時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2014年11月26日(水) 本日の更新

覆面企画6参加作『酔夢春秋』をUPしました!
ほんのちょっぴり加筆修正&若干の難読漢字、特殊な用語に読み仮名をつけました。
難しい漢字でも、普通の用語にはあんまりルビつけませんでしたが、『弱法師舞(よろぼしまい)』とか『柿衣(かきぞ)』とかの特殊な用語や、『深山』と書いて『みやま』と読んだり『しんざん』と読んで欲しいところ(そのほうがゴロがいいから!)とか、『すいむ』童子とか『あたごやま』とかの固有名詞には、読み仮名があったほうがいいかな、と。

加筆は、赤ちゃん時代の酔夢童子の描写に、背中の羽のことを書いていなかったので、軽く言及しました。
覆面企画でいただいた感想で、自分がそこで背中の羽や嘴に言及してなかったことに気がついて……。
自分にとってはあたりまえのことだったから、すっかり書き忘れてましたが、あれじゃあ普通の赤ちゃんだと思われて当然でした。
人様に読んでもらって初めて気付くうっかりミス……。
こういうことがあるから感想はありがたいです。

他にも、間違い探しレベル(笑)の微修正が若干。

それから、だもさんにいただいた酔夢童子のイラスト二枚をいただきものコーナーにUPしました!
企画終了後の、ツイッターでの後夜祭的な交流の中で自然発生した、お絵かき祭で描いていただきました。

二枚いただいたうち、クール・バージョンは、だもさん的には試作品で、ボツにするつもりだったらしいのですが、カッコよくて素敵だったので強奪してしまいました。
後書きにも書いた通り、酔夢童子はもともと高校生の頃に考えたオリキャラで、当初の設定ではもうちょっと見た目年齢が上だったので、このクールバージョンは、そっちのイメージにぴったりだったから……。
そんなわけで、二枚のイラストが、二度美味しいです!

それから、もう一つ。
私、このあいだ『サヌザと共に』を、『でんしょ』版と差し替えたつもりだったのですが、もしかすると、手違いで差し替わってなかったかも……?
誰も読んでないとは思うのですが、もし読んで、何処が変わったのかと疑問に思ってた人がいたら、ごめんなさい!m(__)m
今度こそ差し替えました。
変更箇所は、間違い探しレベルの細かいのがほとんどですが、ラストシーンに若干の加筆があります。
今度こそ、ちゃんと加筆されてるはず!

言い訳しますと、ちょっと前にジオシティの運営が変わってから、サイトの更新が、ちょっとややこしいことになっちゃってるのです……。
どうややこしいかは、説明が面倒だし関係ない話なので省略しますが、今後とも、ちょっと注意が必要みたいです。
ごめんなさい。これから気をつけます。




2014年11月19日(水) 『恋人の石』差し替え

以前予告してあった通り、『恋人の石』を、電子書籍同人誌『でんしょでしょ』掲載版に差し替えました。
細かな言い回しの変更とか、誤字脱字、漢字変換の揺れの修正程度の微調整ですが、複数の方に丁寧に校正していただき、アドバイスをもらって、ちょっぴり質が上がっているはずです。
校正を担当してくださった皆さんには、本当に感謝です。

ちなみに、『恋人の石』が載っている『でんしょでしょ』創刊号は、パブーで無料でDLできます。
『でんしょでしょ』は第四号まで出ていて(もちろん無料)、どの号も読み応えがありますので、よかったらDLして読んでみてくださいね!



2014年11月12日(水) 覆面企画6 後書き(3)

■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。

B03 <激情>の魔女

あまりの可愛らしさにニヤニヤが止まりませんでした。


B06 闇盗人

異世界ファンタジー好きの萌え要素たっぷり。


B08 クルーム・ルージュは屍に帰す

実に雰囲気がある異世界ファンタジー。重厚で幻想的でカッコいい。


B09 狐の嫁入り

安定した達者な筆使いで安心して読めて、ほんわかホロリとしました。


B12 キタキタ

作者さん本人はそんなに怖い話じゃないと言い張ってるけど、怖いってば!
ヤンス、プロメテウスと並んで、今回の覆面企画の伝説的作品じゃないかと……。


C07 深夜ドラマは30分ものに限る

バカバカしくてくだらないけど、どこか上品。力みがなくて上手いなあと唸りました。ラスト近くではちょっといいこと言わせてるのに、最後がわりと投げやりでどうでもいい感じで無造作に終わる脱力感もまた良し(笑)


C10 あなたの健康を損なうおそれがあります

主人公が怪しい会社に転職するまでの経緯を語る手際が素晴らしく、テンポが良くて小ネタも効いてて、センスいいなあと思いました。


D04 アマヤドリズム

構成のお手本みたいに良くまとまった短編で、手慣れっぷりが小気味良く、さすがと思いました。ちょっと元気が出る読後感も良い!


