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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年03月24日(月) 結婚記念日

24日は、18回目の結婚記念日だったの。
つきあっていた年月も入れたら、なんと20年!
そんなに長い時間が過ぎていたんだ…。

よくお互い空気のような存在になってしまって悲しいって言う人がいるけれど

空気って、無くなってしまったら生きて行けないじゃない?

空気って、存在しなくなってしまったら苦しいじゃない?

長い年月一緒に暮らしを共にする運命共同体
空気のように自然であることって、良いことじゃない?

わかってもらえない感情も、理屈も、寂しさもあるけれど
そんなふうに考えるようにしてるとね、
喧嘩したときだって、何だかちょっとだけラクになるんだ。



2003年03月21日(金) セイレーンの魔力を帯びた歌声に包まれて

わたしの愛するゴシックロマン&ブラックメタルバンド
「Moi dix Mois」(モア ディス モア)の1stアルバムが発売になったの♪
タイトルは『Dix infernal』(ディス アンフェルナル)。
それも初回限定ヴァージョンを手に入れることができて、
もぅ舞い上がっちゃったぁ(*^_^*)

「Moi dix Mois」は、最愛の「MALICE MIZER」が
活動を停止してしまってから、創始者のManaさまが
総指揮をとって創りあげたバンドなの。

ヴォーカルのJukaさんは「MALICE MIZER」の黄金期のGacktさんを
彷彿とさせる麗しい歌声の持ち主で、セイレーンに魅入られたような
魔力のこもった歌い方をなさいます。
素晴らしく音域の広い上手な、わたしにとって最高のヴォーカルなの(*^_^*)

初回限定版は十字架の形に開くように装飾されていてね、
その中に黒い翼を広げた麗しいManaさまが表紙になった
28ページのブックレットが入っていて、
その下に美麗な魔法陣が描かれたCDがあるんだ。
紅蓮の焔に包まれた魔法陣のフォトが、闇の宴へいざなってくれるんだよ。

曲の始まりと終わりには、魔法の呪文が織り込まれ
曲と曲の合間には、吹き渡る風の音が響き、
鐘の音が虚無感をかきたてる演出が、もぅ素晴らしいの。
チェンバロが歌い、ピアノが悲哀を奏で、ヴァイオリンは嘆き
その曲たちは時に儚く 悲しげに美しく 時に激しく
麗しく 狂おしく――

Manaさまの音楽性、演出、効果、わたしはMALICE MIZERの時代から
ずっと惹かれているんだなぁ… って改めて感じてしまったんだ。

最愛の音楽に包まれている時間は、至福のひとときよね。



2003年03月20日(木) 卒業式

20日は一人娘の通う中学の卒業式だったの。
わたしが卒業した中学校なので、感慨もひとしお――。

季節の変わり目にはよく風邪をひいていた娘が、
3年間、無遅刻・無欠席・無早退を続けて卒業したことは
わたしにとっても誇らしいこととなったよ。
お弁当も3年間一日も休まず持たせてやれたことは、
誰にも褒めてもらえないけれど、頑健なタイプじゃないのによくやったね!と
自分で自分に言ってやろうと思うんだ。

この同じ日、アメリカ対イラクの戦争が開始され、
娘たちが旅立つ時間に空爆が始まったよね。
何処の中学でも卒業式に「呼びかけ」というものを行うと思うのだけど、
娘たちの「呼びかけ」は、BGMも自分たちでピアノを弾き奏で
すべて自らの手で作られていて、その中にアドリブで、
ジョン・レノンの「イマジン」を弾きながら開戦された戦争を嘆き、
きちんと見つめて行くことの大切さを織り込み
イマジンの日本語の歌詞を読み上げ綴られていたの。

「卒業はただ嬉しい 寂しい」だけで終わる呼びかけではなく、
世界の動きと、その中に存在している自分をきちんと意識して
受け止めているこんな子供たちに、大人は何をしてやれるんだろ。

りっぱに成長した子供たちを見て、胸がいっぱいになったよ。

歌声と涙と若い思いでいっぱいの素敵な卒業式だったよ。



2003年03月19日(水) ヒトリゴト

すっかり体調を崩してしまって、ぐずぐずしているうちに
もう1週間が経とうとしてるなんて、時間の流れの速さに
息がとまってしまいそう。

このコが居てくれてよかった――
このコを産んでよかった――
弱いわたしにいっぱいチカラを与えてくれる――

いっぱいそう思えた1週間だったの。

明日は卒業式。
ちょっと寂しいキモチ。



2003年03月15日(土) 「フルーツバスケット」

娘が「フルーツバスケット」という漫画を、お友達から借りてきたの。
少女漫画はほとんど読まない少年漫画大好きなわたしなのだけど、
「ギャグ漫画って言われてるけど、そうじゃないよ」と娘が言うので
つい手にとってみたら――

