徒然草日記...至都

 

 

続 宮部みゆき - 2002年02月28日(木)

先日まで「宮部みゆき」にはまっていた。
正確には彼女の文庫収録の時代物短編集にはまっていた事になる。

個人的感想は
・面白かった。
・一気に読めた。
・読み返しに問題無し。
・落ちが判っていても再読希望有り。

いずれも文庫であったため御買い得感が余計に強い。
自信を持って御薦めの連作である。

釣られて長編にも手を出してしまった。
ところが此れが失敗の元だった。

選んだ長編は、霊験お初捕物控え「震える岩」(講談社文庫)。
同じ主人公の短編2作がたまらなく面白かったので
此れは是非長編も読んでみなくては、となったのだが。

面白いことは面白い。一気に読めるといえば読める。
しかし、再読したい作品ではなかった。
残念。

ついでに宮部みゆき熱も醒めてしまった。
今まで読んだモノは此れからも愛読書の一つとなるだろうが
長編は現代物も含めて御勘弁と相成った。



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過労死の意味するもの - 2002年02月27日(水)

過日耳鼻咽喉科の一研修医が過労死をした。との報道があった。
昨日の新聞で彼の「過労死」が認定され
総額1億円余りの賠償金が支払われる形になったそうだ。

個人的感想をひと言「あまい」

超過勤務時間が月270時間を越える状態が続いた。というが
そんなの職業柄誰もが当たり前にこなしていることだろう。
元々身体が丈夫なのが大前提。
ヒトより並より丈夫で健全な肉体と精神なくして
其の仕事を職業選択する資格無し。

どんな職業でも始めが肝心。鉄は熱いうちに打て。である。
最初の修行時代に
肉体的にも精神的にもギリギリの処まで踏ん張れなければ
きちんとした美しい形をとることはできない。

溜まった疲れやストレスを上手に吐きだし消化できなければ
一人前の社会人として社会生活を送ることはできないだろう。
或は自分のホントのピンチの時
それを自ら察して周囲に伝えることができないのも
社会人としては問題のあることだろう。

過労死した方達は御気の毒だと思うが
「死」に至る前に自ら何らかの手段を講じることができない。
という事の方が本来憂えるべきことではないだろうか。



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五輪の醍醐味が奪われる - 2002年02月26日(火)

様々な疑惑を生み波乱と混乱に満ちた
近年稀にみる厳戒態勢下で開催された冬期五輪が閉幕した。

疑惑の渦中にあるスケート競技であるが
早くも唯一有色人種が多く活躍しているショートトラック
の五輪採用取り消しの噂が浮上している。
同様に疑惑がありかつ疑惑の源となった
フィギュアではない処が興味深い。

フィギュアは競技人口も多く人気も高い。
というのがその主たる理由らしい。
つまりショートトラックは競技人口も少なく人気が低いので
採用を取り消しても大きな問題は無かろうという判断らしい。

五輪では往々にして普段見慣れない競技
つまりその時だけ途端に注目されるという競技がいくつかある。
そしてそれを契機にその後その競技に注目するという事がある。
此れは五輪の醍醐味の一つであると思う。

従って競技人口が比較的少なく
普段所謂日の当たらない場所にあるような競技こそを
五輪で採用したほうが
その競技に対してもそれを観る観客に対しても
選りよい結果を生むのではないだろうか。

疑惑を疑惑として解明せず、
競技の駆け引きを駆け引きとして判断できず
ただいたずらにダーテイな印象と決めつけて
弱者を排除するようなやり方は
個人的に不快であり賛成しかねる方針だと思わざるをえない。





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続 鬼の撹乱・馬鹿につける薬 - 2002年02月25日(月)

相変わらず体調がはかばかしくない。
風邪からの完全復活にはもう少しかかりそうである。
一方周囲の雑用は刻一刻と増え続けているようで
いつまでも安穏とはしていられそうにない。

