれました!「ロード オブ ザ リング〜二つの塔〜」
とても素敵で、素晴らしかったです。
前作と同様に、引き込まれてしまいました。
もうスクリーンでは観られないと思っていたから、特に…。

せつなくなってしまうくらい広大な台地が、闇にのまれていくイメージは
やっぱり映画だから描けるんだなぁ… って感じました。
わたしは原作を読んでから映画を観たのですが、
悲愴と絶望の感覚が溢れた映画の世界と、悲壮感の中にも希望や
ユーモアの存在している本の世界と、受ける感覚はそれぞれだけれど
でもどちらも良いなぁ って思いました。

「二つの塔」は長いお話で、それを3時間の枠の中に凝縮させるには
見せ場だって作らなくちゃならないわけで、いろいろと脚色したり、
キャラクター設定も変更が出てきちゃうのは仕方ないでしょう。
映画と原作を比較するのは、好きな方じゃないのだけれど、
敢えて残念だったかな と思うのは、ファラミアさんが
アウトサイダー的存在だったことや、エオメルさんは原作では
もっとずっと活躍する勇者だったのに とか
レゴラスさまのエルフ独特の眠り方や美しい歌を聞きたかったという所です。

でも映画は本当に素晴らしかったのです。
この2作目のレゴラスさまも、それはそれは麗しく
わたしはまた目一杯魅了されちゃいました(*^_^*)
エルフという種族は、実社会では伝説に残されているだけで
本当に見た人はいませんから、レゴラス役のオーランド・ブルームさんは
すごく苦労なさったご様子です。
遠目のきくレゴラスさまは、仲間たちの先へ立って高い所から
先を見通すシーンがよく出てきます。
普通の人間の立ち姿とは絶対に違うだろうと想像して、
スラリとした筋肉質の身体をつくり、あの麗しい立ち姿をつくったと
聞きました。
そうだからロケ地のニュージランドの溢れる自然に溶け込むような、
彼のしなやかな姿には、見惚れてしまうのでしょう。
それにアクションも素晴らしかったです。
弓矢連射も健在、風のように駆け抜ける姿もアロドに乗るアクションも
またまたすっかりハートを射抜かれてしまいました。
まさか盾をスケートボードにして滑り降りるなんてっ!!
エルフがいるとしたら、本当に彼のようかも知れません。

それからフロド役のイライジャ・ウッドさんの、澄んだ少年のような
大きな瞳で感情を表現する演技には、引き込まれましたよ。

そうそうあのスメアゴルも、見事でした。
彼は単にキモチワルイとかいう人もいるけれど、
指輪のために捻じ曲がってしまったココロそのものなのです。
スメアゴルはアンディ・サーキスさんという名優が演技したものを
CGに加工して作り上げているのだそうです。
なんだかね、ココロに迫ってくるものを感じるんですよね。

それから目が離せないのは、ホビットの仲間たち。
サムは本当に今回も素晴らしくよかったもの♪
それからメリーもピピンも、原作ではとっても賢く勇敢で
ユーモアいっぱい持ってて、良いキャラクターなんです。
3作目を楽しみにしている人も、これからDVDなどで観る人も、
最後まで彼らホビットは大活躍するので、注目して貰えたらいいなぁ
って思います。

原作でも場面展開がとても面白いのが「二つの塔」で、
それをこれだけ素晴らしく描いているのだから、最終話の「王の帰還」も
きっとまた魅了されてしまうのでしょう。
楽しみですo(*^_^*)o

「いとしいしと」は、どうなってしまうか―――
原作もオススメしちゃいます。


(或る場所にアップしたものだけれど、こちらにも記したくてアップしました。)



 < 過去  INDEX  未来 >


冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]