どっぷりハマってしまったの。
なんて奥深い心理を描いているのだろう――。
思いっきり笑えてしまう所もいっぱいあるんだけれどね。

今日は娘と二人、お昼を食べながら感想を話し合ったりしちゃった。
わたしは娘を産んでいるから、母親の立場からも読んでいるし、
また幼い頃、屈折した思いをいっぱい抱えていた子だったから
子供の立場からも読めるの。

この漫画は、十二支の動物と同じ、十二の物の怪に憑かれた
草摩の一族たちと、温かな心を持つ少女の関わりを描いた
不思議な物語なの。

わたしは幼い頃、民話や昔話を読むのが大好きで
この十二支の昔話も読んだことがあったの。
十二の動物たちが神様の宴会に招かれるのだけれど、
いたずら好きのネズミが、猫には違う日にちを教えちゃうの。
それで自分は牛の背に乗って行くのだけれど、一番乗りだって牛が思ったとき
ネズミはさっと背中から飛び降りて、自分が一番乗りしてしまうの。
宴会が開かれ、十二の動物たちが楽しく過ごしている間、
猫だけは何も知らずにいるの。
それを読んだとき、猫がとても可哀想になって、どうして猫だけ
仲間はずれなのかすごく悲しくて母親に聞いたりもしたの。

それが主人公の女の子とまるで同じだったから、びっくりしちゃったんだ。
この十二支の物語を娘が3歳のときに話して聞かせたことがあって、
「なぜ猫さんだけいないの?
 ひとりぼっちでのけものにされて可哀想」と話したの。
まるでわたしと同じキモチでいたことに、また驚いたりもして。

それで――
仲間はずれの猫憑きの夾(きょう)くんだけが、異形の物の怪の姿になるの。
親や一族からも拒絶されて生きているのだけれどね…

自分だったら――
自分が魔物憑きの子供を産んだらどうするだろう…。
拒絶するか、過保護になるか、心が壊れるかだって登場人物は
述べているのだけれど…

わたしだったら 一緒に生きてゆきたいと思う。
愛する人の一族が呪われていたから
或いは自分の一族の宿命だからとしても
それを一身に背負って生まれてきた子供を、拒絶なんてできない。
異形の物の怪の姿を目の当たりにしたら、きっと怖いと思うけれど
そういう宿命を背負わせなくてはならなくなった運命ごと
子供を受け入れて、真正面から向かい合って生きて行きたいと思う…。

すべては無理かもしれないけれど、一緒に生きたいと思うの。

そんなこと 娘とじっくり話し合ってしまったの。
この漫画は、親子関係や友達との関係、そして自分の中の闇を
見つめ直す機会を与えてくれる凄い物語だと思うの。

これからも娘と一緒に、この同じ物語を見守って行こうと思ったの。
お互い違う感想を抱いたとしても、同じものを見るって、
素敵なことだと思うから。



2003年03月09日(日) 精神的な弱さ

昨日、高校からの帰り道、貧血を起こしてしまって――(-_-;)

気分悪くて最悪で。

chimomoが一緒に居てくれて、ほんとによかった。
一人だったらどうなっていたか…。

暫く休んで少しラクになって、やっとの思いで家に帰ったけれど
寝込んでしまった。

わたしの貧血は幼い頃から頻繁にあって、それでいろいろと
ツライ思いもいっぱいしてしまったの。
chimomoを産んでからも治らなくて、最近はちょっと無理をしちゃうと
ばったり★倒れこんじゃう。

chimomoが一緒に居てくれないと、外に出るのが怖くなっちゃって…。
こういう精神的に弱いところ、随分いろんな人に批判されてるんだけど…

「弱い」っていうことは、やっぱり悪いことなのかなぁ…。

心身ともに元気を取り戻すまで、ちょっと無理をしないで
ゆっくりしていようと思う。



2003年03月08日(土) 心配だけしかできないのって…

楽しいスキー遠足の次の日は、K高校の新入生招集日だったんだ。
子供たちは教室でクラス分けテストを受け、親は体育館で
高校生活を過ごす上での説明を受けるの。
昨日の疲れも取れていないので、心配したけれど
本人は結構平気な顔で、この試験で落とされるわけじゃないからね
なんて開き直っているんだよね。
わたしは新しい環境に馴染むのに時間がかかるから、
ついいろいろ不安で心配ばかりしちゃう。
開き直りも必要と、子供に教えられることって多いなって、
改めて感じちゃった。

