女の世紀を旅する
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2004年04月29日(木) 芸能人名鑑(女性) 1

《 芸能人名鑑(女性)1 》  

             スポニチ『芸能人名鑑』から






● 秋吉 久美子(あきよし・くみこ)
▼本名 小野寺久美子
▼1955年(昭30)2月24日、静岡県富士宮市生まれ。血液型O
▼予備校生時代にアングラ劇団・はみだし劇場に出合い、女優を志望し上京。74年に映画「赤ちょうちん」に出演し注目を浴び、以後「妹」「バージンブルース」の青春3部作で一躍人気女優となる。
▼歯に衣着せぬ発言とさめた雰囲気で“シラケ女優”と好奇の目で見られたが、着実に演技力を蓄積。演技派女優に変ぼうを遂げる。「あにいもうと」「異人たちとの夏」「深い河」で数々の賞を受賞。
▼79年、音楽ディレクター・岩久茂氏と結婚し、男児を出産するが離婚。妊娠中「タマゴで産みたい」の名言も。
▼03年12月にヘアヌード写真集を発売。




● 秋野 暢子(あきの・ようこ)
▼本名同じ
▼1957年(昭32)1月18日、大阪府生まれ。血液型A
▼四天王寺学園高卒
▼高校時代にスカウトされ、テレビ「おおさか・三ケ月・3年」で芸能界デビュー。75年、NHKテレビ小説「おはようさん」の主人公に抜てきされ殿村鮎子役を好演、吉永小百合の再来と騒がれる。その後、ドラマ「赤い運命」、「11PM」の司会としても活躍。86年、映画「片翼だけの天使」でキネマ旬報主演女優賞を受賞。映画はほかに「青春の構図」「十五才 学校IV」「ハッシュ!」など。
▼近年ではトレーニングビデオ「バック・イン・シェイプ」やダイエット本「ビシッとやせられる料理本を、秋野暢子から。」などを発売。83年、TBSディレクター(当時)と結婚するが01年離婚。



● 浅田 美代子(あさだ・みよこ)
▼本名同じ
▼1956年(昭31)2月15日、東京都港区生まれ。血液型B
▼東京女学館高校中退
▼高校中退後の73年、天地真理に続く2代目シンデレラとしてTBS「時間ですよ」のお手伝いのミヨちゃん役でデビュー、挿入歌「赤い風船」もヒットし一躍アイドルに。
▼77年吉田拓郎と結婚、引退したが84年に離婚し芸能界にカムバック。フジテレビ「101回目のプロポーズ」日本テレビ「恋も2度目なら」NHK「さくら」や舞台「いのち」「春日局」などで活躍。94年からは松竹映画の人気シリーズ「釣りバカ日誌」に、西田敏行演じるハマちゃんの妻役で出演。
▼現在はTBS「さんまのスーパーからくりTV」日本テレビ「メレンゲの気持ち」などのバラエティーで“天然ボケ”の魅力を発揮。




● 浅野 温子(あさの・あつこ)
▼本名 魚住温子
▼1961年(昭36)3月4日、東京都足立区生まれ。血液型A
▼都立代々木高卒
▼高校時代の77年、TBS「文子とはつ」のオーディションで主役の候補者として残ったが、40歳までの老け役は無理ということで少女役に起用され、好評を得た。日活映画「高校大パニック」で女子高生役を演じ、81年「スローなブギにしてくれ」で初主演。
▼テレビでの活躍が人気に火をつけ、88年のフジ「抱きしめたい!」で浅野ゆう子と共演。トレンディ・ドラマのはしりとなり“W浅野”として超売れっ子に。フジ「101回目のプロポーズ」の最終回で37・7%のフジ史上最高の視聴率を記録。ほかに「あぶない刑事」シリーズ、「沙粧妙子 最後の事件」など。
▼98年「ロマンチック・コメデイ」で初舞台。最近はNHK大河ドラマ「北条時宗」で時宗の母・涼子役、NHK「まんてん」では主人公の母役で朝の連続テレビ小説初出演。
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● 浅野 ゆう子(あさの・ゆうこ)
▼本名 赤沢裕子
▼1960年(昭35)7月9日、兵庫県神戸市東灘区生まれ。血液型AB
▼堀越学園高卒
▼小学6年の時、地元でスカウトされて73年に上京。堀越中2年在学中に「とびだせ初恋」で歌手デビュー。2枚目の「恋はダンダン」で日本レコード大賞新人賞を受賞。「セクシー・バスストップ」などをヒットさせ、アイドル歌手として人気に。
▼88年にフジテレビのドラマ「抱きしめたい!」に浅野温子と2人で主演。“W浅野”と称され、トレンディードラマを代表する女優に。ほかに「恋のパラダイス」「長男の嫁」など民放各局の連続ドラマ主演も多数。91年にはNHK紅白歌合戦の紅組司会にも抜てきされた。95年には「蔵」の演技で日本アカデミー賞最優秀主演女優




● 東 ちづる(あずま・ちづる)
▼本名 堀川智鶴
▼1960年(昭35)6月5日、広島県因島市生まれ。血液型AB
▼関西外国語短期大学卒
▼大手電機メーカー勤務時代から美人OLとして知られ、85年松竹芸能タレント・オーディションでグランプリに輝き芸能界入り。テレビ朝日「金子信雄の楽しい夕食」でデビュー。茶の間の人気を獲得し「お嫁さんにしたい」女性No.1ともいわれた。
▼96年「必殺!主水死す」で映画初出演。テレビドラマはNHK「毛利元就」「あすか」など。さまざまなボランティア活動に熱心に取り組むほか、近年は執筆活動にも精力的で、02年に自叙伝「いい人、やめた!」を出版。
▼03年、8年間の交際を実らせ、実業家の堀川恭資さんと入籍。