本日も後輩(御本人は同僚のつもりらしいが)が
いみじくも言い放った言葉に慄然とした。
「あの人たち悪い人だけど馬鹿じゃないから好きですよ」
此処の「あの人たち」は取引先の方をさす。

社内で他の取引先の方達も交えた場で公然と
「悪い」だの「馬鹿」だのという言葉を安易に発して欲しく無い。

一応社会人なんだから、せめてTPOだけでもわきまえて欲しい。
トラブルをトラブルと捉えられず
いつでも自分だけは違う。と考えるのは止めて欲しい。
それとも彼らに社会的常識を望む方が愚かなのか。

ホント馬鹿につける薬なし。



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いしいひさいち - 2002年02月24日(日)

「いしいひさいち」という漫画家がいる。
いや、いたと云い変えたい。
現実と虚構の両者において
ピリリと風刺の効いた4コマを描いていた。

忍者無芸帳や鏡の国の戦争など
クスリとウウムが絶妙に噛み合っていて真に小気味よい。
何度でも読み返し其の都度違う反応をし、
かつ心地よい読後感を与えてくれる。

それが大問題シリーズになると少し趣が異なってきた。
最初はともかく2回3回と読み直すと
其の都度もう1度という気分が害なわれるのだ。

或る時代を端的に切り取った形になっているのだが
その形がなにかと偏見が強くあるのではないかと思えるのだ。
ヒトの見方に何らかの悪意を感じられるようになり残念である。



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年を取るということ - 2002年02月23日(土)

如月が終わるともうすぐ弥生がやってくる。
此の時期は毎年年度末の各種行事やヒトの移動で慌ただしい。
その中に調度すっぽりと自分の誕生日がおさまっている。
お陰でいつも何だかんだと後回しになってしまう。

年を取る。とはどういうことだろう?
よく「おおだいに乗る」というけれど
「おおだい」とはどの辺りを指すのだろう。

自分で自分が良く判らない間に過ぎてしまうのが一桁まで。
小・中・(高・大学)と人間の貴重な成長期を含む10代。
ほとんどのヒト達が社会に出て働きだす20代。
自分の位置を確認したくなるのが30代。だろうか?

その後は
無我夢中で駆け抜けた時間を振り返る余裕が出るのが40代。
そろそろ人生の第一次決算期を迎える50代。
老後と向き合い始める手始めの60代。
慣れ始めた新たな生活に飽かない努力の70代。
健康に陰りが見え隠れしそうな。。。

誕生日には一つ年を取るという以上に
過去に捕らわれない為に敢えて自ら振り返り
新たな一年を刻む為の一つの道標であるように思う。




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無色人種の祭典・冬期五輪 - 2002年02月21日(木)

巷を賑わす冬期五輪も残すところ後5日間ばかり。
今年も、いや今回は、
真に審判の権威が地に落ちた形になっている。

フィギュア・スケートのペアの判定が覆ったのが
そもそものケチの付け始めた。

そもそも純粋にタイムだけを競う競技以外が多い。
またその判定は往々にして
審判の好みが反映されやすい側面を持っている事は
決して否定できない周知の事実である。
更にその判定が、地元に有利に働いたとしても
此れも今までは「地の利を活かした」などと云われ
肯定されてきたことだ。
そして、一度出た判定結果は覆されないのが大前提であった。

にも関わらず、今回はそれが大きく翻ったのだ。
此れが審判の権威失墜でなくて何であろう。
毎回何らかの形で疑惑の判定があっても
一度出たものが覆されないという事実が
かろうじて審議の権威の揺らぎを押さえていたのだ。

其の証拠に現在も各国からの判定意義申し立てが後を絶たない。
かといって
日本や韓国などの言い分は相変わらず全く聞き入れられない。

かつて冬期五輪女子フィギュアで
仏ボナリー選手という黒人の方がいた。
傍目に見て肌の色を良く活かし
ブラック・イズ・ビューテイフルな演技であった。
にも関わらず、
彼女は最後まで公正とはほど遠い処で審議され評価された。