D08 火童子

これ好き! 人の手の触れたことのない太古の森の神秘的で厳粛な雰囲気とか、どこか舞台の幕引きを思わせるラストシーンの余韻とか。森の静寂を破って一幕のドラマが起こるけど、それらすべてを飲み込んで最後には『森閑』という言葉に収斂したような、静かな印象が残りました。


E02 キドニーパイをひとくち

上品で手慣れた、上質の短編。舞台が室内に限られているので、これも舞台劇のよう。厨房の火が落ちて暗転するラストに、演者が去った舞台の照明が落ち、幕が下りたような余韻が。


E08 女神は灰の夢を見る

リアリティと幻想味が一体となった不思議な味わい。日常の中に幻想が紛れ込む感じが好き。


E12 プロメテウスの崖

カッコいい! 他の追随を許さない圧倒的な筆力で、この尺とは思えない密度の濃さ。とにかく圧巻です。


F08 凱旋の火矢は墜されたし

大きな背景を感じさせる骨太なストーリーもさることながら、語り口に独特の味があって魅力的。


G03 これから朝が訪れる

外国の文学作品みたいな雰囲気で、オンノベでは貴重な作風かと。


G07 TOMOSU

なんじゃこりゃ……と、二度見する勢いで、ぽかんとしてしまいました(笑)←褒めてる
これがフェイクじゃなく、いつも通りらしいところもすごい(笑)


G08 恋愛未満コンロ。

ハムスターの話から始まって段々と事情が分かってきて、なかなか付かないコンロが象徴していたものやタイトルの意味が明らかになる流れに、(誰だ、この上手い人は!)と唸りました。


G10 マイノリティ・レポート

水準の高い『なりきり』ぶりにびっくりしました。これは上手くないと出来ないフェイク。架空のレポートの中の架空の(?)風習や風土が、実に魅力的。写真が、写真が見たかった!!(笑)


■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。

A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!

ただでさえインパクトあるのに、これをしょっぱなに配置したネジ子さんとの連携プレイで、さらにインパクト増! まさに企画の華でした。

B08 クルーム・ルージュは屍に帰す

なんかカッコいい。

B12 キタキタ

脳内にキタキタ親父が浮かんで……。中身とのギャップも含めて印象的でした。

C01 天翔る竜と天下無双のドラゴン娘!(仮)

(仮)って何……? と、気になって。

C09 真夏のブーメラン

オシャレ。実はぱんつなのに(笑)、一見爽やかオシャレ。

C10 あなたの健康を損なうおそれがあります

何だこれ?……と興味を引く、とぼけたタイトル。

D04 アマヤドリズム

これもオシャレ。ポップで洒脱で目を引くし、記憶に残ります。

E08 女神は灰の夢を見る

もしかして私は『夢』って入ってるタイトルに惹かれる習性があるのかも……?
しかも『灰の夢』っていうのに、ますます惹かれますが、理由は不明。

E12 プロメテウスの崖

タイトルだけですでに硬派な感じでカッコいい。

F06 夕星☆えとらんぜ

ポップで可愛いし、目立つ。

G03 これから朝が訪れる

具体的には何の話かさっぱりわからないけど、なんとなく文学的で、何か『物語』の広がりを予感させる。

G05 金糸雀に雨

漢字の『金糸雀』がレトロな雰囲気を出してて、『金』という色と『雨』との取り合わせが絵画的で、タイトルだけで絵本のよう。

G06 ファレと変な魔法使い

『変な』という無造作な形容がそれだけで可笑しみを誘う、脱力系の魅力。


■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。

B05 人類に炎を取り戻してくれたペンギンのお話

ヤンス可愛いでヤンス! 思わず笑顔になっちゃうお話でした。


E03 火を目指して飛んでいけ

方言の語りが、もう、もう……(涙)
方言でなくても好きだったと思うけど、方言の味わいがとてもいい!