● 天海 祐希(あまみ・ゆうき)
▼本名 中野祐里
▼1967年(昭42)8月8日、東京都生まれ。血液型O
▼宝塚音楽学校卒
▼高校2年で宝塚音楽学校を受験し、1番で合格。87年宝塚新人公演「ミー&マイガール」で主役に抜てき。1メートル72の長身で“天性の男役”といわれ、以後「ベルサイユのばら―オスカル編」「珈琲カルナバル」などの舞台に出演。93年月組のトップスターとなる。95年退団。
▼96年日米合作映画「クリスマス黙示録」で銀幕デビュー。01年に出演した映画「連弾」「狗神」「千年の恋 ひかる源氏物語」の演技で第44回ブルーリボン賞主演女優賞を獲得。テレビは「水曜日の情事」「薔薇の十字架」などのほかNHK大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」で佐々成政の正室・はる役を好演




● いしだ あゆみ
▼本名 石田良子
▼1948年(昭23)3月26日、長崎県佐世保市生まれ。B型
▼上野学園高校卒
▼4人姉妹の2女。大阪教育大学付属小6年の59年、全関西フィギュアスケート選手権で優勝。相愛中学2年の時、東宝重役の紹介で大阪・梅田劇場で歌手として初舞台。62年、単身上京し、いずみたく氏(故人)に師事。高校1年在学中にビクターから「サチオ君」で歌手デビューした。69年「ブルーライトヨコハマ」が大ヒット、紅白歌合戦に初出場。映画では「青春の門・自立編」「駅」「火宅の人」などで多数の賞を受賞。ドラマは「北の国から」(フジ)「金曜日の妻たち」(TBS)などで好演。
▼80年に萩原健一と結婚するが、84年に離婚。




● 泉 ピン子(いずみ・ぴんこ)
▼本名 武本小夜
▼1947年(昭22)9月11日、東京都中央区銀座生まれ。血液型B
▼日本音楽学校付属高中退
▼高校中退後、漫談家・牧伸二に師事。18歳で歌謡漫談家としてデビューする。75年に日本テレビ「ウィークエンダー」にリポーター役で起用され、人気者になる。ドラマは80年、日本テレビ「火曜劇場・手ごろな女」で初主演。バラエティー系から女優へ転向、83年のNHK朝のテレビ小説「おしん」の母親役を熱演。本格派女優としての地位を確立した。
▼脚本家・橋田寿賀子さんの作品に多数主演、代表作はNHK「おんなは度胸」TBS「渡る世間は鬼ばかり」。77年にはレコード「愛恋蝶」も発売。




● 一路 真輝(いちろ・まき)
▼本名 石川いずみ
▼1965年(昭40)1月9日、名古屋市生まれ。血液型B
▼宝塚音楽学校卒
▼82年宝塚歌劇団に入団。「春の踊り」で初舞台。翌年新人公演「ブルージャスミン」で主役に抜てきされ、一躍注目を浴びる。89年「ベルサイユのばら」でオスカルを演じる。93年「天国と地獄」でトップスターとなる。「風と共に去りぬ」では88年バトラー、94年スカーレットと男女両役をこなす。96年退団公演「エリザベート」ではトート役を好演。
▼同年舞台「王様と私」に出演。その後もNHK「毛利元就」TBS「番茶も出花」などに出演。00年、宝塚で人気を博したミュージカル「エリザベート」にエリザベート役で出演。




● 伊藤 蘭(いとう・らん)
▼本名 水谷蘭
▼1955年(昭30)1月13日、東京都生まれ。血液型O
▼日本大学芸術学部中退
▼田中好子、藤村美樹と72年“キャンディーズ”を結成。同年「あなたに夢中」でデビュー。「年下の男の子」「春一番」などがヒットし、一躍トップアイドルに。78年“普通の女の子に戻りたい”と宣言しグループは解散。80年TBS「春のささやき」で女優としてカムバックする。同年映画「ヒポクラテスたち」に出演し、ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。
▼82年日本テレビ「あんちゃん」「事件記者チャボ!」に出演。この時の共演がきっかけで、90年俳優の水谷豊と結婚。




● 岩下 志麻(いわした・しま)
▼本名 篠田志麻
▼1941年(昭16)1月3日、東京・銀座生まれ。血液型A
▼成城大学文芸学部中退
▼NHKドラマ「バス通り裏」に十朱幸代の友人役で出演したところ、素質を買われて準レギュラーに。60年松竹に入社し「笛吹川」で映画デビュー。小津安二郎監督「秋刀魚の味」などで好演。64年「五瓣の椿」でブルーリボン主演女優賞を受賞し、トップ女優に。ほかに69年「心中天網島」では毎日映画コンクール主演女優賞、77年「はなれ瞽女おりん」では第1回日本アカデミー賞主演女優賞など数々の映画賞を受賞。
▼86年「極道の妻たち」では歯切れのいいタンカで“姐さん”を熱演。大ヒットし、その後シリーズ化された。67年に映画監督の篠田正浩氏と結婚。




● 宇多田 ヒカル(うただ・ひかる)
▼本名 岩下光
▼1983年(昭58)1月19日、ニューヨーク生まれ。血液型A
▼両親は音楽プロデューサーの宇多田照實氏、歌手の藤圭子。98年12月、自分で作詞作曲したシングル「Automatic」でデビュー。新人としては異例の255万枚を売り上げ、翌年2作目「Movin’on without you」はオリコンチャート初登場1位。99年3月に発売した初アルバム「First Love」は900万枚を超え、CD売り上げの日本記録を樹立。01年発表のアルバム「Distance」は国内外あわせ510万枚、02年発表の「DEEP RIVER」は200万枚を突破。
▼00年9月から米国の名門コロンビア大学に入学。02年、世界的レコードレーベルの米アイランド・デフ・ジャムと契約。9月には15歳年上の写真家・紀里谷和明さんと電撃入籍、世間を驚かせた。




● うつみ 宮土理(うつみ・みどり)
▼本名 井川三重子
▼1943年(昭18)10月1日、東京都世田谷区生まれ。血液型A
▼実践女子大学英文科卒業
▼65年、朝日新聞社に入社、英字紙の見習い記者となる。66年日本テレビ「ロンパールーム」に2代目先生として出演。以後、歌謡番組の司会者やドラマで活躍し“ケロンパ”の愛称で人気者となる。
▼「キンキン・ケロンパの歌謡曲」(72〜74年)でともに司会を務めた縁で78年に愛川欽也と結婚。一時、引退していたが、79年に復帰。美容本「カチンカチン体操」はベストセラーに。88年から小説の執筆を始め「晩鐘」はフジテレビ「女優・杏子」としてドラマ化された。




