ふうこの英国留学日記-その後

2002年05月30日(木) 試験終了と新しい課題


昨日で、試験が終わりました。この日記は時差の関係か、最近日にちが一日ずれておりました。餃子を食べたのは、イギリス時間では、28日の試験前夜で、29日の朝9時から最後の試験がありました。

試験に関していうと、一問目に選んだ、キリスト教がベニスのアートと建築において、どのように重要だったか?、というのには、まあまあ、答えられたが、二問目に選んだ、世界美術を学ぶ文脈上で、ベニスのアートと建築を学ぶことによって得られるメリットとでデメリットについて評価せよ(うちの学部は世界美術研究とWorld Art Studiesということになっているので)。。というのが半分くらいしか書けなかった。。。

こうやって、比べてみても、二問目の質問が難しいといういうことは、多くの人が感じるかもしれない。質問の選び方をまちがったかも。。。というのが、正直なところだ。

他の質問とどっちを取り上げるか、悩んだのだけれど、こういうもっと細かい質問より、私は、なんとなく、こっちにチャレンジしてみたかったというようなところがあった。マギーも、試験は単に持っている知識の量を示すものではなく、このコースであなたが何を学んだか、つまり、知りえた知識から、どういうことを理解し、考えるようになったか?を示すことがが大事なんだから。と言っていたことも影響したかもしれない。

しかし、具体的な例をあげながら、抽象的な結論を導くには、私の英語を書く能力と、時間が明らかに足りなかった。試験は、限られた時間内でどれだけ、論理的な回答を提示できるかということをみるものなのに。。。そこが、わかっていながら、ついつい、一つの例を詳しくあげることに(ヒエロニムス・ボッシュのベニスへの影響について、どうしても語りたかったのよ!)に熱中し、時間配分を狂わせてしまった。

まあ、終わったことを言ってもせんないし、後は野となれ山となれ。(でも、ちゃんと卒業できる、マスターには進学できる程度の成績でありますように!!)

そして、今朝郵便をチェックしたら、私の計算どおり二週間前にamazonで注文した、9月からマスターコースの予習用の教科書が二冊届いていた。
うーん、さっそく梱包をほどいて、パラパラページをめくっていると、慣れしたんだ芸術系の科目を捨てて新しい分野に飛び込むのだなあという実感がわいてきて、ちょっと、ビビった。でもそれと同時に、ドキドキ感も。
フラットメイトで美術史のマスターをやっていた彼女には、
「きっと、比較文化と翻訳を勉強することが、あなたの、美術への理解をもいっそう深めると思う」と言われ、勇気付けられた。



2002年05月29日(水) ラッキー餃子


昨日の夜、フラットメイトの台湾人ボーイに明日手作りの餃子
(*この手作り餃子というのは、中国人の夫婦の奥さんの留学に一緒にきてる旦那が、ここではやることがないから、と手作り餃子を作って、売る商売を学校内で口コミで始めたものです。値段は餃子100個10ポンド(1900円)、決して安くはないが、粉から作る手作りの水餃子は手間がかかるし、味も悪くないと、結構中国系の間では評判になっているようだ。)
を買ってくるから、一緒に食べないかといわれ、うーん、でもテスト前日で時間ないから、と断わっていたら、今日になって、「僕が買ってきて茹でてるから、あやこは部屋から出てきて食べるだけでいいよ。明日テストでしょ、料理する手間はぶけるし。出来上がったら、部屋をノックするよ」

と言ってくれたので、好意に甘えることにした。8時近くなって、うー、おなかへった、餃子はどうなったのかな?と思ってキッチンに行ったら、
「ああ、今ちょうど呼びにいこうと思っていたところ、一生懸命勉強してると思ったから、全部出来上がってから呼ぼうと思って」
とアツアツの水餃子が!! しかも、辛いソースや、刻みにんにくを添えた醤油の皿まで準備してあり、しかも、チキンと野菜の中華風いためものまで用意してあるではないか。。。