娘たちの代は既に小子化が始まっていて、高校側としてはより多くの生徒を
集める必要が出てきたんだよね。
通り一辺倒だったカリキュラムを魅力的なものに変えるなど
今年はいろんな特色を打ち出した高校が多くなっていたよ。

8日の朝は、9時までに集合で「筋肉痛だぁ〜〜」と喚くchimomoを
思いっきりせかしてK高校へ向かったの。
正門で子供は指定された教室へ、母は体育館へ別れて――

うわっ★って驚いたのは、広い体育館が保護者でいっぱいになってるの!
すごいの。
いったい何人くらいいるんだろ… と思いながら
新入生の名前一覧をみたら、ものすごい数なの。
その中でやっと一人だけ、同じ中学の子をみつけただけ。

頭の中真っ白状態のまま先生の話が始まって、またもやびっくり!
新入生は全部で 737人 だそうなの!
高校側も、こんなに入学手続きがあるとは思わなかったみたい。
私立は都立との併願希望者も多いから、都立が決まれば
入学辞退も結構出るので、少し大目に生徒を採るよね。
今年は学区域がなくなったから、人気のあるハイレベルな都立高校は
競争率も3倍以上になっていて(例えば 日比谷高校や西高とか)
そこを第一志望にしていて滑ったので、ここなら行ってもいいって
K高校を選んだ子が多かったからなのだって。
今年はそれで優秀者が多いのだって。
(ウチのchimomoは入ってないだろうな(^_^;))

聞くところによると、或る女子高は入学希望者が100名を切って
定員割れが起きてしまって、第6次まで募集をかけているのだそう。
だから700名も生徒を抱えて、K高校はどうやって運営していくのか
注目を浴びているのだそう。

40人学級制を取って、今日やった授業はみんなが理解するまで
補習が行われたり、毎時間ごとテストがあったりという教育方針は、
生徒が700人を越えようと変えないのだそう。
737人だから―― えっと17クラス位できて
Q組ってことになっちゃう。

「都立よりもずっと高い授業料を頂いているのだから
生徒数が多かったから損をしたなんていう思いは絶対させません」と
先生は言い切っていたよ。

先生方の意気込みも感じたし、徹底した指導や勉強のやり方など
生徒をやる気にさせる力のある高校だなぁって感じた。
このK高校は付属の大学はないの。
だけど進学率はすごく良くて、きっとこういう教育方針が
効果を発揮しているんだろうな。
大学進学を考えている子たちが多くK高校を選ぶのも納得できた。

chimomoにも、生徒が多くて大丈夫?って心配になって聞いたけれど
「多いってことは、それだけ新しい友達に出逢えるってわけだし
 勉強だって頑張り甲斐があるじゃん?」って話していたよ。
わたしなんかより、ずっと前を向いているんだなぁ――。

このK高校、とても綺麗で、学食や談話室(コモンスペース)があって
まるで大学のキャンパスみたいなの。
図書室もすっごい大きくて、本がたくさん。
本好きのchimomoは、もうわくわくしちゃってる。
各教室ともに冷暖房完備だし。すごい。

そうだよね。
生徒数が多いっていうことは、736の出逢いがあるっていうわけだよね。
説明会での先生の「クラス全員と仲良くなれなんて言いません。
それは無理な話です。
けれども人生を通してつきあえる友達を1人でいいから
見つけられたらいいですね。
師として仰げる先生と出会えたら素晴らしいですね。」という話に
胸を打たれちゃった。

K高校は、春休みの宿題をいっぱい出すんだよね。
遊べなくて残念だなぁ… と思っているのは、
わたしだけだったりしてるの。
chimomo がんばれ。

それにしても心配だけしかできないのって、ツライなぁ。



2003年03月07日(金) スキー教室

7日は中学生として行く遠足は、これで最後になる「お別れ遠足」。
山梨県にある清里ゲレンデへ、日帰りのスキー教室。
何度かchimomoをスキーに連れて行ったことがあるけれど
本格的に滑るのは初めてなの。

板やストックはレンタルするとして――
スキーウェアはどうしようかとか、グローブやゴーグルは?
なぁんて娘と二人、箪笥の奥を物色しながら大騒ぎ。

chimomoは、わたしと同じで雪が大好きだから、
どんなに滑った転んだしても、スキーは嫌いなんて
言わないだろうなぁ と思ったけれど、本格的スキーは初めてだし
とりあえず最初はわたしのウェア一式着て、もっとスキーが
大好きになったら買ってやってもいいかな… と考えた。

ミニモニサイズなわたしより、5cm位chimomoは背が高い。
でもわたしのウェアは大きめだったので、ぴったり★
グローブとハイネックシャツだけ、小さかったのでぱぱさんのを拝借。
なんとぴったり★