● 江波 杏子(えなみ・きょうこ)
▼本名 野平香純(かすみ)
▼1942年(昭17)10月15日、東京市(当時)渋谷区生まれ。血液型A
▼宝仙学園高卒
▼母・和子は戦前の東宝女優。14歳で同じ道を志す。高校在学中の59年、大映入社。60年に「明日から大人だ」でデビューする。悪女、情婦などのクセのある脇役で活躍する。66年、若尾文子の代役として主演した「女の賭場」でのクールな女賭博師が話題を呼び、作品も大ヒット。“昇り竜のお銀”としてシリーズ化され、17本が作られた。
▼73年のATG映画「津軽じょんがら節」で演技派に脱皮。同年のキネマ旬報賞主演女優賞を獲得する。その後はテレビドラマ「Gメン'75」などでも活躍。99年3月、フジテレビ「鬼の棲家」で30年ぶりに、つぼ振りを披露した。



● 荻野目洋子(おぎのめ・ようこ)
▼本名 辻野洋子
▼1968年(昭43)12月10日、千葉県柏市生まれ。血液型B
▼堀越学園高卒
▼小学4年の時「ちびっ子歌まねベストテン」に出てスカウトされる。テレビアニメ「みゆき」の声優を務めた後、84年「未来航海〜Sailing」で歌手デビュー。翌年「ダンシング・ヒーロー」が大ヒットし、アイドル歌手として活躍。そのほかヒット曲には「六本木純情派」などがある。一方、87年にドラマ「早春物語」に出演。以降「凛凛と」のヒロインに抜てき。映画「公園通りの猫たち」ではゴールデンアロー賞映画新人賞を受賞。01年、シングル「LOVE」を発表。
▼01年10月にプロテニス選手・辻野隆三と結婚、02年4月に長女を出産。




● 大竹 しのぶ(おおたけ・しのぶ)
▼本名同じ
▼1957年(昭32)7月17日、東京都品川区生まれ。血液型A
▼桐朋学園短大演劇科中退
▼高校在学中の73年にドラマの端役でデビュー。翌74年に映画「青春の門・筑豊篇」の準主役に抜てき、75年には NHK朝のテレビ小説「水色の時」に主演。
▼映画「事件」「あゝ野麦峠」「黒い家」や、舞台「奇跡の人」、ドラマ「男女七人夏物語」など代表作は多い。毎日映画コンクール田中絹代賞など受賞歴多数。
▼82年にTBSのディレクター服部清治氏と結婚し1子をもうけるが87年死別。88年に明石家さんまと再婚したが92年に離婚。




● 大場 久美子(おおば・くみこ)
▼本名同じ
▼1960年(昭35)1月6日、埼玉県蕨市生まれ。血液型A
▼私立堀越高校卒
▼70年劇団東京宝映に入り児童タレントとして活躍。75年「決定版・あなたをスターに!」で審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。「1億人の妹」と呼ばれてCMなどで一躍人気者に。77年「あこがれ」で歌手デビュー。78年TBS「コメットさん」で初主演しお茶の間の人気を獲得。「キラキラ星あげる」「スプリング・サンバ」などがヒット。78〜80年、プロマイド女優部門の売上1位を記録。
▼87年から洋食レストランを経営するが倒産。1億4000万円の借金を抱え、94年に自己破産を申請して受理された。99年7月、6歳年下のダンサー兼振付師の高橋哲也と結婚を発表。




● 大原 麗子(おおはら・れいこ)
▼本名同じ
▼1946年(昭21)11月13日、東京都生まれ。血液型AB
▼北豊島高卒
▼64年にオーディションに合格して芸能界入り。翌年、東映に入社。「孤独の賭け」で銀幕デビューを飾り、高倉健や梅宮辰夫らと共演する。71年に事務所を渡辺プロに移って以降は、テレビを中心に活躍。正統派美人として人気を博し、好感度タレント調査で14回1位に輝いた実績もある。サントリーCMの「少し愛して、なが〜く愛して」は流行語に。NHK大河ドラマ「春日局」、映画「おはん」などの熱演で、大女優に成長した。
▼私生活では78年に渡瀬恒彦、84年に森進一と2度の離婚を経験している。




● 緒川 たまき(おがわ・たまき)
▼本名 佐川典子
▼1972年(昭47)2月11日、山口県徳山市生まれ。血液型B
▼東京医薬専門学校中退
▼91年からCMなどのモデルを始める。「メルシャン」「NTT」のCMやファッション誌「an・an」「流行通信」などのモデルを務める。その後、ドラマ「あの日に帰りたい」に初出演。94年「ナチュラル・ウーマン」で映画デビュー。以降、映画「PU」「SF サムライ・フィクション」「ピカレスク 人間失格」ドラマ「竜馬におまかせ!」や舞台「広島に原爆を落とす日」などに出演。
▼NHK教育「新日曜美術館」では司会としても活躍。また趣味のカメラを生かして雑誌などにフォトエッセーを連載。



2004年04月27日(火) 金正日の訪中と列車の大爆発事故


金正日の訪中と列車の大爆発事故

                     2004/04/27




 北朝鮮の独裁的な国家体制の存続も長くは続かないだろうというのが,私の予測である。

 恐らくあと10数年後には朝鮮労働党と軍部の強圧的な体制も,金正日の死とともに崩壊するのではなかろうか。いずれ南北朝鮮は統一されて,新たな統一国家が朝鮮半島に出現することは歴史の必然である。

 新しい国家の名称は高麗連邦共和国になるかもしれない。大韓民国の国名を改称する可能性が高い。もっとも,それは先の話しだろうが,現在の北朝鮮の新しい動きは注目に値する。


 先週,訪中した金正日(キムジョンイル)総書記が6カ国協議推進に貢献すると約束し、中国は経済支援で応えるという約束が交わされた。北朝鮮周辺では、米がPSI(拡散防止構想)や、イージス艦の日本海配備を推進、日本は特定船舶入港禁止法の制定を目指し、国連も北朝鮮の人権抑圧の実態調査を決めた。いわば、多角的包囲網が形成される。そうした窮地の中,金正日書記にとって、中国が最後の頼みの綱になったようだ。いよいよ北朝鮮の行き詰まった国家体制も窮地に立たされており,その動向に注目を払いたい。