G05 金糸雀に雨

すごく好き! 詩的で、絵画のような雰囲気がいいです。



以上です。

最後に、ご一緒してくださった皆様に、感謝を。
期間中は日記やツイッターで、知り合いであろうとなかろうと関係なく馴れ馴れしくお名前出しまくって失礼しました。
直接交流がなくても、作品をじっくり推理させてもらった方とは、なんとなく、とても親しくなったような気になってしまうのです。
なので、全ブロックの推理を完走した今、勝手に参加者の方全員と親しくなった気分でいることをお許し下さい。

そして、主催のネジ子さんにも、あらためて最大級の感謝を。
本当に、かゆいところに手の届く運営をしていただいて……。
検索窓や投票ボタンなどの、便利だったり楽しかったりする新機能の設置、そして、途中で投票結果を見たいという要望がでたらすぐに投票結果一覧を表示できるようにするなどの技術面での素早い対応は、まさに神!
そして企画の主催には裏方に徹して個人を表に出さない方法もあると思いますが、ネジ子さんは適度に顔を出して、親しみのあるキャラクターで企画を盛り上げてくださって、おかげさまで、本当に楽しく遊ばせていただきました。
これだけの規模の、これだけ動きのある企画をまとめていくのは、並大抵のことじゃないと思います。
本当に、感謝してもしきれません。
とにかく神!! 女神!!

そして、ネジ子さんに技術面の裏方として協力していたみなさん、振り分けアカウントの管理や『覆面探偵』という仕掛けでみんなを楽しませてくれたあまねさん、エンタメ精神溢れる面白推理でとにかく賑やかに場を盛り上げてくれたスター探偵・塩中さんにも感謝したいです。
本当に楽しかったです!

二年後くらいに第七回があったりすると嬉しいなあ……。



2014年11月10日(月) 覆面企画6 後書き(2)

■推理期間中、褒められた点は?

童子が可愛い、ちさが可愛い、文章のリズム感、情景描写など。
ありがとうございます!
あと、人外萌え、異種族萌えの同志の方にいろいろ受けとめてもらえた気がして嬉しかったです。


■推理されてみて、いかがでしたか?

今まで、自分ではがんばって新機軸に挑戦してみたつもりでも毎回バレバレだったから、今回もどうせバレバレだろうと思っていたら、意外と隠れられていてびっくりでした!
今回のこれ、自分の特徴と逆方向のフェイクではなく、自分の元々の特徴(だらだらぐねぐねした長文、年寄り臭さ等)が、より強調される方向で、もともと毛深い人が狼男の仮装をしてるようなもので、ぜんぜん隠れてないどころか、かえって分かりやすくなっているのではないかと危惧していたのですが、いくつかの偶然と、ブロック分けに助けられました。
これがファンシーなFブロックとかだったら、きっと、「こんなに年寄り臭いのは冬木さんしかない!」ということになっていたかと……(笑)
ヘタするとサイトの作品一つも読まないで、プロフィールをチラ見しただけで当てられてたレベル?

それが、同ブロックの大勢のみなさんに盾になっていただいて、途中で心苦しくなくなるくらいに隠れられてしまって……。
投票のほうでは、わりと早い段階で正解に票が入っていたのですが、ツイッターやブロク等では、推理期間終了間際になるまで誰も私を04に当てはめてる人を見かけなくて、場合によっては逃げ切りもありかと思われたほどでした。

直近の更新が、全く趣が違う『木苺〜』だったことも幸運だったかも。
木苺は食べ物ネタが多かったので、直近があれでなければ、こんなにキドニーパイに当てはめてもらうことはなかったでしょう。

あと、前回参加作(『ヘブンリー・ブルーはここにある』)とのギャップが大きかったのも良かったのかも。
その前の『サヌザと共に』とは、わりと傾向が近かったと思うので(年寄り系の作風、能の影響など)、前回作や直近更新作ではなく、そっちを参考にしてたら、もっと当てやすかったかもしれません。

正解してくださった方は、掲示場から辿れた限りでは、お二人。
あまねさんと和さんです。
お二人とも、期間終了間際に当ててくださいました(特に和さんは、掲示板での報告が正解発表7分前くらいでした)。
正解してくださったお二方、ありがとうございました!
正解しなかった方も、一生懸命推理してもらって、とても嬉しかったです。ありがとうございました!

推理の被正答率は、無記名投票の分を除くと2/10でちょうど二割、投票分を含めると、5/18と、3割弱でした。
まさかこんなことになるとは……!


■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?