なんだか今日は、あせって、勉強に集中できなくて、瞑想したりして、自分を落ち着かせていたのだが、美味しい餃子とチキンを食べたら、エネルギーが充電された。
お返しに、あさっては彼のテストの日なので、明日の夜は、私がチキンの料理を作って、ごちそうすると申し出たら。
「一緒に食べる時間ないからいいよ。」
「いや、私が用意するから、チャンは部屋から降りてきて、食べてすぐ勉強にもどればいいよ」
「そっか、じゃあ、一緒にさせてもらうよ、ありがとう」

そこまで話して、彼が、「これって、昨日とまったく同じセリフだね、立場が逆になってだけで」と気がついて、笑いあった。

ああ、本当に、私はこんなフラットメイトに恵まれて幸せです。
あの餃子で運がついた気がします。明日の夜はひさびさに料理らしい料理をつくろうっと!



2002年05月28日(火) 頑張るということ

頑張ってね、と言われるのも言うのも正直好きじゃない。
努力は必要だけど、世の中努力ではどうにもならないこともある。
十分に努力しても結果がでないこともあれば、勢いでやったことが
実を結ぶこともある。

がんばってね、という言葉は、取り方によっては、必死でやれよ!
と響くときもある。優しく、精一杯の力をだしてね、と応援されていると感じて、嬉しいときもある。

日本でセネガルのサッカー代表団の世話役の人が自殺したという。
きっと、すごく頑張りやさんだったと思う。
死ぬ気でやれば、なんでもできる。みたいに言う人もいる。
でも、仕事のために死んでしまうのは、どうなんだろう。
人は生きていくために仕事をするのだと、思っていたが、仕事をするために、生まれてくるのだろうか?
多くの人命が失われたとか、何十億の負債を作って、会社を潰したとか、だったら理解できるが、でも、仕事の失敗を苦にして人が死を選んでしまう、死にたくなってしまうという社会は間違っているように思えてならない。

好きな仕事をしながら生きていける人なんてごくわずかで、多くの人は、自分の人生に折り合いをつけながら生きてる。
そして、その仕事の現場では多くの場合、競争があり、人間同士が身をけずりあっている。

生物学的な摂理から言って、人間同士の競争社会はは避けられないだろう。
その中で、弱者はどうやって生きていばいいのだろう。

日本で数年サラリーマンをしたあと仕事をやめて、同じ大学に留学している友人が卒業後の進路について、話したときにぽつりと言った言葉が耳に残った。
「とにかくもう、人と競争するのはいやだ」



2002年05月26日(日) 手作りパン

今日は、体調が悪くなんだか昼まで寝てしまった。
そして、起きて食べ物がなかったので大学のフードストアに買出し。
部屋に帰ってシャワーを浴びて、気分転換に掃除。

そしたら、友達のKから連絡があって、パンを焼いているから夕方焼きあがったらおすそ分けにもってきてくれるとのこと。それを楽しみにしながら、机に向かうが
あんまり進まなかった。

夜、Kがパンを一斤持ってきて、私やフラットメイトに配ってくれる。
あつあつの手作りパンはとっても美味しかった。そして、そのパンを晩御飯にするつもりの私は、簡単にサラダとオムレツを作ってパンと一緒に食べた。

パンを作る過程の、うまく膨らんだ生地はあかちゃんの肌のようにふわふわしていて、気持ちいいというK。パンが作れるっていうのは、一つの特技だな。とうやらましくなった。

私には何ができるだろう? 誰のために? 何を?



2002年05月24日(金) 奨学金なんて縁がないと思っていたが

奨学金なんて縁がないと思っていましたが、試しに申し込んでみました。

私の進学先であるWarwick大学に日本人向けの奨学金枠が今年三人あるとWeb上でチェックしたのが昨日のあさの8時。
なんと、締め切りは本日、5月24日。

すぐに担当者あてにメールを書き、申し込みの意志を伝え、その手順を聞いた。
午後、担当者から返信メールがあり、イントラネット上に置いてある、アプリケーションフォームのURLとその手続きの手順を教えてもらう。消印が24日であれば、到着は数日遅くとも受理してもらえるとのこと。