 先日,北朝鮮で経済苦境に追い打ちをかける列車の大爆発事故が起こり,世界の耳目を集めた。

北朝鮮北部の竜川(リョンチョン)駅で起きた列車爆発事故は,4月24日、死者が161人に達したと伝えられている。このうち76人が小学生。また、1300人以上が負傷したとしている。中国の新華社通信が伝えた。 原因については硝酸アンモニウムと石油を積んだ列車同士が「作業員の操作ミス」により衝突し、駅構内の電柱が倒れて、電線のショートによる火花が引火して両方の列車を爆発させたと語った。 被害は半径4キロに及んでおり、駅とその周辺は壊滅していると現場で救援活動に当たっている関係者が伝えてきた、と明らかにした。児童が犠牲になったと見られる小学校は駅から約200メートル離れたところにあるという。





●ついに金正日総書記が6カ国協議に協力を約束


 北朝鮮の朝鮮中央通信は4月22日、金正日総書記と胡錦涛(こきんとう)主席の会談について初めて公式に論評した。それによれば、注目の6カ国協議の部分は次のような内容である。「朝中両国は6カ国協議を協力して推進し、核問題の平和的解決のために貢献することで合意した。金正日総書記はまた、核問題を交渉で解決するとの立場を堅持し、最終目標の非核化を目指して6カ国協議の進展に貢献するよう忍耐と柔軟性を以って努力すると約束した」。北朝鮮が中国主催の6カ国協議に対して、このような協力姿勢を示すのは初めてである。

 中国主催の核協議は、03年4月の米朝中3カ国協議、過去2回の6カ国協議と続くが、北朝鮮はこれまで極めて冷淡だった。前回2月25日からの6カ国協議でも、議長国中国の期待を裏切る動きが目立った。協議最終日の2月28日、北朝鮮代表は中国がまとめた共同文書の内容に異議を提起。中国はこのため採択を中止し、格の低い議長声明にとどめざるをえなくなった。また、北朝鮮は6月末までの次回協議開催や、作業部会設置に賛成しながら、会議終了の翌29日になって、外務省が「このまま協議を続けても、問題解決の展望は持てない」という否定的な見解を発表し、中国の努力に冷や水を浴びせた。

 金正日総書記は今度の訪中で、その姿勢を一転させ、「6カ国協議の進展に貢献するよう忍耐と柔軟性を以って努力する」と約束した。朝鮮中央通信によれば、これに対して「中国側は北朝鮮の経済建設支援のため無償援助を供与すると約束し、金正日総書記はこれに対し感謝の意を表明した」という。北朝鮮が6カ国協議に協力し、中国は無償援助を与えるという取引が成立したのだ。北朝鮮にとって、これは当面の窮状を脱する唯一の選択である。





●多角的包囲網が北朝鮮を追い込む


 北朝鮮が、窮乏一途の国内経済の破綻を回避するには、中国の援助に頼るしか方法はない。国際社会が北朝鮮を見る目は年々厳しくなり、他の諸国は、核問題と日本人拉致事件が解決しない限り、手を出せない雰囲気が広がっている。同胞の韓国が太陽政策以来の交流を保っているが、大勢を動かすには遠い。むしろ、各国は次に挙げるような措置を取り、北朝鮮周辺に多角的な包囲網を形成、北朝鮮を追い込んでいる。

★米国
 ブッシュ政権は日、英、オーストラリアなど海洋国家10カ国と協力し、PSI(拡散防止構想)を結成。北朝鮮のミサイル輸出、麻薬密輸などを阻止し、資金の流入を絶つ作戦を軌道に乗せた。ボルトン国務次官は3月30日、下院外交委員会で「核開発資金を遮断した」と証言した。また、ブッシュ政権は秋には日本海にイージス艦を常駐させ、ミサイル発射にも備えるほか、北朝鮮をテロ指定国家とする理由に日本人拉致事件を加える方針。この結果、核問題と拉致事件が解決しない限り、米の経済制裁は解除されないことになる。

★日本
 与野党が特定船舶入港禁止法案を提案、今国会中に成立の見込み。この結果、必要な場合、北朝鮮の船舶や北朝鮮の港に寄港した外国船舶の入港を禁止できる態勢が取れる。日朝間の定期貨客船、万景峰号に適用すれば、日本からの高度技術製品や資金調達などに影響するのは確実。

★国連
 人権委員会が4月15日、EU、日米など13カ国提案の北朝鮮人権決議案を可決、人権特別報告官の設置を決めた。同報告官は北朝鮮の人権状況を調査して報告する任務を帯び、必要なら現地を調査する権限を持つ。このような資格の人権特別報告官が北朝鮮を調査するのは初めて。

 一方、米議会も現在北朝鮮人権法案を審議中、今秋には成立の見込み。同法案は北朝鮮に送った人道支援の食糧が確実に一般国民に届くかどうか北朝鮮全土で調査することや、北朝鮮脱出者や北朝鮮女性の人身売買防止のために活動するNGOに年間2,000万ドルの支援をすることなどを規定している。実施されれば、国連の人権特別報告官とともに、北朝鮮の人権状況を内部から監視できると期待されている。





●苦境の経済に追い打ちをかけた爆発事故


 北朝鮮が韓国企業と協力し、金剛山の観光開発や、開城の工業団地開発、また、02年7月1日からのいわゆる「7・1経済管理改善措置」などの新政策を実施したことは知られている。しかし、慢性的な食糧不足、エネルギーや肥料の不足など経済の基本を支える原材料不足が災いしていずれの試みも成果を上げるまでに至らない。むしろ、7・1経済管理改善措置では、一般国民の生活は苦しくなったとの見方が強い。

 朝鮮日報によれば、7・1経済管理改善措置の実施によって、一般労働者に配給される食糧は必要量の50%が従来通り配給所を通して固定価格で購入でき、残りは一般市場で買わなければならなくなった。固定価格は、コメ1キロが40−46ウオンだが、一般市場では350ウオンから最高500ウオン。平均賃金2,500ウオンの一般労働者にはとても手が出ず、固定価格の配給に頼るしかなかった。ところが、その配給が3月から中止されたという。同措置は、いわば市場経済原理を取り入れる試みの1つだが、物資の供給が伴わないため、物価の高騰を招くのは当然だった。