陸上競技で驚異を誇るブラックな方々は
何故水泳やスケートに進出しないのかと常々疑問に思っている。
未だに有色人種への風当たりが冷たい現状が維持されている。

何故なら冬期五輪は平和や平等などという看板とは裏腹に
無色人種のための祭典であるからだ。



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鬼の撹乱・馬鹿に付ける薬 - 2002年02月20日(水)

風邪をひいた。今季2回目である。
過去に風邪をひいたのは一昨昨年の4月中旬頃と思い出せるくらい
丈夫が取り柄だったのに今年はどうもついてない。

職場では当初全く本気にされず、
それと判明すれば今度は鬼の撹乱と囃される。
馬鹿は風邪をひかない。というが
仕事馬鹿でも風邪にはかかるんですね。という。
腹立たしくひと言も二言も言ってやりたいが
如何せん咽喉がやられて声が出にくい。

声の商売なので声が出ないと仕事の捗りが夥しく遅延する。
従って残された大切な声は
自ずと使う場を選ぶ形にならざるをえない。
忌忌しいが致し方あるまい。

こんな時こそ蓄積したデスクワークをこなす絶好の機会と思い
PCに向かう姿がまた周囲を面白がらせているようだ。
いや、煙たがられ度がまた増量されただけだろうか?

馬鹿につける薬無し。とはいうが
ヒトの不幸を囃す間に
己の頭のハエを払う努力をして戴きたいモノである。
少なからず今は
周囲への苦情その他を肩代わりできるだけの余力は無いのだから。




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春一番 - 2002年02月19日(火)

今日東京に春一番が吹いた。
2月は逃げる月とは云うけれど、でも未だ2月なのに、である。
今年も荒れ模様という事だろうか。

我々の年代も就職して10年余り。
肩たたきやリストラとも無論無縁では無い。
元々座れるイスの数が限られた職場だから
卒後10年近辺から第2の人生を歩み始めた同期生が多々いる。

来年度から親しい友人の1人が或る役職に就く。
そこに属するヒトの人事権を担うポストだ。
それだけでなく他の部署や外部の会社との折衝・交渉など
多岐にわたる雑務も兼務しなければならず
一種独特の才能が必要な職務である。と個人的には考えている。

彼は良い意味で挫折を知り己の劣等感を上手に克服し
その位置まで努力と人徳で辿着いた。
自ら此れからが正念場である。と述べる彼に
素直に拍手を送るとともに暖かく見守りたいと思う。



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継続は力なり - 2002年02月17日(日)

今日で丁度約1ヶ月連続でこの日記をつけたことになる。
軽い気持ちで始めたが結構楽しい。
もっとも此の楽しみとつらさは或る意味背中合わせだ。

つらさとは書くことをまとめるコツを掴む困難さだ。
冗舌にはなるまい。と当初から決めていた。
精々400〜500字以内にまとめる事としていた。
一気に読むには此処までの長さが限度であろう。

また自分の中の言いたい事を
どんな形であれ外部に発信する場を持てたのは喜ばしい。
ともすれば自己中心的になりがちな己の毒を
文章にし公開するという形を取り上手に制御できそうでもある。
意見をヒトに押しつける事無く伝える術を得た気分だ。

話のネタを探すのに労しない訳では決して無いのだが。

継続は力なり。
これからも頑張ろう。



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春菊・詠美 - 2002年02月16日(土)

この二人の作家の共通点は少しエッチな話を書く。だろうか。
個人的には前者の方がリアルで却って好きである。

「年下の男に振り回される私って、みっともなくてちょっと好き」
これは或る単行本の帯に書かれていた言葉である。

当時年下相手に戸惑っていた自分にズキリと響いた。
肝心のエッチについては本に遠く及ばないけれど
何気ない言葉の言い回しに時折ズキッとさせられる。
これは凄い才能だと思う。

エッチなのに妙にリアルなのに全然いやらしく無くて
さっぱりとした洗い上がりの糊のきいた白いシーツのイメージ。
明るいエッチって好いなあ。

振り返って山田詠美は初期の「蝶々の纏足」は好きですが
続けて何作か読んだ後の正直な感想は???
「トラッシュ」その他何処がいいのだろう?




