enpitu


on a wall
亜栗鼠



 時間

美味しかったから食べ過ぎちゃった。

と言われた今日のメニューはしいたけの肉詰め。



晩ご飯を食べて、
のんびりとふたりでテレビを観て
ケラケラケラケラといっぱい笑って

久しぶりに時間がゆっくりと流れた。

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2003年03月31日(月)



 歩み

「待っていてあげるから」

何度この言葉を貰っただろう。
なのに、何度も何度も不安になって
目先のことでいっぱいいっぱいになって
目的を見失ってしまう。

眠りについたところだったのに
起きてお話ししてくれた旦那様の言葉に
甘い言葉はなかった。
厳しく優しい言葉。
そしてまた眠りにつく。

その横で、どのくらいの時間泣き狂っていただろう。
違うの、違うの、まだ続きがあったの・・・
いや、結局同じことか。
どうすれば・・・どうなれば・・・
いつまで嵌り込んでいるんだ?
ガチガチと震える歯が唇を千切る。
逃げそうになる心と戦う。
眠る旦那様の手を握り締め
見失いそうになっている何かを探す。
パニックの中で、見つかるはずの無いものを。
なのに、必死で探して嵌り込むばかり。

3時間以上は泣き続け、
流石に泣き疲れたのか、
何度も頼りそうになった薬にも手を伸ばさず、いつのまにか眠っていた。


朝になって、何度か目を覚ましたけれど
起き上がれずに、また眠った。
お昼頃になって、旦那様の温かい感触でようやく目を覚ます。
「苦しかっただろう?辛かっただろう?前みたいに我慢して押し殺して逃げようとせずに、進もうとしてるから今まで以上に苦しいんだよね。解かってるから。」
そう言って抱きしめてくれた旦那様の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
うん。うん。うん。うん。
何度も何度も頷いて
寝起きは旦那様の胸で泣いた。

凄く凄く苦しくて
凄く凄く辛くて
逃げたくて逃げたくて
でも、必死で頑張ってたんだ。
でも、逃げようとしている自分ばかりが見えて
でも、必死で歩こうとしていて。
だからこんなに辛かったのか。
そうだったんだ。


「間違っても俺が幸せだったら幸せなんて思うなよ。」

ダメなの?
では、どうすれば・・・
私、どうすれば・・・

パニックの中では思い出せなかったこと。
私は操り人形じゃない。
自分の足で立ち、
自分の足で歩き、
自分の手で幸せを掴み、
自分の心で幸せを感じる。

その為にはどうすればいいのか。
それは、これからまたゆっくりと探していけばいい。
またゆっくりと思い出していけばいい。
ひとりで歩くんじゃない。
一緒に歩いてくれる旦那様がいる。
おんぶしてもらうんじゃない。
一緒に歩くんだ。


旦那様の求めている答えとは違うかもしれない。
けれど、間違いではないはず。
これは、私の思いだもの。
今の私が考えたことだもの。
そして、これは答えではない。
まだまだ答えなんて出るはずないのだから。

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2003年03月30日(日)



 

いつもの旦那様からのモーニングコールで目を覚ます。
私より、ずっとずっと早い時間に仕事に行く旦那様が朝の弱い私を起こしてくれる。
朝から泣きそうになる意地悪。
いや、いつものことなんだけど、少々不安定気味だった為、少しの意地悪に過剰に反応してしまう。
「好きだから意地悪したくなるんだもん。」
そう言われて、今度は嬉しくて泣きそうになる。

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2003年03月27日(木)



 素直な気持ち

「俺を亜栗鼠だけのものにしたい?」

そんな質問を残して眠ってしまった旦那様。
何故その質問をしたのか?
私の気持ちを確認する為?
他の人を見ようとしている?
私はなんと答えればよいのでしょう?

素直な気持ちを言えば良いのでしょうが
素直な気持ちがなかなか見つからない。

もちろん私だけを見て欲しい。
そんな気持ちもある。
けれど、少しは理解しているつもり。
信じている。

素直な気持ち・・・
1日考えていた。

ココは私だけの場所。
左手の薬指は私だけのもの。
半分こはヤダ。
私が1番大きくなくちゃヤダ。
「愛してる」の言葉は私だけのものじゃなきゃヤダ。
キスは私だけのものじゃなきゃヤダ。
私はいつまでも貴方だけのものでありたい。

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2003年03月26日(水)



 

愛していますよ
ずっと
愛していますよ



今まで、誰の言葉も本当に信じたことはなかった。
いつも心の中に予防線を張って
「信じてる」
そんな嘘を吐いてきた。
「今だけね」
心の中でそんなことを呟きながら。


予防線を取り払い
嘘を捨てて
丸裸で信じていよう
そう思えた初めての人


愛しています
いつまでも
貴方だけを

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2003年03月24日(月)



 並木道

種を取って、庭に植えたら育つかな?
いつか、これが何の木だったのかも忘れた頃に花が咲いて
子供に訊かれて
「これはね、ハクビシンっていう木なんだよ。」
なんて教えてしまったりするのかな?