 そんな時の4月22日、金正日総書記が訪中を終えて帰国した直後、国境の龍川駅で大爆発が起きた。中朝を結ぶ経済生命線が分断されたのだ。米国務省のケリー次官補が03年9月、上院外交委員会で証言した内容によれば、中国から北朝鮮に送られるエネルギーと食糧の総額は約5億ドルだという。この多くが同駅を経由し、原油は駅近くにある化学工場に送って精製、全土に分配される。4月の農業端境期で食糧事情がもっとも苦しい時、中国からの食糧の流れも影響を受けることになった。





●北朝鮮は方針転換をするか


 北朝鮮を取り巻く内外の状況は、もはや核開発を許すものではない。このままでは、PSIはじめ国際社会の圧力が重なり、北朝鮮は一層の苦境に陥ることは確実だ。中国も北朝鮮の核開発には反対している。今後、金正日総書記が約束通り6カ国協議への貢献をして、核放棄に応じなければ、中国は方針を変えるだろう。首脳会談前、胡錦涛主席はチェイニー副大統領と会談し、ブッシュ政権の強硬な方針も確かめている。同主席が北朝鮮の6カ国協議貢献と引き換えに無償援助の約束をしたのには、それなりの計算があったはずだ。

 北朝鮮もこうした周辺諸国の厳しい雰囲気を十分知っている。それは、金正日総書記の中国訪問前、拉致事件の解決を仄めかして日本に接近してきたことでもわかる。コメなどを獲得して当面の苦境を凌ごうとしたのだろう。それが駄目とわかって、中国一本に絞って支援を受けることになった。しかし、中国ももはや冷戦時代の中国ではない。北朝鮮が東北国境地帯の防衛緩衝地帯という意味も薄れた。北朝鮮よりも、韓国との関係のほうがはるかに重要になった。

 東亜日報と延世大学が、4月15日の韓国総選挙で当選した新人議員138人の意識調査をしたところ、今後もっとも緊密に協力するべき国家として「中国」を挙げた議員は55%、米国は45%だった。

韓国と中国の経済関係が投資額、貿易額などですでに米国を上回った。政治面でも駐留米軍問題などで軋轢の絶えない米国よりも、中国に対する親近感が強まった。中国側でも、重荷にしかならない北朝鮮より、韓国を重視するべきだという意見が強まったという。北朝鮮が約束通り、6カ国協議に貢献すればよいが、その姿勢を示さない場合、中国は考えを変えざるをえないだろう。




2004年04月12日(月) 日本人男女3人が人質,危機的なイラク情勢の真相

《日本人3人が人質,危機的なイラク情勢の真相 》

                     2004/04/12




 イラク国内で外国人誘拐が頻発しており,ついに日本人男女3人が拘束され,日本中に衝撃が走った。イラクは今どうなっているのか。
以下,戦乱のふちにあるイラク情勢の背景を探ってみたい。







 〇イラクのファルージャでは、民間の米国人が残酷に殺害された事件を受
け、米軍が大規模な掃討作戦を展開している。1週間で450人以上のイラク人が死亡した模様で、複数の統治評議会メンバーが米軍に抗議して辞任した。イラクでは、各地で反米行動が繰り広げられており、治安はフセイン政権崩壊以来、最悪とも言える情勢となっている。


 〇イラクで、サラヤ・ムジャヒディン(戦士隊)を名乗る武装グループ が、日本人男女3人を拘束した。武装グループは、イラクからの自衛隊撤退を要求、撤退しない場合は人質を殺害するとの声明を発表した。一方、日本
側は自衛隊撤退の考えがないことを表明、米国などと協力して人質の救出に当たっていく方針を明確にしている。





 イラク情勢はかなり悪化している。シーア派とスンニ派武装勢力が米軍など占領軍と各地で衝突し、ファルージャ付近では日本人などが拉致された。

 シーア派・スンニ派両派の狙いは、占領軍を撤退させ、米主導の戦後復興計画を葬ることにある。ブッシュ政権は米軍を増強し、鎮圧するとの強硬姿勢だが、ひどく困難な局面に来ている。衝突が長引けば、再選を控えたブッシュ大統領が苦戦するだけではない。小泉首相はじめ派兵国の政権も苦境に立つことになる。

 イラク主権返還を2ヶ月後(6月)に控え、治安は武装勢力の攻撃激化で悪化しつつある。返還に備えた統治機構作りでは、各派と米暫定行政当局が激しく対立。北部のクルド族は自治と石油利権拡大を要求して一歩も引かないし,一方、南部のシーア派は多数派の地位確保とイスラム法の導入を目指して早期選挙を掲げている。ブッシュ政権は開戦前には予想もしなかった現実と直面することになった。






●主権委譲計画の混乱ねらう武装勢力のテロ攻撃


 武装勢力はイラク各地で大規模なテロ攻撃を仕掛けている。今年2月中旬,バグダッド西方のファルージャにある警察署とイラク人部隊駐屯地などがねらわれた。いずれも主権委譲後の治安を担当するイラク人部隊や警察で、死者は120人余りに上った。

 このうち、ファルージャでは早朝、覆面をした数十人の武装集団が車に分乗して町に侵入、ロケット砲や機関銃を乱射してイラク人部隊と市街戦を展開した。ファルージャは米占領軍に対する抵抗がもっとも強いスンニ派三角地帯の一角である。

 米暫定行政当局は主権委譲に備え、警察官7万人、陸軍4万人、民間防衛隊4万人など合計22万人余りのイラク人部隊を組織し、訓練している。そして、昨年夏以降、これら部隊を徐々に前面に出し、米主要部隊は駐屯地に待機する態勢をとった。しかし,今回、武装勢力側はこのイラク人部隊に的を絞って攻撃を加え、打撃を与えた。暫定行政当局のブレマー行政官はファルージャ攻撃後、CNNテレビで「イラク人部隊では主権委譲後の治安を維持できない」と述べ、計画変更に追い込まれたことを認めた。