夜、アプリケーションフォームのプリントアウトして記入するとともに自己紹介文と勉強計画の書類を作る。
そして、今朝、朝一番で郵便局に行って発送・・・

この奨学金が得られると3000ポンド(約60万円)、授業料が安くなる・・・
こんなに手続きに一生懸命になったのは久しぶり、やっぱり、お金の問題は大きいので、普段発揮しない集中力を使いました。
しかし、奨学金といっても名ばかりで、実質はお金をもらえるわけではなく、授業料が割引になるというのは、なんだかずるいような気がする。
奨学金をあげるからと学生を募って、奨学金をあげてもあげなくても、外国人学生はどっちにしろ、EU内の学生の二倍近い授業料をはらうんだから。。。

なんか、お買い得商品で客をひいて他のものも買わせるという、スーパーと同じ手法だ。どうせ、イギリスのGDPの5%は外国人学生の落とすお金で、大学は商売上手だってわかってるけど、なんだかなー、

試験勉強もしないといけないのに、こんなときに限って、いろいろ気になることがありますね。−−あ、これって逃避?



2002年05月23日(木) Assess the impact of non-Venetians on Venetian art

ヴェネツィアへの芸術におけるヴェネツィア人ではない人たちの強い影響を評価して述べなさい

たとえば、こんな質問に、4−5つくらいの事例をあげて一時間で書くというのが、私が6日後に受けるテストの形式。。。。
こういうのを二時間で二問・・・・。ああ、書けるのかしら?書けるようになるしかないね。

昨日あった友人Kは、午前中一番びびっていたテストが終わってすごくほっとしていた様子だった。なんだか、先生が乗り移ったかのように、解答を書きまくったよ。と言っていた。

うーん、私にもマギーが乗り移ってほしい。
昨日は、マギーに質問に行ったのだけれど、ヴェニスの宗教組織と政治の関係の裏話になって、「これは試験ではかかないでね・・・」と前置きされてから、建前上は政教分離を貫くヴェニスも、実際は宗教的な要職もほとんど、ヴェニスの12家の貴族が資金力にものをいわせて独占していたことを例をあげて話してくれた。。。
テストのネタとしては使えなくても、こういう話はおもしろい!

いつの時代も、公式に言われていることと実情はかけはなれている。
そして、アートや建築はその、ギャップを埋めるために、作られたイメージとして利用され続けてきたのだ。立派な議事堂建築はその場所の政体の権威や富を象徴し、宗教絵画を宮殿に飾ることで、その権力者たちがいかに敬虔な信者であったかを誇張する。
その中で、アートの中に見えかくれする、現実を見極めるのが面白いところ。

作品を注文し、そこに飾るまたは建てることの意味。
中世において、貴族や宗教組織といったパトロンによって注文され、制作された芸術作品には、そういった、動機、意味付け、必要性がある。
そして、その注文に対して、自分にできる限りの技術と芸術性を盛り込もうとする芸術家たち。そこには、自分が作品を作っているのだという、自己の創造力を表現している自負と、パトロンが求めているものを提供しなければならない、という葛藤が見える。

経済力とはまた違って、精神的な概念は、本当に、そこにたっぷりあるものに関しては、人はあえて、声をあげて人に見せびらかす必要もない。誇張しようとする部分ほど、そこには実際に足りなかった概念をあらわしているように思う。



2002年05月21日(火) 帰国決定

今日、7月に日本へ帰る便の予約をした。

7月13日(土)13:00 ロンドン ヒースロー発
7月14日(日)10:00 成田着

の予定です。無事に希望した日の予約がとれて良かった。
ああ、久しぶりの日本。。。ちょっと、どきどき。

松浦亜弥とか知らないからなー、浦島太郎状態だわ。

日本は暑いんだろうなーこの時期・・・こっちは夏は過ごしやすいから。
本当は、ワールドカップの時に、日本に居たかったというのが
ちょっとあるんだけど、そのせいで、6月中は非常にイギリス発日本行きの
チケットが高騰、取りにくくなっているようです。