02『キドニーパイをひとくち』(正解:玉蟲さん)に5票(3票+匿名投票2票)
07『暁の女神と黄金の悪魔』(正解:文月さん)に5票(4票+匿名投票1票)
08『女神は灰の夢を見る』(正解:小林さん)に1票(匿名投票)
09『The Phantom Circus, Fire Funeral』(正解:白馬さん)に1票。

ちなみに正解である04は、2票+匿名投票3票で合計5票だったので、02、04、07がタイ記録でした。

『キドニーパイ』は、直近の更新が『木苺はわたしと犬のもの』だったおかげですよね。
私にあんな的確で無駄のない整った文章が書けるわけないのに、頑張れば書けるのかもと思ってくれた方もいるようで、光栄です(でも、ごめんなさい、私には無理です)……(^^ゞ

この作品、最初に自ブロック作品を読んだ時には、自分には全く書ける気がしない文章だし、自分が全く書きそうもない内容だと思った(ストーリー的には書くかもしれないけど、舞台が現実のヴィクトリア朝イギリスというのが書きそうもないところ)ので、自分がこの作品に当てはめてもらえるかもなんて全く思わなかったのですが、こんな素敵な作品と間違えてもらえて嬉しいです!

ちなみに、もし私がこの内容を書いたら、舞台はヴィクトリアン風異世界になって、料理はF04『幸福の食卓』みたいな謎の異世界料理になっていたと思います。
そして、会話がもっとグダグダで、全体にもっと散漫に、だらだらと長くなって、6000文字では書ききれず、提出を諦めていたでしょう……(笑)

あ、あと、タイトルがたぶん、『キドニー・パイをひと口』になってたんじゃないかと……。
さっきから、この作品のタイトルを書こうとするたびに『キドニー・パイ』と書きそうになって、違う違うと直しているので。
『ひとくち』も、うっかり『ひと口』と書きそうになって、違う違う、と直したので。

そして、文月さん(07)と取り違えていただいたのも光栄でした。
文月さんが最近意図的に読点を増やしていたことと、私が最近自然と読点が減ってきたことで、文章の感じが少し似てきたらしいのです(もちろん私に文月さんのような文章は書けないけど、読点の頻度『だけ』は近付いてた?)。

ちなみに、私が07を書いたら(私に戦記は書けないので、絶対に無理ですが、もし書いたとしたら)、この尺では絶対に収まらず、最低でも二倍の長さになったと思います……。
あと、あまねさんが推理中に言ってくださった通り、これを私が書いたら、もっと心理描写がクドかったはず。
私、自分がとても鈍感で察しが悪いので、心理描写はものすごくがっつりするのです。
セリフでもはっきり言わせた上で、地の文でもダメ押しの解説を大量にする。
自分が、そのくらいしてもらわないと理解できないので……。
だからいつも話が長くなるのですね(^^;)

そして、白馬さん(09)といっしょだったこともラッキーでした。
白馬さんとは、文体は別に似ていないと思いますが、動物をよく出す同士ということで、以前から、同じブロックになったら間違えてもらえるのではと思っていたのです。
そして、今回、私の作品は、ちょうどたまたま動物だらけでした(白馬さんのもだったけど)。
しかも、白馬さんは最近天狗が出て来るお話を書いていて、サイトでは公開してなかったけど、書いてたってことは知ってる人が多かったので、みんなの頭の中で『天狗=白馬さん』の図式が出来てたんじゃないかと。
実際に白馬さんの描いた天狗と私の天狗は全く傾向が違うので、白馬さんの天狗ものが推理期間中はまだ公開されてなかった(正解発表後に期間限定で公開してくれました)のが、余計にラッキーだったかも。

ちなみに、もし私がこれを書いてたら、タイトルはこんなオシャレな英語タイトルではなく、日本語の、何かダサいヤツになっていたでしょう。
冬木には英語は分からぬ(笑)

あと、08は、私、実は、最初に自ブロック作品を読んだ時、作者さんには大変失礼ながら、(もし私が04以外のどれかを書いているとしたらこれじゃない?)と思ったのでした。
ジャンル的には、オフィスものなんて絶対書かないはずなのですが、なぜか妙に親しみを感じまして……(本当に、小林さんには大変失礼なのですが)。
でも、曽野さんが推理の中で08は私と読点のリズムが近いとおっしゃってまして、(それでだったのか!)と納得しました。

それともう一つ、よく考えてみたら、『この世界は誰かが見ている夢なのかもしれない』というのは、私が手を変え品を変え繰り返し書かずにはいられない、自分の長年の『持ちテーマ』でして、そのせいで親しみを感じたのかもしれません。