●南部シーア派とクルド族は自衛のため民兵の保有を主張


 南部のイスラム教シーア派と北部クルド族が独自の民兵組織の維持を主張する背景には、この治安面の不安がある。両者は、フセイン政権以前から政党所属の民兵組織を持っていた。クルド族の場合、クルド民主党とクルド愛国同盟が合わせて5万人余。シーア派は、イスラム革命評議会など2グループが民兵組織を持ち、構成員の数は不明だが、いずれも活動的なことで知られている。

 クルド族とシーア派は、この民兵の維持を2月28日制定予定の暫定憲法に明記するよう要求している。しかし、米暫定行政当局は民兵を新イラク軍に統合し、新政権の一元的な指揮下に置く計画を変えない。クルド族、シーア派ともこれに強く反発、話し合いは物別れに終わっている。武装勢力の攻撃激化で治安が悪化していることが、クルド族、シーア派両派の要求を強めていることも否定できない。

 クルド族はこの民兵保有要求のほか、居住地域の自治権の維持、居住区内にある油田収入の分配などの要求でも、米暫定行政当局と対立している。クルド族は、湾岸戦争いらい米軍に協力してフセイン政権と戦い、ようやく自治権を獲得した。いわば、血を流して獲得した権利だ。ところが、米暫定行政当局は新生イラクを連邦制国家とすることを決め、クルド族から自治権を取り上げ、油田収入も中央政府が一元管理する方針なのだ。米とクルドの同盟関係が敵対関係に変わってもおかしくない状況である。





●早期選挙を求めるシーア派の狙い

 南部イスラム教シーア派は今年2月、国連の判断を受け容れ、それまで主張してきた暫定議会選出のための選挙実施要求を取り下げた。だが、これで問題が解決したわけではない。要求の狙いはほかにあるからだ。米当局の計画では、イラク暫定議会の議員は、米大統領選挙の党員集会方式で選出する予定だった。政党支持者が集会を開き、あらかじめ決められた数の代議員を選出する方式だ。これを採用すれば、シーア派はあらかじめ決められた数の議員しか暫定議会に送れないことになる。

 シーア派はイラクの人口2,200万の約65%、フセイン政権を支えたスンニ派の2倍以上だ。選挙を実施すれば、圧倒的多数を確保し、スンニ派から実権を奪えるという計算なのだ。だが、党員集会方式では、それが保証されるとはいえない。シーア派主導者が早期選挙を要求したのは当然だった。ブレマー行政官は2月19日の記者会見で「議員の選出方法は変更も可能だ」と述べ、党員集会方式の断念を示唆した。しかし、シーア派が受け容れるような選出方法があるのか、疑問は多い。

 イラクでは、フセイン政権も選挙を実施したが、きわめて杜撰なものだった。国勢調査も過去20年間、正確に実施されたことがなく、住民登録も完全なものはない、従って有権者の正確な数も不明だ。その結果、シーア派は有権者が確定していないのを利用して、隣国イランのシーア派住民を大量に動員、投票させるといううがった見方も流れている。一方、シーア派内には、最近の武装勢力の攻撃は、スンニ派がサウジアラビアの過激派を呼び込んで実行しているという見方もある。この対立をどう調停するのかも、米暫定行政当局の課題である。

 中東の近隣諸国がこうしたイラク国内の動きを警戒しないはずはない。トルコやシリアは、クルド族が自治権を維持し、発言権を強めることに懸念を示している。両国に住むクルド族がイラクの同族と連携して独立の動きを強める可能性があるのだ。また、南部のシーア派が政治力を強化することに懸念を示す国もある。同じシーア派のイランの影響力がイラクに及ぶことが間違いないからだ。イラク統治評議会が昨年末、シーア派の主導のもと、イスラム法を民法に取り入れる決定をしたのは、イランの影響力の現われの1つとみられている。

 国際テロ組織がこうしたイラク各派の思惑の間隙を衝いてテロを仕掛ける動きも出ている。米軍が1月中旬に押収したアル・カイダ幹部ザルカウイのメモは、「アル・カイダがシーア派を攻撃すれば、同派はスンニ派の仕業と疑って報復攻撃をする」と述べ、宗教セクト間の不信感を利用する攻撃の効果を強調している。こうした攻撃は主権委譲後、イラクの統治機構がまだひ弱い状態の時を狙って活発化するとみられる。





●反米シーア派指導者サドル師の狙い

 今回の激しい衝突のきっかけは3月28日、米占領当局がシーア派指導者サドル師の週刊新聞アル・ハウザの閉鎖を命じたことだ。同紙が「暴力を煽っている」との理由だ。サドル師の支持者はこれに反発し、連日数千人が各地でデモを展開。そして4月5日、サドル師が指揮下の民兵組織マフディ軍に対して「実力行使」の命令を下し、武装闘争に入った。この日の最初の戦闘で、占領軍側は米兵8人とエルサルバドル兵1人が戦死、イラク側は20人が戦死した。それ以来、デモと戦闘が続くことになる。

 サドル師側が新聞の閉鎖に反発したのには理由がある。同紙はイスラム教の聖地ナジャフの教義センター「アル・ハウザ」の機関紙。サドル師の父サディック・サドル師はこの「アル・ハウザ」の教主だった。フセイン前大統領が同師の就任を支援した。同大統領はイラン人指導者が多い南部シーア派を警戒して弾圧。その一方で、イラク人のサディック・サドル師を「アル・ハウザ」教主に据えて対抗させようとしたようだ。湾岸戦争後、フセイン政権の力が弱まったのを機に、南部シーア派は大規模な反乱を起こしたが、鎮圧された。

 一方、サディック・サドル師は1999年、2人の息子とともに暗殺される。フセイン政権が同師の勢力拡大に危機感を抱き、消したと言われるが、真相は不明だ。暗殺を逃れたもう1人の息子が現在のサドル師、事件後一時身を隠すが、まもなく「アル・ハウザ」教主の後継者を僭称し、反米活動を開始した。ブッシュ政権がイラン生まれの南部シーア派指導者シスターニ師や、亡命政治家、クルド族という反フセイン3勢力を基盤にして戦後構想を進めることに反対し、これを葬るのが狙いである。閉鎖された機関紙はその宣伝活動の武器だった。