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ふぃぎゅあ・すけーと - 2002年02月15日(金)

冬期五輪の華は個人的にはフィギュア・スケートだ。
スキーのアルペンや複合も結構好きですが。
バレエ愛好家としては、やはり氷上のバレエにも注目という処で。

バレエと捉えると
順位の優劣は技術よりも芸術が優先されるが当然と思う。
いくらステップが正確でも
「何か」を訴えられる表現力が備わっていなければ意味が無い。
ただタイムを競う類の競技とは根本が違うのだから。
現在米国で話題になっているペアの順位の問題など笑止千万。

今日の男子フィギュアは圧巻だった。
特に上位を占めたヤグデイン、プルシェンコの二人は別格だった。

仮面の男を堂々と演じた怜悧な刃物のようなヤグデイン
カルメンに合わせてバレエの舞台の様に踊りきったプルシェンコ♪
両者譲らず見事な競演、まさに饗宴だった。

華は豪華に美しく艶やかに少し毒も含んだ妖しさでこそ
愛でる価値もあろうというものである。





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ちょこれーと・ぱにっく - 2002年02月14日(木)

今日はバレンタイン・デイである。
記憶にある限り盛んになったのは此処20年くらい前からだろうか。

今年も義理も含めて持ち帰り困難な程度の頂き物があった。
おかげで我が家の冷蔵庫は満杯だ。

個人的主義としてお返しは一切しない。
過去10年以上はそうしているが特に困ったことは無い。
それでも数的にも質的にも大きな変化がないまま経過している。

噂では今年は「義理」省略傾向であると聞く。
不景気の波が日常の些細な遊びにまで押し寄せて来た様で
あまりいい気持ちにはなれない。

それとも食べきれない程のチョコを貰わずにすむ方が
遥かに平和をもたらすことことになるのだろうか?
特に職場や家庭においては。



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守備範囲の拡張と維持 - 2002年02月13日(水)

専門職に従事していると視野が狭くなりがちである。
特に勤務が不規則で休暇が取りにくいとなると、
ことはますます深刻さを増す。

自らが気をつけて仕事以外の交友関係の拡大と維持に努めなければ
容易に外部の社会から孤立してしまうだろう。
特に情報に関しては視野が狭くなれば狭くなる程
その判断の尺度に狂いを生じるように思える。

という訳で普段から
敢えて異業種のヒト達との交流を絶やさないようにしている。
俗に言う「世界が違うヒトと付き合う」のだ。

当然社会感も違えば人生感ひいては倫理感も違う。
「違う」という事実を楽しめる間は
精神も柔軟でヒトとしての成長も期待できる。
しかし、一度その違いが嫌悪に変性した場合には
ミゼラブルな結末を迎えそうな一面は否めない。

可能ならば何時までも
精神に柔軟とゆとりのある成長し続けられるヒトでありたい。



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バレエでないバレエ - 2002年02月12日(火)

友人に誘われて独逸バレエ-Stuttgarter ballet-を観た。
演目は「じゃじゃ馬馴らし」
個人的感想はバレエでないバレエの一言に尽きる。

前半はコミカルな動きが見事なドタバタ劇が繰り広げられ
後半はややクラシカルな雰囲気あるものの…
何年か前「観る第九」と称されたバレエに準じる悲惨さだった。

今回も各々の踊り手の何れもが完璧なるステップを刻み
かつ感情豊かに表現できる技量を持っている事が
容易に見て取れただけに余計に残念だ。

古典に斬新な前衛的味付けをするのが現在の趨勢とはいえ
観客の多くがそれを望んでいるのかどうかには、まだ疑問が残る。
観客の嗜好を見極めた上で上映するか否かの判断をして欲しい
と興行側に求めるのは余りに勝手な言い分だろうか?