最終的に私を08に当てはめた人は一人だけでしたが、第一印象は08だったという方もいるし、推理の途中経過で08を当てはめてた方はけっこういた気がします。

他に、最終結果には出てきていませんが、ツイッターでの探偵会議では、05が、一時期、けっこう有力視されていたと思います。
探偵諸氏の情報交換の結果、05は菜宮さんだということになって、みんないっせいに冬木=05説から撤退しましたが。

あと、06という説もけっこう見かけたし、一瞬だけなら、01、03、10も考慮してくれた人もいたと思うし、やけっぱちというかネタというかで「12だったらびっくりだ」みたいな話まで飛び出して、ほぼブロックの全作品が一度は候補に上がったと思うのに、11かもしれないとだけは、私が見た限りでは誰も全く一度も言い出さなかったのが逆に不思議なくらいです。


■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?

掲示板から辿った分では、塩さん、小林さんに各1票、白馬さんに3票、玉蟲さんに3.5票(←玉蟲さんを『02か04』と推理した人がいたため)
匿名投票分では、玉蟲さんに3票 塩さんに2票。
合計で、玉蟲さん6.5票、白馬さん3票 塩さん3票 小林さん1票です。

ツイッターで探偵さんたちの推理を追っていた感触では白馬さん説がもっと強かった気がしましたが、投票も含めたら玉蟲さんが圧倒的で、ツイッターでは殆ど見かけなかった塩さん説もけっこう多かったのが意外です。


■推理してみて、いかがでしたか?

難しかったーーー!!!
ブロック分けの妙もすごかったし(これがほとんど偶然だなんて信じられない!)、あと、回を追うに従って、これまでの探偵との攻防から探偵の手口が知れ渡って対策を講じる人が増え、以前のように記号や漢字変換から簡単に当てられることが減りました。
フェイクをする人のフェイク技術もどんどん上がって、自動翻訳が使われたり意気込みがフェイクだったりサイト作品がフェイクだったりと、なんかもう、カオスなことに……(笑)

でも、今回、ネジ子さんが推理期間を伸ばしてくれたおかげもあって、初めて全ブロック完走したので、正解率は低かったけど達成感があります!

あと、本気で推理をすると、その作品と、すごく親しくなったような気になれるんですよね。
普通ならありえないほどの本気度でその作品と向き合い、深く付き合うから。
そんな、親しくなった感が楽しいし、あと、普通は見逃すような細かなことも気をつけて見るので、とても勉強になります。


■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?

Eブロックを含めなければ7割弱、含めたら6割強。
過去の後書きを見てみたら、第三回は9割、第四回は8割位いってたらしいので、どんどん下がってます(第五回は62%と今回よりも低かったんですが、時間がなくて推理が急ぎ足だったからのようです)。
私の推理手法自体は向上していると思うので、それを上回って皆さんの隠れ方が上手くなり、推理の難易度が上がっているんだと思います。
第四回くらいから、それまでの動向を見て探偵対策を取る作者さんが増えたんじゃないかと……。
そんな中で以前と同水準の正解率を上げてる探偵さんはすごい!


■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?

毎回同じことを思っているので、第四回の後書きから引用しちゃいます(^^ゞ
***
毎回思うのですが、人の好みは多種多様ということ。
どの作品を気に入るかも違うし、同じ作品についても、『○○なところがいい』と『○○じゃなければ良かったのに』という正反対の感想が出てきたり。
それを見てると、(万人に好かれる作品は無くても、どんな作品でも誰かは気に入ってくれるのかも……)とか(もし否定的な感想を貰うことがあっても、それが全てと思う必要はないんだ……)と思えて、何か、勇気が出ます。
***
以上。

他にも、うまい人が大勢いるなあとか、いろんな個性があるなあとか、あと、自分は自分の好み以上に漢字を閉じ過ぎだとか(開いてるほうが好きなところまで無意識の癖で閉じてることが多い。最近、やっと少し開き気味になってきた)、毎回同じことを思ってます。

あと、推理をすることで普段ぼんやり読み流している皆さんの文章や話運びのテクニックに目がゆき、とても勉強になります。



2014年11月08日(土) 覆面企画6 後書き(1)

やっと後書きテンプレ回答です。
長いので、何回かに分けて書きます。
まずは前半、自作語りの部分だけ。

■作者名

冬木洋子

■サイト名&アドレス

カノープス通信
http://www.geocities.jp/canopustusin/

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス

E04 酔夢春秋 http://maskpjt.wp.xdomain.jp/block-6/e-block-6/e04/


■ジャンル

和風メルヘン(?)