 サドル師が武力行使に出たあと、占領当局は同師に殺人事件の逮捕状が出ていることを明らかにするが、この事件も南部シーア派との軋轢が原因だった。フセイン時代、多数の南部シーア派指導者がイランに亡命するが、その一人、アヤトラ・コーエイ師が03年4月、米軍のバグダッド占領直後に帰国。モスクの集会に出席中に暗殺された。占領当局は、サドル師が側近を使って暗殺したと断定、逮捕状を出したのだ。そして、機関紙の閉鎖と同じ日、実行犯としてこの側近を逮捕した。これでサドル師もあとに退けなくなった。



●特殊任務中に殺害された米民間人戦闘エキスパート


 サドル師の機関紙が閉鎖された3日後の3月31日、バグダッド西方ファルージャで米民間人4人が殺害され、死体が損傷されて、ユーフラテス川の橋に吊るされる事件が起きた。米占領当局は激怒し、海兵隊を投入してファルージャを攻撃。これに対し、同町のスンニ派武装勢力が反撃して、大規模な戦闘になった。同町はフセイン政権を支えたスンニ派三角地帯の一角。米軍が海兵隊まで投入したのは、この事件が主権委譲計画に影響しかねないとみたからだ。

 殺害された米民間人4人はただの民間人ではない。完全武装して占領当局のブレマー代表はじめ米要人を警護する、いわば私兵だ。4人はノースカロライナ州に本社を置く民間警備会社ブラックウオーター社の所属で、レインジャー部隊や特殊部隊出身の戦闘エキスパート。米政府や進出企業と契約して、占領当局の要人や企業の幹部の身辺を護る。事件の日も、4人は特殊任務中だったようだが、関係者はその内容を明らかにしていない。しかし、4人が所属するブラックウオーター社によれば、案内にあたったイラク民間防衛軍の兵士が敵に内通していた疑いが濃いという。

 ブレマー代表は4月8日、このイラク民間防衛軍の責任者、シーア派のバドラン内相に辞任を要求し、後任にスンニ派のスマイディ氏を決めた。理由は、閣内のシーア派とスンニ派のバランスを取るためという説明だったが、殺害事件が背景にあることは間違いない。民間防衛軍は要人警護などの重要任務で米民間警備会社のカウンターパートになるイラク側の組織。4人の殺害事件は、この組織にイスラム教宗派の武装勢力やテロ組織が浸透しているのではないかとの疑いが出たのだ。

 タイム誌によれば、ブラックウオーター社のような民間警備会社は米国に約20社あり、世界各地の紛争地に戦闘エキスパートを派遣している。イラクでは、数千人が国防総省や大手進出企業との契約に基づいて任務に就いている。米軍は治安を維持し、彼ら戦闘エキスパートは要人を護る、という役割分担だ。占領当局が6月末に主権を委譲し、米軍の規模縮小を進めるには、この民間警備会社の協力が欠かせない。4人の殺害後、海兵隊まで出動させたのは、占領当局がその意味を込めたものだった。





●国際世論を揺さぶる人質作戦


 米軍と武装勢力の衝突の一方で、日本人3人はじめ一連の誘拐事件が発生した。犯人は特定できず、誘拐された正確な数も不明だ。要求も、日本に自衛隊の撤退を要求するなどばらばらだ。武装勢力やテロ集団が、米軍など正規軍との戦闘で勝ち目がないことははっきりしている。そこで、テロや、誘拐に訴え、世論を揺さぶる。地球規模の情報化が進み、イラクの映像がただちに世界各国に届き、茶の間でくつろぐナイーブな神経を揺さぶる。その結果、世論は強硬になる場合もあれば、逆の場合もある。

 米東部バーモント州のカレドニアン・レコード紙がインターネットで、ファルージャの米人4人の殺害事件について、読者の反応を尋ねたところ4月7日までに次のような結果が出た。米国はもっと「タフになれ」369票、「撤退せよ」190票、「現在の方針を貫け」59票。ファルージャの事件は、死体を橋に吊るした映像が全米に流れ、憤慨する市民が多かった。それが「タフになれ」という強硬姿勢を生んでいる。

 一方、ブッシュ大統領のイラク政策支持率は今回の治安悪化で急落した。CNNが4月8日夜実施した世論調査によれば、同政策の支持率は44%で、前回3月26―28日の調査から7%下落した。他のメディアの調査でも、下落はほぼ同じである。これが「タフになれ」という立場からの支持率下落か、「撤退せよ」という立場からの下落と読むかで、今後の対応策が決まる。ブッシュ政権幹部の発言を聞くと「タフになれ」という立場からの支持率下落と読んだようだ。





●ブッシュ政権は強硬姿勢、同盟国側には撤退論


 パウエル国務長官は4月9日、ABCテレビに出演し、「武装勢力を鎮圧して秩序を取り戻す」と強気の姿勢を示した。そして、ファルージャでは、「海兵隊が敵を撃破し、町を取り戻す」。また、サドル師の強硬シーア派に対して、「同派の民兵組織は崩壊している。今後サドル師を捕らえ、殺人罪で裁判にかける」と述べた。同長官はまた、「6月30日の主権委譲の方針は変えない。そして委譲後、イラク軍は連合軍の指揮下に入る」と述べ、米軍が新生イラク軍の指揮権を事実上握ることを明らかにした。

 このブッシュ政権の「タフ」な姿勢に対し、野党民主党の大統領候補ケリー上院議員も基本的には同じ「タフになれ」の立場だ。ブッシュ政権と違うのは、そのために外国の協力を確保するべきだという。同候補は4月8日遊説先で、「米国の大統領の役目は目標を達成するため最大限の力を結集し、同時に米国民の負担を最小限にすることだ。ブッシュ大統領が今なすべきことは、イラクの負担を米国だけで背負わず、同盟国に分担するよう求めるべきだ」と主張した。日本やオーストラリアなどの野党陣営で起きている「撤退」を求める声とは、同じ野党でもトーンがまったく違う。