私は、親友が7月の初旬にパリに来るので、彼女とフランスを旅行してから
帰る予定・・・フランス語できないけど。。。大丈夫かな?
美術史をやっているというのに、大学でフランス語を習ったのに
それが逆に苦い思い出となって、フランス語アレルギーの私。
だって、フランス語って本当に難しい。。。
まず、フランス語には私には発音できない音がいっぱいある。
でも、パリの美術館をめぐる旅への誘惑は断ち切れない。
やっぱ、芸術の都だもんね。一度は行っておかないと。。。
でも、私はやっぱり、イタリア美術・イタリア語の方が惹かれるのよー

というわけで、フランス旅行を計画中。。。
フランス・パリに関していいネタあったら教えてください。



2002年05月19日(日) Star Wars episode2

勉強しなくてはいけないのに。。。。
一週間前から友達に頼んで予約してもらったチケットで行ってきました。
イギリス公開後三日目の週末の夜、もちろん、当日券は売り切れで、時間指定の前売りを持っていても、30分列に並んで待ちました。

そして、ポップコーンを片手に。。。楽しみました。二時間ちょっと。
はっきり言って、あんまり期待していなかったし、やっぱり映画としてはつまらないところいっぱいあるんだけど、でもやっぱりスターウォーズだから、許せちゃう。

ダースベイダ−好きの私としては、アナキンの青年時代役の彼が顔が整っているだけで、非常に人間として薄っぺらく、演技もいまいちだったのが残念。
もっと、アナキンには屈折した、影のある青年であって欲しかった、あれじゃあ、単なる傲慢で自分の能力を鼻にかけるやな奴だよ・・・
お母さんとアミダラに対する思いには多少、動かされたけど、でも、基本的に人間性の深みが感じられず、ドラマに奥行きがでない。

良かったのは、やっぱりヨーダ。ヨーダがライフセーバーをビュンビュンいわせて闘うところが、この映画一番の見せ場かも。かっこよかったわ!!

日本では7月公開らしいですね。。。うらやましいでしょーもう観たのよー
でも、いまだに英語がよくわからないので、政治の話や精神論のところがつかめなかった、また字幕つきでみたいかも。。。とほほ



2002年05月18日(土) 自筆で書くという行為

テスト対策にと思って、ひさびさに紙に文字を書いている。
テストは筆記なので、英語の文章をほとんどワープロでしか書いていない私は
まず、スペルや名詞を書きなれることが必要だと思って、本から、大事そうなところを抜き出したり、してノートを作っている。

英語をボールペン自筆で書いていて思ったのは(試験はボールペンじゃないといけないので)

1.書き間違いが多い

これは消しゴムで消せる鉛筆で書くくせのなごりだと思う、間違ってもすぐに直せるから、あんまり考えないで書き始めてしまうのが癖になっているようだ。ボールペンだと消せないのでノートが汚くなる。あと、もちろん英語力の問題。

2.書くこということは重労働

漢字がいっぱい入った文章に比べれば、英語は書くのは面倒でないが、ペンで書くというのは、結構疲れます。右腕ばかり使うのですぐにだるくなる。肩も凝るしね。普段、ワープロで書いていることがいかに楽かと改めて実感。

3.コピー&ペーストができない

あと、パソコンでは当たり前にやっているコピー&ペーストが自筆ではできないので、書く前にしっかり、文章の構成を決めないとめちゃくちゃになってしまうのが難点。

4.文字はそのときの自分を映し出す

これは、こわい。。。文字はごまかしが効かない。そのときの疲れ具合や、集中力のあるなしが、文字にはっきり出る。真面目に取り組めたときは見やすいけど、いい加減にダラダラやってると、一気に全体が乱れる。
文字は人を表すというけれど、精神・肉体の状態が恐ろしいほど反映されてしまうので、読み返したくないような字になることも・・・