■あらすじ

火球の火花から生まれた童形の鴉天狗・酔夢童子が、里の少女『ちさ』と仲良くなって、いっしょに遊んだり、火事から助けたりする話。


■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。

http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=64893&pg=20140831


■推理をかわすための作戦は?

まずは探偵諸氏にお詫びをしたいのですが……『”天狗の庭”』の『” ”』は、わざとじゃなかったんです!
普段なら< >か『 』を使うところを引用符にしたのは、そこを推理の手がかりにされるのを防ぐためで、フェイクといえばフェイクでしたが、かといって、そこで何か普通と違う記号使いをして探偵さんを混乱させようという気は全くなく、ただ、なるべく一般的な記号にしとこうと思っただけなんです。
で、自分では一番普通だと思って使ったのが、『” ”』。
よく考えてみたら、普通は『“ ”』ですよね……。
自分が普段、もし使うなら『” ”』なので、うっかり地が出ちゃいました。

なので、途中で指摘された時には、(しまった、これでバレる!)とガクブルしたのですが、もしかしたら私、もし引用符を使うなら『” ”』にしただろうっていうだけで、作品内では使ったことが無かったのかもしれません。

そんなわけで、あれは素で使っちゃっただけで、たまたま小林さんがそれを使ってるなんて知らなかったし、そもそも小林さんと同じブロックになるなんてわからなかったから、別に小林さんに偽装するつもりとかじゃなかったのです。あたりまえだけど。

最終的にはそれで小林さんと間違えた人はいなかったみたいだけど、途中で余計な混乱を呼んでしまってすみませんでした。
探偵さんたちがツイッターで「小林さんのサイトにこの記号が!」と、ザワ、ザワっとなってるのを見て、あわあわしてました。

あとは、文体フェイク。
いかにも『堂々のフェイク作』っぽく見えそうな奇矯な文体を心がけることで、あわよくば誰か他の方のフェイク作品と疑ってもらえないかなあ……と。

でも、実は、フェイクというより、一文の長さ的には、こっちのほうが私の本来の文体なのかもしれません。
今まで、私、毎回のように、自分の特徴である長文を封印しようと試みては挫折してたので、自分にはいくらフェイクのためでも短い文は書けないと諦め、逆転の発想で、普段よりもっと長い文章を書いてみることにしたら、今度は簡単に、いくらでもだらだらと伸ばせてしまったのでした。
本来、私には、あのくらいの長文が一番書きやすいようです。
普段は、これでも一応、常に我慢して抑えてる状態だったんです。
リミッター外すとこうなるらしいです。

読点が少ないのは、フェイクではなく、単に、文字数を節約するためです。
(あと、最近は、普段から、以前と比べると読点が減ってきているようです)
漢字が多いのも、文字数節約のためが大きいです。
最初はひらいていた単語を片端から漢字に変換したら、だいぶ文字数が減りました。

あと、難読字にもルビが一切ないのも、ルビの扱いから足が付かないためもありますが、主に文字数節約のためです。サイト掲載時には『弱法師(よろぼし)舞』とか『柿衣(かきぞ)』とかの特殊な用語にはルビを振りたいと思います。
それくらい、最初から文字数ギリギリで、がんばってなんとか規定に収めました。

それから、こういう古めかしい文体のものを書いたのは、もちろん内容に合わせてのことなんですが、加齢臭で身バレするのを防ぐための対策でもあります。
前回(ヘブンリー・ブルー)はわりと若作りでしたが、実体が年寄りなもので、私が書くものには、どうしたって加齢臭が滲み出てしまうから、これも逆転の発想で、全体を思いっきり古めかしい雰囲気にしてみました。
木を隠すなら森の中、ハゲを隠すなら丸坊主、加齢臭を隠すなら古めかしさの中(笑)。


■作品のネタを思いついたきっかけは?

実は、私、幼少時からの、年季の入った鴉天狗マニアなのです。
子供の頃に持ってた牛若丸の絵本の一ページに、牛若丸に剣術の稽古をつける鴉天狗の絵があって、それがすごく楽しそうで、牛若丸ではなく鴉天狗が私のヒーローになったのです。

だから、もともとは鴉天狗限定で好きだったのですが、鴉天狗と普通の人間型天狗を分けて扱うのは難しいので、天狗全般について興味を持ち、高校生の頃から、地元の図書館で柳田國男全集などを次々に借り出すだけでは飽きたらず、わざわざ遠くの都立図書館に通って民俗学関係の本を借り漁ったり、ささやかなお小遣いをこつこつ貯めて何万円もするマニアッックな豪華本を買ってしまったりしてきました。
(ちなみに、ずいぶん昔のだけど今でもサイトで公開してるこの記事の下のほうで、私が天狗愛を熱く語っております(^^ゞ)