なんて笑いながら
ハクモクレンの並木道を走る。


あぁ、種取って来るの忘れた(笑)

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2003年03月23日(日)



 男と女の事情

W不倫の末に、夫と二人の子供を捨てて惚れた男と駆け落ちした女性がいた。
もちろん、惚れただけで家を出たわけではなかったけれど、世間に認められるはずなどなかった。
2年後、夫は他界した。
相手の男性は、離婚出来ないまま20年以上の時が流れた。
今も二人は一緒に暮らしている。
女性は、世間にも認められる「内縁の妻」になった。
閉経が訪れた彼女だけれど、彼女は今でも「女」だ。

彼女のしたことは、多くの者に傷を残した。
決して正しいとは言えない。
けれど間違いではなかった。



20年以上の時が流れて、彼女の娘が出した結論。

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2003年03月22日(土)



 平和

戦争が始まった。

私は桜の事を考えている。
楽しい事を考えている。
お花見どころでは無くなるかもしれないなんて考えもしない。
お花見を、とても楽しみにしている。


少し前、世界貿易センターの飛行機テロが起こった時
私は不安で不安で仕方がなかった。
今になって、不安の理由がよく見える。
生きることが苦痛で苦痛で仕方がなかったからだ。
ただでさえ生きることに苦痛を感じている状態なのに、生きることが困難になったとき、どうなるだろうか。

愛する人が隣にいてくれる今、
生きることが困難になったとしても、
きっと私は生きていこうとすることが出来る。


だから今は、心が掻き乱されることもない。
穏やかに笑っていられる。


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2003年03月20日(木)



 

随分と暖かくなってきた。
もうすぐ桜が咲き始める。
去年、メールで送ってもらった夜桜。
今年は一緒に見に行けるのですね。
実物を見せてくれるって約束したもの。
お弁当を作って
一緒にお花見に行くと。

仕事中、そんなことを考えていた。

とても楽しみ。

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2003年03月19日(水)



 ドラマ

珍しくドラマをチャンネルを変えずに観ていた貴方は
何を思っていたのでしょう。

再婚した女性に
「女は怖いな。」
と呟いた貴方は
まだ割り切れない想いを抱えているのでしょうか。


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2003年03月18日(火)



 

やっとやっと吐き出して
「頑張って吐き出せたね。」
と、頭を撫でて貰った。

軽くなった。
とてもとても軽くなった。

今、ココでは
我慢をすると叱られる。


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2003年03月16日(日)



 フリーセル

もう、したくないのに
もう、止めてしまいたいのに
一晩中
何十回も
繰り返す
震える手を押さえ付けて
涙が溢れて
それでも止められず
いつまでもいつまでも
繰り返す





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2003年03月15日(土)



 幸せで

25時間振りに旦那様が帰って来た。
晩ご飯を食べて、
ゲームを始めた旦那様の背中にピタリとくっつき「天空の城ラピュタ」を観る。
背中から回した手が、旦那様の乳首に当たる。
普段、ほとんど触らせてもらえないので、
「ほら、今日はホワイトデーだから♪」
と、ここぞとばかりに旦那様のおっぱいを揉みしだく。
「今日が終わったら憶えとけよぉ!」
「ぷるぷるぷるぷる・・・・」

そう言いながら笑っている時間がとても幸せで
涙がこぼれる。

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2003年03月14日(金)



 ぐうたら病

だるくてだるくて
空気の飲み込み過ぎで、仕事帰りの吐き気が酷い。
微熱も辛い。
「あぁ〜ん、しんどいよぉ〜。もう動けな〜い。」
と愚痴りたかったり。

「ぐうたら病」
そう言われればそれまで。
否定は出来ない。


ほんの2時間程しか時間が無いのに帰ってきてくれた旦那様。
一緒に晩ご飯食べて、
キスして、
もう一度キスをせがんで、
手を振った。
少しだけ身体が軽くなった。

寂しいけど大丈夫。
明日、また逢える。
土曜日は、ずっと一緒にいられるもの。
大丈夫、頑張れる。

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2003年03月13日(木)