しかし一方で終幕後一部の観客からブラボゥの声と
まばらながらも結果万雷の拍手があったのもまぎれもない事実。
とすると、この試み今回は受け入れられたのかもしれない。

ま、個人的には次回はご遠慮したいというのが本音だ。
やはり古典は奇をてらう事無く正攻法で魅せて戴きたいものだ。




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羨む気持ち - 2002年02月11日(月)

昔からヒトを羨んだことがほとんど無い。

表彰されるとか抜擢されるとかの類にも縁が無い。

だからどうなのか?

自分は自分で自分以外の何物にもなれない。
という事実に何の疑いも持たずに生きてきた。という事らしい。

芸能人にも憧れないので、
その真似をする人たちの気持ちも理解しがたい。

何事も自分基準という事は常にライバルは自分自身である。
他と比較しない代わりに一人よがりにならないように
他人との距離と関係に気を使う。

井のなかの蛙にならぬ様自らを諫めて精進するが肝要。



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中島みゆきを聴く - 2002年02月10日(日)

中島みゆきのアルバムを何枚か立て続けに聴いた。
何故だか急に聴きたくなったのだ。

聴いても聴いても涙を誘われることは無かった。
ただ聞き慣れた曲が続き、
それが安心と一抹の寂しさを感じさせた。

去年の冬はどれを聴いても涙がこぼれた。
恋を失った心が傷んでたまらなくなっていたのだ。
自分の中のやっかいな感情を処理しようとしてもできず、
そんな自分自身を誰より自分が持て余していた。
仲間との会合に無理して出掛け
楽しいのに楽しくないという相反する感情の中に
自らどっぷりと浸っていた。

時間が全てを解決すると知っていながら待ちきれなかった。
1年がゆっくりと過ぎ、
今同じ中島みゆきを静かに聴けるようになった。
ただそれだけのことである。
ただそれだけ。



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ワインの楽しみ - 2002年02月09日(土)

まず赤か白か。
次に何処の産地にするか。
葡萄の種類は?単一なのか複数のブレンドなのか。

ツマミをどうするのか。
料理全体の金額の1/3から多くとも1/2の程度のモノを選びたい。

味は赤なら軽いか重いか。
白なら甘いか辛いか。

魚でも肉でも個人的お気にいりは
白ならイタリアのGINIかバルベッラ・ダスティである。
前者は蜂蜜様のほのかな甘味を
後者は柔らかな泡が口中を満たす爽やかさがある。
ドイツのNAHEブルーボトルもデザートワインとして捨てがたい。
赤ならフランスはブルゴーニュ地方のピノ・ノワールのみが一押しである。

チーズは固くても柔らかくてもよい。
ブルサンアイユかピエ・タングロなら
個人的には金を出してまでも食べたいチーズである。




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スター・システム - 2002年02月08日(金)

明日から冬期ソルトレーク五輪が開催される。
今回は金メダル獲得は難しいというのが大方のメディアの予測である。
しかしその中の何人かの特定の種目と選手だけは
相変わらず注目を集めている。
日本独自の見方としてはメダル獲得圏内にいる、ということらしい。
フィギュアの恩田やスピードスケートの清水、モーグルの里谷らだ。

恩田選手は現在唯一トリプル・アクセルに挑戦する
ということが表向きの理由らしい。

表向きというには訳があって
実は彼女のコーチが伊藤みどりさんと同じである。
其の線で、
もう1人の代表選手である村主選手よりも注目されているのではないか?
と考えてしまうのは深読みしすぎだろうか?