「これを着ていた頃は、スリムだったねぇ。」とぱぱさん苦笑。
お互い若かったしねぇ。(^○^)
いつのまに、こんなに時間がたっちゃったんだろう。

あのとき2歳だった娘は、わたしのウェアを着て
「かっこいい?」なんて笑いながら、15歳の少女の姿で
目の前に立っている。
間の時間が、すっぽり抜け落ちたような感覚に囚われてしまった。


当日は、かなり強い雨で、ゲレンデは大丈夫かかなり心配だった。
大泉清里ゲレンデは、ネットでゲレンデの様子をライブ中継しているの。
chimomoたちの滑り出し予定時間から、ネットに繋げて
しっかり観ちゃった。
カメラは、レストハウスの屋上に取り付けられいて
映像としては遠いし荒いし、綺麗じゃないけれど、
それでもなんとか怪我もなく楽しくやってる様子が感じ取れたの。
平日だからゲレンデもガラガラにすいていて、
心配した雨も麓だけで、ゲレンデでは一日中 雪だったようだし。

筋肉痛であちこち痛い〜〜 と喚いていたけれど
「スキーは楽しくて大好き」だそうだ。
どうやらちょびっと レベルアップもしたらしい。
良い思い出、いっぱい作れたかな?

短い時間の中で、わたしにローズのポプリとりんごあめを、
ぱぱさんにキーホルダーをお土産に買って来てくれたよ。
わたしはストラップを集めるのが大好きで、お土産の中に
ゲレンデオリジナルの可愛いストラップもあったから、
「これもわたしにくれるの?
 わぁい わぁい ありがとぉ♪♪♪」って狂喜乱舞したら
「それ、自分の」 だって。

(T_T) え〜〜〜ん

でもいいんだ。
わたしにとって、chimomoが元気で無事に帰ってきてくれたことが
一番の「おみやげ」だから。



2003年03月06日(木) 自分自身を褒めること

6日は、中学生活最後のお弁当の日。

娘・chimomoの通っている中学は、わたしが卒業した母校なの。
今は給食のある学校がほとんどなのだろうけれど、
母校はわたしの遙か前の代から、ずっとお弁当の方針を続けている。
何度か「給食にしてほしい」という要望が保護者から出たけれど、
代々の校長先生はそれを蹴ってきているんだよね。

「人生80年として、その中の3年間だけです。
 お弁当を作って持たせてやる期間は、多感な思春期の今をおいて
 この先いつあるというのでしょう。」

これは入学式の日の、校長先生のお話。
母は毎日、作ってくれてたっけ――。
でもわたしは頑健なタイプではないし、体調のすぐれない日もあるから
3年間も作って持たせてやれるのかな… そう思って不安だったのだけど。

それが――
続けることができちゃったんだ〜 (*^_^*)
熱が38度ある日も、寝坊してしまった日もあったけれど
毎日せっせとお弁当を作ったよ。

「お弁当の皆勤賞」(1回遅刻あり(^_^;)てへ)

3年間も続けられたのは、chimomoがずっと「無遅刻・無欠席・無早退」を
続けていたからだって思うの。
季節の変わり目には、必ず風邪を引いていた娘が
頑張って通学していたから――。

20日の卒業式には、chimomoの皆勤は学校から表彰されるんだろーな。
でもお弁当皆勤の評価は、誰にもして貰えないモノだから…

「よく頑張ったぞ。わたし。」

自分で自分を褒めてやろうと思うんだー。
それでちょっとばっかし、イイモノを「自分のために」
買おうと思うの。

いいじゃない?
頑張った自分自身を褒めてやる、そういう日があったって。



2003年03月02日(日) 弥生3月は節目月

昨晩の春の嵐は、陽が高くなる頃には大分おさまって
気温も上がって来ていた。
今日2日は、わたしのバースディ。

朝には庭の小さな梅の木に、うぐいすが遊びに来ていた。
まだあどけない声で、上手に「ほー ほけきょ」と鳴けない
巣立ってばかりの幼鳥みたいだ。
「ほ ほきょ?」なんて鳴いている。
毎年 毎年 遊びに来ているんだよ。
春はそこまで来ているんだね。

chimomoがお誕生日のプレゼントに「ファイナルファンタジー1&2」の
サントラをプレゼントしてくれた。
もちろん出資者は、ぱぱさん。
嬉しかったなぁ♪

家族でささやかにお祝いをして、父に電話して――。
誕生日は誰かに何かして貰うのではなく、この世に生を受けたことを
周囲の人たち、周囲の大好きなものたちに感謝をする日だと思う。

いっぱいのキモチをこめて

ありがとう――。


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