というわけで、日本から私のお気に入り、「首・肩・腕に負担をかけないDr.グリップ」を送ってくれたMとH、本当にありがとう。本気で重宝してます。

というわけで、今日も、書き書きに励もうっと。




2002年05月16日(木) Chara と Alanis Morissette を聞きながら

昨日からテスト勉強をやっと始めました。
そしたら風邪をひいたのか、勉強に拒否反応を体が示したのか、突如ひどい頭痛と腹痛に襲われ、勉強も中断、仕方がないので痛み止めを飲んで、寝ていっぱい汗をかいたら今日はすっきり。

今日は、すごく天気もよく、朝から汗を吸ったシーツやパジャマを洗濯に。洗濯機で洗えないものも手洗いして部屋の中に干しました。

午後は部屋にいて、友達に最近借りた、CharaとAlanisのCDを聞きながら、勉強していたらなんかすごーく愛に溢れた気持ちになって、そわそわ落ち着かない気持ちになってしまった。
女性のボーカルの力はすごい、歌詞やメロディーから気持ちが溢れてきて、感情をゆさぶるので、試験勉強には向かないかも。と思いながら、まだ今も聞いている。

こんな天気のいい日はこんな素敵な曲を聴きながら、好きな人と緑の中を走り抜けて、ピクニックにでも行きたいよー。

落ち着かないのは春という季節のせいか・・・




2002年05月14日(火) 様々な誤解と勉強法

テスト対策どうしよう?と思っていたらフラットメイトから
勉強法を教わりました。その内容を日本人の某有名大学出身の友達に話したら、「えっつ、ていうか、テスト前にそうやって、(要点まとめノートを科目ごとにつくる、暗記項目ははカードに書いておぼえる)準備するなんて、当たり前じゃん。そんなの高校のときからやっていたよ。」と言われ、はっとしてしまった。

高校の時って。。。。そんなしっかり勉強したことなかったよ。
授業のノート見て、教科書や資料集にアンダーラインひいて・・・ぐらいで。

「それで、よく今までやってこれたね」とぽつり。
私は自分なりの勉強法というものを確立していない!!ということが良くわかった。
こっちでエッセイを書くときには、とにかく読みまくり、使えそうなところはノートに抜書き。っていうのしかやったことなかったし。。。。あ、でも単に抜書きは効率が悪いので、そのときに、多少要点をまとめて、要約のような形になることも。しかし、見せてもらった彼女のノートは美しく、わかりやすく、しかも膨大な量で、私の書き散らしとは程遠いものでした。

あとは、私と某男性が、よく一緒に晩御飯食べてるらしい・・・なんて、たまたま学校内で会ったときに立ち話するだけの仲なのに、どうしたら、そうなるんだ? 
めんどくさがりの私は、普段はメールだけだし。。。

学ぶこと多し、の初夏です。



2002年05月13日(月) プレミアリーグ入りならず


最近、日記も書きたくなくなるくらい、エネルギーがなくって、とりあえず
部屋にこもっていようと思ったら、思いがけず、友達に誘われ、金・土・日と出かけていた。そしてなんだか憂鬱もおさまってきたような・・・
今日からはとりあえず、勉強モード再開せねば!

金曜日はイギリス人の友達ベンの誕生日、ケーキとスーパークリングワインを用意してみんなでお祝い。その後、映画を観て、さらに飲みにいった。

土曜日は、食料の買出しに歩いて往復一時間のスーパーへ行き、夜はひさびさにたっぷり料理をし、フラットメイトや友達と一緒に晩御飯。

日曜日は車を持っている友達に誘われて町へ買い物に、米をひさびさにまとめ買い。その後、他の友達と合流して、大学のパブの大画面で、わが町、ノリッジのプレミアリーグ入りをかけたバーミンガムとの試合を観た。結果は引きわけで延長戦、延長戦でもひきわけでPK戦となり、2対4でノリッジが負けて、ちょーがっくり。でも、ひさびさにサッカーを見て熱くなったねー。
普通に観たら、バーミンガムのほうが強そうだったけど、粘り強い防御とラッキーのおかげか、ここまで頑張ってきたのに・・・・