今も昔もフィギュアスケートの世界は技術と芸術の両方が評価される。
真の意味で上を目指すのであるなら
両方を出来うるかぎり磨くのが王道ではないか。
今の時点で王道を歩んでいるのは村主選手の方だと個人的には思う。
しかしJOCも国内メデイアも恩田選手ばかりを取り上げている。

或る選手のみを大きく取り上げ贔屓してしまうというスターシステム。
此れはフィギュアスケートの世界だけに留まらず国内各界に見受けられる。
此のスタイルを好むというのは日本人の特性なのだろうか?




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女友達と会う - 2002年02月07日(木)

最近周囲で離婚の話をよく耳にします。
離婚の理由は各々あれど、
バツいちになった。と本人は割りとあっけらかんとしているのが特徴です。

先日昨年11月にバツいちになったばかりの女友達と夕食を共にしました。
結論、早く咲く花は実を結ばず散るのも早い。です。

若いころからモテモテだったせいか
30代後半になって改めて一人になると妙に寂しいらしいです。
というか肝心なのは中身なんでしょうが、外観の容色の衰えは隠せず、
どうも昔日のようにはモテないようなんですよね。

相手無しで過ごした時間がほとんどないようなので
一人の時間を持て余しているようです。
だから日頃トンと御無沙汰の人間にも
気軽に頻繁に声を掛けているのかなあ?
などと邪推してしまいました。

まあ結婚するより離婚の方がエネルギーを使うといいますし
エネルギーを使い果たしてボロボロの処なのかもしれません。
いやむしろ一人社会から周囲から取り残されたように感じているらしく
なぐさめて欲しい訳ではないが、ただ相手をして欲しいだけな雰囲気です。

友情があるなら相手をするのはやぶさかではないですが
どうも不幸の臭いを振りまかれているようで感じ悪いなあ〜
できるなら、幸福な時によろこびを分かち合う友達になりたいものです。
と、此れは私個人の人徳の問題か?(^^;



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生物学個人授業 - 2002年02月06日(水)

南伸坊氏の個人授業3部作の2作目を読みました。
いや、此の本は免疫学より先に出ているから正確には1作目に当るのか?

個人的感想は…う〜ん面白くない(^^ゞ
生物学を堅苦しく考えず面白く捉えて欲しい。
という試みだとすると正直巧くいけてない雰囲気です。

講師の岡田先生は所謂関西弁であんじょう話してますけど
全然中身に興味が持てませんでした。

かつて学生時代には
生物学は免疫学より好きな学問だっただけに余計に残念です。
話自体は適度に補講もあって分かりやすく
加えて補講の内容は免疫学よりも適切な雰囲気にも関わらずに。

という訳で残りの1作である養老先生の解剖学はキャンセル予定です。
学問的にも解剖学が一番嫌いだし
だいたい講師の先生が個人的には一番苦手なタイプなので。

南伸坊氏の文章も勘弁&満腹状態です。



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宮部みゆき - 2002年02月05日(火)

宮部みゆきとの最初の出会いは「平成御徒日記」である。
時代劇や歴史小説の舞台となった町並みを
敢えて御徒で踏破しようという企画物である。

市中引き回しの上獄門・磔などと簡単に口上されているが
これを実際に御徒で踏破するとなると、此れが中々大変な代物らしい。
箱根の山越えや関所破りも現代人にはとんでもない暴挙らしい。
ということで現代人のひ弱さが上手に露呈されており
頭でしか物を考えられなくなりがちな我々には意表を突いた面白みがある。

次に出会ったのが「初ものがたり」という
本所深川の岡っ引き茂七親分が主人公の連作短編集である。
此れがほろりとさせてじんわりとした味わいである。
読み始めたら止まらない。という本に久しぶりに出会った。

というわけで今度は「本所深川ふしぎ草紙」を読んでみようと思う。

池波正太郎或は平岩弓枝の再来なるか!?
乞御期待!