で、「火……、火……」と考えているうちに、火伏せで有名な愛宕や秋葉の天狗のことを思い出し、(天狗の正体として火球説もあることだし、天狗でいこうかな)と思いつきました。

さらに、この際、自分が中学生から高校生の頃に設定だけ考えていたオリキャラ、鴉天狗の『酔夢童子』を、せっかくだから出演させてやろうかと。

たぶん私の最古の持ちキャラの一人なんですが、中高校生とかによくあることで、脳内でキャラ設定を考えて、大学ノートに色えんぴつでイラストを落書きしただけで、お話本体は書けないまま、それからずっと、何十年も(笑)脳内にストックしてあったのです。
その、愛着ある死蔵オリキャラに、この機会に日の目を見せてやろうかと……。

元設定では、たぶん、見た目年齢13〜4くらいだったんですが、今回、話の内容に合わせて年齢を(見た目、精神ともに)下げました。
あと、元設定では鞍馬山の出身で、心酔している師匠は鞍馬山の僧正坊だったのですが、話の内容に合わせて、火伏せで有名な愛宕山の所属に変え、それに伴い、師匠も愛宕山の太郎坊に変わりました。

そんな若干の修正はあるとはいえ、まさかこんな大昔のオリキャラに日の目を見せてやれるとは……!
企画のおかげです、ありがとうございます

ちなみに、酔夢童子の名前の由来は、『酔生夢死』です。
命に限りがないからこそかえってその生は一場の夢のよう、決して成長しない彼は、まるで醒めない夢に囚われて夢の中で生きているかのよう――ということで。


■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。

書きたいエピソードの並べ順と、制限文字数で収めるのに苦労しました。

あと、ストーリーの構築じゃないけど、キャラに方言を使わせるべきか、使わせるとしたらどこの方言なのか、悩みました。

この山があるのはたぶん北関東から東北にかけてのどこかだと思うのですが、酔夢童子は宇宙出身(笑)だし、子供時代を京都で過ごしているし、一体どこの言葉をしゃべられせるべきなのか……。
もし酔夢童子を京都弁にしたら地元の子供はどうするのか、太郎坊はどうなのか、そういえば天狗たちがそれぞれ地元の方言をしゃべっているとしたら、全国規模の天狗集会での意思の疎通は……?
そしてそもそも、どこの方言にするにせよ、私には方言のセリフが書けない……。
(方言変換みたいなサイトもあるのですが、ちょうど良さそうなところが無かった)

というわけで、結局、おおよそ標準語で適当に済ませました。
本当は、味わいのあるどこかの方言を書きたかったです……。


■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。

本当は、童子が山葡萄を食べるシーンをぜひ入れたかったのですが、書く前から、書いたら文字数がオーバーするとわかっていたので書かずに諦めました。
木からぶら下がってる山葡萄を、童子が、飛びながら、手を使わずにハチドリみたいに嘴でひと粒づつ掠め取っては食べるという一人遊びをさせたかったのですが……。

子供の頃、なぜか、鴉天狗はきっとそうやってブドウを食べるのだと想像していて、種無しブドウを食べるときに、『鴉天狗ごっこ』と称して、顔の上にブドウの房をぶら下げてパン食い競争みたいに手を使わずに食べるという、お行儀の悪い遊びをしていたのです。
口をくちばしみたいに尖らせて、一粒ずつ……。
(そんな行儀の悪いことしててよく親に怒られなかったなあと思うけど、もしかして、怒られてたけど怒られたことを忘れだけかも(^^ゞ)


■その作品の続編または長編化のご予定は?

ないです。


■その作品で気に入っている箇所はどこですか?

東北弁(?)の天狗が赤ちゃんを拾うシーン。
でも、このシーンに力を入れすぎて、端役の東北弁天狗が目立ってしまい、肝心の太郎坊の影が薄くなってしまいました……。



2014年11月04日(火) 覆面企画6 Ḡブロック答え合わせ&全体まとめ

そして最後のGブロック。

G01 いきたいと希う        ×moesさん →正解:志水了さん
G02 火宅咲(わら)う       ×志水了さん →正解:moesさん
G03 これから朝が訪れる      ◯だもさん 
G04 蝋燭             ◯文月柊さん
G05 金糸雀に雨          ×スイさん →正解:八坂はるのさん
G06 ファレと変な魔法使い     ◯みずきあかねさん
G07 TOMOSU            ◯楠瑞稀さん
G08 恋愛未満コンロ。       ×八坂はるのさん →正解:スイさん
G09 火球少女           ◯jijiさん
G10 マイノリティ・レポート    ◯楠園冬樺さん
G11 イレーネ           ◯カイリさん