ちなみに、ノリッジの人口は10数万人。そして、この日、スコットランドのCardiffにあるこの試合の行なわれたスタジアムは33000席がノリッジの応援で埋まったそうです。
ちなみにシティーセンターは日曜の昼だというのにガラガラでした。



2002年05月08日(水) どんぐりのせいくらべ

昨日、友達と大学の名前について話していて、自分も大学名で結構人を判断してるんだなと思ってなんだか落ち込んでしまった。

日本でも、イギリスでも、有名大学というのはあって、日本の場合偏差値でだいたいどこがすごいか?ということになっている。イギリスは、大学にいく人が20%−30%くらいのせいか、大学にいくというだけで、インテリ層といった感じなのだが、そしてその中でも、どこの大学だと響きがいいか?みたいなのがあるみたい。

私は、今いる大学も、今度勉強するであろう大学も、コースの内容とイングランド南部で、あまり寒くないところ、ロンドンまで電車でいける範囲といった条件で決めてしまったので、イギリスでもどこどこ大学はすごいんだよ。とか言われると、あんまりぴんと来なかった。

でも、そのすごいと言われる大学に、知り合いが何人も受かったと聞くと、東大に受かった人を見るのと一緒で、すごいね、すごいね。と騒いでしまった、やっぱりどこでもいい大学に入るのは基準が高く、その基準を満たすべくその人たちは、ちゃんと勉強したんだな、と感心してしまう。私にとっては、自分は入れそうもないので、単純に、なんとかは勉強ができるんだなー、すごい!!と思ってしまうのだが、それが人には、大学名で人を判断してると見えるらしい、そして、そう言われて、初めてそんな自分を意識して嫌になってしまった。


まあ、イギリスの大学の場合、推薦状が効果大らしいので、まあ、厳密にはそうでないケースも多々あるのかもしれませんが。

実際に働き始めたら、人間の能力と大学名なんて関係ないのに、就職活動を前にした学生たちにはどうしても無視できない問題でもあるようです。結構、先進国ってどこも学歴社会なんだなあ、なんて思ったり。

私の場合、有名大学に受験して入った人を見ると。。。ああ、きちんと勉強した経験にある人と思ってしまう。そういう人は、10代のころに一時でも勉強に集中した時期がたいていあるので、勉強するというスタイルが身に着いているように思う。

しかし、私の知る限り、一番賢い人というのは学歴を必要としないのので、そういうことの一切から自由なんだなと思う。私が、自分が大学や大学院で勉強して良かったと思うのは、私はそんなに頭がよくないので、大学や大学院を出ておいたほうが、人に教わって系統だって勉強できるし、有名じゃなくても、大学や大学院出の肩書きは私を楽にしてくれてるってわかっているから。

どんなにキレイごとを言ってみても、世の中は弱肉強食で、競争は厳然としてあり、みんなその中で、自分を有利な立場に置こうとあがいている。
そして、ための武器として、英語力と修士という肩書きをとろうと私の今いる大学では、多くの日本人ががんばって勉強している。私は、自分もその一員のくせに、そういう日本人たちの、野心をバリバリ感じると、すごーく自分とはかけ離れた世界のことのような気がして、接点がないと感じる。それは、そういうエリート志向の彼らとちがって、私が昔からおちこぼれだったせいかもしれないし、私の価値基準が彼らとはずれているせいかもしれない。

とりあえず、もっとおおらかな人間になりたいなあ。





2002年05月07日(火) 衣替え


制服を着ていた頃、衣替えの日はどきどきしたものだった。
みんなの服装が一気に白っぽく、明るくなり、そんな軽やかな季節感に乗り遅れるのがいやで、寒くてもぜったい、夏服を着たものだ。

というわけで、この日記も衣替えしてみました。。。といっても色変えただけだけどさー。

今日は実はテストでした。明日もテストです。そして、最後の大きなテストが今月の末、5月29日にあります。テストのプレッシャーでなんだか、情緒不安定。
テストてやっぱり苦手・・・自分の英語力の無さを実感し、ひさびさにかなり深く落ち込んでおります。