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既に旬でない話 - 2002年02月04日(月)

田中真紀子元外務大臣の更迭に対して
国民の約半数が遺憾の意を示しているらしい。
彼女の良く云えば庶民的な悪く云えばべらんめえ調の物の言い方が
国民に対して物事を分かり易くしているように見えるからかもしれない。

しかしその物の言い方は果たして何処にでも通用するものだろうか。
国会答弁や同じ議員に対してはふさわしくない物の言い方と思われる。

一方外務大臣の職務は国際外交における日本の顔である。
特に他国との外務関係者との綿密な打ち合わせや会合は
欠かすことのできない本来のあるべき義務であろう。
此れを就任後半年間でわずかしかこなしていない
というのは明らかな職務怠慢である。
しかも現在は世界情勢が刻一刻と大きな変化を呈している時なのである。

彼女は物事に正確な優先順位をつけることができず
物の言い方一つにしてもTPOをわきまえることが
残念ながらできないヒトであった。
そのことを冷静に見極められず
唯いたずらに遺憾の意を示すのは如何なものか。
日本国民の物事に対する判断力を試されているようで
個人的見解は不愉快である。




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優先順位 - 2002年02月03日(日)

或る仕事を遂行する時に優先順位を正確に付けられるか否かが重要である。

今の世界情勢の中では内部改革も大切かもしれないが
それ以上に対外的に適切な対応が迅速に取れる事の方が
より重要なことではないだろうか。

去る9月に米国で多発テロが発生し「戦時下でない」にも関わらず
多くの一般人が犠牲になるという前代未聞の惨状が引き起こされた。
その後テロへの戦いと称する報復攻撃が開始され
世界全体に瞬く間に再び戦火が拡がっている。

そして金は出すが人は出さないとしばしば世界各国から叱責される日本も
今回ばかりは対岸の火事として見物料を払っているだけという訳にはいかず
自らも渦中に飛び込まざるを得ない状況に陥ったわけだ。

先日アフガニスタン復興国際会議が開催された。
日本は緒方さんの見事な手腕で世界的に恥をさらさずにすんだ。

事の周囲で責任の無い立場で云いたい事を云うのはたやすい。
責任ある立場で適切な発言をし迅速に行動することの方がより難しい。

今日本の外交は世界の中で取り残されない為の重要な局面を迎えている。
内部改革よりも大切なことを選択できるヒトが
日本の顔である外務大臣という職に就くことを切に望む。



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責任と資質 - 2002年02月02日(土)

人間の評価は有事の時の行動と責任の取り方で決まると思う。

近年世界の中の島国日本においても有事が多く起こっている。
国内では旧くは日航機墜落事故、最近では淡路阪神大震災。
前者は明らかな人災であり、後者は予測できない天災である点は違うが。

人災が起こった時責任者がどう行動するかで
此の場合その「会社」の社会的評価が決まってしまう。
あれ以来日航機を使用しない、というヒトもいると聞く。
詳細は知らないが適切な対応が取られなかったのであろうと推測される。

天災の場合には此れは予測できず避けられないものなので
よりそのヒトの持っている資質が問われる形になる。
震災時の時の首相は旧社会党の村山さんであった。
人の好い温厚な雰囲気を醸し出しかつ野党から選出された首相であったが
其の良さを良い意味で発揮することができず
日本人の優柔不断さというか決断力の無さや求心力の無さを
世界的に露呈してしまった。

さて最近の日本の政治家はどうであろうか?
社会的な責任を全うしているとは到底思えないのだが。
年月も経験も活かせないようで残念である。








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やわらかいモノ - 2002年02月01日(金)

昨晩久しぶりに深夜チャットをやった。
懐かしい面子で今の話題のチャット。
楽しかった。

ただそれだけ。
それだけなんだけれども心が疲れた時には安心をくれる。

公私ともに周囲はどんどん変わっていくけど
変わらないものなど、この世には何一つ存在しないと知っているけど。

時には懐かしさに酔うということも大切かもしれない。
一瞬のまやかしでも心が癒されるなら。


...




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