八坂はるのさんとスイさんは、たぶんほとんどの人が驚いた大番狂わせでしたね!
終盤になって曽野さんが正解を唱えるまで、ほぼ満場一致で取り違えられてたんじゃないかと……。(誰か曽野さんより先に正解してた人がいたら見落としてました、ごめんなさい)

05、私も、第一印象でははるのさんだったんです。
しかも、その段階では、(ものすご〜く、明らかにはるのさんっぽい。これは鉄板組じゃない?)って勢いで確信してたんです。
でも、その後、スイさんのサイトに行って作品を読んだら、(あれ? さっきはああ思ったけど、こっちのほうがもっと似てる気がするぞ?)と。
で、探せば探すほど共通点が出てきてしまい……。

ここ、このお二人と親しい人でも、かなり確信を持って取り違えてましたよね。
あれだけみんなが05=スイさん説や08=はるのさん説を唱えている中で真相を見抜いた曽野さんの眼力、すごい……。

いつも思っていたのですが、曽野さんは、きっと、文章に対する感覚がものすごく鋭いんだなあ、と。
ストーリーとか雰囲気とかに幻惑されずに、文章そのものの特徴を正確に見極める力。
喩えて言えば、似たような背格好の女の子(別に男の子でもいいんだけど)が二人いる時に、私が、「わあ、あのお洋服ステキ! きれいな色! あ、この二人、髪型が似てる! あ、天然石のブレスつけてる、きっと石が好きなんだ!」とか脳みそお花畑してる横で、それぞれの身長・体重・BWHを冷静な目でさらりと言い当てちゃうみたいな?
ヘンな喩えで失礼しました(^^ゞ

というわけで、ここは見事に取り違えて残念だったけど、私はこの作品がとっても好きで、あと、スープ推理はとんちんかんだったけど、スイさんご本人に楽しんでもらえたようなので良しとしますv

それよりも悔しいのは、志水さんとmoesさんですね……。
ここは不覚でした!!
最初のほうに推理したブロックで、急ぎ足だったので、あまり吟味せずにとりあえず当てはめたまま、藍間さんの推理を見て自分がたぶん間違えていたことに気付いたけど、そこを直しても単なるカンニングになっちゃうからもういいや、と、再検証せず、そのまま諦めたのでした。

最初に一箇所ボタンをかけちがえると、そのせいで他が全部合わなくなってブロック全体の推理に無理が出るので(Dブロックの茅さんがまさにそういう最初のボタンだった)、途中で間違えに気づきやすいのですが、こういうふうに二人が入れ替わっただけだと、他の部分に影響が出ないので、間違えに気づくことができず、そのままになりがちなのが怖いところです……。

正解率は7/11でした。
スイさんとはるのさん以外は比較的わかりやすかったはずのここで、これだけ正解率を下げたのは痛恨です……。


というわけで、やっと、全ブロック答え合わせ終了です。
全体の正解率は、Eブロックを除けば7割弱、自作除くEブロックを入れて6割強でした。
このあいだ、何回か前の覆面の時の自分の後書きを見たら、8割くらい正解してて、今回は低いとか下がったとか言ってたので、なんか、正解率がどんどん下がってるらしいです……(^^;)
私の推理のテクニック自体は前より進化してると思うので、それだけ難しくなっていってるってことですよね。
最初のうちはフェイクをする人も少なかったし、漢字変換や記号使いで分かる場合も多かったけど、今はだいたいみんな、せめて記号で特定されることはないように最低限の修正は入れるし、探偵とのいたちごっこで、作者さんのフェイクのテクニックもどんどん上がってますしね。
今回はとうとうサイト掲載作品や意気込みにまでフェイクを入れる人が現れたりして、探偵とのせめぎあいはどんどんエスカレート!(笑)
大変楽しかったです!

正解率は低かったけど、今回、私、今までで一番推理を楽しんだ気がします。
ネジ子さんが推理期間を伸ばしてくれたおかげもあって今回はじめて全ブロックを完走したし、あと、今回は、ツイッターで探偵同士がわいわい情報交換したり、作者さんともやりとりできたのが、すごく楽しかったです!


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冬木洋子 [HOMEPAGE]