大丈夫なのかしら、私。。。やっぱ、もっと必死に勉強しないといけないんだなー。とつくづく。

などといいながら、つい気分転換に日本から送ってもらった芸術新潮の雪舟の水墨画を楽しんでいます。乱暴力は才能がある人がやるから通用するのよねー、私がやったら単に荒っぽくなっちゃう。。。

イギリスは春まっさかりですが、花の美しさも感じる余裕のないこのごろです。





2002年05月05日(日) Sunday Lunch Party−英国人の家庭料理

今日は、イギリス人の熟年世代のお友達パット(正式にはパトリシア)のお宅に呼ばれて、ブリティッシュ・サンデーランチパーティーを体験してきました。
パットは小学校の校長先生を去年リタイアして、うちの大学のアートヒストリーに社会人入学したという立派なワーキングウーマン。

イギリスに来て、9ヶ月。大学の寮にしか住んだことのない私は、いわゆる英国人の家庭料理というものは食べたことがなかった。エッセイ終了後、体調も悪かったので、行くのもつらいなあ・・・・と思っていたが、パットが「もう、このパーティーに来なかったら、あなたとは二度と口を聞かないから」などというほど張り切っていたので、ことわることができるはずもなく、行ってきました。

まず、食前酒に何を飲むかと聞かれ、ウォッカ・トニックを作ってもらう。その他、リビングのキャビネットにはお酒のボトルがびっしり。私の父も好きなグレンフィディックの12年ものもあり、それを話すと奥の部屋においてあるご主人のモルトウィスキーのコレクションも見せてくれた。

パーティーのメンバーは、パット、ご主人のアラン、娘のサラ、そのご主人のハイコー(馬みたいだけどドイツ人なので)、二人の息子のティムとマット。そして、パットの息子のサイモン(テレビ局に勤めていてサッカーゲームの取材に忙しく、ランチが始まる前に出勤していった)、その妻のジョージと二人の息子のビリー。
と、私と他ふたりの日本から来た留学生。

総勢11人がテーブルにつき、食卓の上にはローストビーフをはじめ、オーブンから出したばかりの数々の料理が並んだ。その家庭料理は一言で言うと、「今まで食べたイギリス料理の中で一番おいしい」。イタリアでもそうだったけど、料理の上手い人が時間をかけて特別に用意した家庭料理というのは、たいがいそこらのレストランをしのぐのだと思った。イギリス料理もちゃんと作ればこんなにバラエティーもあり、美味しいんだということを実感して、そんなに悪くないかも、と考えを新たにした。ただ、日本やイタリアと違うのは、その美味しいものに当たる確率が低いっていうことかな?

食事をしながら、いろいろとおしゃべり。ハイコーは翻訳の会社のプロジェクトマネージャーで最近はDisneyのMonster,Incを英語から他の数ヶ国語に吹き替えをする仕事をしたという。今年の秋からは、翻訳を勉強しようと思っている私はその話に思わず興奮してしまったが、吹き替えの俳優のギャラが一時間何十万円もするとか、世界中から人を呼んで、タイムスケジュールを組むので、日程が狂うと責任重大だとか、「ものすごく忙しい仕事で、緊張の連続だよ、報酬も大きいけどね」という彼の言葉に、自分はそんなところではとてもやっていけそうにないなあと、恐れ多く感じた。

食事の後はデザート、美味しいんだけど、パーティーに呼ばれるたびにこんな食事をしていたら・・・これは太って当たり前でしょう? というボリューム。
シュークリームの山のチョコレートがけ(フランスのお菓子なんだけど、何て言うか忘れてしまった)、と60cmくらいはありそうな、長方形のパイをみんなでまた食べる。

イギリス人は紅茶というイメージがあるけど、実際、イギリス人はコーヒーの方が好きな人が多いようで、ここでも、私とジョージだけが紅茶で、他の人はみんなコーヒーを飲んでいた。