 オーストラリアの野党労働党のレイサム党首は4月7日、「我々はイラクで起きていることに関わる必要はない。現在、イラクに派遣している部隊をクリスマスまでに撤退させるべきだ」と主張した。現在のハワード政権はブッシュ政権とテロ対策、北朝鮮政策で緊密に協力し、イラクにも850人の部隊を派遣している。これに対して、昨年暮れ労働党党首に就任したレイサム氏は撤退を主張。今年中に行われる選挙では、これをスローガンに掲げて与党と対決する方針だ。最近の世論調査では、与野党の支持率はほぼ同率、今後のイラク情勢の推移次第でレイサム党首の労働党が8年ぶりに政権に返り咲く可能性が十分ある。

 このほか、米英をはじめ派兵国36カ国のうち、スペインのサパテロ次期首相、ニュージーランドのクラーク首相などが基本的に撤退の方針をすでに決めた。イラク情勢が今後も不安定なまま推移すれば、イタリアやオランダなどでも撤退を主張する野党勢力が勢いを増し、政権が苦境に立つことは確実。日本も夏の参議院選挙の結果次第で、小泉政権は苦境に立つだろう。しかし、ブッシュ大統領は民主党のケリー候補が基本的には同政権と同じ「タフになれ」という立場に立つことで救われている。派兵した同盟国の政権が潰れ、ブッシュ政権だけが生き残ることになるかもしれない。





 


2004年04月08日(木) 《 心に残る名言 3 》


《 心に残る名言 3》 

2004/04/08









●男が家庭を持ちたいってのは,思いきり阿呆になれる場所が欲しいからだ。(川端康成「化粧と口笛」)





●お互いに生きることに疲れている病人だという自覚があって,はじめて家庭のささやかな幸福が見い出される。(亀井勝一郎「愛と結婚の思索」)





●夫婦は親しきをもって原則とし,親しからざるをもって常態とす。
(夏目漱石「書簡」)

☆原則から外れるのが普通であるが,原則を忘れなければ夫婦の倫理は保持
される。




●はやく言えば,夫婦というものは鎖で結ばれた徒刑囚なのだ。だから夫婦は足並みをそろえて歩くようにしなければならない。(ゴーリキー)




●ずいぶん敵をもったけど,妻よ,おまえのようなやつは初めてだ。
(バイロン)





●三週間互いに研究しあい,三カ月間愛し合い,三カ年間喧嘩をし,三十年間我慢しあう。そして子供たちが同じことをまた始める。(テーヌ)






●夫婦関係でも、また、嫁姑の関係でも、労使関係でも、友人関係でも、相手は人間である。この相手を知り、自分を知ることが、人との関係を保つ基本ではないか。 (三浦綾子「孤独のとなり」)

☆どんな関係にある人でも、人間同士の付き合いであることに変わりは
ありません。相手に興味を持ち、誠実に付き合えばきっと上手くいきます。





●私は天国で男たちと暮らすよりも,この世で好きな女と苦労して生き続けたい。(インガソル「男と女と子供の自由」)





● 耐えがたきに耐えたことは、想い起こすごとに愉快である。(セネカ)

☆自分が一番誇らしく思えるのは、自分の力で困難を乗り越えられた時です。困難は乗り越えられれば素晴らしい経験になります。






●現実を直視する心に本当の理想が生れる。 (ゲーテ)

☆現状をしっかりと把握して、自分が本当に望んでいることを見つけましょう。

 




●幸せは、開けっ放しにしたのを君が忘れていたドアから、こっそりと入ってくる。(ジョン・バリモア)

☆いつか自分がした親切、良い事、努力など。幸運や幸せは、知らないうちに自分で作ったきっかけから生まれるものなのかもしれません。





●私が自分だけのために働いているときには、自分だけしか私のために
働かなかった。しかし、わたしが人のために働くようになってからは、
人も私のために働いてくれたのだ。 (フランクリン(米 政治家)

☆人のためになるよう働くことが、自分の成功のカギかもしれません。

 


●私たちは彼の弱点にはそっと触れるようにしないといけません。欠点は美質と表裏一体なので、欠点という雑草を取り除くと長所の根まで抜いてしまうことがあるのです。 (オリヴァー・ゴールドスミス(劇作家)

☆長所と短所は別のものではなく、私たちの性格が良い方向へでるか、悪い方向にでるかの違いでしかありません。短所だけを嫌わないようにしましょう。

 



●事件の渦中に入ってしまうと、人間はもはやそれを怖れはしない。
                     (サン・テグジュペリ)
 ☆一番恐怖を感じるのは心配している時です。何でも実際の起きてしまうと、目の前の現実に対処していくだけで、恐ろしくはありません。




●もっとよく、というあがきが、往々にして、すでによいことを台無しにしてしまう。  (シェイクスピア)

☆あまり欲張りすぎると失敗してしまうことがよくあります。ちょうど良い所を見極めて、あとは控えておきましょう。




●魂を大切にするとは、日常生活に詩を持ち込むようなものだと想像しよう。(トーマス・ムーア)

☆日々の生活の中に詩的なものを取り入れましょう。雑事で疲れた心の潤いになります。






●ある人間を判断するには、その人の言葉によるよりは、むしろ行動から判断したほうがいい。というのは、行動はよくないが、言葉が素晴らしい人間が多くいるから(クラウディウス)





●今日という日は、残りの人生の最初の一日。(映画「 アメリカン・ビューティー」)

 


●勇気と力だけがあっても、慎重さを欠いていたら、それは無に等しいということを忘れないでいて欲しい。  (ウィンパー「アルプス登攀記」)

 ☆慎重に考えなかったために、すべてが台無しになってしまうこともあります。突き進むだけでなく、バランスよく慎重さも持ちましょう。




●恋はその始まりがいつも美しすぎる。結末が決して良くないのも無理からぬことだ。(ドーマ)





●能ある者は、そっとだまっていよ。そっとしておいても自ずから現れてくる。どんなに装ってみても結局は人の問題だ。 (ゲーテ)

☆どんなに偉ぶってみても、また謙遜しても、実力や人柄は現れてしまうものです。自分のアピールに必死にならなくても、周囲は見てくれています。




●感傷は生きる力とはならない。 (庄野潤三「旅人の喜び」)

☆ロマンスや雰囲気に浸って感傷的になっていては、先へ進めません。前に進むためには、感傷を捨てて現実的になることも必要です。


カルメンチャキ |MAIL

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