 1年前の今日

コンビニの駐車場で待ち合わせ。

ノースリーブにニットのカーティガン、ミニの巻きスカート。

今日と同じように、空は晴れ渡っていた。

今日よりずっと暖かい日だった気がするのは緊張の所為か

初めて逢うご主人様を待っていた。

初めて見たご主人様は、サングラスをかけていて
サングラスを外して車を降りると
私の横を通り過ぎた。
「買い物してくるから。」
そう言って店に入っていくご主人様は、片足を引き摺っていた。

今思うと、あの歩き方はとてもとても疲れている時の歩き方。

今思うと、この時期、寝る時間も間々ならない程忙しい。

今日は、旦那様が眠りにつくまでの間マッサージ。

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2003年03月12日(水)



 解凍

少しずつ少しずつ凍っていっていた心が、やっと溶けてきた。
何に触れても触れた感覚がしなかった手に
温もりを感じる。
きっと信じられる。


1年前の今日
初めて「ご主人様」と呼び、者から物になることを誓った。

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2003年03月11日(火)



 寂しいけど大丈夫

「一生忘れられないホワイトデーにしてやるからな。覚えとけよっ!」

な、な、な、何が起こるのでしょう?
「忘れられない」のポイントが何処にあるのか
方向性は・・・

全く不明で
ドキドキ
楽しみ



特に気分が不安定なわけでもないのに
朝から妙に心臓が踊って身体がダルイ。
気を抜いたら理由も無く鬱に嵌りこんでいく。

夕方、3時間後にはまた仕事に出ていかなければいけないのに旦那様は帰ってきてくれて。
少しマッサージして。
抱いてくれた。
ほんの少しの時間、膝枕で寝ぼける旦那様の温か味を感じて
送っていく途中に車の中で数十秒握った手の温もりを感じて


「寂しくないよ。」
なんて強がり言ってもすぐにバレてしまうから言わない。
「寂しいけど大丈夫。」
旦那様のいない夜は寂しいけれど
明日また必ず帰って来るから
私が待ってるこの家に必ず帰って来るから
だから大丈夫
ひとりでも眠れる。
貴方の温もり、ココにあるもの。

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2003年03月06日(木)



 誓い

「私はご主人様だけの雌豚です。
 そして良き妻になります。」

良き妻とは、甲斐甲斐しく尽くす女のことではない。
対等に意見出来る人生のパートナーであること。

主従と対等
相反する関係のスイッチを上手く切り替えなければいけない。
難しいことかもしれないけれど、主も夫も失いたくはない。


全てを受け入れられる 嬉しさ
私だけという 安心
本当にそれでいいの?という 不安
ご主人様と呼んでもいいの?という 戸惑い
沢山の感情が混ざった涙が溢れる。


もう、奴隷は私だけ・・・
そう思っていて良いのですね?


旦那様が恐れていたのは、M女根性が染み付いて
「ご主人様の為なら何でもする。ご主人様が白いと言うなら、黒いものも白と言う。」
そんな妻になってしまうこと。
旦那様は、始終奴隷になってしまうことを嫌がる。

最近になって、自分が存分にM気質を持っていることにも気付いた。
そして、それは確実に目覚めてしまっている。
スイッチの切り替えは難しいことなのかもしれないけれど、
今の私にとって、目覚めてしまったM性を押し込めてしまっては自我をも失ってしまう。


ご主人様に逢える・・・

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2003年03月04日(火)



 

昨日のもやもやは、何故かすーっと小さくなって
心は穏やか。

けれど、体調はまだ本調子ではなくて。

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2003年03月03日(月)



 

書こうとしては消し、何度も何度も繰り返す。
やはり上手く文章にならない。


まだ起きてもいない未来に
ヤキモチと嫉妬

妻になるなら、しっかりスイッチの切り替えが出来る女でなければ・・・
と、ONとOFFの切り替えはしてきたつもり。
それでもダメなのでしょうか?
私だってして欲しい
貴方の望むこと、ご主人様の望むこと、
出来る事なら全て。
「私では満足させられないの?」
という思いより、
「私だってして欲しいのに」
という思いが強い。

ふと騒いだSの血を
何故私にぶつけてはくれないの?


考えれば考える程
色々な思いや不安が付随してきて


狂いそうなのです。

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2003年03月02日(日)



 存在

不安になって
脅えて
泣いて


「俺の為にいるような女だな。」

「そんな亜栗鼠の顔見る度にこんなになってるんだよ。」


愛する人の為に存在出来る。
嬉しくて
安心して


生きる理由をそれだけにしたくはないけれど
愛する人の為に存在していられることは
私の歓び。


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2003年03月01日(土)
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