パットの娘のサラは、とてもよく出来た人で、少し話すだけで、彼女の知性と優しさが感じられた。パット自身、完全なマイノリティーである私たち日本人学生をいつも気遣ってくれ、英国の文化を教えてくれようと一生懸命になってくれている、とても素晴らしい人なのだが、やはり、その娘のサラもパットのその雰囲気とアランの落ち着きを併せ持った感じのキャラクターで、こんな感じのいい女の人には、会ったことがないかも、というくらい、雰囲気がいい。親子というのは恐ろしいなあどうしても、似てしまうものかと思ってしまった。

サラのご主人のハイコーも(彼はドイツ系ユダヤ人で、15歳までにドイツ、コロンビア、アメリカに住んだ経験があり、今でもこのドイツ・スペイン・英語の三ヶ国語はネイティブ並に話せる!!翻訳の仕事は彼のような人には向いていると思った)とても、ジョークが冴える頭のきれる人で、こんな旦那さんだったら頼れるだろうという感じだった。二人はベルギーで働いていたときに知り合ったそうで、(サラは、イギリスの大学を卒業したあと、アメリカとベルギーで働いてた!)
世界中どこであろうと、いい女はいい男と結ばれるのかなと思った。

英国人の集まりにいくと、そこにいつも壁を感じるのだけれど、パットの家族は、外国人だから・・・ということで壁を作るのではなく、興味を持ちながらも普通に接しようとしてくれたのが、良かったようだ。



2002年05月02日(木) エッセイ終了と映画


無事にエッセイを提出できました。ほんとほっとした。
昨日は、まじで終わらないかと少しだけ、初めて勉強のことで泣きたいような気持ちになった。。。
うーん、文法チェックしてくれた友達に感謝。

仕事のあとの金曜の夜と一緒で、この終わったときの開放感のために勉強してるのかも。。。というくらいすっきりした気持ちになった。
とりあえず、今晩は6時間は眠れるよー

終わったあと、友達とおしゃべりをし、ご飯食べて、チャットをして、映画をみて、(眠かったけど、TVも映画もしばらく観ていなかったので、禁断症状が!!)ひさびさに学内のバーで一杯飲みました。
なんだか、二週間ぶりのアルコールは酔いが早かった。

来週からはテストが始まるのでまだまだ、のんびりとはいきませぬが
とりあえず、明日までに・・・という状況から脱することができたのがうれしい!

時は春、日本はGW真っ最中だな・・・いかがお過ごしでしょう?




2002年05月01日(水) 近代医学学ぶアフリカ人と自然治癒力にたよるアメリカ人


やっと4500wordまで書きました。
睡眠不足とパソコンと向かいすぎのせいか、頭が痛くて仕方なかったので、飯でもつくるかと頭を押さえながらキッチンへ行ったら、医学部のアフリカ人とアフリカ美術を研究しているアメリカ人のフラットメイトが心配してくれ、いろいろ頭痛をとめるためのアドバイスをくれた。

でも、単に疲れからくるものだったので、勉強をストップして彼らと話していたら一時間もしないうちに頭痛は消え去り、もらった頭痛薬も飲まずじまい。
話をしていて面白かったのは、マラリアについての話で、アメリカ人の彼女はフィールドワークで半年アフリカにいた間に3回もマラリアにかかって死にかけたそう。そのときに、現地の人たちが使う薬草が効果があったそう。ナイジェリアの彼は医学を勉強しているのせいか、それを危険だといい、ちゃんと近代医学的な処置を受けるべきだと主張。
私の頭痛については、彼は休息することと、なにかをおなかに入れること必要といい。彼女は水をいっぱい飲めばたいがいの頭痛は良くなるといいながら、頭痛薬をくれた。

彼のカレーには薬草がいっぱい入っていて、いかにも体に良さそうで、マラリアのような緊急を要する病気には近代医学がひつようだと主張する彼も、普段の生活ではナチュラル・メディスンを当たり前にとっている。。。一方、アメリカ人の彼女は自然治癒力を信じるといいながら、頭痛薬を飲む。。

やっぱり人間て、育った環境がおおきいんだな?なんて思う私はどっち側にくみするのだろう?


 < 過去  INDEX  未来 >


ふうこ [MAIL]

My追加